2009.11.06 (Fri)
共産党はきれいごとばかり
共産党支持者の特徴として、あまりにも理想論ばかりを並べ立てるので、現実離れしずぎるきらいがある。この件は、先日の記事にTBしてくださった
『ふじふじのフィルター』の共産党はどうしろとおっしゃるのでしょうか。
政治には、お金がかかるって言うのに…。
政党助成金を止めろだとか、個人献金を求めてもいけないだなんて。
共産党は、どうすればいいっていうのでしょうか…。
ホントに、反対しかしない政党、共産党は、日本の政治を混乱に陥れる悪魔に見えてきました。誤誘導をプロパガンダする全く確かでない野党との思いを強くしています。今、政界にまともな政党は、民主党だけですね。ま、民主党の中にも怪しい人はいますけど。
(後略)
というエントリーで、共産党のやり方をとても的確に批判されているので、特に共産党支持者の方々にはよく読んでいただきたい。もっとも、民主党の中にもいろいろな人がいるように、共産党の中にもそれこそいろいろな人がいるので共産党をひとくくりにして決め付けるのは難しいのだが・・・・。
一方、昨日の記事を受けて、vanacoral氏は下のエントリーで、朝日の的外れな記事を引用しながら、小沢幹事長や植草さんや私のダメージを図ろうとしている。
2009-11-05 アルファブロガー(笑)「美爾依」氏の個人崇拝がひどすぎる
まず、『個人崇拝』という言葉だが、崇拝というのは、ある宗教を根拠もなくただただ盲目的に信じることだろうと思われるが、こういった言葉を不用意に使うこと自体、vanacoral氏のヴォキャブラリー不足が見て取れる。私が小沢幹事長や植草さんを支持しているのは、このブログの読者ならおわかりのように、論理的な根拠があるのであり、決して盲目的に信仰しているなどということはありえないからだ。
ちなみに、vanacoral氏はこれまでも、事実とはかけ離れた、ずいぶんと乱暴なエントリーを書いたことがあって、自エンドTBPからはTB禁止処置をくらっている。
vanacoral氏が得意げに紹介しているこの朝日の記事にしても、2000年から2004年の政治資金パーティー券という今から5年から10年ほども前のことであり、このときはまだ企業団体献金禁止などは公約としてあげられていなかったはずだ。私が大脇さんに反論したのは、企業団体献金についてであり、政治資金規正法違反についてではない。話を違った話題でごまかそうという魂胆か。vanacoral氏の頭の中がいかに混乱しているかが見て取れるエントリーだった。
政治資金規正法違反について、朝日もここまで調べる能力があるなら、なぜいままで自民党のパーティ券について調べなかったのだろうか。自民党に比べたらこのくらいかわいいものだろう。
最後になってしまったが、植草さんが新政権を叩くのでなく厳しく見守る姿勢が肝要というエントリーでとても納得できることを述べられていたので紹介しよう。
鳩山政権が発足してどのような変革が実行に移されるのか。さまざまな疑念を吐露(とろ)する見解も散見される。政権公約に示された重要方針が実行されないことになれば、有権者は強い失望を禁じ得ない。この意味で、新政権の先行きを危惧する心情を私も理解できる。
しかし、ここで新政権を潰(つぶ)して、その結果としてこれまでの自民党政治=政官業外電悪徳ペンタゴン=利権複合体による政治が、ゾンビのように復活したのでは元も子もない。
政治の主役は政治家ではない。主権者である国民が政治の主役でなければならない。主権者である国民は、新政権のあらを探して新政権をつぶしに回るよりも、新政権にもし問題点があればその問題点を適切に指摘し、問題点の是正を実現する方向に政治を誘導するべきである。
共産党だって、赤旗新聞を企業に売っているとしたら、直接ではないけれども、間接的に企業から政治資金をもらっているということになるのだし、自分のことは棚にあげて他政党ばかり責めるのは辞めて欲しい。植草さんがおっしゃられるとおり、新政権のあら捜しを必死で行っている時間があったら、現実的に問題点をどのように解決できるのか、新政権にアドバイスするべきだろう。そうすれば、共産党は国民の信頼を得られるようになるに違いないと思うし、民主党へとの連合政権への道も開かれるのだ。
もっとも、頭の固い共産党支持者にはこんなことを言ったら馬鹿にされるのがオチだろうけど・・・・(笑)。
【More・・・】
関連記事:『ふじふじのフィルター』 共産党はどうしろとおっしゃるのでしょうか。
(前略)
共産党の個人献金していい人としてはいけない人があるという考え方自体がおかしいと思います。
そして、政治家が個人献金を多く集めるということは、その政治家に実力があるということを示しているのであって、私たちのために政治資金が多く集まることは、歓迎すべきことと私は思っています。お金を多く持っている人から多くの政治資金を集めることも大歓迎です。それは、個人の気持ちとしてありがたく受け取られることでしょう。政治パーティを行うことは悪くないのではと思いますが。収支をちゃんと記載して政治活動に使えば。自分の懐に入れない限りは。
政治にはお金がかかりますが、共産党は、いったいどうやって政治資金を集めたらいいとおっしゃるのでしょうか?政党助成金もなくせというし。私は、政党助成金は、政党のセイフティネットで、つまりは、民意のセイフティネットで、国民のためになると思っていますよ。受け取らないのは自由です。共産党は、新聞社を経営して政治資金を作れとでもおっしゃるつもりでしょうか?
それとね、共産党には、政治資金を懐に入れている本当の悪を追及してほしいんですが、中田宏とか。ま、ジミントウ連中に多いと思いますよ。そうした追及は、見られず、民主党政権幹部に対して重箱の隅つつきに熱中していることは、共産党に不信を募らせる原因となっていますね。
植草一秀の『知られざる真実』新政権を叩くのでなく厳しく見守る姿勢が肝要
「都議選民主党圧勝と総選挙を勝ち抜く三大戦術」
に次のように記述した。
「共産党は、政権交代実現に積極的ではなく、自民、公明、民主をオール与党だとして、唯一の野党としての共産党への投票を呼び掛けたが、有権者は、日本政治の現状を変革する手始めの一歩として、「政権交代実現」を重視したのだと考えられる。
共産党が「政権交代実現」を優先し、政権交代推進勢力と共闘体制を構築していれば、多くの議席を確保できたと考えられる。各選挙区では、民主党に投票が集中した。この過剰な投票が共産党に振り向けられれば、共産党候補者の多数の当選が可能になったと考えられる。」
「民主党を軸とする新連立政権が、初めから完全な形で発足できるとは考えられない。しかし、国民本位の政治の確立を求める主権者である国民の立場からすれば、まずは、「政権交代」から始動しなければ変革を勝ち取ることはできない。
「政権交代」実現を後押しせず、「政権交代実現推進勢力」を攻撃することは、結果的に「悪徳ペンタゴン勢力」を側面支援してしまうことになるのだ。
今回の都議選で明らかになったことは、多くの有権者が「政権交代」を希求しているという、極めて重要な現実であった。」
私の主張が届いたのかどうか。共産党は都議選後に総選挙に向けての基本スタンスを大転換した。「政権交代実現」を是とし、そのうえで建設的野党として、政権交代後の新政権に対して是々非々の姿勢で臨む方針を固めたのである。
この方針転換によって、共産党は総選挙での敗北を回避した。同時に共産党の小選挙区での立候補者数削減は、政権交代推進勢力にとっての追い風となり、現与党勢力の大勝をもたらす一因になったのである。
『大脇道場』NO.1435 「カナダde日本語」・美爾依(みにー)さんにお答えします。
『大津留公彦のブログ2』 大脇道場の友さんと「カナダde日本語」の美爾依さんの論争
今日もランキングの応援宜しくお願いします。

にほんブログ村 政治ブログ 現在 1 位
このエントリーは、
『鳩山政権 - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/10641
『民主党 - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/09160
『自エンド - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/09077
ブログ村トラコミュ『鳩山政権』
ブログ村トラコミュ『自エンド』
にトラックバックしています。
【政権交代】を実現させたブロガーリスト
- 関連記事
日本共産党は、政党助成制度そのものが憲法違反だとまで言っていますが、実際おっしゃるとおり「きれいごと」にすぎないのは、党内部を知る者には常識です。赤旗の販売金が共産党を支えていることにも、いろいろ問題ありでしょうが、選挙に絡んで言えば、共産党員からの多額の献金、選挙カンパは驚くべきものです。
もちろん末端の党員は選挙のたび数千から数万円ですが、共産党の影響が強い(職員の党員比率が非常に高い)民医連系や社会福祉の職場(「民主経営」と呼ばれるもの)では、選挙カンパが給料から別名目で天引きされているような職場すら存在します。またそこまでいかなくても、支部会議で反強制的な徴収もありでした(いや実際私もそうでした)。
しかし、そのあたりはまだ序の口で、支部長クラス、県委員会に深く関わる半専従や地方幹部クラスになると、選挙に向かって普段、ボーナスから数万貯金していって選挙カンパと称して数十万、弁護士などは年間数百万の支援をしている現実があります。私の身近に居た上司など、選挙のたびに今年はがんばって30万一気に治めたなどと自慢していました。
献金の出どころや金額にその政党が影響されるならば、共産党は多額の資金援助をする共産党系組合、支援団体や、頭が党に支配されて身動きとれない幹部クラスと、なけなしの生活費からカンパする末端党員に影響されている政党と言えるのでしょう。問題はその先で、共産党自身はそれらのカンパを「当然のこと」と捉えているふしがある。そこが他党との大きな違いでしょうか。
共産党に逆恨みしているわけですね、わかります
診療報酬改定で発狂しているかと思ったらこんなところでよたばなししていたんですね
いつもいつも偉そうに知識ひけらかして大顰蹙かっているのがわからないのでしょうか。まあ共産党はそういう連中の集まりですので仕方ないといえばそれまでですが
まあ、もと共産党ってのはナベツネにせよ有田にせよろくなのがいなくて共産党に殺されるのが怖いから日本会議に入るんですね~おーさぶ
都合によって共産党と日本会議を使い分けると
だから中共のスパイといわれるんですよ
診療報酬改定したからってまた枝野さんに毒盛らないでくださいねw
私のブログではちゃんと取り上げてるのですけど,長文でこまかく解説しなかったので,インパクトが少なかったかな(笑)
# Claude Lévi-Strauss が関わってたフランス共産党の話はここでは書きません.(^_^;)
「妄信」とか、「個人崇拝」だとかいう言葉が出ているようですが……。
そういう点では、共産党さんもあまり他党のことは言えないのではないか、と思いますよ。
私の学生時代……まだ私が共産党の支持者・運動員だった頃に、次のような話がありました。
もちろん、実話です。
ある時、共産党の学生党員だった学友に、以下のような質問をしてみました。
共産党は、70年代頃まで「全国にいくつもの革新自治体ができる」など、大きな勢力を誇っていた。
それなのに、以後は今日に至るまで、長期的な低落・低迷傾向が続いている。
酷い時には、選挙で大敗をした時もあった。
まともな組織ならば(企業でも、政党でも)、成果をあげられなかったり、それだけの重大な失敗を犯した政党のトップや責任者等は辞任。もしくは、何らかの形で責任を取らされるものです。
しかし、党勢が長期的な低落・低迷を続けているにも関わらず、宮本顕治・不破哲三や志位和夫などのトップや中央幹部が「責任取らされて辞任」などという話を聞いたことがない。
自民党ですら、選挙で党を大敗させたトップは辞めさせられているのに、これはおかしいのではないか? と。
すると、その学生党員の友人は
「いや、負けたといっても、一生懸命に頑張っていたんだし。その人一人だけの責任じゃあないんだし。だからと言って、必ずしも“責任とれ”とか、“辞任すべき”ということはならないと思うよ」
と、答えました。
「おいおい、学生の部活動やスポーツクラブじゃあるまいし、そんな答えはないだろう」と、私は呆れてしまいましたが。
当時「政治とは、結果責任の世界である」と、政治学の講義で我々は習ったはずですなのですが……。
それに、その党員の友人を含む共産党の皆さんは、何か重大な失敗を犯したり、国民のために成果をあげられなかった自民党のトップをしばしば「辞任しろー」などと批判してきたのに。明らかなダブルスタンダードという奴じゃないのか、と疑問に思いましたが。
その学生党員の彼は、私よりもよほど真面目で勉強も人物だったのですが、支持政党のこととなると、こんな感じなのです。
他の学生党員・運動員の面々にも、このような特徴がみられることが、しばしばありました。
いくら熱心に支持している政党・政治家だからと言って、明らかにおかしいところがあっても、批判も指摘もしない。
それどころか、理由にならない理由やダブルスタンダードまで持ち出して擁護しようとするのは、「支持者」というより、「信者」「妄信者」などという言った方がいいレベルでしょう。
極端に言えば、カルトなどとも同じ、あるいはよく似た構造です。
あー、でも。
共産党って、下手に中央の批判したら「分派活動だ」だとか言われて叩かれ、最悪の場合除名もあるようになってますし、過去にもそうやって党を追い出された人たちって何人も居るそうですから……そのようにならざるをえないのかもしれませんか。
これじゃあ、森とか安倍、青木みたいな「古い駄目な自民党の象徴」みたいなのが、未だにのさばっているような自民党のことをあまり批判できない。批判しても説得力がないでしょう。
確かに、巨大与党となった民主党に対する批判・対抗勢力の存在は、民主主義の上でも必要でしょう。
しかしながら、今の自民党にも共産党にも、その役割を期待できないのではないか。
批判・対抗勢力は、(与党・野党を含む)既存政治の枠組みを徹底的に壊し、超えたところからしか出てこないのではないか。
残念ながら、そう思わざるをえないのです。
政治とカネの本当の話(1)
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2009/03/post_144.html
政治とカネの本当の話(2)
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2009/03/post_146.html
政治とカネの本当の話(3)
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2009/03/post_150.html
●「正しいことさえ言っていればいいものではない」ということを、日本共産党及び支持者の皆さんは理解してほしい
ここにコメントするのは久しぶりです。
このところ、オフの多忙でネットにかまっていられる時間は激減して、活動が鈍っておりますが。
それでも、「自エンド」の記事はできるだけこまめにチェックするようにはしております。
さて、今回の「論争」(?)において、各人の記事本文及びこのコメント欄のやりとりをざっと読ませていただきました。
それ見て思ったことは、「ああ、日本共産党さんは相変わらずだなあ(苦笑)。でも、それじゃあ駄目なんだよなあ」ということです。
なお本文では「共産党」と略します。便宜上の表現であり、差別的な意図はないことをお断りしておきます。
大分前の記事(http://moon.ap.teacup.com/komichi/117.html)でもカミングアウトしましたが私は、かつて日本共産党の熱心な支持者であり、運動員でもありました。
そして、ある時期から共産党に失望し、支持することをやめてしまった者の一人でもあります。
結論から言わせてもらいますと、どうも共産党及びその支持者の人たちには、
・「自分たちが一番正しい」と思っている。
・「自分たちの意見に、他の人は理解・賛同し、従うべきだ」という考えが根底にある。
・「自分たちが支持されないのは、マスコミが広めた反共偏見など(つまり外的要因)が悪い」と思いがちである。
・それゆえに、自分たちと異なる意見や手法を受け入れる柔軟性に欠ける。
・また、「自分たちの行為が全体の中で、どういう結果をもたらすか
などといった特徴がしばしば見られます。
失礼ながら、今回の論争でもそれが見受けられました。
例えば、
>共産党が1番いい政策を考えており、
与党への追及内容も1番いい仕事しており、
実際に行動にも表れているように思えます。
>日本に住んでいて、未来を考えて現状をしっかり分析すれば
共産党が支持される理由がわかるはずです。
だとか、
>ちなにみ、
きれいごと言っても、報われないのが日本なんですよ。
というご意見にも、それが如実に表れているようですね(苦笑)。
かつて、共産党の支持者・運動員だった頃の私も同じでしたよ。
「共産党が一番正しい」「これだけ正しいことを主張しているのだから、絶対に支持・理解されるべきだ」だとか、思っていました。また「これだけ正しいのに、それを理解しない世間の方が悪いのではないか?」とも思っていました。
でも……。
「それがいかんのだ」というか、「それだからこそ、駄目なんだよ」と、今では思っていますね。
何故なら、どんなに自分が「これは絶対正しい」と思うことでも、人や立場によっては必ずしもそうとは限らないからです。
また、同じ方向性を持った人同士であっても、理想実現に至るまでの手法など細部には違いがある場合もある。いや、むしろ現実にはそのようなことも多い。
だからこそ現実には(政治や社会運動などの分野に限らずあらゆる局面で)、意見の異なる他者との妥協点を探り、場合によっては自分の方がある程度要求を抑えたり、譲歩したりする必要も出てきます。
もっとも、村山政権時代の旧社会党みたいに、何でもかんでも無原則に妥協しすぎてしまうのも問題なので、その辺は難しいところかもしれませんが。
もうひとつ。
主張や行動をそれだけ見たら正しくても、全体としてみれば必ずしもそうでない。
少なくともそれ自体が決して間違っているわけではないにしても、時と場合によってはマイナスの効果しかもたらさないという場合もあります。
けど、そんなことはこの私が言うまでもなく、現実の社会を生きている人ならばほとんど誰でも、大なり小なり気付き、実践しているはずのことなのですが……。
でも、共産党や共産支持者の人たち全てがそうでないにしろ、その当たり前のことがもうひとつ理解できていない人たちが多いのではないか、と私は見ています。
反戦・護憲などの運動でも、妥協してもよさそうな点や本来ならば全く次元の違う問題にこだわりすぎて、運動を分裂させてしまったり。
どう考えても「反自民票を分裂させ、自民党側を利するだけの結果しかもたらさない」のに、ほとんど勝つ見込みのない選挙区に候補者を立てたり。
SPIRITさんご指摘のように、「施行が3年後だから」という理由で、他の野党が出した「製造業への派遣禁止法案」に協力しなかったり(「だったら、共産党が政権とって、即刻派遣禁止の法案を成立させるのは、一体何年後ですか?」と突っ込みたくなってきますが)。
などなど。
正論というか、自分たちが正しいということにこだわりすぎるあまりに、結果的に他の「反自民」の足を引っ張り、少しでも状況を良くするチャンスを何度も逃している。そればかりか、本来なら「敵」である旧自民党政権に利するような結果しかもたらさなかった。
端的に言えば、それが共産党が……日本の左翼・リベラル勢力が駄目な理由ではないか、と私は思います。
なお、私が共産党支持をやめたのは、学業にも、就職にも、恋愛にも、人生ほとんど全てのことに失敗・挫折して、まさにどん底を這いずり回っていた時のことです。
そういう人生の挫折やどん底を味わった者の一人として言わせてもらいますと、
「本当にどん底の苦しい状況にある社会的弱者や負け組にとっては、共産党のように正論を吐いているだけの存在は、ありがたくも何ともない」
ということです。
何故ならば、そういう者は「世の中、自分が正しいことを主張しているだけでは、何も実現できない」ということを、身をもって知っているからです。
それどころか、逆に一種の胡散臭さすら感じてしまうものなのです。
それよりも、いくらか原理原則を外れても、自分たちが少しでも楽になる「結果」とか「成果」というものを、現実にもたらしてくれる方をありがたく思うものなのです。
だから、『もやい』の湯浅誠氏ようにリアルの貧困問題に第一線で取り組んでいるような人は、立場や意見の異なる人たちとも手を結ぼうとするする柔軟性を持っています。
それが共産党にはできないのは何故かというと……やはり、
「共産党及びその支持者の多くは、現代日本の貧困や社会的弱者の問題を、本当に深刻な、自分たち自身とも関わりのある問題とはとらえていない」
ということではないか、と私は思います。
こう言うと、共産党及びその支持者の皆さんは「それは違う!」と言って怒り、反発するかもしれませんが、私からすればそう考えざるをえないのです。
私自身、自らの限界や欺瞞性も省みず、また本当に社会的に追い詰められていた人たちの気持ちも理解せずに「俺は絶対正しいんだ。理解しない世の中の方が悪い」などと考えていた頃は、まだ恵まれていたのだと思います。今から思えば。
本当に「社会の負け組」に転落してしまった時になると、「あなた方が正しいことはわかった。でも、その原理原則から少しくらい外れて妥協してくれても怒らないから、俺たちの苦しい状況をほんの少しでも楽にしてくれた方がありがたいんだよ。頼むから!」などと考え、そう口にするようになりました。
でも、そんな私の願いは、当時の共産党の皆さんには届かなかったようですけどね……。
最後に、共産党及び支持者の皆さんに言いたい。
もしも、
>もし、民主党の支持率が急降下した場合、
共産党が相当力を握りますよ。
などと思っておられるとしたら、「それは大間違いだ」と、まず私は言いたい。
「民主党と自民党への支持が落ちれば、その分共産党への支持・投票が増えるのではないか」などという甘い考えで自民・民主への批判を続けておられるとしたら、そのような認識は今すぐにでも改めていただきたい。
何故なら、そんなことで共産党を支持・投票してくれるほど、今どきの貧困層や負け組は甘くないですから。
これがどういうことかは、ここまで私の主張を読んでくださった方ならおわかりでしょう。
現実にも、自民党・民主党の支持率低下が、必ずしも共産党支持に結びついていないことですし。
共産党の皆さんには、民主党批判に必死になるよりも……いや、民主党への批判も大事だし、いいのですが、それと同時に「実現可能性のある変革案」というものも真面目に考えていただきたいのです。
でなければ、どんな正しいことを言ったとしても、「小選挙区・事実上の二大政党制」という現状では、(よほど気をつけないと)「利敵行為」になってしまいますから。
そして、もっと貧困者や貧困者の置かれている現状について、もっとシビアにとらえていただきたい。
その上で、多少「清濁併せ呑む」ということをしてでも、現実の問題解決というものをもっと重視していただきたい、ということなのです(今の既存左派に足りないもののひとつが、「なりふりかまわない必死さ」ではないか、と思うのですが)。
なお、かなりの長文になってしまいましたので、このコメントを承認しなくてもかまいません。
全くこの記事とは関係の無いことなのですが、実は、今だけかも知れませんが、何らかの理由で閉鎖されたはずの「らくちんランプ」のブログが、閉鎖した時、大体今年の6月はじめくらいの状態のままで復活しているのです。
先ほど、たまたまブックマークにらくちんランプのリンクがあったので、アクセスしてみたら、何と、ブログが出てきたんです。
当時の記事もそのまま残っているようです。
ひょっとしたら、またすぐに見られなくなるかも知れないので、確認するなら、お早めに確認されることをオススメいたします。
右翼の論客(親米右翼ではない)にいわせれば、51番目の州な
ら選挙権も得るしよいが、実際はその以下のアメリカの属国に
なっているとのこと。西尾幹二などが主張している。
私には、日本共産党が何を考えているか分かりません。
(政治・経済にも疎いので)。
私は植草一秀氏や菊池英博氏をエコノミストとして支持しています。ケインズ学派だからです。
信者ではないですが、植草一秀国策捜査冤罪説は整合性があるでしょう。
平沼勝栄氏が、ネット上で押尾学の関係を選挙前にデッチ上がれたとのことで、名誉毀損ならびに公職選挙法違反で処罰する
そうです。
「結城純一郎」=「小泉純一郎」氏はなぜネット上の情報発信を
名誉毀損で訴えないのでしょうか。
政治とは無関係ですが、
最近、レヴィ・ストロース氏(満100歳)が亡くなられました。
なぜか、ネット上では話題になっていませんが、大事件だと
思います。現代思想の巨匠が亡くなられたのですから。
いまの景気改善はリストラ、財政支援、エコエコ詐欺、粉飾決算にも等しい行為で演出されたヤラセです
カナダは地下資源、水資源、水産資源、広い国土に助けられてなんとか生き残ると思います
アメリカは製造業を外に持ち出したことが痛いですし、水が涸れて大規模農業もいつか終わりがきます
アメリカドルがデフォルトするという話もありますし
まだ民主党政権を見守もろうという話には賛成ですね。いろいろとありましたが、まだ3カ月しかたってないわけですし。
ただ鳩山さんにはもうそろそろ(具体的には予算を通してから)辞任していただいた方がいい気がします。
ただでさえ多い故人寄付の半分以上が怪しい未記載献金の上に、祖父の鳩山一郎の代からこうした手法がとられていたとかで、全容が明るみに出ると政治家の金がらみでは、今世紀最大の事件となりかねない感じです。
とりあえず今の予算の話の感じでは国債増発は免れないでしょうから、そこらへんの責任をとって鳩山さんには辞任してもらって、新しい首相のもとで体勢を立て直したほうがいいじゃないでしょうか?
左にしろ右にしろね。
ただ理想というものは現実を認識したうえで成り立つものであり、
現実をみたがらない共産党及び支持者(中道と右派も)が問題なわけです。
新政権を応援するかしないかは各陣営の利害関係によります。
一党独裁でない限り、常に野党が存在し、野党の宿命は政権与党になることです。ここの住人は自民党を悪と決め、民主党を過大評価してるきらいがありますが、今の迷走ぶりもみれば
民主党に期待しすぎるとやけどをしますよ。
民主党は厳しい時期に政権を取ったんだから、悠長なことなんていってられませんよ。私は共産党は嫌いですが、党の性格が理解されてる分まだマシかと思います。それに比べて民主党や自民党は右も左も入り浸り、分かりにくいものです。
小沢なんて理解しにくい存在そのものです。昔は保守本流にいた人間がいつの間にか、連合にくっつき、左派の理論を唱えるようになってしまいました。
こんな人間を信頼できる人のほうが不思議です。管理者の場合は崇拝というよりも妄信でしょう。思考停止です。未だに陰謀論の
ミラーマンの経済政策ならともかく「悪徳なんたら」を引用しちゃうんだからね。
私は中国共産党は支持してますけど,日本共産党は「過ちを認めない」からねぇ…….あれって一種の「カルト宗教」なんじゃないかなと思いますよ.
# だから同じカルト宗教の創価学会と仲が悪いんだな(笑)
見守っているうちに取り返しのつかないことになるのも、問題ですね。鉄は熱いうちに打てとも言いますから。アメリカでは100日間は新政権とのハネムーン期間であるそうですが、何も日本がそんなことに倣う必要もないように思います。ましてや、この不況時に。
よくブログ読ませて頂いてますが、
カナダに住んでる方でしょうか?
共産党が1番いい政策を考えており、
与党への追及内容も1番いい仕事しており、
実際に行動にも表れているように思えます。
日本に住んでいて、未来を考えて現状をしっかり分析すれば
共産党が支持される理由がわかるはずです。
なってほしくないですが、
もし、民主党の支持率が急降下した場合、
共産党が相当力を握りますよ。
(自民党が滅べば全てがいい方向になるんですが)
ちなみに共産主義が1番と思ってますが、
自分から進んで言うことはないです。
言いにくいってのは、ありますね。
マスゴミと資本家と自民党のマインドコントロールによって、
共産=悪ってとらえてる人が多いみたいだから。
それに、話相手が自民党、公明党支持者だったら困るし。
でも、
政治の話なんてしないんですよ。
政治系の話を振っても、興味なさそうだし、
マスゴミの情報が絶対だと思ってる人ばっかなんで。
悲しいことに、日本の
20代、30代ってそんなもんなんですよ。
ちなにみ、
きれいごと言っても、報われないのが日本なんですよ。
家族も日共シンパの小沢嫌いだし。
ともあれ、まじめだけど幅がないのは確かですね。
民社国が野党であったとき、製造業の派遣を全面禁止する法案を出したことがあったのですが、(廃案になったけど。今出したら通りそう)これに共産の名前はありませんでした。
民青の人になぜ参加しなかったのか聞いてみたところ、『即刻廃止すべきなのに、成立後3年後廃止というのはよくないので参加しなかった』とのこと。
・・・いや、普通成立してすぐ施行は無理でしょう。会社が混乱しますよ。
このあたりの器の小ささが改善されない限り、ずっと日かげのままの気がしますね。
鳩山政権は少し支持率が下がったけど、共産党も一緒に下がっていますし。(みんなの党も。)
日本(とりわけ沖縄)ほどアメリカの軍事基地が存在する国は世界に存在しない。三沢、横田、横須賀、岩国、嘉手納、辺野古、普天間・・・これらが過去何十年間、朝鮮・ベトナム・カンボジア・イラク・アフガン等への侵略の拠点となり、今もそれが続いている。日本はアメリカの51番目の州と言っていい。経済的にも「プラザ合意」後の日本はそれが顕著であった。
「対等な日米関係」を公約の一つとして権力の座に就いた民主党の今はどうだろうか?「普天間は県外又は海外」と言っていたのに、ゲーツに一喝されて、「嘉手納に統合」などと言って沖縄県民のひんしゅくを買っている。県外どころか自公政権時の辺野古にUターンしても不思議ではない。
植草氏の言は概ね当を得ている。
>政治の主役は政治家ではない。主権者である国民が政治の主>役でなければならない。主権者である国民は、新政権のあらを>探して新政権をつぶしに回るよりも、新政権にもし問題点があ>ればその問題点を適切に指摘し、問題点の是正を実現する方>向に政治を誘導するべきである。
前半と後半部分はまさに同意する。ただし、中間の「あらをさがして新政権をつぶしに回るよりも」部分は賛同できない。「問題点の是正を実現する方向に政治を誘導すべきである」=問題点があるのは明白なのだから、その点を管理人氏が実践することのほうがよっぽど効果的だ。落選した保阪展人氏を特に応援していたならなおさらだ。主権者は国民なのだから、民意に反する政策を行えば「つぶしに回る」のは、自民党支持者だろうが共産党支持者だろうが民主党支持者だろうが国民の当然の権利だ。
「頭の固い共産党支持者」などと主観的な形容詞付きで表現することは見苦しい。「赤旗を企業に売ったら企業から資金をもらった」というのも政治資金と政治献金を意図的に同一視した幼稚な思考だ。
そういえば、8月18日の管理人氏のエントリィにこんなのがあった。
>民主党政権になったら、ぜひ日本でも、日本の侵略戦争を容認>したり、侵略戦争の事実を否定、あるいは矮小化した者は、逮>捕されるような法律を作って欲しい。
笑ってしまった。「民主主義の何たるかをこの人は全くわかっていない」と。コメントしようがなかった。
「権力は腐敗する。」 だから、「誘導」する必要があるのだ。共産党を批判する暇があったら、民主党のダッチロールを、「適切に指摘し、問題点の是正を実現する方向に政治を誘導するべきである。」
そうせずに権力の座に安住したいなら、『爾END』が賢明かもしれない。
絶対に当選することのない選挙区に候補者を立て、自民党候補者を結果的に応援する働きを、いったい何度繰り返してきたことでしょう。頭のいい(嫌味ではない)はずの共産党が何故こういう行動を繰り返すのか、以前は理由が分かりませんでした。最近は、自分たちの宣伝のために候補者を立てるんだな、と推測しています。
今回の騒動も、「自分だけが正しい」「木を見て森を見ず」という共産党支持者の思考が出発点ではないでしょうか。
共産党支持者のブロガーって普段は無党派ぶってるのに
比例代表の定数を削減するという話になると
発狂するので分かりやすいです(笑
これまでは自民党という大悪党と対峙して
何とか存在感を示せたのに今の共産党の中途半端さに
支持者もイラついていそう
>アルファブロガー(笑)「美爾依」氏
それにしてもこの書き方は嫉妬してるとしか思えない
ちょっと恥ずかしいですね・・
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
簡単な10のステップで実現できるファシスト・アメリカ(日本?)
きれいごと ばかりじゃないか 共産党/理想論 現実離れ 共産党/細かくは 共産支持者 見ちゃおらず その他の党が もの足らぬだけ/共産の 主張お任せ 支持者なり/共産にゃ 是々非々健全 言うっきゃない
Army psychiatrist "Nidal Malik Hasan" の悩み
NO.1435 「カナダde日本語」・美爾依(みにー)さんにお答えします。