2006.07.04 (Tue)
安倍は靖国参拝を公私混同している
みにーさん、はじめまして。
私はイリノイ州在住で米大手企業に勤める中年サラリーマンです。私も趣味で中学の国語を教えていたことがあります。
さて安倍さんのアンタイキャンペーンを頼もしく読ませていただきました。一見ソフトで容姿もいいので人気が高い安倍さんですが、中身は、みにーさんご指摘の通り、相当に軍国的だと思います。残念なことに対抗馬がイマイチ魅力がないこともあって、このまま次期首相になる公算が高いでしょうねえ。
でもご安心を。安倍政権はそう長くは続かないと見ます。というのは中韓との関係が一層悪化し、アジアでの主導権を完全に中国に奪われ、一方で決断力のない安倍氏のもと小泉改革は大きく減速し、安倍さんの支持率は急降下すると思うからです。そうなれば次の参院選で自民党が敗北し安倍さんは責任をとって降板となる。っとなって欲しい。
靖国神社の最大の問題点は、私はやはりA級戦犯の合祀だと思います。それは中韓に対してどうのという対外的観点ではなくて、A級戦犯は、太平洋戦争で「生きて敵に捕まってはならぬ」と国民に自決を命じ、結局三百万人もの国民を死なせておいて、自ら生きて敵の捕虜となった国賊、亡国の徒だと思うからです。彼らが全責任を一身に負う覚悟で沖縄戦の前に降伏するという決断をしていれば確か百万人位の命が救われたのです。なぜそんな無能で無責任な指導者達を崇めなければならないのかが日本人として全く理解できません。私のこの意見はもう何年も前から思っていることですが、先日民主党の小沢さんが同じことを語っていたのに驚きました。私は別に民主党支持者でも小沢支持者でもありませんがね。むしろ二大政党が時々政権交代をするのが望ましいと思っており、自分自身固定観念を持たずに政権を見つめていこうと思います。
今後のご活躍をお祈りしています。
Aja
靖国問題はかなり奥の深い問題で、政府によって意図的に隠された事実を知らないことには、語れない。政府が国民に誤った歴史の認識を植えつけようとしていることは、問題にしなくてはならないと思う。Ajaさんのコメントにあるように、数多くの日本人兵士までを侮ったA級戦犯の行為は許しがたいものがあり、その霊が祀られている靖国を首相が参拝するなんて、中韓への影響を抜かして考えても日本人に対する冒涜ではないだろうか。
又、『きまぐれな日々』のKojitakenさんの「今日は支離滅裂に」という記事でも面白い発見があった。
直前にAbEndにTBされている美爾依さんの「カナダde日本語」の記事は、靖国神社の問題を取り上げているが、私見では国家神道こそカルト宗教の極致だ。国家神道は、日本の伝統的な神道とは何の関係もなく、明治政府が勝手にでっち上げたものだ。安倍は、天皇が靖国に参拝すべきだとほざいているらしいが、1978年にA級戦犯が靖国に合祀されたことを知って激怒した昭和天皇が、以後靖国への参拝を取りやめたことを安倍は知らないのだろうか。ましてや、戦犯の疑いのある昭和天皇と違って、今上天皇は平和愛好者なのだ。天皇が靖国に参拝すべきだなどとほざくA級戦犯の孫に対し、天皇はどう思っておられるのだろうか。本音をお聞きしたいものだと思う。
さて、A級戦犯であったにもかかわらず、アメリカによって命拾いした祖父を持つ安倍にとって、靖国神社参拝を支持するのは当然のことだろう。靖国には、祖父の代わりに死んでいった祖父の戦友が眠っているのだ。しかし、そういった公私混同した政治家が日本を代表する総理になった場合、さまざまな弊害が生じることを国民は覚悟しなければならない。昭和天皇さえもが激怒したA級戦犯が合祀されている靖国参拝をなおも続行しようというこのおろかな行為こそ、多くの日本国民を初め、近隣諸国や将来はアメリカまでをも敵にまわすことになるであろう。
![]() | 靖国問題 高橋 哲哉 (2005/04) 筑摩書房 この商品の詳細を見る |
追記:
『tsurezure-diary』のおこじょさんにとても参考になる朝日の英字新聞の記事"POINT OF VIEW/ Paul Giarra; Shrine visits become America's problem, too"(06/24/2006)の情報とコメントをいただいた。きっとTBSやABCで取り上げられて話題になった小泉をアメリカ議会でスピーチさせるのに反対したというハイド氏の主張はこの記事から引用されたのだろう。
こんにちは。
首相の靖国参拝はアメリカにとっても迷惑らしいです。
http://www.asahi.com/english/Herald-asahi/TKY200606240132.html
日本が靖国史観に染まるのはmoral declineだそうで。
| 2006-07-05 |
おこじょ
- 関連記事
-
- 731部隊:日本軍による人体実験 (2006/07/27)
- 昭和天皇のメモ、その後の雑感 (2006/07/24)
- 靖国A級戦犯合祀問題:靖国参拝は首相を辞任して行け! (2006/07/21)
- 安倍は靖国参拝を公私混同している (2006/07/04)
- 安倍の靖国参拝に対する愚考 (2006/07/03)
本当にデタラメばかり書いている。
それに、読んでいてこちらが恥ずかしくなるような文章、とても不愉快なブログです。
民主党が出した偽の文章事件。
きっこさんは、民主の肩を持っていました。
その後、このことに対して謝罪なし、非常識にもほどがあります。
なぜかWikipediaにはハッキリ書かれていませんが、松岡洋右は靖国に合祀されています。
あと、昭和天皇が松岡を嫌っていたというのは、「昭和天皇独白録」(文藝春秋、1991年)にも出ているそうですが、これはもちろん昭和天皇側からの資料ですし、直接には当たっていません。
昨年7月に松平宮司が死去した時、右側、左側双方から、靖国神社へのA級戦犯の合祀に対する論評が出ていて(右側からさえも結構批判があったと思います)、それらをネットでいろいろ見た記憶があるのですが、残念ながらかなり記憶が薄れています(年だなあ、もっと早くブログを始めて記録を残しとけばよかった)。
あと、1978~79年当時の世論として、当時有事立法や元号法制化を強行しようとしていた福田内閣(元号法は1979年に成立)の右傾化政策はマスコミに結構強く叩かれていて、おっしゃるように、皇室は国民感情を重視したのだと思います。昭和天皇の真意は、結局よくわかりませんでした。
個人的にいうと、A級戦犯の合祀が明らかになった1979年当時、私は高校生で、リベラルな政治経済の教師の授業を受け、その影響が今でも残っています。だから、70年代末から80年頃のできごとは、結構おぼえています。
ここに挙げられている高橋さんの「靖国問題」は、機会があったら買って読んでみたいと思います。
あと、北朝鮮のミサイルの件ですが、2ちゃんねるを覗くと、思いの外みんな醒めていて、下記のスレなんか安倍マンセーになってもおかしくないタイトルなのに、半ば安倍批判スレになっています。
http://news19.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1152059846/
今朝ここにコメントを書いたあと、テレビのニュースでこの件を知ったのですが、安倍の会見はなぜか歯切れが悪く、視聴者に悪印象を与えたようです。これは、つけ入るスキがありそうだなと、ひそかにほくそ笑んでいます。
どうせこのあと、テレビが安倍をバックアップするキャンペーンを張って、安倍を盛り立てようとするんでしょうけどね。
首相の靖国参拝はアメリカにとっても迷惑らしいです。
http://www.asahi.com/english/Herald-asahi/TKY200606240132.html
日本が靖国史観に染まるのはmoral declineだそうで。
藤原肇著「小泉純一郎と日本の病理」です。
カマヤン(ぶいっちゃんと同じで、「さん」はいらないらしいです)のところに紹介されているので、URLをあげておきます。
http://72.14.235.104/search?q=cache:lAxKPzKT7KkJ:d.hatena.ne.jp/kamayan/20060103+%E6%98%AD%E5%92%8C%E5%A4%A9%E7%9A%87+A%E7%B4%9A%E6%88%A6%E7%8A%AF+%E5%90%88%E7%A5%80+%E6%BF%80%E6%80%92&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=3
私は去年の秋に読みました。神戸の書店(ジュンク堂)で山積みにされていました。昨年10月30日の「きっこの日記」によると、「第2刷は期待できずに絶版になるって噂が流れている」とのことでしたが、私が買ったのは第3刷です(「きっこの日記」に載ったからこの本を買ったのではなく、衝動買いして読んだあと、「きっこ」に載っているのを知ってバンザイしました)。
昭和天皇は、戦後1975年11月まで計8回靖国神社に参拝していますが、それ以降は1989年に亡くなるまで一度も参拝していません。ウヨの一部には、参拝中止とA級戦犯合祀を結びつけるのは誤りという主張もあるようですが、合祀以降一度も参拝をしなかったのは、厳然たる事実です。
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
なぜ、今、タイミング的にすごく都合良く、
昭和天皇の発言メモなんてものが出てきたのか?
凄く気にはなりますな。