2006.07.01 (Sat)
安倍は総裁選のためにめぐみさんや北朝鮮まで利用している
そして、すでに多くのブログで言われている通り、テレビの影響も大きいようだ。
ポスト小泉で「安福対決」期待、7割超す…ネット調査
■ポスト小泉とテレビ
ポスト小泉にテレビはどう影響するのか。「平日1日のテレビ視聴時間」ごとに候補の支持を見た。
「見ていない」「30分未満」で、安倍氏の支持は3割弱だったが、視聴時間が長くなるほど支持は高くなり、「3時間以上」では50%に上った。
このところ、いやに北朝鮮関係のニュースが多いのにみなさまもお気づきだろうか。それによって、安倍の官房長官としての発言のニュースも急に増えてきた。テポドン騒動に続き、北朝鮮に拉致されためぐみさんの元夫、金英男氏が28年ぶりに家族と対面したり・・・。どうして、急にそれもこの時期に北朝鮮問題がにぎわってきたのだろうか?私の考えでは、総裁選に向けた安倍のメディア作戦だと思う。
安倍が次期総理になれば、小泉路線を突っ走るわけで、米国再編にも国民の反対を押し切ってまでも3兆円以上の血税が難なく回されるだろう。そうすれば、米国にとってはまたとない大金が転がり込んでくることになる。だから、もちろん、ブッシュ政権も安倍を支持することに好意的であり、北朝鮮が今にも日本やアメリカに攻撃をしかけてくるような作り話を鋳造したのである。これから、北朝鮮を敵対する日米合同合戦が繰り広げられることになるのだ。
ところで、めぐみさんの生存についてさまざまな憶測が飛び交っているようだが、安倍はこのめぐみさんの拉致問題をまで総裁選に利用しようとしている。いかにも北朝鮮が悪者かを強調し、下記のようなでたらめな発言までして、日本国民を統一協会仕込みのマインドコントロールしようとしている。
安倍官房長官「めぐみさん生存を前提に交渉」(2006年6月29日23時46分 読売新聞)
具体的な矛盾点については、「今後の交渉があるので言えないが、ただ、日本で行っためぐみさんの遺骨と言われた骨のDNA鑑定は客観的な科学的な調査の結果で確定している」と述べた。横田めぐみさんが死亡したとする日時などについてもこれまでの北朝鮮側の説明と矛盾があり、今後、政府はこれらの点を追及していく方針だ。
この安倍発言の中で注目して欲しいのは、
日本で行っためぐみさんの遺骨と言われた骨のDNA鑑定は客観的な科学的な調査の結果で確定している
という発言だ。安倍は、この発言によって又信用を失うことになるわけだが、イギリスの権威ある科学論文誌『Nature』に、日本で発表されためぐみさんの遺骨のDNA鑑定には、疑わしい点が多くあると論じられているのを知らないのだろうか?だとしたら、そんなことも知らずにこんな発言をするのは、かなり軽はずみであり、アホ丸出しである。又、もし、知っていて、こんなウソをついたとしたら、全く国民をばかにしている。
まずは、みなさまに、その問題の『Nature』で約一年前に発表された3つの記事(2005年2月、3月、4月』の日本語要約を読んでいただきたい。この3つの原文(英語)の記事は私も読んでみたが、簡単に言えば、日本政府はDNA鑑定で、遺骨からめぐみさんのDNAは発見されなかったと結論づけているのだが、鑑定の信憑性はかなり低いということだ。つまり、その遺骨はめぐみさんのものであった可能性があるということだ。下のサイトではその原文をとてもうまく日本語に要約している。
「横田めぐみさんの遺骨は偽物とする科学的根拠が揺らぐ」
「北朝鮮「遺骨」問題:科学的根拠の不十分な「偽物」断定」
「政治に翻弄される科学者 (横田めぐみさん遺骨事件)」
これらの記事には、『Nature』で議論されている事、いかにその鑑定がでたらめであったか、政府の対応が不誠実で、マスコミもこれをほとんど報道しなかった、又、このDNA鑑定を行った帝京大学の吉井講師が「横田さんDNA鑑定で実績」ということで「帝京大の講師から、科学捜査研究所(科捜研)の法医科長」に採用されることになったのだが、「警察が外部の人材を管理職として招聘(しょうへい)するのは極めて異例」であることなどが詳しく書かれている。
それにしてもこんなでたらめな鑑定を「客観的な科学的な調査の結果で確定している」だなんて言う安倍は、よっぽどでたらめな奴なんだろう。こんな奴が総理になった暁には、でたらめやりたい放題で、日本はとんでもないことになってしまうのは目に見えている。
では、なぜ、安倍を中心とした日本政府はめぐみさんがまだ生存しているかのように装っているのか?それは、めぐみさんの生存の可能性がある限り、横田夫妻がテレビに登場しつづけ、国民に北朝鮮がいかに危険な国かを訴えつづけ、そうすることによって、国民に北朝鮮への嫌悪感を芽生えさせ、又、それを持続することができるからだ。その結果、国民に、北朝鮮が日本と戦争を始めてもおかしくないような錯覚を容易に抱かせることができ、米軍再編に向けての多大な出費も認めさせることができる。 つまり、安倍は統一協会が不幸な人を利用してお金を巻き上げるのと同じ手法で、横田夫妻までも利用して、国民から血税を奪い取ろうとしている卑劣きわまりない奴なのだ。
こんな奴を一生懸命持ち上げるメディアは、絶対にどうかしている!
メディアのマインドコントロールにはくれぐれも騙されないようにしよう!
追記:
『ミサイル防衛の問題点』のコウタさんから送っていただいた『Nature』の原文の記事(英語)のPDFファイルを添付してメールでお送りすることができますので、興味のある方は、コメント欄にてお知らせください。
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わたしのブログのコメント欄で、美爾依さまのことで、
「楽屋オチ」してしまったので、もし気になるようでしたら、
ご覧いただけたらと思います。
(すでに、kojitakenさまが、おっしゃっているけれど。)
まん中からあとのほうが、そうなっています。
http://taraxacum.seesaa.net/article/20425761.html#comment
(たんぽぽさんのトラバがついています)
お知らせしようかどうか迷っていたのですが、たんぽぽさんがTBされたので、この欄でお知らせします。
勝手に話のネタにしてしまって、どうもすみませんでした。
すべて米国政府の日本政府に対する年次改革要望書どおり動いているのですね
アメリカの対日本政策は日本国民のためではなくアメリカ自身が日本を支配するために、生命保険、会社法、裁判員制度など日本人になじめない政策を押しつけているのですよ
日本がアメリカから独立するためには政権交代しかないと思います
マスコミは年次改革要望書の存在を隠して小泉政権を賛美する報道ばかりしています
日本国民が年次改革要望書の存在を知って、アメリカに対してNOを突きつけなければ、この国は将来滅ぶかもしれません
管理人さんはこの状況をどう思いますか?
はじめまして。相手を誹謗中傷するような反論や、もうすでにこちらのブログで取り上げられた反論はご遠慮願いたいですが、論理的な反論でしたら、もちろん、ウィルカムですよ。TBしてくださったら、清流さんの記事を読ませていただいて、時間の許す限り、又、こちらから意見を述べさせていただきます。
全く同じ意見です。日本のマスコミはきっと政府に圧力をかけられていたのでしょうが、そんなことでは、国民が真実を知る権利が全く尊重されませんね。これじゃ、政府が常に情報を操作する共産主義国と同じでしょう。
こんな奴が日本の総理最有力候補者だなんて、本当になさけないですね。
先日来、こちらのブログを拝見させていただいています。
管理人さんにお伺いしたいことがあります。
こちらのブログで発信されているエントリ内容に対して、コメント欄で反論することについて、管理人さんはどのように考えていらっしゃるのでしょうか。賛同のみを歓迎し、反論は拒絶するのか、あるいは賛否両論が交わることをも歓迎されているのかを知りたく思います。
この後、この記事に関して批判記事を書き、TBするつもりですが、受信していただけますでしょうか。
もし反論は受け付けないというのであれば、事前にそう仰ってください。
また、このコメントが欄に反映されない場合(非承認あるいは管理人による削除等の理由で)その理由をご掲示いただけますと助かります。どうぞよろしくお願いします。
因みに私個人は次期総理には安部さん以外の某氏を密かに応援しています。
私も安部さんのあの発言と、それを無批判に報道するテレビに対して、歯痒くてしょうがありませんでした。
めぐみさんの遺骨鑑定にまつわる安部さんの動きは、絶対にうやむやにしてはならないことです。(というか彼の急所になることでしょう。)
こんな人が次期総理候補の最右翼だなんて…
北朝鮮も鑑定しなおすために、吉井氏を北朝鮮に招待したのですが、日本政府はこれも断ったそうです。もし、その結果が信用できるものだったら、どうして、吉井氏を隠そうとするのか、理解できません。
マスコミにも圧力かけて、都合の悪いニュースは国民に伝えないという態度は許せませんね。
kojitakenさん、
お褒めのお言葉をいただきまして、ありがとうございます(^^;)。きっこちゃんの日記に比べたら、情報量も乏しいし、ぜんぜんつまらないブログですが、これからも応援してくださいね(^^)。
shigetoさん、
>「拉致問題」に国民の関心を向けていれば、日本国内の社会問題から国民の関心を逸らすことができる・・・
なるほど、そういった目的もあったのかもしれませんね。なぜか今回も統一協会との癒着がばれたとたん、テポドンのニュースが出たり、いろいろな情報操作がおこなわれていましたものね。
この話はある本か雑誌記事で読んだことがあるのですが(書名は失念しました。すいません)、具体的な出所は初めて知りました。安倍晋三や西村真悟などの政治家が「拉致問題」を政治的に利用しているのは明白ですが、『Nature』誌のこの記事の話を黙殺しているというのは、悪質極まりないことだと思います。この話こそ、一人でも多くの人に知られるべきでしょう。
この話を一切報じない日本のマスメディアも悪質ですが、おそらく彼らも安倍と同様に「確信犯」なのだろうと思います。「拉致問題」に国民の関心を向けていれば、日本国内の社会問題から国民の関心を逸らすことができる、という狙いかもしれませんね。
AbEndをもっともっと広げて、こういう記事を多くの人たちに読んでもらいたいなあと思います。
PS
書こうかどうか迷ったんですけど、一瞬「きっこの日記」を読んでいるかのような錯覚にとらわれました。
「きっこ」さんの生物系の科学ネタも面白いですからね。
「鑑定医が、何故帝京大学の吉井さんに決まったのか?」ここを追求しなくてはいけませんね。政府の人間によって、鑑定結果を恣意的に導き出そうとしたのなら、日本は、大嘘つきの政府ということになります。北朝鮮と変わらない、民主的でない独裁者がいるということになりますから。
マスコミに対しては、政府からの圧力がかかって身動きが取れないのでしょうね。何かあると党からテレビ局にファックスが入るようですよ。
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産経新聞の「安倍官房長官、統一教会に祝電」記事は大阪本社版の最終版(15版)でのみ報じられました
わざわざお知らせいただきまして、ありがとうございます。さっそくたんぽぽさんのコメント欄を読ませていただきました。メールしましたので、読んでくださいね。