2009.09.29 (Tue)
ロマン・ポランスキー監督が幼児強姦罪で逮捕

写真:『The Huffington Post』 Roman Polanski ARRESTED: Director In Custody In Switzerland
『戦場のピアニスト』でアカデミー監督賞を受賞したロマン・ポランスキー監督(76)が、32年前にアメリカで起こした幼児強姦罪で、スイス当局に身柄を拘束された。
ポランスキー監督はチューリヒ映画祭で功労賞を受賞したので、その授与式に出席するため、、27日にチューリヒ空港に降り立ったところ、スイス警察当局に身柄を拘束された。ロサンゼルス郡検察当局の報道官はポランスキーの渡航情報を事前に入手し、スイス警察当局に逮捕状を送っていたと明らかにしている。

翌78年に米国で訴追されたが判決前に出国し、その後フランスに拠点を置いた。米国に入国して逮捕されるのを避けるため、アカデミー監督賞を受賞した際も訪米はせず、米国と犯罪人引き渡し条約を結んでいる国への渡航も控えていた。ポランスキー監督は罪状取り下げを請求していたが、ロサンゼルス地裁は棄却した。
被害者のサマンサさんはその後結婚して3児の母となったが、ポランスキー監督が罪状取り下げを請求したことを知ると、「何かの悪い冗談でしょう。私に対する残酷な冗談ね。」と語った。
写真:Roman Polanski Victim Urges Case Dismissal
下の動画は、『戦場のピアニスト』の中で一番印象に残っているシーン。
【More・・・】
参考記事:
ポランスキー監督身柄拘束で、米、仏、スイス、ポーランドに大きな波紋
(『cinemacafe』 9月29日)
『戦場のピアニスト』でアカデミー監督賞を受賞したロマン・ポランスキー監督が26日、アメリカで起こした32年前のわいせつ罪で、スイス当局に拘束されたが、この措置をめぐって、ヨーロッパを中心に映画人たちの間から抗議の声が上がっている。
ポランスキーは開催中のチューリヒ映画祭で功労賞を受賞し、27日に行われる授与式に出席するため、チューリヒ空港に降り立ったところで身柄を拘束された。ロサンゼルス郡検察当局の報道官はポランスキーの渡航情報を事前に入手し、スイス警察当局に逮捕状を送っていたと明らかにしている。
ポランスキーは1977年に、自身の監督作『チャイナタウン』に主演したジャック・ニコルソンのハリウッドの邸宅で当時13歳だったモデルの少女に薬物とアルコールを摂取させ淫行したとして逮捕された。翌78年に訴追されたが判決前に出国し、その後フランスに拠点を置いた。米国に入国すると逮捕されるため、アカデミー監督賞を受賞した際も訪米はせず、米国と犯罪人引き渡し条約を結んでいる国への渡航も控えていたポランスキーは罪状取り下げを請求していたが、ロサンゼルス地裁は棄却した。
76歳のポランスキーはフランスとポーランドの二重国籍であり、両国はスイス当局に対して、ポランスキー釈放を求めている。また、フランスでは「国際的かつ文化的な場で現代の最も偉大な映画作家の1人を表彰しようとした夕べが、警察によって利用された」という内容の抗議文が作られ、コスタ・ガヴラス、ウォン・カーウァイ、モニカ・ベルッチ、ジュゼッペ・トルナトーレなど、ヨーロッパを中心に世界の映画人たちが署名。ポーランドのアンジェイ・ワイダ監督も、ポランスキー釈放を求める声明を発表した。
少女との関係は同意の上、と主張してきたポランスキーは、ロサンゼルス郡検察への身柄引き渡しに対して徹底抗戦する構えだと、彼の代理人は語っている。ハリウッドでのキャリアが絶たれたことを贖罪とみなすか、それとも罪は償われないままと判断されるのか。今後の展開が気になる。
(text:Yuki Tominaga)
写真は昨年、イタリアのTV番組に出演した際のポランスキー監督。
© Rex Features/AFLO
すばらしい作品を作ってきたポランスキー監督。30年前の罪でいまさら逮捕されるというのもどうかと思うけど、まさか、こんな過去があったとは・・・・。
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さっさと罪を償って欲しいものです。
有名人だからって児童に対するわいせつが許されるのかしら~。
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罪を犯しても金にモノいわせて逃げおおせる卑怯者が、所詮勝ち組だという訳ですね?