カナダde日本語出費が重なった先週の出来事

2009.09.26 (Sat)

出費が重なった先週の出来事

たまには、一週間の出来事でもお知らせしようと思う。大学では新学期のスタートで、そして、ワイナリーでも、Grape and Wine Festivalで、先週はとにかく猫の手を借りたいほど忙しかった。と言っても、東京の生活に比べたら、何でもないのかもしれないけど・・・・。

写真左：赤ワイン用の葡萄と葡萄の木に害虫などがついたときにいち早く反応して知らせるバラ

まず、大学の授業が始まったばかりで、毎日事務的な手続きのメールが学部の秘書から届き、その応答だけでもかなりの時間を要する。その上、なぜか、教科書が最初の授業に間に合わず、やっと2度目の授業に間に合ったので、出版社のセールスの人とのやりとりも多い。いまだに生徒のアクティビティ・マニュアル（別冊のドリルのようなもの）が届いていない。

写真右：キャンパスの色づいた楓

【More・・・】

夕食を食べていたら、突然、ガリッと固いものが。何かと思って見てみたら、何十年も前に治療した歯のクラウンが外れてしまったようだ。親知らずを抜くと同時に歯の治療もしたのだが、当時務めていた会社で評判がよかった会社のすぐ近くにある溜池の歯科医院だった。先生が北朝鮮人だったのだが、子供のときに日本に両親と移ってきたので、日本語は日本人と変わらないほど上手だった。私はこの先生に出会ってから、北朝鮮人を見る目が変わった。わざわざ、出生を語ったのはなぜだったのかと当時は考えたが、今になってみれば、日本人の北朝鮮人への偏見を変えるためではないかと思う。

彼は、とても厳しい歯科医で歯科衛生士というかアシスタントの女性はいつも怒られていたのを覚えている。でも、治療は本当に上手だったようで、これまで治療してきた歯は何の問題もなく、カナダの歯科医でもよく褒められる。

しかし、さすがに何十年もたてば、クラウンが外れるときがやってくるのだろう。翌日にすぐいつもかかっている歯科医に電話したら、その日のうちに予約を入れてくれた。それで、お昼休みに見てもらったら、通常はクラウンがはずれたら、元に戻すのは難しいのだけれども、クラウンを支えている歯がかなり丈夫で、全く問題ないので、そのままクラウンを元に戻せるようだ。担当の歯科医には「本当にラッキーだね。」と言われた。これも、きっと日本で受けた北朝鮮人の歯科医の治療が上手だったからだろう。来週の水曜日にクラウンを元に戻す治療を受ける。それにしても、何もこの忙しいときに外れなくてもいいと思うのだが・・・・（涙）。

そして、8月に受けなければならなかったCocoちゃんの予防注射もまだ済んでいない。金曜日に知人の結婚式があって、教会の近くにある家ということで、たくさんの訪問客が来ることになった。Cocoちゃんの毛がボーボーに伸びてきたので、いつもトリミングに連れて行っているPetSmartに予約を入れようとしたら、年に一度の予防注射を受けてないワンちゃんはトリミングできないと断られた。ほんの1ヶ月有効期間が切れたくらいなのに、それでもどうしても駄目だという。しかたなく、予防注射に関して全く聞かれなかった近所の「In-Style Spa」というサロンに連れて行ったのだが、PetSmartでは＄４０だが、このサロンでは＄４５だった。おまけにトリミングも雑だったので、やっぱり予防注射に連れて行って、PetSmartでトリミングしてもらった方がいいかも。

そして、金曜日には、知人の結婚式の訪問客が、教会での結婚式とホテルでのディナーの間にウチに立ち寄ったので、軽いランチを作った。チーズとワイン、サラダとシュリンプ、そして、メープル・ハニー・ターキーとブラック・フォレスト・ハムの2種類のラップをチョチョイのチョイと作った。簡単な食事でも、かなり喜んでもらえたので嬉しい。

白ワインは、ローズ・ウォーターとライチの香りのゲヴュルツトラミネール(Gewürztraminer)、マスカットの香りが高いシャルドネ・ムスケ(Chardonnay Musqué)。赤ワインは、樽仕込のピノ・ノアール（Pinot Noir)、カバルネ・フラン（Cabernet Franc)。そして、デザートワインは、ヴィダルのアイスワインとクランベリーワインを出した。ディナーは5時に始まる予定だったので、4時半に家を出た。

会場では14番のテーブルに案内された。カナダの結婚式後のディナーとしては、かなりお金のかかったディナーのようで、食事も結婚式会場のディナーとしてはおいしかった。日本に比べたら、とても質素な食材を用いたものだけど、味付けがけっこう凝っていた。今の日本の結婚式のお祝いの相場はどのくらいかわからないけれども、カナダではだいたい一人１００ドルくらいと日本に比べたらかなり安い。会場の入り口に白い鳥かごが用意されていて、その中にお祝いの言葉を綴ったカードとお祝い金の入った封筒を入れるようになっていた。カナダでは封筒もカードについてくる普通の封筒でよく、日本のようにご祝儀袋のようなものはない。

今回の結婚式のディナーで面白かったのが、大きなペッパー・ミルだ。お料理がくると、ウェイターが必ずこれを持って胡椒はいるかどうかを聞きに来る。そして、「イエス、プリーズ。」というと、60ｃｍほどの長さがあるこのペッパー・ミルをひねりながらお料理の上から胡椒を振りかけてくれるのだ。どうして、ここまで大きなペッパー・ミルを使うのかな。胡椒を頻繁に変えなくてもいいように？胡椒は古くなればなるほど辛いと聞いたが、確かに、この胡椒の味はかなり風味高いものだった。中には、あまり背の高くないウェイターもいて、彼がこのペッパー・ミルを使っている姿はこっけいだった。

それにしても、遅いランチをたくさん食べたので、最初のキュウリの巻かれたサラダをラズベリー・ドレッシングで食べた時点で、お腹いっぱいで苦しくなってきた。この後、パスタ、ビーフ、チキン、野菜料理が次々と盛られたが、ほんの少しずつしか食べられなかった。それでも、かなり胃が膨張してしまったようだ。もう、明日は絶食するしかないと心に誓った。夜の10時頃に帰宅したときには疲れきって、ブログを更新できなかった。翌日も仕事があるし、お腹いっぱいで眠くなってしまったので、シャワーを浴びて速やかに寝てしまった。

そして、今日はワイナリーにバスが2台（1台に50名乗車）もやってきて、てんやわんや。ああ、もう疲れきってしまった。今日は絶食する予定だったけど、さすがに夜になるとお腹がすいて、昨日のランチで出して残ったシュリンプとサラダを食べながら、ピノ・ノアールを飲んで疲れを癒した。ミニちゃんもつきあってくれた。

こうして振り返ってみると、先週は予期せぬトラブルに見舞われ、何かと出費の重なる週だった。忙しくて、出費が重なって、疲れの溜まった残念な週だったと言えよう。Grape＆Wineフェスが終われば少しは落ち着くのだろうけれども、そうしたら、スパにでも行って全身泥パックでもして心身ともに癒されたい(笑）。