2009.08.25 (Tue)
政権交代で民主党に望むこと: 道路の無料化とガソリン税の廃止
高速道路を無料化しよう!パート2
公明党が苦戦する中、兵庫8区でも康夫ちゃんは、国土交通大臣として道路族に貢献してきた利権屋の冬柴鉄三をやっつけることができるのか。みんなの予想(希望?)ではこんなことになってるけど・・・・。
それにしても、冬柴のHPは酷い。いい年したオヤジが自分のことを「テツゾー君」と呼ぶなんて(笑)。コイツの脳みその程度が知れるというものだ。
今回の衆院選で兵庫8区の方々は、耐震偽装問題で政府の責任を全て業者になすりつけ、ガソリン税の継続で国民から税金を不当に巻き上げ続け、不要な道路を建設して税金の無駄遣いを率先して行ってきた国土省のいいなりになってきた冬柴利権大臣に「NO」をつきつけようではないか。
『e国政』では、全国の衆院選候補者の動画が見られることはこのブログの読者だったらご存知だと思うけど、『ザ・選挙』「立候補予定者情報」では康夫ちゃんのプロフィールや動画が見られる。
『ザ・選挙』 兵庫8区

この道路の無料化に関する問題として今日は、過去の記事からガソリン税について書いたエントリーを再掲する。
【More・・・】
『きっこのブログ』「ガソリン税に群がるゴキブリたち」
を読んだ読者の方はもうすでにご存知だろうと思うけど、本来は2年間だけの暫定措置だったガソリン税の暫定税率が、いつのまにか34年間もそのままになっちゃっていて、おとなしい日本人はそれでも何の文句も言わないから、与党はどんどん付け上がってあと10年間このまま暫定税率を維持する法案を通そうとしている。
ガソリン税の暫定税率のやり方を見ても、自民党がこれまでにいかに国民から税金を巻き上げて、米国に貢献することだけを考えてやってきたかわかると思う。国民には負担をかけて、米国には無料奉仕だなんて、国民をばかにするのにもほどがある。
まず、自民党や公明党には、ガソリン税の暫定税率の「暫定」の意味がわかっていないようなので、ここで説明しておくけど、辞書で調べると、暫定っていうのは、
「しばらく仮にきめること」
と書いてある。「しばらく」っていう言葉には、長い間という意味もあるけど、ここでは仮にという言葉が後に続くので、「一時的に」という意味にとるべきだろう。つまり、「暫定」のはずだった税金が、自民党の「税金を絞れるだけ絞れ政策」によって、いつのまにか「永久」になりそうなのだ。
ガソリン税の暫定税率は、道路特定財源に含まれるものだけど、もとはと言えば、戦後の復興が進み、高度経済成長へと移行しつつあった時代、1953年に整備の遅れた日本の道路を緊急に整えるために田中角栄が諸外国の制度を参考に議員立法で道路特定財源の仕組みをつくったものらしい。
その後、1970年から始まる第6次道路整備5ヵ年計画に約3000億円の財源不足が予想されたため、1974年度から2年間の「暫定措置」として実施された揮発油税、地方道路税、自動車取得税、自動車重量税の税率引き上げが実施された。これは、ちょうどタイミングのいいことに、1973年から始まる第一次オイルショックと重なっている(笑)。
しかし、暫定税率は、2年間の暫定期間が終わった後でも、延長に延長を重ね、その後34年間もの間、そのままで現在まで続いており、ほとんどの税目(石油ガス税以外)において、元の税率の約2倍の暫定税率が適用されていることになる。「暫定」という名とは全く正反対の永続税率なのだ。
より詳しい税率を知りたい方のために、道路特定財源のうちわけと税率は次の通り(「道路特定財源制度」ウィキペディアより)。
揮発油税 - 税率48.6円/リットル(暫定税率。本則は24.3円/リットル)
石油ガス税 - 税率17.5円/kg(本則)
自動車重量税 - 自家用乗用車の場合、税率6300円/0.5t・年(暫定。本則2500円)
地方道路税 - 税率5.2円/リットル(暫定。本則は4.4円)
揮発油税と併課
軽油引取税 - 税率32.1円/リットル(暫定。本則は15.0円)
自動車取得税 - 自家用の場合、税率 取得価格の5%(暫定。本則は同3%)
今では日本の道路は整備されすぎているほど整備されているし、私が東京に住んでいたときなんて3月になると税金を使い切るために、すでに整っている道路を不必要に工事してたのを思い出す。カナダの道路に比べると、東京の道路は見違えるほどきれいで、これ以上どこを整備するの?と聞きたくなるほどなのに、いまだに3月になると工事やっているのだろうか。地方の道路だってカナダに比べたら、すごくきれいだと思う。50年前ならともかく、これだけきれいに整備されている状態の道路を整備するために暫定税率をそのまま据え置くっていうのはどうしてもおかしいよ。
その後、野党のガソリン税の前庭税率10年据え置きは、そうは問屋が卸さないよということで、国民の生活の向上を目指す野党が猛反対したので、租税特措法改正案に含まれるガソリン税の暫定税率の維持は難しい状態だ。
それに対して、与党は暫定税率が廃止になったら、地方の道路の整備ができなくなるとか、国民への福祉と教育の質に影響するとか、ふざけたことをぬかしてるけど、前述の『きっこのブログ』でも紹介されていた
道路特定財源の使途の在り方に関する質問主意書
を読むと、
道路などの社会資本を充実するための財源として課税される国税とされる自動車重量税は、「国分の税収が年間約五八〇〇億円のところ、「道路整備事業に関する政府の経理を明確にするため」(道路整備特別会計法第一条)設置されている道路整備特別会計に繰り入れられる金額は約二〇〇〇億円に過ぎず、残余の金額は一般会計に留保され、一般財源として用いられている。」
と書かれている。現在、税収の半分以下の金額しか道路整備事業に使ってないとしたら、暫定税率が廃止になったって、地方の道路整備は十分やっていけるんじゃないか。
それもまだ、道路整備に使われるのならいいんだけど、道路特定財源の使途の在り方に関する質問主意書には、
とある。「道路特定財源については、その税収の全額が道路整備特別会計に繰り入れられるわけではないばかりか、道路整備特別会計の歳出自体、道路整備事業に要する経費とは思われないものにまで支出されている。」
その道路整備事業とは全く関係ないガソリン税は本来は道路の維持や整備に使われるべき税金のはずなのに、今日のニュースでは、それが道路整備に関わる職員のためのレクリエーション(テニスやゲートボール用品)や職員宿舎の建設に使われていることがわかった。
道路特定財源「レク費」への支出中止(TBSNewsiより動画)
このお金がいかに官僚や閣僚たちによって無駄遣いされているかは、
『きっこのブログ』「語るに落ちた自民党」
を読むとよくわかるよ。
関連ニュース:ガソリン税の暫定税率関連ニュース
で、ガソリン税の暫定税率について国民はどう思っているかを知るために世論調査を見てみた。
世論調査を見てみても、ガソリン税の暫定税率についてはほとんどの国民が廃止を望んでいる。一番低いFNN世論調査でも、66.2%、NNNでは、72.4%、ANN世論調査では、74%、JNN世論調査では、79%の国民がガソリンの値段が高くなっていることを重視し税率の上乗せは止めるべきと答えている。
こんな理不尽な自民党や公明党をこのままのさばらしておいたら、日本の経済は悪化して物価は上がって国民の収入は減っているっていうのに、税金ばかりどんどん増えて、ますます暮らしにくい日本になっちゃうよ。本当にこのままでいいの?
『天木直人のBlog』 ガソリン減税で小沢民主党に塩を送るより
もういいだろう。このブログを読んだ小沢民主党の議員たちよ。今すぐみのもんた「朝ズバ!」のビデオを取り寄せて、元国土交通省キャリア官僚早坂実の発言を仔細に検討しろ。朝ズバ!は毎日5時半から始まる。24日の早坂の発言は始まってすぐだったから、5時35分前後であった。そして早坂を国会に参考人として招致し、全国の国民の前で証言させよ。そしてそれをもとにして官僚の上に乗っかって国民軽視の税金を食い物にしてきた自民党政治を糾弾せよ。政権交代を迫れ。
繰り返して書く。ガソリン論争は、単にガソリン価格を25円下げる話ではない。今国会で問題となっているこの国の財政制度のありかた、税制全体のありかた、更に言えば、一般大衆を食い物にしてきた自民党・官僚の亡国政治のあり方を問う問題である。もうそろそろこの辺で自公政権を交代させなければ日本は滅んでしまう、という根本問題なのである。だからこそ福田自民党政権は慌てているのだ。
日本は待ったなしの危機に直面していると思う。政治の正念場であり、国民が立ち上がる時なのである。国民はどうすればいいか。簡単だ。メディアで流される議論に惑わされる事泣く、世論調査でガソリン暫定税率は反対だと答えるだけでよい。福田政権は支持できないと答えるだけでよいのだ。

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Tags : 高速道路無料化 |
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早坂実 |
>歌い人さん
ということで,バスの時間が迫ってるので焦ってるんだけど(笑),ご指摘ありがとうございました.なるほど,ドライバーの「#人的スケジュール」で引っ掛かってたという訳ですな(笑)
●某カルト政党は候補者を立ててないのに選挙カーで連呼する(笑)
もっとも,カルト政党が威力を発揮するのは今回の場合,同時選の横浜市長選くらいですから,事実上の二大政党となって国会から放り出されれば,民主党や社民党や共産党が「宗教団体の政党結成禁止法案」を憲法にのっとって可決させ,解散させれば良いだけの話ですよ.(^_^;)
「禁止キーワード」は、kaetzchen さんの場合は、多分、「殺#す」辺りだと思います。ちなみに、わたしが、以前苦労して、やっと判明したのは、「レ#イ#プ」でした。
人口密度によって課税額を変えるというのは、なかなかいい考えだと思います。
ただ、選挙があるごとに信者の移住を繰り返すカルト政党もありますから、人口密度がしょっちゅう変化することになるかもしれず、計算が大変そうですね(笑)。
それと高#速#道#路を使うような宅#便#長#距#離トラックはできるだけ特急#貨物列車に振り分けて頂きたい.例えば東海道本線では#佐#が深夜に専用の#宅#便#コンテナ電車を走らせていて,23時までに届いた荷物は確実に翌朝の5時半にはそれぞれ東京と大阪に着いています.これは大きいですね.山陽本線の電気機関車も大出力の新型と交換されたおかげで,大阪から広島まで半日かかってたのが数時間で到着するようになり,早ければ午前中には前の晩に送られた#宅#便#が届くようになりました.
#通#や#日#郵#政#が昔からやっていた方法に#佐#が乗っかった形ですけど,そろそろ#ヤ#ト#も高速道路で運転手を#殺#す#よりも,もっとエコで効率の良い方法に変わって欲しいなと.要するに,#宅#便#でなく,時間がかかっても構わない貨物なら,大型トラックをフェリーで運ぶのが一番エコです.今は食品保存技術が非常に進化しているのだから,冷蔵・冷凍トラックさえ用意しておけば,品質は落ちないはず.(腐りやすいはずの魚だって,暑い遠洋から冷凍して持って帰るのだから……)
# なぜか「禁止キーワード」が入ってると言って,何回も拒否される.#F#C#2# はやっぱり#プ#ロ#ミ#ス#の手先ですね(笑) goo を笑えない.
自分の goo では「公職選挙法に留意」という当局からの圧力がかかったので,仕方なく美爾依さんの所で愚痴ってたりします.
http://blog.goo.ne.jp/ngc2497/e/13578dfe44aa7f39d45d8be6f516931c
「ネトウヨレベル」と批判しています。
なお、一連のネガティブキャンペーンは参議院議員の世耕が関わっているそうです。
http://www.the-journal.jp/contents/yoronz/2009/08/post_10.html(コメント抜粋)
「自民党のネガティブ・キャンペーンは、世耕さんが関わっていることが判明しました。今週は徹底的にネガティブ・キャンペーンを行うそうです。」
と、私がこちらにコメントするのを承知の上で教えてくれました。
また、「なんだか、友人(注.世耕の知り合い?)が不良になって身を滅ぼしていくのを見ている気分・・・(涙)。 」と、嘆いています。
こういう政党は徹底的に叩きのめさなきゃダメだな、とおもっていましたが、こんな情報が入ってくる始末。
http://www.zakzak.co.jp/top/200908/t2009082535_all.html
「民主300」阻止へ…自民反攻“激戦52”物量戦
詳細は腹が立つので書きませんが、これまで「大物ピンチ」といわれていた選挙区で再逆転を許している模様、だそうです。
サンケイの情報ではありますが、与党支持者たちはこういう手法をどう思っているのか聞いてみたいです。
自動車産業のためにあるような社会はそろそろやめましょうよ.そして,他の機械を国際規格に合わせて世界中に売りつけて関税を稼ぐ社会にしないと,GATT の言うことを聴いていたら日本は破綻します!
# 興味のある人は ISO と JIS の違いについて勉強されてみて下さい.弁理士の受験用参考書が一番分かり易いです.ちなみに民主党の管さんは弁理士ですので,私がいま書いたことは十分に承知の上かと思いますよ.
自公とも、誹謗中傷というか、批判意見が恐い、というのが良く分かって面白かったです。因みに、他の方は、どう思っているのかと思って見てみると、新党日本党首の田中さんも、また、民主党政調会長の鈴木さんも、社民党副幹事長の保坂さんも「インターネット選挙運動」に大賛成でした。
http://www.youtube.com/watch?v=FN47cuNZM90
http://www.youtube.com/watch?v=WEWRXAzNR2o
http://www.youtube.com/watch?v=B_L54ieEwrI
で、ここで、やっと、本論です(苦笑)。自公合体政権とも、「インターネット選挙運動」で「誹謗中傷を抑えなければいけない」と言われていた訳です。そうしたら、昨日美爾依さんのブログでのコメント欄で、えらいこっちゃさんがこんなページを教えてくれました。
http://www.the-journal.jp/contents/yoronz/2009/08/post_10.html
見てみたら、「誹謗中傷」のオンパレードではありませんか?与党の言っている事とやっている事のあまりの落差に驚いてしまいました。与党の品格なんて、まるで感じられません。ここまで、堕ちてしまったのかと少し悲しくなりました。
以下、ちょっと長くなりますが、ご容赦下さいませ。
昨日、対立候補である公明党の冬柴さんが、どんな事を言っているのが気になって、以前、こちらで取り上げられたGoogleの『未来のためのQ&A』
http://www.google.co.jp/intl/ja/landing/senkyo2009/
における回答を見てみました。
http://www.youtube.com/watch?v=6mknkzzXLkc
見ていて感じたのは、冬柴さんのは、前半の5分以上を、質問と何の関係も無い、自分の政治家として頑張ってきた事を淡々と述べていた事でした。その後、話したのは、「子育て・教育」、「年金・福祉」、「農林・林業・漁業」についてだけでした。それで、その後1分30秒は、自分が「庶民の中の庶民」と再び自分のセールスをしていました。それで、「インターネット選挙」については、どう考えているのかな?と思いましたので、公明党の党首である太田さんと政調会長の山口さんのものも見てみました。
http://www.youtube.com/watch?v=K13RwtsVzTQ
http://www.youtube.com/watch?v=c02YUms0oyY
そうしたら、双方とも、「インターネット選挙運動」そのものは、有権者との対話も大事なので構わない。但し、誹謗中傷を行わない、という前提で、と話していました。では、自民党はどう考えているのかと思ったので、政務調 査会長特別補佐の林さんが代表して話しているものを見てみました。
http://www.youtube.com/watch?v=-09ftotFTgc
これも同じように、「インターネット選挙運動」は構わないが、「一方的な匿名の誹謗中傷が集中する弊害を取り除く必要がある」と言っていました。(以下、多分、上に続きます。)
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