2009.07.21 (Tue)
民主党 勝つと思うな 思えば負けよ
まずは、その前に気になっていた小沢代表代行の国替えだけど、結局、小沢代表代行は国替えを見送るとか。理由は、既に代表を退いたことや、最近の地方選挙で民主党の好調が続いていることを踏まえ、国替えによる集票効果は薄れたと判断したからだそうだ。もっともな理由だと思う。とらちゃんがこのニュースをまとめて下さっている。
『晴天とら日和』 衆議院選挙:小沢氏「国替え」見送り=岩手4区から出馬へ
小沢一郎ウェブサイトの投稿を読んでも、小沢代表代行に東京12区に国替えして欲しいと訴える人もいれば、岩手4区を見捨てずに地元から出馬して欲しいという人もいた。しかし、12区からの出馬を勧める人の意見の中には、ただ単に興味本位から小沢代表代行を煽ったり、わざと落選させるために国替えを勧めているようなものもあった。
揺光 北海道 獣医師 未成年 2009/07/18 16:43
小沢氏が東京12区へ国替えすることには以下の意味もあります。
自身が政権交代にかける強い意志を示せる
私利私欲の政治家ではないことを示せる
公明党と決して手を組まないことを宣言できる
他の民主党候補の士気を上げ結束できる
12区だけでなく民主党比例票や他の選挙区の増票も期待できる
勝敗にかかわらず決して無駄にはならないと考えます。
政治生命をかける必要はありますが。
勝敗にかかわらず?負けたら終わりでしょう。
逆に、岩手4区からの出馬には、民主党や小沢代表代行を親身に思っての意見が多いような気がした。それだけに説得力のあるものが多い。
medaka 大阪 介護支援専門員 50才代 2009/07/18 15:28
小沢さんは絶対に東京12区から出るべきではありません。
岩手から出てください。
勝利してもカルト集団は何を仕掛けてくるか分かりません。
小沢さんや民主党が大事と思う人は考えるべきです。マスコミを喜ばせてお祭り騒ぎをする必要はありません。
政権交代をスムーズに成し遂げるには周囲の挑発に乗るべきではありません。
もちろん、勝てる人材を立ててほしいですが。
だから、私としても、小沢代表が国替えを断念したことは、正解だったと思う。又、前述のトラちゃんのブログにも書かれていたけど、東京12区から小沢代表の代わりに出馬すると噂されている古田敦也監督についての肯定的な意見なども書き込まれていた。
岩手 北海道 岩手県民 40才代 2009/07/18 22:53
民主党から古田敦也さんが立候補?
古田さんは東京スワローズで長年活躍した素晴らしい野球選手であると同時に、日本初のプロ野球ストを成功させたプロ野球労組の委員長でもありましたね。
ナベツネ、宮内という怪しげな資本家どもを相手に一歩も譲らず、ついに奴らの野望を打ち砕いたプロ野球ストは日本史に残る快挙でした。
民主党の候補者として相応しい方ではないでしょうか?
もっとも外国人記者団相手に「日本は単一民族国家なので云々」と単一民族国家神話を振りかざした妄想家の一面もあるので、当選後は岩手県でちょっと修行させた方が良いかも知れません。(笑)
「日本は単一民族国家」発言はちょっと困るが、岩手県民さんがおっしゃられるように、小沢代表代行が岩手の修行でみっちりと教育しなおせばいいのではないかい(笑)。
【More・・・】
このところ、民主党議員が調子に乗り始めている。岡田先生、少し前までは自民党の応援団のような発言が目立っていたけれども、最近、自民党への攻撃的な発言が増えてきたようだ。しかし、それがかえってこれまで味方(?)と思っていた自民党支持者の反感を買っている。ゴミ売りの記事によると、19日のフジテレビの番組で、自民党の細田幹事長と議論を交わしたときに、民主党の岡田幹事長が、自民党をすでに「立派な野党」と呼んだことが批判されている。
「自民、もう立派な野党」民主・岡田氏が皮肉(読売 7月19日)
植草さんがまとめてくださった世論調査の結果を見ても、政権交代が実現することはほぼ間違いないだろう。だから、岡田氏が自民党の悪いところは反省せずに、ただ民主党の中傷ばかりする馬鹿に向かって「自民はもう立派な野党だ」と言うのもわからぬわけではない。しかし、やはり、国民の90%がそうは思っていても、政権交代が実現するかどうかはまだわからないことであり、テレビの前で口に出してはいけないことだった。
この発言で、民主党内におごりがあるように思えるし、このところの地方選での善戦で、民主党議員は調子に乗りすぎていると思われるようになったら、票はどんどん離れていく。民主党を応援している国民さえもが、「民主党はどうせ自民党に圧勝できるから、投票に行かなくてもいいや。」とか「民主党は勝てるから他の野党に投票しよう。」と他党に投票してしまい、票が割れて政権交代が危うくなる可能性も出てくるからだ。だから、最後の最後まで民主党議員は楽観しすぎることがないよう、慎ましさを忘れずに、全力を尽くして選挙で闘って欲しい。
小沢一郎ウェブサイトの投稿欄でも下記のような鳩山代表に批判的な意見が出始めた。
新世界人 茨城 浪人 40才代 2009/07/20 07:56
『「鳩山政権」のブレーンは政策オタクの「二本松コンビ」』週刊文春(2009/7/15)
『「都議選大勝」の民主党を甘やかせてはいけない」(JANJANニュース さとうしゅういち氏2009/7/18)
『「民主党の「子供手当て」の問題点」』(ブログ カナダDE日本語2009/7/19)
等、今の鳩山民主党はおかしいと指摘しています。
小沢代表(当時)のブレない方針と、信念・大義の通ったどぶ板選挙で2007年の参院選で民主党は第一党になり、民主野党連合で参院では与党になりました。
民主党が支持されたのは自公政権はもう止めてくれ、アメリカの属国も止めて対等に付き合ってくれ、日本の年金、経済を立て直して生きやすくしてくれと国民が願ったからです。
鳩山代表はそれを忘れ、おかしなマニフェストを作り始めました。
議員削減は止めるべきです。
インド洋無料給油や思いやり予算には反対すべきです。
子供手当ては金持ちに多く負担させる累進課税にすべきです。
子供のいない人に多く課税するなんて間違っています。
B層を騙そうとする鳩山民主党では政権交代をなんとかしても、国民は民主党を見捨てます。
鳩山政権は怪しいので、票が割れる可能性が出て来ました。
お目付け役の野党が躍進して丁度よいですが、自民にも票が流れて民主党は苦戦しますね。
浪人さんには、一昨日の「子供手当ての問題点」というエントリーをさっそく取り上げていただき、感謝申し上げたい。私は、鳩山代表にそれほど批判的な意見は持たないし、議員削減についても自分の中で答えが出ていないが、確かに、インド洋無料給油や思いやり予算には反対すべきであり、民主党の子供手当てにも問題があると考えている。
これまで増税はないと言ってきたにもかかわらず、政権を執ったとたんに増税するとしたら、政権交代はできても、民主党政権はそう長くは続かないだろう。調子に乗りすぎず、これまでの約束を守って、国民主権政治の実現をめざしてがんばって欲しい。今日は、民主党にちょっぴり厳しいことを申し上げたが、これも、民主党を思うからこそ。どうか、おごりを見せず、謙虚な気持ちで選挙に臨んで欲しい。
とらちゃんの大好きなひばりさんが『柔』で歌っているように、勝敗が全ての「選挙の道」は、「柔の道」に共通するものがあり、「勝つと思うな 思えば負ける」可能性を秘めているのである。今は民主党に追い風が吹いているが、風向きも変わりやすく、あっという間に変わってしまうこともあるしね。
植草一秀の『知られざる真実』 各社世論調査と総選挙に向けての三大警戒事項より
日本の歴史上初めて、民衆が政治権力を奪取し、民衆の幸福を追求する政府を樹立できるチャンスが近付いている。道を誤らずに新政府を樹立し、新政府を正しく育ててゆかねばならない。

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政権交代は確実だと書いてあるのが目立ちます。
北海道など殆ど落ちるとか、週刊誌によっても、まちまちです。
自民党は二桁しか議員は残らないと書いている『週刊現代』など
そうです。
副島隆彦氏や青山繁治氏のような露出度の高い評論家も政権
交代は必然と主張されておられますが、
専門家の「本音」は実は、今現在は民主党に風が吹いているの
で「誰にも本当のことが分からない」のです。
投票日の4日前にどう風が吹いているか?
従って、投票日の7日前に自民党(+公明党)に大風が吹いて
いても、3日後に民主党+αに大風が吹くということは十分にあり
えるのです。
従って、油断が出来ないというよりは、支持者としては一喜一憂
するだけ損ということになります。
「きっこ女史」の情報だと、自民党公明党が勝利すると麻生政権
が4年続くそうですが、本当でしょうか?
2008年1月から毎日ブログを拝読しております。
同時期にきっこさん、とらちゃんも読み始めました。
植草さんのブログ、本も読んでいますが、反自公の皆さんが集めてくださる資料やコメントを大変参考にしております。
いつも、ありがとうございます。
以前より小沢代行の著書や関連本を何冊も読みましたが、今の日本を変えられる政治家は小沢さんしかいないという確信に至りました。
3月3日の政治謀略により日本の民主主義と国民生活、地域社会が完全な危機に陥ったと実感しました。
小沢さんの代表職辞任により、私はみにーさんのお勧めで小沢一郎サイトに今年5月から投稿を始めました。
私も過ちがあるかも知れませんが、小沢さんへ直接問題提起をしているつもりです。
今回、みにーさんにコメントを取り上げられ大変恐縮しております。
私は鳩山代表を嫌いではありません。記者クラブの解放など、よいことも言っています。
しかし、おかしいと思った事はその都度言わなければなりません。
犬のしつけと同じにして恐縮ですが、後でしかっても犬は何で怒られているのか判らずに、飼い主不信になります。
政権交代をする可能性が高い民主党が誤まった方向へ行こうとしたら、支持する国民が気付かせなくてはいけません。
民主野党連合にはあくまで良い方向に向かってもらい、希望ある政権交代を一緒に目指しましょう。
近鉄は潰れてしまいましたが、ナベツネや宮内の自分たちの儲けしか考えない10チーム1リーグ制から、他にもう1チーム潰さずに済んだ功績は評価してます。
さて、前のエントリーでも書きましたが(少し言葉が足りなくて誤解されたようですが)、政策を実行できるのは与党のみで、野党の政策は絵に描いた餅です。総選挙では、与党は過去の実績をひっさげて、野党はこれからの理想を掲げて選挙するわけです。で、もし野党が政権をとったらその理想の政策を実行できるかというと、現実との間で必ず妥協せざるを得なくなります。つまり、今民主党が掲げている政策について深く議論しても仕方がないわけです。また、皆が納得できる政策というのはないという現実も直視する必要があります。ですから、政治が必要なわけで、皆が納得できる政策というものがあれば政治など必要ありません。それを実行すれば良いだけの話ですから。
今問題なのは、民主党があまり細かくマニュフェストを出しすぎると、今まで応援していた人たちが失望して離れてしまうという現象がおきかねないことです。そういう人たちが、まさか自民党には入れないでしょうが、選挙に行かないだけでも与党には有利になります。解散から選挙までの日程を最大の40日開けた理由はここにあると思いますよ。民主党は政権取ったつもりで細かいところまでマニュフェストをだす。マスコミも民主党政権誕生間違いないのだから個々の事案についてマニュフェストを提示せよと迫る。でもって、皆でそれを吟味・批判する。失望する人たちがでる。投票率が下がる。蓋を開ければ与党が勝っていた、あるいは勢力均衡になって、そのどさくさにまぎれて自民党主導の連立政権誕生なんてことがありえます。
今民主党が為すべきことは、ひたすら大きな道筋、大きな目標を有権者に訴え、皆に夢を与えて政権交代を実現することです。個々の政策論議は政権取ってから行っても十分間に合うと思いますが、皆さんのご意見は如何でしょうか?それでも選挙前に個々のマニュフェストを吟味しないと気が済みませんか?
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時代遅れのダサい自民党のセンスの悪いどうしようもないCM動画
私も美爾依さんのおっしゃるとおりだと思います。
民主党の悪い癖は、少しでも追い風になるとすぐに気が緩んでしまうところにあります。だから、小沢さんは、事務所を抜き打ちで訪問して怠惰な候補者たちに発破をかけているのです。小沢さんは、政権交代確実といわれていた今年の2月の時点でも、候補者たちに次のように言っていたといいます。
「自民党は、腐っても鯛だ。甘く見るな!」
候補者たちは、小沢さんのこのすさまじい執念が民主党をここまで押し上げてきたということを理解し、見習うべきです。
マスコミにちょっと叩かれただけで、右往左往し、思わず小沢おろしに動いてしまった。民主党にはそんな弱さがあります。
自民党は、政権維持のためなら何でもありの、信念を捨てた政党になっています。自民党だけでなく、その長期政権の下で甘い汁を吸ってきた連中も、何をしてくるかわかりません。彼らも必死なのです。
私は、楽観的なほうですが、政権交代が起これば社会で起こっている様々な問題が全て解決するとは思っていません。しかし、これを乗り越えれば、日本は大きく変わる。私には、そんな予感がします。