2009.07.12 (Sun)
都議選結果: 民主党の一人勝ち 自公は過半数割れ
NHK ニュース 07月12日 23時34分
開票所での取材や情勢分析によりますと、自民党は公明党とあわせた議席が64に届かず過半数を割り込むことが確実になりました。自民党は、1人区のうち千代田区、中央区、青梅市で昭和34年から守ってきた議席を民主党に奪われ、定員が2人以上の選挙区でも苦戦が続いています。NHKが開票所で行っている取材や情勢分析によりますと、自民党はこのあとも議席が伸び悩み、公明党とあわせても64議席に届かず、過半数を割り込むことが確実になりました。
NHK 都議選 開票速報
■民主党は、世田谷区で3人当選確実 1つの選挙区で3議席獲得は初 (7月12日 23:19)

投票率が、54・50%で、2005年の前回(43・99%)を10・51ポイント上回っただけというのは残念だったが、それでも民主党の圧勝という結果に終わったので、これで投票率がもっと高かったらすごいことになっていただろうと思う。ただ、社民党が今回も一議席もとれなかったのは残念だった。
何はともあれ、国民主権政治の第一歩を勝ち取った東京都民のみなさま、そして、当選を果たした民主党を初めとした野党議員のみなさま、おめでとうございました♪
【More・・・】
<都議選>民主、第1党の座を確実に 逆風に自公は苦戦(毎日新聞 - 07月12日 23:23)
次期衆院選の前哨戦として注目された東京都議選(定数127、42選挙区)は12日投票が行われ、午後8時半から各開票所で順次開票作業が進められた。追い風に乗る民主党(現有34議席)が各選挙区で票を伸ばし、初めて第1党になった。麻生政権の支持率低迷で逆風にさらされた自民党(同48議席)は大敗し、公明党(同22議席)と合わせた議席の過半数割れは確実となった。麻生太郎首相は都議選後の衆院解散・総選挙を模索しているが、党内で「麻生降ろし」の動きが激化するのは必至だ。
投票率は前回(05年)の43.99%を大きく上回る54.75%。自民は40年間維持してきた第1党から転落した。
民主は今回の選挙を「政権選択につながる戦い」と位置付け、次期衆院選との連動を強調する戦略を取った。新銀行東京の経営問題など都政上の課題でも、人気に陰りの見える石原慎太郎知事とそれを支える自民・公明両党を批判。国政、都政の双方で対決姿勢を鮮明にした。共倒れの危険をはらみながらも、定数の過半数にあたる64人を公認・推薦した。
58人を公認した自民は、逆風を念頭に「国政と都政は別」と主張する守りの選挙を強いられた。一方で、麻生首相自らがほとんどの候補者の事務所を訪れて激励するなど、組織を挙げた総力戦の構えで臨んだ。しかし、鳩山邦夫総務相の辞任や党役員人事を巡る迷走がマイナス要因となったほか、投票率の上昇も組織に頼る同党には不利に働いた。
前回と同じ23人を擁立した公明も徹底的な組織戦を展開した。支持母体の創価学会を中心に危機意識を高め、引き締めを図った。【鮎川耕史】
都議選1人区対決、自民は1勝6敗
(読売新聞 - 07月12日 23:40)
注目の「1人区」対決は、自民の「1勝6敗」で、民主の大勝に終わった。
都議選の42選挙区のうち、定数1の「1人区」は、計7選挙区。4年前の前回は自民の「5勝2敗」だったが、今回は次期衆院選の行方を占う戦いとしても注目され、両党とも、党首クラスや党幹部が次々と応援に入り、てこ入れしてきた。
千代田区ではベテランの自民現職が落選。中央区でも、自民現職が民主新人に敗れた。麻生首相が告示日の第一声に選んだ青梅市でもベテランの自民現職が落選。昭島市でも、民主推薦の無所属新人が議席継承を目指した自民新人に勝った。
自民が1人区で「過半数」をとれなかったのは、議長選を巡る汚職事件で都議会が解散した後の「出直し選挙」(65年)など過去3回ある。うち、消費税導入などで自民に逆風が吹いた89年(当時は9選挙区)は自民の「4勝5敗」だった。
自民苦戦、民主第1党の勢い=退陣論拡大へ、首相対応焦点-投票率50%台・都議選
(時事通信社 - 07月12日 23:02)
次期衆院選の前哨戦となる東京都議会議員選挙(定数127、42選挙区)は12日投票、即日開票された。午後10時現在、自民党は4人が当選確実となったが苦戦。これに対し、順調に票を伸ばしている民主党は24議席を固め、初の第1党を奪う勢いだ。自民、公明合わせた与党で、勝敗ラインの過半数64議席の維持は厳しいとの見方が広がっており、自民内で麻生太郎首相の退陣を求める動きが拡大しそうだ。
政府高官は12日夜、「与党の過半数確保は難しいだろう」と述べた。「あくまでも地方の選挙」として結果にかかわらず自ら衆院を解散する考えを示してきた麻生首相の対応が今後の焦点だ。これに関連し、自民党の細田博之幹事長と河村建夫官房長官が都内で会談し、解散について「首相の判断に従う」ことで一致した。一方、民主党幹部は「すごい結果だ」と衆院選へ自信を示した。
投票率は、過去2番目に低かった前回2005年(43.99%)を大きく上回り、50%を超える見通し。深夜に大勢が判明し、13日未明には新しい勢力分野が確定する。
自民は58人(現有議席48)の公認候補を擁立し、都議会第1党の座を守るため総力戦を展開。選挙戦では「実績と責任を持った自民党」への支援を訴えたが、中央区で8選を狙った現職が落選するなど伸び悩んでいる。23人を擁立した公明(同22)は、都議選で5回連続となる全員当選に向け組織固めに全力を挙げ、3議席が当確となった。
公認候補を自民と同じ58人にまで増やし、「都政を変え、日本を変える」と呼び掛けた民主(同34)は、無党派層を取り込み、大幅に議席を伸ばしそうだ。
自・民対決の構図が強まる中、共産党(同13)は「自公民」との対立軸を前面に出した。地域政党の東京・生活者ネットワーク(同4)は、民主との共闘で無党派層の取り込みを図った。社民党は議席復活を目指し、公認2人を擁立した。
「やった、すごい」満面の笑み=候補者名に「当確」の花次々-民主
(時事通信社 - 07月12日 23:02)
都議選の開票開始を受け、国会議事堂に近い東京都千代田区の民主党本部には党関係者や多数の報道陣が詰め掛けた。優勢が伝えられ、議席大幅増の見通しとなると、5階に設けられた記者会見場は熱気に包まれた。
党東京都総支部連合広報委員長の蓮舫参院議員は、候補者の「当選確実」がニュースで伝えられるたび、会見場壁の候補者の名前の横にピンク色の花を次々に張り付けた。「やった」「すごい」。苦戦が予想されていた選挙区で「当確」が出ると、満面の笑みをこぼし、都連幹事長の鈴木寛参院議員と固く握手。「当確」の花はその後も咲き続け、カメラのフラッシュが何度もたかれた。
鈴木議員は「追い風という楽観論はない。いい結果を信じて見守りたい」とかみしめるように話した。
議席獲得数:
*( )内は前議席数
民主党 54 (34) +20
自民党 38 (48) -10
公明党 23 (22) +1
共産党 8 (13) -5
ネット 2 (4) -2
無所属 2 (3) +1
民主党は、後任58人中54人が当選という奇跡を手中にした。友愛効果のたまものだろう。公明党は、『日刊ゲンダイ』の予想に反しカルト・パワーを発揮し、前回よりも一議席伸びた。これも各地域に密着した選挙法違反にも問われかねない事前運動の効果があったのではないか。自民党は、麻生首相の下で「惨敗を期して」という言葉を忠実に守り、10議席を失うことになった。悪評高い石原都知事の応援も惨敗に向けて後押しをした。共産党が前回の得票を下回ったのは、自民党と一緒になって小沢前代表や鳩山代表の政治資金問題についてバッシングを行ったため、自民党の擁護政党と見られた結果だろう。社民党も民主党との共闘を踏まえ、選挙協力しなければならない立場にもかかわらず、みずほタンが「民主党は危ない政党」などと誹謗中傷したため、今回も一議席も獲得できなかった。
今回の都議選の争点からすると、東京都民は、衆議院選挙で政権交代を熱望していることがわかる。又、石原都政の象徴である「新銀行東京」、「築地市場の豊洲への移転」、石原都知事が推進する「オリンピック東京招致」に対しても否定的であることが証明された。
いよいよ自民党崩壊までカウントダウンが始まった。

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当然、美爾依さんではどうすることもできないのは分かっているし、FC2も関係がないでしょう。(いち企業ですから、広告料を出せば載せざるを得ないでしょうから。)
「お金を持っている所はやることが違う」と思います。
もしかしたら、今後、国政レベルでも、自民と公明の間の力関係に変化があるかも知れません。
選挙結果は、自民と共産の大敗北です。
自民党も共産党も大いに反省しないといけないでしょう。
敗北の原因さえ掴めない様では明日はありません。
民主党もこれからが始まりです。
都民のために、都民の暮らしを守る、それを裏切らない政策に期待します。
政権交代は目前ですが、選挙は嘘吐きテレビVS賢い国民の構図ですから、テレビに、不注意で民主党攻撃させる原因を作らないことが肝心です。
麻生政権、自民党の自滅は確実です。
私は金持ち喧嘩せずで、粛々と国会で麻生首相の自発的解散を求める程度でいいと思います。
自民党は勝手に自滅します。
無理やり強引な行動に民主党が出ると足元すくわれます。
それにしても、自民党共産党の敗北は、民主党小沢代表の政治資金規正法違反なんて、恣意的な権力の行使に、国民は共感出来ないのに、世論を捏造しても、選挙結果にはつながらないのだと教訓にすべきだと思いますね。
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確かに民主党の躍進は歓迎すべきことですが、その一方で共産党の議席減や社民党の議席獲得失敗、更には無所属ではありながら日本における市民オンブズマン運動の草分けの一人でもある「行革110番」の後藤雄一さんの落選などが、個人的には悔しいところです(ちなみに今回は私事多忙で無理でしたが、8年前には個人的に後藤さんの都議選ボランティアを私はしたことがあります<今回もなんとか時間を作って後藤さんのお手伝いを出来ていれば、と後悔先に立たずですが思います)。
さて、個人的には衆院・参院共に「比例区」では社民か共産に投票してきた(私の住む武蔵野市では、衆院では菅直人氏の牙城であり、衆院の選挙区では彼以外の選択肢は事実上ないので)私としては、公明党の議席増にはかなり危機感を抱いていたところ、我が意をより的確かつ精緻に代弁してくれた投稿を某掲示板で見つけたので、あるいは何かのご参考になればと思い、転載させていただきます。
余談ですが、反自公陣営は、敵である「公明党=創価学会」にもっとよく「学ぶ」べきだと個人的には思います。古今東西を通じて最高の兵法書とされる「孫子」の謀攻篇にも「敵を知り、己を知らば百戦して危うからず」とあることを我ら自エンド陣営としても深く玩味すべきかと。
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・共産党の敗北は真の敵を見誤ったこと、民主批判でなく独自路線を強調すべきだった
http://www.asyura2.com/09/senkyo67/msg/121.html
投稿者 南青山 日時 2009 年 7 月 13 日 07:32:26: ahR4ulk6JJ6HU
今回の選挙は、民主大勝、公明善戦、自民・共産大敗北という結果になった。
自民の敗北は当たり前の結果だが、公明善戦の背景には、共産の敗北――選挙戦略の誤り――があったからと思う。
戦略の誤りとは、党の正当性、独自性を出すために、政策と関係ないところでの民主批判を前面に出したことだ。
結局、この路線は無党派層に支持されなかった。
たしかな野党ではなく、身内の足を引っ張り合う、不健全な野党と映ったのだ。
民主批判をする前に、自公批判を全面に押し出すべきだったし、党の独自性を主張すべきだった。
多くの有権者には、鳩山故人献金問題だけを執拗に攻撃し続けた(驚くべきことに、調子に乗って、選挙当日に田原の番組でそれをやっていた)自民党と同じに見えたのではないか。
独自の主張もない政党、政権批判をせず、野党批判をすることでしか存在を主張できない、存在意義のない政党、と。
突然、同じ野党を口角泡を飛ばして批判をはじめる、与党なのか野党なのかよくわからない政党、と。
ネットでの共産党ブーム、「蟹工船」のベストセラーといった話題は、結局、共産党への追い風にならなかった。
砂上の楼閣に過ぎなかったのだ。
共産党が選挙戦略の誤りで党勢を縮小するのはいっこうにかまわないが、問題なのは、本来減ずるべき公明の議員数が現状を維持してしまったことだ。
なぜ浮動票、現政権の批判票が共産党ではなく民主党に流れたのか、今回の選挙結果を見て、共産党は大いに反省してもらいたい。