2009.06.29 (Mon)
横須賀市長選:吉田雄人氏が小泉が応援した現職を破って当選
吉田氏は、官僚市制打破を訴えて、官僚とズブズブの関係にあった現職を破り当選した。ぜひ、3代36年にわたって続いた官僚出身者が市長を務める古い体質の町であった横須賀市を横須賀市民と共にチェンジして欲しい。

東京新聞が、横須賀市長選候補者がそれぞれ訴えていた公約を簡単にまとめていたので、紹介しよう。
◇横須賀市長選立候補者(届け出順)
呉東正彦(ごとうまさひこ) 49 無新
弁護士▽東大
<公約>(1)地域循環経済の実現と地元事業者の支援強化(2)市民の命とくらしを守る(3)原子力空母の安全対策と母港見直しのためあらゆる選択肢を追求
呉東氏は、市の財政再建や市長退職金の廃止、「暮らしの安全」のため米海軍原子力空母配備を見直すこと、などを訴えた。
吉田雄人(よしだゆうと) 33 無新
(元)市議・会社員▽早大院
<公約>ハコモノづくりでなく人づくりの福祉教育環境の整備。水や緑にもっと親しめる自然環境の整備。財政基本計画や地域経済振興基本条例の策定
吉田氏は、旧自治省出身の現職らによる「官僚市政の打破」を掲げ、自転車で市内を遊説。若さと市政の刷新をアピールした。
蒲谷亮一(かばやりょういち) 64 無現<1>
市長(元)市副市長・宮城県副知事・札幌市助役・自治省職員▽東大
<公約>最優先経済対策5本柱=地域活性化・子育て+教育環境の充実・高齢者障害のある方に優しいまちづくり・安心安全のまちづくり・低炭素社会実現
蒲谷氏は、一期目で実現した企業誘致などの実績や、官僚時代に築いた国とのパイプを強調。「政策実現力」への支持を求めた。
呉東氏は、米軍基地のある横須賀で、唯一、米海軍原子力空母配備の見直しを訴えた。マニフェスト(pdf)もとてもよくできている。しかし、pdfファイルにアクセスできない人は、HPでマニフェストを1ページごとにクリックしないと読めないので、手間がかかる。又、彼の公式HPを見ても、彼がどういう人なのかというのがあまりよく見えてこない。街頭演説を見ても、ありきたりで、あまり人の心に訴えるものがなかった。
これに比べて、吉田氏は、HPの1ページ目に、彼の言葉や彼を推薦する市民の応援メッセージをアップしており、それを読んだだけで、彼に親しみを感じる人も多いだろう。又、マニフェストも、そのページに行くと、すぐに全部読めるようになっており、わかりやすいようにグラフも使って、うまく構成されている。街頭演説も1200日以上の駅立ちをこなしただけでなく、早大在学中、雄弁会に所属していただけあって、とても聞きやすく、聞く人の心を捉え、人々に訴える能力に優れていた。
蒲谷氏は、まず、市民に大ヒンシュクをかっている小泉の応援を受けていたという点だけでも、マイナス点がつくが、その上、HPも見当たらず、官僚時代に築いた国とのパイプを強調している時点で失格だ。市民を無視し、大企業や政府だけを頼りとした、まさに時代遅れの市長候補者であった。今回の市長選の結果を見ても、横須賀市民が官僚市制には、もう、うんざりしていたことがよくわかる。
箱物行政のせいで、横須賀の借金が3132億円にもなっていたとは知らなかったが、横須賀市は、まさに、小泉が支配していた自民党政治の生贄になっていたと言えるだろう。
【More・・・】
参考記事:小泉元首相おひざ元、「チェンジ」 横須賀市長に吉田氏 (朝日 6月28日)
神奈川県横須賀市の市長選が28日に投開票され、新顔の前市議吉田雄人氏が、自民、民主、公明の支援を受けた現職らを破り、初当選した。吉田氏は33歳6カ月で、現役市長では3番目の若さ。3代36年にわたって官僚出身者が市長を務めるとともに、小泉元首相のおひざ元である日米の基地の街にも、30代市長が誕生した。
吉田氏は早大在学中、雄弁会に所属。卒業後、経営コンサルタント会社で自治体業務に携わり、「官僚は優秀だが政治の現場が変わらない」と知り、退職して早大大学院に進んだ。在学中の03年、市議選でトップで初当選、07年にも連続トップ当選した。
1200日以上の駅立ちを続ける。旧自治省出身の市長が36年間続く中、米オバマ大統領にならい、市政の「チェンジ(変化)」を訴えた。自転車で各地を回り、「若さ」「しがらみの無さ」をアピール。若手の議員や首長らが「勝手連」で応援し、支持を広げた。
一方、現職の蒲谷亮一氏(64)の陣営は、最近の首長選での無党派層の動向に危機感を持ち、「小泉人気」を取り込む作戦に出た。小泉元首相は5月から4回にわたり蒲谷氏の応援で地元入り。14日には01年の首相就任以来一度もなかった市内での街頭演説をし、「厳しい時こそ、まじめな人に横須賀市政をしてもらいたい」と呼びかけていた。
しかし、有権者は市政の変化を選び、小泉元首相の地元での求心力低下を印象づける結果となった。
◇
吉田氏は現役市長では熊谷俊人・千葉市長(31)、山中光茂・三重県松阪市長(33)に次いで若い市長となる。
初当選に、吉田氏は「小泉さんにしろ、民主党にしろ、国の政党が横須賀の街を変えるのではない。変えるのは市民一人ひとりだということが証神奈川県横須賀市の市長選が28日に投開票され、新顔の前市議吉田雄人氏が、自民、民主、公明の支援を受けた現職らを破り、初当選した。吉田氏は33歳6カ月で、現役市長では3番目の若さ。3代36年にわたって官僚出身者が市長を務めるとともに、小泉元首相のおひざ元である日米の基地の街にも、30代市長が誕生した。
吉田氏は早大在学中、雄弁会に所属。卒業後、経営コンサルタント会社で自治体業務に携わり、「官僚は優秀だが政治の現場が変わらない」と知り、退職して早大大学院に進んだ。在学中の03年、市議選でトップで初当選、07年にも連続トップ当選した。
1200日以上の駅立ちを続ける。旧自治省出身の市長が36年間続く中、米オバマ大統領にならい、市政の「チェンジ(変化)」を訴えた。自転車で各地を回り、「若さ」「しがらみの無さ」をアピール。若手の議員や首長らが「勝手連」で応援し、支持を広げた。
一方、現職の蒲谷亮一氏(64)の陣営は、最近の首長選での無党派層の動向に危機感を持ち、「小泉人気」を取り込む作戦に出た。小泉元首相は5月から4回にわたり蒲谷氏の応援で地元入り。14日には01年の首相就任以来一度もなかった市内での街頭演説をし、「厳しい時こそ、まじめな人に横須賀市政をしてもらいたい」と呼びかけていた。
しかし、有権者は市政の変化を選び、小泉元首相の地元での求心力低下を印象づける結果となった。
◇
吉田氏は現役市長では熊谷俊人・千葉市長(31)、山中光茂・三重県松阪市長(33)に次いで若い市長となる。
初当選に、吉田氏は「小泉さんにしろ、民主党にしろ、国の政党が横須賀の街を変えるのではない。変えるのは市民一人ひとりだということ明された」と語った。(川上裕央)
横須賀市長選 期日前投票、前回上回る きょう投開票
(東京新聞 6月28日)
任期満了に伴う横須賀市長選は、二十八日投開票される。市選挙管理委員会のまとめでは、二十六日現在の期日前投票者数は、一万六千五百二十一人に上り、選挙戦最終日の二十七日を前に、前回の一万四千七百五十人を上回った。 (新開浩)
二十六日現在の期日前投票者数は、二十日現在の有権者数の4・7%に当たる。二十七日も千人以上の市民が期日前投票に訪れ、有権者の関心の高さを反映した。
同市長選に立候補しているのは、届け出順に弁護士の呉東正彦氏(49)、元市議の吉田雄人氏(33)、現職の蒲谷亮一氏(64)。三人とも無所属で政党の推薦は受けていない。
三氏は二十七日も市内各地を遊説し、三つどもえの論戦を展開した。
呉東氏は、市の財政再建や市長退職金の廃止、「暮らしの安全」のため米海軍原子力空母配備を見直すこと、などを訴えた。
吉田氏は、旧自治省出身の現職らによる「官僚市政の打破」を掲げ、自転車で市内を遊説。若さと市政の刷新をアピールした。
蒲谷氏は、一期目で実現した企業誘致などの実績や、官僚時代に築いた国とのパイプを強調。「政策実現力」への支持を求めた。
◇横須賀市長選立候補者(届け出順)
呉東正彦(ごとうまさひこ) 49 無新
弁護士▽東大
<公約>(1)地域循環経済の実現と地元事業者の支援強化(2)市民の命とくらしを守る(3)原子力空母の安全対策と母港見直しのためあらゆる選択肢を追求
吉田雄人(よしだゆうと) 33 無新
(元)市議・会社員▽早大院
<公約>ハコモノづくりでなく人づくりの福祉教育環境の整備。水や緑にもっと親しめる自然環境の整備。財政基本計画や地域経済振興基本条例の策定
蒲谷亮一(かばやりょういち) 64 無現<1>
市長(元)市副市長・宮城県副知事・札幌市助役・自治省職員▽東大
<公約>最優先経済対策5本柱=地域活性化・子育て+教育環境の充実・高齢者障害のある方に優しいまちづくり・安心安全のまちづくり・低炭素社会実現
今回の市長選で、小泉人気が地に落ちたことが判明した。よくゴミ売りが、「もっとも総理に適した人は?」というアンケートを実施しているが、その結果がいつも小泉が1位になるのも、今の現状から見ると、とても民意を反映している結果とは思えない。進次郎も危ないかもね♪
政権交代が実現した後の小泉、竹中の末路がいまから楽しみだ。
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横須賀といったら、この歌。百恵ちゃんの『横須賀ストーリー』(笑)。
小泉は「これっきり、これっきり、もう、これっきりですか~♪」
百恵ちゃんが、最後に「青春」について、とても興味深いことを語られている。
人間は最終的に一人かもしれない
でも、どんな人たちと、どんなかかわりをして、
どんなふうに生きてきたか
ということがとても大事なんだと思います。
最後にたった一人になったときでも、
そんな思い出があるとないとでは
ぜんぜん淋しさが違うって
そんな気がするんです。

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下記から、PDFではなくても読めるページにリンクしていました。
後知恵で、今更どうにもなりませんが・・・
http://kawaruyokosuka.web.fc2.com/manifesto.html
もっとも、解り易い表現、心に届く演説は、やっぱり基本ですよね。
この点、共産党はいつまでたっても下手ですね。
大体、共産党が、ごとう氏を支援していたことも、選挙結果が出てから赤旗を読んで見て初めて知った位です。
記事も小さかったし・・・
なお、ミニーさん一押しの民主党が小泉と一緒に自公候補を支援したとは?!
福岡でも民主党が支持した市長が開発一辺倒で「人工島」開発に市民の税金を注ぎ込んでいますからね。
まぁ、民主党の正体見えたり・・・ってところでしょうか?
選挙民にこう思われた瞬間に
横須賀と同じことが全国津津浦浦で起こるだろう。
意外と簡単に共産政権ができたりして。
民主党だから受かるなどと思い上がっているとこうなると言う見本だ。
あの小泉が支援する候補に相乗りするなど、理解が出来ない。
こんなことをやってるから、政権交代もいつのまにかかすんでしまうのですよ。
市長選挙と国政は違うというけど、それはお上の論理。
市民感覚からすると、自民も民主も同じじゃん、ということになると思うのだが・・・
詳しい事情を知らないので筋違いの批判かもしれないけど、遠い地方からみてると、横須賀は何やってんだ!
と思います。
自民相乗りは・・・
”もう、これっきりこれっきり、これっきりですか????”
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そんな雰囲気がしていましたが、やはり、ごとうさんは、共産党が支援していたのですね。ぜんぜんニュースには書かれていなかったのでわかりませんでした。サイトは、私が見たものとは違うものですね。
演説もそうですが、マニフェストも共産党は、インテリが多いせいか、いつも小難しいと感じます。もっと簡潔にわかりやすいほうが国民受けするのではないでしょうか。確かに言いたいことは、よくわかるのですが、ちょっぴり堅苦しいと感じます。
民主党が自民党と相乗りして、小泉が応援する候補者を応援したことは、とてもショックでした。民主党でも、前原派の議員が、担当したそうです。自民党との相乗りを固く禁止していた小沢さんが、代表だったら、絶対に起こらなかったことだと思います。やっぱり、民主党の代表は、小沢さんじゃないとダメみたいですね。
福岡でもそんなことが行われているのですね。知りませんでした。