2009.05.24 (Sun)
盧武鉉前大統領が死去のニュースに思う
とらちゃんが、小沢氏の地方遊説再開のニュースをサラリーマン川柳ベスト10に入賞した作品とともに紹介されている。

わたし的には、この川柳が一番ツボにはまった。
前置きはこのくらいにして、昨日のニュースで最もドギモを抜かれたのが、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が死去したというニュースだ。補佐官1人とともに自宅裏の山に登った途中で、山道のがけから転落し頭部を負傷し、すぐに近くの病院に運ばれたが意識はなく、釜山市近郊の釜山大学病院に移送されたが、頭部外傷による死亡が確認されたということだ。
死因は、自殺の疑いもあるらしく、盧武鉉前大統領が朝の散歩に出かける1時間半前にパソコンに書かれたとされる遺書を読む限り、やっぱり無実を証明するための自殺だったのかなとも思うし、想像力を豊かにすれば、一緒に散歩に出かけたその補佐官に崖の上から押されて暗殺されたとか、病院で殺されたとかも推測できるし、今の所、真実はまだよくわからない。
ちなみに、軍事クーデターを経て大統領に就任した朴正熙パク・チョンヒ氏は十五年以上の長期政権を維持したが、七四年の大統領暗殺未遂事件で夫人を失い、自らも七九年、側近の中央情報部長に暗殺されたという。
朝鮮日報によると、遺書には、盧武鉉前大統領の家族、権良淑(クォンヤンスク)夫人や長男建昊(ゴンホ)氏が有力支持者から受け取ったとされる計600万ドル(約5億7000万円)の資金疑惑について、無実を訴える内容であったという。
盧前大統領は遺書の中で「それなりに国政のために情熱を注いだが、批判を受け本当につらかった」「息子や娘、支持者にも申し訳ない。退任後は農村に戻り、余生を過ごそうと思っていたがうまくいかず本当に残念だ」とに述べたほか、死後については、「村の周辺に碑を建ててほしい」と言い残した。
遺書は収賄など一連の疑惑に触れ、「カネの問題に対する批判が出ているがその部分はクリーンだ。それなりに清廉な大統領だと自負してきたが、わたしに対する評価は遠い将来に歴史が明らかにしてくれるだろう」という無実を訴える言葉で結ばれていた。
盧前大統領は資金疑惑について、「在職中はまったく知らなかった」との主張を崩さなかった。そして、こうしたやり取りについて、盧前大統領を支持する勢力は「検察は政治的捜査を進めている」と反発し、事情聴取から自宅に戻った盧氏を熱烈に歓迎していたということだけど、盧氏の側近が次々と逮捕されているところといい、なんとなく、日本の小沢氏が民主党代表だったときの大久保秘書逮捕劇とどことなく、似たような展開になっているところは、なんとも腑に落ちない。この裏で韓国の政治を操っているのは、いったい誰なのか。
毎日新聞は、李 明博(イ・ミョンバク)政権は、「盧氏支持勢力などを中心とした「ろうそく集会1周年」を記念するソウルでの集会や、中部・大田市での労働組合の集会を強力に規制した。また、無届け集会規制の強化策も打ち出した。23日、盧氏の遺体を自宅で迎えた支持者らは、こうした政府側の強硬策を批判。さらに、李政権寄りとされる、保守系メディアによる自宅への接近を拒否するなど、対決姿勢を強め、政治的緊張感は高まっている。」としている。
【More・・・】
盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領夫人、権良淑(クォン・ヤンスク)さんは、盧前大統領の遺体が安置されている釜山大学梁山病院で前大統領の遺体を確認した後に失神したとのことだ。夫人のショックははかり知れないものだったことだろう。盧前大統領死去にまつわる動き (朝鮮日報 5月23日)
6時40分:盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領、補佐官一人とともに自宅裏のポンファ山を登山中に滑落。警護員らが金海セヨン病院に搬送。
8時30分:心肺蘇生(そせい)術を施した後、慶尚南道梁山市の釜山大病院に緊急移送されたが間もなく死去。
9時25分:権良淑(クォン・ヤンスク)夫人、釜山大病院に到着。遺体確認後に失神。
9時30分:盧前大統領死去の第1報。
9時50分:警察が盧前大統領死去を公式発表。
10時22分:盧前大統領が遺書を残した可能性が浮上。
11時:釜山大病院、盧前大統領の死亡時刻について「9時30分」と公式発表。
11時:文在寅(ムン・ジェイン)元大統領府秘書室長、「遺書を残して自殺」と確認。
11時:野党・民主党、緊急の最高委員会議を召集。
15時:与党ハンナラ党、緊急の最高委員会議を開く予定。
土井たか子前社民党党首と一緒に盧武鉉前大統領にお会いしたことがあるという保坂展人議員も、とても、前大統領の死を慈しみ、貴重なエントリーを挙げられている。
私は2003年、まもなく大統領に就任しようというノ・ムヒョン氏に社民党訪韓団として土井たか子前党首とともにお会いしたことがある。キム・デジュン政権からバトンタッチをする前のノ・ムヒョン氏は颯爽としていて、その目は輝いていた。彼が大統領選挙に勝利したこと自体が大きなドラマだったし、既存の政党政治家と結びついた韓国大手新聞が形成してきた旧体制に対して、インターネットやメールというツールを駆使した若者たちの勝利だった。当時のノ・ムヒョン氏は韓国政治のアウトサイドから急激な浮力を得て躍り出た革命児だった。
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写真:ウィキペディアより
盧武鉉 (ウィキペディア)より
就任当初は「未来志向」を謳い、日本と良好な関係を結ぶと期待された。初めての訪日が、顕忠日という殉国者に敬意を払う日と重なり批判を浴びたが、盧武鉉は「私たちはいつまでも過去の足かせに囚われているわけにはいかない」[24]と主張して、訪日の重要性を強調した。日韓首脳が頻繁に会談し、意見交換する必要があるとの認識から、当時の日本の首相である小泉純一郎との間でシャトル首脳会談を推進することで合意し、相互を往復して会談を重ねた。
しかし小泉は、従来から日本と韓国の間に横たわり、双方が必要に応じて棚上げしてきた問題について、盧武鉉に何も与えなかった。人権派弁護士として軍部独裁に反対する学生とともに歩み、文民政権の正当性を確立するために歴史の清算を掲げる盧武鉉のこだわりを、小泉は理解しなかった。盧武鉉も、冷徹なリアリストである小泉を読み違えた。期待を裏切られたと感じた盧武鉉は失望を深めた[25]。
2005年3月、盧武鉉は三・一節の演説で日本に植民地支配への明確な謝罪と反省、賠償を要求し、ついに対日強硬政策へと舵をきった。演説への論評を求められた小泉は、盧武鉉の発言は国内向けと応じて取り合わなかった[26]。両者の亀裂は決定的なものとなり、盧武鉉は「外交戦争も辞さない」という強い表現で日本への批判を続け、最終的には小泉の靖国神社参拝を理由として首脳会談を中止した。日本の左派系大手マスコミは日韓関係の悪化の責を小泉に求めたが、小泉はこれを容れず、また北朝鮮による拉致が明らかになることで変化した日本の世論も、小泉を支持した。
2006年4月25日、盧武鉉は特別談話を発して、日本にこれ以上の新たな謝罪を求めないとしながらも、幾度か行われた謝罪に見合った行動を求めた[27]。
このところ、日本や北米のニュースばかり追っていたので、韓国で何が起こっているのかあまり、ブログに書いていなかったが、前大統領の自殺というスキャンダルによって、韓国政治や本当に盧武鉉前大統領が不正な資金を受け取っていたのかどうかに注目が集まるだろう。現在、故・盧武鉉前大統領のホームページ「サラム・サヌン・セサン(人が生きる世の中)」は、アクセスが殺到しダウンしているようだ。前大統領の最後のメッセージが残されているという噂もちらほら聞こえてくるが、実際のところはアクセスできないのでわからない。
下記の中国新聞によると、「韓国の歴代大統領は亡命や暗殺、不正資金疑惑で自身や息子が逮捕されるなど、そろって不幸な末路をたどっている」と書かれている。どの国でもそうだが、大統領に権限が集中しすぎることの反作用であり、これは韓国だけではなく、世界中で問題になっていることだ。
カナダでも前首相、ブライアン・マルルーニのエアバス汚職事件に関する裁判が行われているが、こちらの方は、証拠不足で、ブライアン・マルルーニがなんとか逃げ切りそうだ。ブライアン・マルルーニは自分では莫大な金額の賄賂を受け取っておきながら、国民に「GST=Goods and Services Tax」(カナダ連邦消費税 現在5%)という当時7%の消費税を始めたカナダ史上最悪の首相として、悪名を残している。
それにしても、首相となると、その国で最高権力を手に入れることができるため、私利私欲に満ちた者が首相に選ばれると国民が大きな打撃を受けることは、もうすでに、日本も小泉政権から学んだと思うけど、2度とこのようなことが起こらないよう、政権交代が実現したら、小泉・竹中を初めとした売国奴たちを初めとして、彼らに協力した警察・検察官などを徹底的に捜査して欲しい。そのためにも、一日も早く、次期衆院選で、民意が反映された適正な政党から首相が選ばれるべきだ。
どれだけ多くの国民が政権交代を望んでいるかを世に知らしめるためにも、今日もランキングの応援よろしくお願いします。

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Tags : 韓国 |
盧武鉉前大統領 |
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権良淑(クォン・ヤンスク)夫人 |
世田谷通信に載っている遺書は、産経をはじめ、日本の右翼系新聞を中心に広まっています。もちろん、彼らは、韓国に民主主義をもたらした盧武鉉前大統領の存在そのものを否定したいわけです。
私が引用した朝鮮日報の遺書の内容は、その最初に報じられた遺書の後から報じられており、より詳しい内容を伝えているわけです。その辺、ご了承ください。
韓国の前大統領の情報を伝えるのは、日本よりも韓国のマスコミの方が信用できるし、詳しいと思いますよ。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090523-OYT1T00015.htm?from=navr
国交省の資料では昨年2月時点で、日本道路興運に25人、
日本総合サービスに16人、北協には14人の同省OBが天下っていた。
公取委では排除措置命令書で、
大手の日本道路興運や日本総合サービスに天下った同省OBが
談合を主導した事実を盛り込む方向で調整している。
この問題で公取委が立ち入り検査に入ったのは昨年7月。
国交省によると、問題が発覚する直前の08年度、
全国の出先機関が個別に439件の公用車業務を発注。
約8割は指名競争入札で、日本道路興運が146件、
日本総合サービスが97件、北協が75件受注し、
受注割合は3社だけで全体の72%を占め、
全体の平均落札率は92・6%だった。
問題発覚後はすべての公用車業務を一般競争入札に切り替え、
09年度の平均落札率は62・1%に下がった。
1部記事から。
政権交代して自民党議院や自民党支持者、
経団連、国家公務員、天下りのゴミどもに、
骨の髄まで厳しさを体に叩き込みましょう。
50年以上権力の座にいたくらいですから、権力を使って隠蔽してきた犯罪まがいもしくは犯罪が白日の下に晒されるのを恐れれていることは間違いないでしょう。
トラックバックもしましたが、韓国大統領は皇帝並みの権限があり、しかも儒教の影響か親族の結合は強い。それで大統領の親族に誘惑の手が伸びてくるのです。また現実に親族がなにがしかの影響力を持つようになるという国なのです。全斗煥前大統領の実兄、収賄で逮捕、が告白されていました。
http://isiki21.blog45.fc2.com/blog-entry-306.html
そういうことの排除に盧泰愚さんは大統領になったのですがこの状態なら自殺も不思議ではないと思います。
後ぐらいから、韓国ではなくなってしまったのではないでしょうか?
外国の勢力に動かされてしまう国ではやっぱりダメだと思います。
今の日本も首相が国際的な舞台で、日本の生き残りをかけた戦いを
するんじゃなくて、自国での権力を保ちたいがために外国勢力をつかって
いるようにしか見えません。
そうなってしまったら国の未来なんてものは、海外によって決められて
しまうのではないでしょうか。
早く政権交代をして欲しいです。
海外に夢を託して日本を出て行った人達も、帰りたいと思うような
日本になって欲しいと思っています。
お金が全てじゃないと最近は思うんです。生きがいのある、居場所のある
社会は本当に重要ですね。鳩山代表がいう友愛はとても解り易いもの
だと思います。
麻生のような海外での自分を国内向けてアピールする道具としか思っていないような、国を思わない政治家は早くいなくなって欲しいです。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/166787.html
民主党「渡り」調査チームに提出された資料によると、
同一省庁の出身者が5代以上続いている
指定席が最多なのは国土交通省で123団体、155。
次いで農水省107団体、125。
公共事業を多く抱える両省で全体の6割以上を占めている。
このほかは厚生労働省32団体、37、防衛省12団体、28などだった。
資料には2009年度補正予算案で、
これらの法人へ個別にどれだけ支出しているかも記載されており、
総額の集計と分析を進める。
1部記事から。
我々庶民は本当にバカにされてますね。
第2次補正予算では福祉関係には1円も予算は含まれず、
更に予算を削られています。
ノーパンしゃぶしゃぶ「楼蘭」 顧客名簿
http://www.rondan.co.jp/html/news/roran/
日銀
福井 俊彦 (日銀副総裁)
谷 公士 (電気通信局長)
天下り先の給与
http://www.kyudan.com/opinion/yuusei.htm
しかしこれは、政権交代が起こることによって自浄作用が働いている証拠でもあり、今回の事件はショックで悲しむべきことですが、少なくとも政治の世界では日本は韓国とは比べ物にならないほど後進国であるとの証明でもあると思います。
民主党政権になったら、60年も与党で居座っていたワケですから韓国とは比べ物にならないほど前政権の腐りきった膿がでるでしょう。
血眼になってメディアを総動員して与党から転落しないことに、死に物狂いな自民をみると、利権を手放したくないというだけではなく、今までの発見されてない異常なまでの政官業癒着が明るみになることを心底恐れていることがうかがえます。
まぁ日本の場合は検察の企みを潰す上でも、問答無用で政権交代を行えばある程度問題は解決できるというところに救いがありますから。
そもそも無実なら法廷で戦えばいいことですし。勝ち目がまったくなくて絶望しちゃったんでしょう。
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【小沢代表代行】選挙による政権交代こそ旧弊を一掃する最大のチャンスだ!【地方行脚再開】
前置きはこのくらいにして、昨日の美爾依のブログにある川柳に因んで僕も一句を詠んでみた。「ボクの妻 神戸で出会い 毒もある」
美爾依なら勿論、毒はないと思うが・・・