2009.05.19 (Tue)
コレステロールの話

昨日の血液検査の結果についての記事に本当にたくさんの貴重なコメントをいただきまして、ありがとうございました。中には、ご自分や知り合いの方の経験にもとずいたアドバイスもあり、とても勉強になりました。
kaetzchenさんがおっしゃられる通り、リピトールの量40mgは、この薬について北米のネットで調べたときも、通常は10mgから20mgが処方されているようなので、ちょっと多すぎるのではないかと思ったのですが、私のコレステロール値がかなり高いのでしょうがないのかなと思って、今の所、夕食後に1日1回だけそのまま飲んでいて、副作用もないのですが、やっぱり翌日、胃がもたれるような気がするので、ドクターに半分にしていいか聞いてみようと思っています。
リピトールの注意書きには、kaetzchenさんがアドバイスしてくださったように、この薬を飲んでいる間は、グレープ・フルーツやグレープ・フルーツのジュースは絶対に飲まないようにと書かれているし、薬局でも注意がありました。そして、この薬の副作用としては、頭痛、下痢、便秘、筋肉痛などがあげられています。
kaetzchenさんは、糖尿病も心配されていたんだけど、今回の血液検査と尿検査で、コレステロールと鉄分不足以外は、全く問題なく、糖尿病の心配もないと言われたということを前回のエントリーで書き忘れたので、お知らせしておきます。
コメントをいただいた中で、管理人だけが読めるコメントの中にも、同じ悩みを持つ読者のみなさまにとって、とても有益な情報があったので、名前を伏せて、それらのコメントを紹介させていただきたいと思います。
【More・・・】

血液検査と尿検査の結果
卵はLDLがすぐ上がります。
私は安価なたんぱく質ということで1日数個食べていたら
一気に上がりました。
ネットで卵は悪くないと読んだので食べたのですが
悪かったです。
それから3か月1個も食べませんでした。
すると正常に戻りました。
私は病気をしたので年に数回血液検査します。
薬の血中濃度などの測定のためが多かったですが。
やっぱりそうですか。これまで最低1日に1個は卵を食べていたのですが、やめなくてはいけないでしょうね。あ~あ、卵大好きなのに。
同じ方から、追記のコメントをいただきました。
卵は二日に1個か週に3個程度だと大丈夫だと思います。
私は7年間で20回は検査していますが
その大部分はその程度食べて異常ありませんでした。
今年の前半多かったときだけ出ました。
鳥の卵だけでなくいくら、数の子等卵類も少なく食べたほうが
いいようです。
二日に1個は食べていいのなら、よかったです。でも、なるべく控えようっと。にわとりの卵だけでなく、いくら、たらこなど魚の卵も大好きです。でも、これらもかなりコレステロールが高そうですね。幸か不幸か、カナダではいくらもたらこも手に入りにくいのでほとんど食べる機会がありません。
酢
はじめまして
コレステロールを下げる事ができるかどうかわかりませんが
私は毎朝食後に黒酢を飲み、さらに洗髪にもシャンプー代わりに使っています
始めてから1年くらいになるでしょうか
効果はといいますと、体が軽くなった感じがし体重も減りました
頭髪は、少し薄くなってきていたのですが、最近はハリもあり増えてきているようです
酢は、九州の大分で昔から飲む習慣のある地域があり、現在でもその地域は長生きされている方が多いそうです
でも飲み過ぎはよくないようで1日グラス5ミリくらい注ぎあとは水で薄め
さらに食後に飲むのがいいようです
お酢って、油を中和してくれそうですね。洗髪にお酢を使うというのは、初めて聞きました。マヨネーズがトリートメント代わりになるとは聞いて、試したことがありますが、匂いがちょっと気にかかって、一度しかやっていません。お酢だったら、洗い流せば匂いもすぐ消えそうですね。
LDL
はじめまして。
いつも楽しく拝見しています。
さて、悪玉コレステロールとか善玉コレステロールとか心配なさっていると思われますが、コレステロールとか中性脂肪は炭水化物を減らせば簡単に減ります。
下記にドクター江部のブログを貼り付けておきます。
御参考、御覧あれ。
失礼致しました。
たかす
http://koujiebe.blog95.fc2.com/
私も炭水化物は大好きだったのですが、ダイエット・プログラムでその摂取量を減らすようになってから、炭水化物はそれほど多く摂ってないんです。パン類はほとんど食べませんし、ご飯も一日小さなお茶碗に2杯程度です。でも、スパゲティが大好きなので、週に一度くらいは、パスタも食べますが、それほど多い量ではないです。でも、炭水化物とコレステロールは、関係していたのですね。これからは、炭水化物もいままで以上に気をつけなくっちゃ。ドクター江部のブログは、わかりやすいし、糖尿病の方にもとても役立ちそうですね。
梅肉エキス
美爾依さんこんにちは。毎日楽しく購読させていただいております。
私は、昨年10月より、アメリカ・コロラド州・ボルダーに駐在しております。
さて、私もコレストロール値が高いため(日米の値で220~240ぐらい)なので、こちらのホームドクターに薦められて「コレストロールサクセス」というサプリメントを毎朝毎晩摂っています。
さらに、先月日本での出張帰りに持ち込んだ「梅肉エキス」も食前少量ずつ摂っています。効能は以下の通りですが、血液をさらさらにする効き目があるようです。
http://bainiku.t-v.cc/
梅の産地である和歌山県南部川村では、全員がこの梅肉エキスを自家製していて、心筋梗塞・脳梗塞とは無縁とのことです。アメリカ・カナダで入手できるかどうか分かりませんが、日本に帰られたときにためしてみてはいかがでしょうか?たいていのドラッグストアにはあります。かなり酸っぱいので、酸っぱいものが苦手な方には大変だとは思いますが、我慢できる範囲だと思います。
それから、卵はコレステロールが桁違いに高いので、避けられた方が良いと思います。私も卵は食べないようにしています。
以上、ご参考まで。健康に留意され、今後のご活躍を祈念いたします。
梅は大好きですが、カナダでは手に入りにくく、最近はほとんど食べていません。と、日本では、塩分の低い梅もありますが、それでも、私の基準からしたら、かなりしょっぱいのです。酸っぱいのはいくらでも大丈夫ですが、しょっぱいのは、体内の水分を増加させ、体重も増やすので、ダイエットにはよくないのです。でも、梅肉エキスだったら大丈夫かな。今度、日本に行ったら、是非和歌山の梅肉エキスを買ってみます。
日本でHP見ているとなんとなく国内の事のような感じしますが
あの画像を見る限り、そしてブログタイトルの通りにカナダなんですね。
日本とは検査値の単位が異なるのでよくわかりませんw
日本の場合は薬の用量については厳しいので、リピトールは容量20mgぐらいまでしか出さない事が多い気がします。
欧米では許容量が日本の倍とかはよくある話なので、40mgでもありえるはなしかと。日本人と欧米人でどれだけ違うんだ?と言われればよく判っていませんが。
どっちかと言うと、自分の専門分野にかかってきますが『横紋筋融解症』というややこしい名前の副作用の方が注意が必要かも?筋肉が文字通り壊れておしっこがコーラ色とかになる病気ですが。その辺は尿検査もちゃんとしているようなので、あと、欧米の方が日本よりも気にしている気がするので、定期的な検査を忘れなければOKかと思います。
むこうの保険制度は勉強不足でよく判りませんが、医療費高いと思うのでデッカイ病気になる前の予防が大切(日本でもそうだけれども)。
コントロールできるものであればしっかり治療した方がいいと思いますので、面倒ですがw通院頑張ってください。
筋肉痛はリピトールの副作用の一つみたいですね。正式には、筋肉痛ではなくて、『横紋筋融解症』と言うのですか。いまのところ、何の症状もありませんが、そのうち、出てくる可能性もありますね。カナダでは、無料保険制度なので、医療費は無料なのですが、薬代がけっこう高いです。特に、リピトールは、高くて、40mlが1ヶ月分30錠入って$90.27もしてしまいます。ここは、一日に飲む容量を半分に減らして、薬代を半減させたいところです。
肝臓機能はだいじょうぶ?
こんにちは
ティガーちゃん 帰ってきたのでしょうか 心配ですね
今回は 検査結果に関してちょっと気になりましたので 再コメントです
(私 医師免許のあるナチュロパスです 失職中ですけど)
検査結果からだけだと何とも言えないのですが 高いLDLコレステロール値と 低いフェリチン値...
肝臓の機能のほうはだいじょうぶでしょうか?(ビリルビン ALT AST ALPなどの値を参考に)
コレステロールの代謝も 鉄分の貯蔵蛋白であるフェリチンも どちらも肝臓の機能に影響をうけます。
また先のどなたかのコメントに対してですが 北米でのリピトール最高用量は80mg/dayですので 40mgはカナダで普通に処方されているのだと思います
みにぃさんのドクターは 「重度の高コレステロール血症」で治療方針をたてたのでしょうね
みにいさんの食事が特にコレステロールを極端に上げているとは思えませんし 逆に平均的な欧米人の食事からするとむしろ健康的に思えます...
(おっしゃるように 卵 ミルク チーズくらいですもん)
EPA/HDA(フィッシュオイル)を多く含むお魚や 植物繊維を含む野菜や海藻類は コレステロール値を下げるサポートをしてくれるし
ご自身でも「遺伝的な要素かも」とおっしゃってるので ご家族に同様の状態のかたがいらっしゃるのでしょうか
私は 自分の患者さんで2種類以上の「肝臓機能関連の異常」がみられる場合には 次の2種類のサプリメントを中心にプランをたてます
(直接みにぃさんを診ていないので 一般論ですよ)
1)フィッシュ オイル
2)フォスファチジルコリン(レシチン)Phosphatidylcholine
カナダは自然療法もしっかり受け入れられていると聞いているので これらのサプリメントを探すのは難しくないと思います
高いコレステロール値は確かに心配ですので西洋医学のおくすりを完全否定するつもりはありませんが できるだけドースを下げるお手伝いができれば、と思ってコメントしました
それでは
実は、私の父もコレステロールが高く、心臓が弱くて、ペースメーカーをしています。だから、私もいつかペースメーカーにならないように、気をつけなくちゃと真剣に思っています。
肝臓機能は全く問題ないようです。
血液検査の結果をみると、次のように書かれていました。
TOTAL BILIRUBIN 10 =>22以下なら正常みたいです。
ALANINE TRANSAMINASE (ALT) 19 =>10~44の範囲なら正常。
ALKALINE PHOSPHATASE 63 =>45~129の範囲なら正常。
ASTは見当たりませんでした。リピトールの用量を減らして、フィッシュオイルやフォスファチジルコリン(レシチン)のサプリを摂るといいのですね。フィッシュオイルなどは、全く害がないと思うので、ぜひ試してみたいと思います。フォスファチジルコリンも初めて知りましたが、サプリコーナーを探してみます。とても丁寧なアドバイスをありがとうございました。
残念ながら、ティガーはまだ帰ってきていません。最近では、ほとんどあきらめの境地ですが、引き続き探していこうと思っています。
読者の方のアドバイスのおかげで、リピトールの用量が多すぎることもわかったし、コレステロールを減らすのに、いろいろな方法があることもわかりました。このところ、ヨガもやっていなかったのですが、これからは、エクササイズを今以上に増やして、食事にも気をつけながら、サプリでコレステロールをなんとか、今の半分まで2ヶ月で減らしたいと思います。読者のみなさまには、2ヵ月後に、また、血液検査の結果をお知らせしますね。
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「異常に高いので、今やめたら、あと数年しか生きられない可能性もあると言われた」日本なら自由診療自由開業なのですぐ専門医に診てもらうところです。
医師配置制度の不便さの表れですね。
どうかお大事に。
に,
>体調が芳しくない方は、無理をせず学会参加を自粛してください。
と書かれてしまったので,仕方なく新幹線の切符をキャンセルしました(泣)
今日はいやにハイで、たくさんコメント下さるのですね。
とっても嬉しいです(ぼうよみ笑)。
おみやげ私の分も忘れずにね♪
戸籍戻せるものなら戻した方が、幸せになれそうですね。
まあ、奥様次第でしょうけど。
# MRからもらう「おみやげ」の量を考えると恐怖だ.毎晩,宅急便の荷作りに追われる…….
横紋筋融解症 rhabdomyolysis というと,阪神淡路大震災で出会った挫滅症候群 Crush Syndrome の患者さんのことを思い出します.土砂崩れや交通事故でも多いのですけど,長時間筋肉が圧迫されることで,筋組織からミオグロビンやらカリウムが大量に流れ出し,それが腎臓や心臓を直撃することで急性腎不全 (尿細管壊死 tubular necrosis ) を起こし,組織圧が 50mmHg を越えると減張切開,下手をすると患部の切断手術をしないとまず2週間以内に亡くなります.大阪市内で稼動してた ATM から札束をおろして,金物屋さんでホンダの自家発電機とガソリンタンクを買って連れてきた麻酔科医に持たせ,神崎川のつり橋を渡ろうとしたら上津島の文化住宅が潰れていて,被災者をひきずり出すので疲れた記憶があります.
クラッシュ・シンドロームは外科的な外傷から来るものですけど,横紋筋融解症は内科的な病気です.上コメントでも学生さんと内科のドクターが書かれている通り,北米やカナダではなぜかリピトールは 80mg が上限になっていて,それだけ重症の高脂血症の人が多いのかなと考えたりします.ただ,美爾依さんが体調に変化をおぼえたとのことですので,やはり私は黄色人種には過剰な処方ではないかという見解は変わりません (内科は専門外ですけど糖尿病患者としての経験論から.一応日本糖尿病学会会員ですし).
# うちの薬剤部長が「タミフルドライシロップ」が品切れで小児科のドクターから苦情を頂いていると愚痴っていました.とりあえず,喘息の子供以外にはリレンザで対応しているようです.中外製薬はわざと生産も在庫も減らしているんじゃないかと愚痴の一つも出ますわ,ゲンバでは.私のブログはなぜか,タミフルの悪口とリレンザの,昔書いた記事が急速に読者を殖やしています.そろそろ改訂版を載せないとあかんかな…….
なお,卵は黄身を捨てれば食べられますよ(黄身は炒めるかゆでたまごにしてネコちゃんにあげる).腎臓病食・糖尿病食のレシピの本を探されると,いろいろ工夫された食餌療法メニューが載っています.高脂血症の治療の基本はやはり食餌療法で,美爾依さんには惨いことですけど,今までの食生活を根本的に見直す必要があるような気がしてなりません.ワインも血糖値が上がる→肝臓に脂肪として貯まるので,データ的にはしばらくお休みかな.アラフォーになると,面倒な病気がいろいろ襲ってくるんですよ.あと,痛いと思うけど,お金の許す範囲でマンモグラフィーもお忘れずに.
# コレステロールも「善玉」「悪玉」というのは「ためしてガッテン」的な使い古された言い方なので,きちんと HDL・LDL として,単位も書いておいて下さい.画像をプリントアウトしてみると(眼が悪いので),units 単位が日本で使われているのと違うんですよね.例えば「総ビリルビン」も日本の基準では 0.22~1.20 mg/dL というふうに,dL という単位が分母に使われていることが多いので,いちいち電卓で換算しなければならなかったりします.(^_^;)暗算がめんどうだから
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やはり、遺伝が大きいのでしょうね。人によっては、奈良さんのように、コレステロールの高いものを食べても、体に蓄積されないようです。奈良さんがうらやましいです。
あと数年しか生きられないと言われてから、薬を飲んでコレステロール値を下げて、すでに数年生きているので(笑)。でも、又コレステロール値は、元に戻ってしまったので、これからも、コレステロールに気をつけて食事を作っていこうと思います。
コレステロールは、専門医がどうにかすれば治るものではないので、日本でもただ薬をもらうだけだと思います。本人の自覚が一番大切のようです。