2009.05.15 (Fri)
麻生が一転して鴻池祥肇前官房副長官の任命責任を認める

昨日までは、健康問題まで任命責任になるわけねえだろと、不倫スキャンダルで辞任した鴻池祥肇前官房副長官の任命責任を否定していた麻生が、一転して任命責任を認めた。いくらなんでも、不倫旅行でJRパスを使ったことを本人が認めていて、辞任したのも不倫旅行が原因だってのに、それを「健康問題」での辞任だから、ボクチンに任命責任はないで済まされるわけがない。相変わらず、ブレまくり嘘つき大魔王だけある。
友達がわざわざスキャンしてこの週刊新潮の記事を送ってくださったので、そこから一部転載したい。クリックすると拡大される。

「いや、男女の仲いうのは難しいもんですよ。もうこれ以上はあかんあかん思てても、情が深くなってくるとズルズルとね。毅然としなきゃいかんかったんですよ。結果的に多大な迷惑かけてしもて、世間様に申し訳ないことを・・・・」
(中略)
「もうほんまに懲りました。ちょっと自由人すぎたですね。ボク自身。役職を追い求めたり権力にしがみつくのは好きやない。麻生さんから官房副長官やれ言われた時も、すぐ解散すると思てたくらいやし。(前回は)麻生さんからは何も言われてません。まあ、自分だっていっぱいしてるんやし。官房長官にはね、もう私、罷免してくれまっかて言うたんです。そしたら、そういうことは却っていかんと言われまして。ただ、今回はどうなるか・・・・」
この記事全文を読むと、鴻池氏は政治家にしては、正直すぎるのではないかと心配してしまうほど全てを話している。少し前にも、政府が北朝鮮のミサイルについて神経とがらせているフリをしていたときに、単なる人工衛星であることを知っていたのかどうか知らないけれども、1人で「そっち行ったらファーって感じ」などとジョークを言っているし、そんな点でも、あまりにも正直すぎて憎めないのである。
そんな正直すぎる人が、この週刊誌のインタビューで言ったことでとても気になったのは、上の赤字の部分だ。「麻生さんからは何も言われてません。まあ、自分だっていっぱいしてるんやし。」
これは、長年に渡るお友達の言葉だけに真実であろう。「いっぱいしてる」とは、もちろん、「不倫を」という意味だろう。まさか、官邸で「ボコボコ」じゃなくて「パコパコ」ということはさすがにないだろうが、麻生がなかなか官邸に引っ越したがらなかったのは、ひょっとしてそんな理由があったのかもしれないなぁなどと勘ぐってしまう。いやはや、こういったプライベートなことまで週刊誌にばらされるとは、「持つべきものは友」(笑)というか、「類は友を呼ぶ」というか・・・・。やっぱり、自分でやっていると他人にも寛容になっちゃうんだろうねぇ。
【More・・・】
一転、任命責任認める=JRパス「目的外使用は遺憾」-麻生首相(時事通信社 - 05月14日 21:01)
麻生太郎首相は14日夕、国会議員に支給されるJR無料パスを使った知人女性との私的旅行を鴻池祥肇前官房副長官が認めたことについて「目的外使用だということで、甚だ遺憾だ」と述べた。その上で、鴻池氏を任命した自らの責任について「任命責任は常にあるとずっと申し上げてきているので、このことに関しても例外ではない」として認めた。首相官邸で記者団に語った。
週刊新潮が鴻池氏の私的旅行を報じた13日、首相は同氏の辞任が健康上の理由であるとして、自らの任命責任を否定していた。鴻池氏が事実関係を認めたことから、首相も一転して自らの責任を認めた。
首相は「健康まで(任命責任が伴うかは)分かりかねるというのが正直なところだと思っていた。事実関係について本人が認めているそうだから(任命責任はある)」と釈明した。
多分、これも河村官房長官が14日午後の記者会見で、JR無料パスを使って女性と私的な旅行をしたとされる「週刊新潮」の記事について事実であることを認めたからだ。河村長官の秘書官が、鴻池が入院中の病院に行って、主治医の立会いのもと、事情を聞いたそうだ。
河村長官は、麻生が「ボクチンには任命責任なんてないもん!」と逃げたのを批判している。ここまで言われたら、麻生も任命責任を認めざるをえなかったのであろう。
鴻池氏「首相に任命責任」=河村官房長官
(時事通信 5月14日)
河村建夫官房長官は14日午前の記者会見で、週刊誌に女性問題が報じられて辞任した鴻池祥肇前官房副長官の任命責任を麻生太郎首相が認めなかったことについて「任命権者には任命した以上、絶えず任命責任が伴う」と強調した。その上で「健康管理(の問題)ならむしろ直属の上司であるわたしの責任問題だ」と述べた。
鴻池氏が国会議員に与えられるJR無料パスを使って女性と私的な旅行をしたとされることに関しては、本人に確認する考えを示し、「(事実なら)弁償する性格のものだ」と語った。 (2009/05/14-12:15)
政府関係者によると、鴻池氏は事務所を通じて同日夕、東京-熱海間の新幹線グリーン席の往復運賃(1万2480円)をJR東海に弁済したということだが、弁済すれば済むという問題ではない。国会議員という立場を利用して、議員が公務のために使用を許されるJR無料パスを不倫旅行に使うという不道徳な者が日本の国家権力を握る閣僚の一員であるということは、あまりにも恥ずかしいことである。
麻生が任命責任から逃げた証拠は新聞の報道からぶらさがりの動画まで、とらちゃんが抜け目なく記録済みだ。
もちろん、公私混同した鴻池氏は、最低だが、こんな人物をいくら不倫仲間と言えども、官房副長官に任命した麻生はもっと最悪である。能力よりも仲のよさで選ばれたお友達内閣からは、これで4人の閣僚がたったの半年で辞任していたことになる。G7という世界の桧舞台で泥酔し、日本国民に屈辱を与えた中川昭一元財務大臣、世界基督教統一神霊協会(統一協会)の関連団体である世界平和連合とズブズブの関係であり、「ゴネ得」、「単一民族」、「教育のガン」などの不適切発言で辞任した中山成彬元国交相、市場を通さない裏株取引がばれて辞任した平田耕一元財務副大臣。どいつもこいつも麻生に右へ倣えで、公私混同した最低な奴ばかり。
中川は最後まで次の衆院選に出る、出ないとブレまくっていたけれども、閣僚を首になった奴らが選挙に勝てるような世の中にしてはいけないと思う。
麻生の任命責任は重いと思ったら、今日もランキングの応援宜しくお願いします。

にほんブログ村 政治ブログ 現在 1 位
『自エンド - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/09077
ブログ村トラコミュ『自エンド』
『民主党 - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/09160
にトラックバックしています。
衆院選で東京8区(杉並)から出馬予定の保坂展人氏を応援しています。

【政権交代】を目指すブログリスト
- 関連記事
-
- 党首討論:これで決まった!ボンクラ首相の「ご臨終」 (YouTube動画あり) (2009/05/28)
- 麻生太郎が総理杯渡し忘れ寸前(YouTube動画あり) (2009/05/25)
- 麻生が一転して鴻池祥肇前官房副長官の任命責任を認める (2009/05/15)
- 鴻池祥肇が不倫スキャンダルで辞任 (2009/05/13)
- E (イイ思いをするのは) T (トヨタと) C (キヤノン)のフジオちゃん (2009/04/11)
Tags : 鴻池祥肇 |
河村建夫 |
麻生太郎 |
中川昭一 |
中山成彬 |
平田耕一 |
JR無料パス |
不倫旅行 |
おとなしく記事を書こうかと思うのですが、流石に麻生氏の「健康問題まで任命責任といわれても.....云々」には、思わずテレビに向かって「舐めくさらって! 大概にせぇ~!」と怒鳴っていました。
先日の「年金の100年安心プラン」に関しての枡添氏の「政府は、100年安心だと言った覚えはない」との発言に続くバカさ加減には、世が世であるならば「天誅」と叫びたいくらいです。
マスコミのバカどももついでに消えて欲しいくらいです。
日本は、終ったようです。
世間も小沢さんのおかげですっかり政治にしらけちゃってるし・・・
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
NO.1153 「不倫旅行」は麻生政権の命取り!になっていたはずなんだが・・・。
鴻池祥筆曰く⇒『改札か切符売り場に「アホ」探知器を設置してくれ。』(鴻池に「ビー」と鳴るんだろうな。ハハハ)
という意見がありましたけど,そういう感情論は止めて欲しい.マス・コミュニケーションは社会に必要なものです.社会心理学の基本くらい勉強して頂きたい.
むしろ,マスコミへの悪印象を強くしているのは,右翼出版社つまり新潮社や文藝春秋などの無責任かつ人権無視の「でっちあげ」報道でしょう.週刊大衆とかアサヒ芸能とかスポーツ新聞とか日刊ゲンダイとか夕刊フジのような「エロ本」は最初からそういうものだと分かっているから,最初から半信半疑で読めるんです.
ところが週刊新潮や週刊文春は表紙には内容の腐ったデタラメは載せず,知能に劣るB層の特に年寄りを騙して右翼思想へと導いているんです(笑) これってテレビショッピング並みの「詐欺」やないですか.サンケイやゴミ売りも同様.赤字覚悟で(実際,週刊読売は廃刊になった)たくさんのメディアを用いて,物量作戦で特定のイデオロギーを四方八方から投げ付けるから,右翼イデオロギーが多数派なんだと無知なB層の人たちは思い込んでしまうのです.(折り込みチラシのサンケイリビングなんかはその典型)
本当に批判するべきはこのような極右マスコミであり,また偏向した記事を地方新聞へ配信している時事通信社でしょう.もちろん,資本主義社会下ではマスコミも広告主の意向に沿った記事しか書けませんから,毎日新聞は創価学会の悪口が書けなくなったし,朝日新聞も財界寄りの記事を書かざるを得ないことは仕方がないです (系列の日刊工業新聞 http://www.nikkan.co.jp/ を読まれたことあります?).ただ,NYT やロイターの記事をもとにして書いているぶんだけ,よりましだと言うことはできます.独立系の週刊金曜日だって,おかしな疑似科学のカルトを応援する記事を書いたりして,各方面から批判を食らったことがありますけど,逆に言えばそういう企業からカネをもらったんだな,本多勝一の印税だけでは食えないんだなと考えることも可能です.(私も創刊時には5万円先払いしたクチです)
私自身,先輩や後輩に新聞記者や官僚が多いので,皆さんのあまりにも単細胞な「批判」には,正直申しまして「内幕について何も知らないくせに」と,多少侮蔑した気持ちがなくもありません.日本政治の本当の悪さは,官僚政治ではありません.官僚,特に技術官僚がいなければ日本社会は崩壊します.インフルエンザ騒ぎで国立感染症研究所の第六室が活躍しましたけど,ここで24時間体制で働いている技官・医官がいなければ皆さんはパニックに陥っていたんですよ.一部の政治家とくっついて天下りして私腹を肥やして政治家になるような文系の事務官僚を個別に批判するべきであって,「世論」にだまされてはいけません.
言ってみれば,「使い捨ての事務官」なんて,どうでもいいんです (なんて言うとまた文系のネットゴキから攻撃されるかな).中国のように理科系の博士号取得者を行政官や権力中枢に据えないと,日本はとんでもない方向へ向かいます (そういう意味では一級建築士の田中角栄を再評価するべきです).日本は所詮,中国の属国.政治は中国に見習うべきです.あれだけ「三国志」が流行ってるのに,皆さんぜんぜん中国政治の本質を学ぼうとしていませんね(笑)