2009.04.05 (Sun)
北朝鮮ミサイル発射誤報の大失態を演じた麻生お笑い内閣
政府は4日午後0時16分に、「官邸対策室」名で、「さきほど、北朝鮮から飛翔体(ひしょうたい)が発射された模様」と何度も発表したが、5分後に「さきほどの情報は誤り。飛翔体の発射は確認されていない」と撤回した。この様子は、下の動画で見る事ができる。
2009年4月4日【政府混乱】北朝鮮「発射」→5分後に誤報と判明
耳に胼胝(タコ)ができるくらい何度も北朝鮮のミサイルが発射されたと言った後にいきなる誤報だったと訂正する様は、かなり笑えるニュースだった。
【More・・・】
「発射誤発表」、確認怠り次々伝言(読売新聞 - 04月05日 00:40)
今回の誤発表には、二つの決定的なミスがある。
その一つは「何らかの航跡を探知」という情報が、自衛隊の複数の部署を介するうちに、伝言ゲームのような形で間違って伝わってしまった点だ。とりわけガメラレーダーの情報を、ミサイル防衛(MD)システムを指揮する航空総隊司令部(東京・府中)の担当者が、「SEW(satellite early warning)入感」という米軍の早期警戒衛星からの発射情報と思い込んでしまったのは、致命的でもある。
さらに二つ目のミスは、「航跡探知」という情報に加え、「SEW入感」という情報が航空総隊から伝えられた同省中央指揮所で、実際に早期警戒衛星が発射を探知したかどうかを確認しなかったことだ。
米国が早期警戒衛星でミサイルの発射を探知し、日本側に情報を提供すると、警報音が鳴り響くシステムだが、当時、警報音は鳴らず、しかも日米で共有する情報関係のパソコンなら、衛星の情報は簡単に確認できるという。だが、中央指揮所の担当者は、気にとめることなく官邸につながっているマイクに、ミサイルの発射を意味する「発射」と告げてしまった。
同省幹部は「中央指揮所に設置されている早期警戒衛星のモニターに、何の表示もないことを精査すべきだった」とミスを認めた。海自イージス艦やその他の地上レーダーでは、何も探知しておらず、海自幹部は「様々な手段で監視しており、クロスチェックさえしていれば誤報は十分に防げたはずだ」と話す。
(編集委員 勝股秀通、政治部 五十嵐文、社会部 石間俊充)
つまり、防衛省のガメラレーダー読み間違い、連絡内容の取り違えやコンピュータの不具合などが重なったことが原因だったというが、あまりもの防衛省や官邸の危機管理の甘さに国民も皆あきれ返ったことと思う。上からの情報を確認せずにそのまま下にどんどん伝えてしまったという大失態は、まるで、小沢秘書逮捕の時にマスコミが検察からの情報を確認せずにそのまま国民に伝え、結果的には事実と正反対の報道をしてしまったことと共通している。入ってきた情報の真偽を確認することなく報道してしまうのは、上からの情報は絶対だと信じて疑わない日本の軍事教育的な体質が原因であろう。
今回の誤発表については、自民党防衛族の閣僚経験者からも「日本の危機管理能力に問題があることを明らかにしてしまったのは、非常にまずかった」と強い懸念を示されただけでなく、野党各党からも政府批判が相次いでいる。
民主党の鳩山幹事長:「確認もせず、冷静さを欠いて間違った情報を国民に伝え、緊張感を与えたことは、大変な大失態だ。」
共産党の志位委員長:「お粗末の一言だ。国民に誤った情報を流してしまい、緊張、不安、混乱を招いた責任は重い。」
社民党の福島党首:「あり得ないミス。」
国民新党の亀井久興幹事長:「ちょっとした誤情報が大変なことになる。間違いのない情報を流さないと国民が混乱する。」
参考記事:与野党から厳しい批判・注文相次ぐ…ミサイル誤発表で
昨日一日で、ミサイル発射の誤報に振り回された人がどのくらいいるのだろうか。又、日本の危機管理能力に問題があることを世界中に伝えてしまったことによってどのくらいの国益を損ねてしまったのだろうか。ちょっと考えただけでも頭が痛くなりそうだ。
自民党に日本の防衛を任せておいたら、それこそ税金の無駄遣いや間違いばかりで、肝心な防衛の方は全くあてにならないし、信頼もできない。一日も早く政権交代を実現させて、この日本史上最悪のアホウ内閣をのさばらせている自民党と決別しなくてはならない。そして、小沢代表に汚職や利権の垢にまみれた防衛省を解体してもらわないと困る。それにしても、北朝鮮のミサイルを利用して、これだけ派手に1億円も血税をかけた工作をやったんだから、今週末の内閣支持率はどれだけ上がるのだろう。今からとても楽しみだ(笑)。
その後、ミサイルは5日の今日発射されたという。麻生は4日に北朝鮮のミサイルが発射されるって言ってたけど、又、適当なことを言って信用を失ったようだ。今回、とんだ麻生内閣の茶番劇を見せつけられたけど、支持率を上げようと焦ったばかりに、逆に大失態を演じてしまった。まあ、もともと何の心配もいらない北朝鮮のミサイルも打ち上げられたことだし、みなさまは、今日辺り、お花見などしながら、お酒を飲んだり、テポドン音頭でも踊りながら、ゆったりとした週末をお過ごし下さい。
テポドン音頭
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●社説ウオッチング:小沢民主代表の進退 「辞任すべきだ」が大勢【論説委員・与良正男】(苦情;)
まさにそれを期待して小沢氏を応援しているのですが、またしても困った「毎日小沢バッシング新聞」です。
http://mainichi.jp/select/opinion/watching/
千葉県知事選についても「西松の件によって民主党は森田健作氏に大差で敗北」と短絡的な物言い。
しかしコメント欄でご指摘もあった通り、マスコミは森田氏=「自民派」を事前に知っていたのであり、毎日新聞は森田氏当選を見届けてからそれを「事後報告」しました。
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20090331ddlk12010222000c.html
そして与良氏はこの「事後報告」にすら触れていません。これだけでもモラル欠如もいいところです。
そして「小沢氏は起訴内容を否定しているが、公共事業に絡んでカネが動いたのは確かだから辞めろ」と言う。モラルを欠いている側が「モラルを欠いているから辞めろ!」と言う。ある人によれば、「偽善者とは、自分にあてはめようとしない基準を他人に押しつける人のことだ」そうです。
また、「小沢氏が『国民の受取り方次第で辞める』と言うなら、知事選や世論調査の結果を見れば、辞めるのが当たり前」というのが毎日の主張だそうです。
この世論調査結果など、さしずめ「お得ですよ」と言われて軒並みサブプライムローンに手を出してしまっている状態と言えましょう。
一方で与良氏は、「私のもとに寄せられる手紙やメールも大半は特捜部批判や事件報道を連日繰り返す私たちマスコミへの批判である。『自民党を利するだけだ』というわけだ。霞が関の官僚機構に大なたを振るおうとしている民主党を、特捜部は官を代表してつぶそうとしているのだという意見も多い。これも一つの世論だ」と言っているのです。(発信箱:世論とは何か=与良正男(論説室)(4/2)
「サブプライムローンは詐欺だ!」と気付いている人たちの告発を紹介しているのです。「一つの世論」ではなく「良識ある世論」と言ってほしいですね。
そして、「良識ある世論に従うなら、小沢氏は辞めるべきではない」と何でフツーに書けないのでしょうか?
与良氏も「長年、政権交代の必要性を書いたりしゃべったりしている」そうですが、氏の言う政権交代だって「汚職や利権の垢にまみれた官僚機構の解体」が主旨でしょう。だったら何を担保に「それは小沢氏主導じゃなくても絶対実現できる」と主張されるのかハッキリ答えてほしいですね。
さて、空から珍しい落下物が降ってくるので大騒ぎするくらいなら、毎日、落下する恐れがあるものをもっと問題にしないと不公平だと思いますが、いかがでしょう。
悪質落下物の実績ありまくりの在日米軍機がその筆頭でしょう。毎日、いつ落下墜落するかも知れない危険物体が飛翔しているのに、どうして危険な飛翔体って注意を呼び掛けないのでしょうか。
それをいえば、日本の狭い空には、先日、死者を出した外国航空会社を始め、危険な落下可能物体が飛翔しまくっています。
小沢辞めろキャンペーンもそうですが、不公平でいかがわしい報道操作が
この国には多過ぎると思います。
そういう不公平さをなくすためにも、ネット言論は重要です。美爾依さんも頑張ってください。
花の都の~花の都の真ん中で
あ~そでパッパラパー
あ~そでパッパラパー
北の将軍様とニコ動麻生、どっちがバカ?
http://komatsu3.at.webry.info/200903/article_9.html
2009/03/31
今日の毎日新聞が「政治献金問題 失望の声も」と書きました。千葉県知事に当選した森田健作氏が、「完全無所属」をうたっていたのに、実は、「自民党東京都衆議院選挙区第二支部長」だったこと、この支部が、企業から献金を受け、森田氏の資金管理団体に寄付していたことが分かったというのです。そして、この事実を知らされた支持者から失望の声も聞かれたとして、1票を投じたという女性が「『無党派だと思って投票したのに。それならそうと、初めから堂々と言ってほしかった』と、落胆した表情で語った」と書いています。しかし、今更の感を禁じえません。マスコミ各社は、すでに選挙期間中にこの事実をつかんでいました。私たちも、街頭宣伝で、この事実を訴え、森田氏の「完全無所属」という自民党隠し、県民の目を欺くやり方を厳しく批判してきました。聞くところによると「この重大な事実をマスコミはなぜ書かないのか」と聞かれたある記者は、「選挙戦に与える影響が、あまりに大きすぎる」と、答えたと言います。事実なら、ジャーナリズムのあり方が厳しく問われなければなりません。その事実が、選挙戦にどう影響を与えるか、などという判断は、それこそ有権者にゆだねるべきものであって、あらかじめ、マスコミが判断をし、情報を抑えるなどというのは、マスコミの思い上がりであり、国民の知る権利の侵害であり、特定候補への配慮を優先させた情報操作とさえ言わなければならないものです。
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北朝鮮に核開発断念させた、拉致問題解決させた、そんな成果も出てないのに制裁続けては時間の浪費だと思う
私はミサイル迎撃に反対です。もし日本の迎撃ミサイルが誤って北朝鮮の有人飛翔体に命中したらどうするの?
Obama\'s Speech in Prague 2009 Feb 05
【テポドン2】我が社は自公政権にネガティブな情報は糊塗しますbyシロアリ産経【ドタバタ劇】
防衛省の情けない姿 (北朝鮮「人工衛星ミサイル」への対応で)
MDシステムは誤報の訂正に5分もかかる、母子家庭よりも軍事玩具が大事にされる日本
自公政権・官僚・マスコミ・検察・北朝鮮そして米国の利権共同体を打破する唯一の手段は、日本の民主主義が実践されることだと思います。
ところで森田実氏が、小沢辞任を出張している内容を知り、正直失望しました。
今国民が民主党に求めるのは「政治倫理」だとか…この爺さんは、マスコミが垂流す世論操作を真に受けて、小沢辞任=国民世論といった稚拙なレトリックを用い、小沢や民主を批判しているとしか私には思えない。
ある方が森田実氏に対して、今求められるべきは「政治評論家の倫理」と書き込まれていたが、全く同感です。でもカネや保身に目が眩んだ族に倫理を求めること自体、無理でしょうがね(笑)