2006.05.17 (Wed)
それでも日本は米国に貢ぎ続けるのか?
米国の強みが、軍事力と知的財産権の独占、それに石油支配力にあるとすると、ブッシュ政権の最大の弱みは、経済面ーーとくに貿易競争力の衰退と財政赤字を自国で穴埋めできないことである。「むき出し資本主義」のドルではなく「修正資本主義」のユーロで、石油を買おうという運動が本格化し、マクドナルドやコカコーラなど米国系多国籍企業の購買ボイコットが広がり、イラクの戦費調達のために発行される米国国債の購買ボイコットが広がれば、イラク戦争の遂行は不可能になるであろう。
地球政策研究所をたちあげたレスター・ブラウンによると、すでに中東や欧州では、その予兆が現われているという。ドイツにおけるコカコーラの売上高は前年同期比で16%の下落になったし、マクドナルド社の欧州全体での売上の伸びはストップした。流通業のGAP社はドイツから完全に撤退し、海外売上高の10%下落の一因となったし、パリ郊外にあるディズニーランド・パリは、入場者の減少によって収益が悪化し、親会社の救済を仰いでいる。世界最大の小売企業たるウォルマート社も、ドイツで大幅な損失に直面している。自動車産業に目を移すと、GM社もフォード社も欧州での販売台数は低迷し、経営危機に直面するに至っている、等々。
このように世界中で反イラク戦争の動きが活発化している中、藤岡教授によると、日本はイラク戦争に突入した2003年に発行された米国債の44.3%を購入し、イラク戦争の遂行を経済面から支えてきたそうだ。現在イラク戦争に伴う財政コストはベトナム戦争を大きく超える勢いで増えつつあり、2003年から2005年までに2044億ドルが支出され、その他にも453億ドルが追加補正された。このままいけば、10年後には7000億ドル(約70兆円)を超える戦費総額に達する可能性があるということだ。そして、もし、今イラク戦争に使われている費用を貧困対策に使うならば、「貧しいエイズ患者へのエイズ薬を行きわたらせたり、世界の貧困率を半減させる役に立ったはず」だと藤岡教授は指摘している。
一方、長周新聞の「専制国家示す政府間最終合意米軍再編 国民搾り米軍に3兆円 日本全土を米軍の前線に」(2006年5月3日付)という記事も「小泉政府は「日本防衛」の建前もかなぐりすて、アメリカがたくらむアジアへの戦争に日本を総動員する実質「安保」改定をすすめている。戦後60年、政治も経済も分化や教育もすっかり乗っ取ったアメリカにまたも命まで差し出そうというのである。」と批判している。
私の知るかぎりでは政府は米軍再編がなぜ、そして、どのように行われるのか、又3兆円がどのように使われるのかまだ国民に真実を具体的に説明していないと思うが、この記事によると政府は日本側の「負担軽減」を口実にしているが、実際は、米軍が自衛隊を指揮し、日米司令部を一本化する為に、米軍再編やそれに伴う法の整備が行われようとしており、又、3兆円と聞いただけで卒倒しそうになったが、実際はそれ以上の血税が米軍再編に必要な施設整備、軍備増強などの費用として使われるそうだ。
最終報告は「自衛隊と米軍の戦略面での融合」を最大重視した。キャンプ座間(神奈川)には米本土から陸軍第一軍団司令部を改編した司令部(UEX)を08年9月末までに移転。在「韓」米軍が縮小し、座間を朝鮮半島有事の作戦拠点にすると明記した。ここへ2012年度までにテロ対応の「中央即応集団」司令部が入る。いずれ陸自主力となる部隊で、陸自部隊がまるごと米軍の下請軍として指揮下に入ることを意味する。
米空軍と航空自衛隊の関係も、在日米軍司令部と第五空軍司令部のある横田基地(東京)に空自航空総隊司令部が2010年度に移転し、米軍指揮下の性格を強める。日米共同統合運用調整所を設置し「ミサイル防衛拠点」にもなる。空自車力分屯基地(青森)に配備する米軍の最新型ミサイル防衛用「Xバンドレーダー」は今年夏までに施設を改修し、07年3月までに運用開始。日本の将来警戒管制レーダー(FPS―XX)と連携しミサイル警戒網の穴をなくす。米軍の指令で日本がミサイルを発射できる体制である。
海軍はすでに米第七艦隊の旗艦ブルーリッジや空母キティホークが横須賀を母港化し、米第7艦隊司令部、在日米海軍司令部と海自の自衛艦隊司令部が一体化。そこへ原子力空母も配備する。
自衛隊基地の米軍との共用化で米軍への後方支援体制も露骨になった。空自築城(福岡)、新田原(宮崎)の両基地は緊急輸送機の駐機場や隊舎を数百億円かけて建設し、有事のとき米軍の輸送や救助など後方支援を行う中継拠点にする。そのため海兵隊むけの訓練施設や、輸送機・ヘリが使える駐機場、格納庫、緊急用の隊舎も建設。これまで普天間基地にあった有事の滑走路機能も加わる。
「負担軽減」といわれる沖縄は第三海兵遠征軍司令部など、約7000人のグアム移転とともに、牧港補給地区やキャンプ瑞慶覧などの施設は人口の少ないところへ統合移転。野蛮な実戦部隊を残し、激しい訓練を活発化させる内容となった。キャンプ・ハンセンは今年から陸自が米軍の傭兵として共同使用を開始。嘉手納基地も米軍の変わりに空自が日米共同訓練で使うようになる。普天間の辺野古移設も「負担軽減」の口実で、激しい訓練を継続できる施設建設が狙いである。
そして米軍普天間飛行場の空中給油機部隊は岩国基地に移し、訓練は海自鹿屋基地で実施。嘉手納、三沢、岩国基地の戦斗機訓練は、築城、新田原、百里(茨城)、小松(石川)、三沢(青森)、千歳(北海道)の六空自基地に移転。全国の自衛隊基地を米軍基地へ変えようというのである。
岩国基地も中国・朝鮮をにらんだ原子力空母配備と連動した大増強である。厚木基地から空母艦載機57機(米兵1600人)と輸送機2機、普天間の空中給油機12機(米兵300人)を2014年までに移転。米軍機数は極東最大の嘉手納基地をこす120機となる。これに沖合拡張による大滑走路、空母接岸可能な軍港機能が加わる。2009年7月までに九州・瀬戸内に恒常的な夜間着艦訓練(NLP)施設をつくると明記。米海軍はアジア太平洋地域を空母2隻体制とする計画で、佐世保沖に空母を配備しその艦載機部隊を岩国基地に飛来させる構想である。
辺野古の普天間代替施設もV字型に1800㍍の滑走路2本を有する大増強。2014年までに完成させるとしている。
世の中にはいろいろな意見がある。櫻井よしこ氏の 「中国が日本に『軍事侵攻』する日」によれば、「中国の軍事的脅威に備えるために米国は太平洋に6機動部隊の配置を決定した。」そうだ。小泉政権と同じく実に右翼的な考えで、中国の軍事力を脅威として、だから、日本はアメリカと協調して軍事力を高め自ら自国を守るべきだと主張する。アメリカの本当の目的を見失ってしまっている。
アメリカは米経済を回復させる為、宇宙軍事司令部と宇宙ベースの軍需産業を発展させ、全世界及び宇宙を制覇するステップとして、日本の軍備体制を整え、経済的なライバルになりつつある中国やASEAN諸国、中近東を威圧しようとしているのだ。日本はアメリカの単なる駒として使われているだけなのだ。
藤岡教授は「今ブッシュが一番恐れていることは、中東産油国、中国、日本が米国の国債を買い支えない姿勢を明確にすることである」と言っており、長周新聞も「日本で米軍再編計画を頓挫させる力を発揮するなら、世界平和にとって決定的な貢献ができる」と提案している。ヨーロッパ諸国ではすでにイラク戦争をやめさせるために米国系多国籍企業の購買ボイコットや米国国債のボイコットを広めている。しかしながら全く思考能力ゼロのブッシュのいいなりの小泉総理及び安倍国防長官は世界の動きに逆行しており、国民の反対を無視してまでも米国再編に協力し、それにむけた法整備、三兆円支出の予算化などに移ろうとしている。このままいけば、日本は間接的にイラク戦争を助けることになり、ヨーロッパやアジア市場では日本製品を買うことは日米の帝国主義的支配につながるとされて、日本製品ボイコットが起こる可能性があり、日本は米国と共に深刻な経済危機に直面するであろう。
癌で死ぬ人が世界的に増えているのは、核実験のせいではないかと藤岡教授は疑っている。このまま軍事化が進み、核戦争に突入したら、いくら米国の軍備をもってしても日本は助からないだろう。『真実のステートメント』のテッドさんが、防衛問題について「戦争をするのか、それとも、マハトマ・ガンジーのように非暴力・不服従を貫くのか」と「憲法改正を論議する前に」という記事の中で問いかけていたが、私だったら、もちろん戦争しない方を選びたい。 人類を滅亡に導く戦争を一国の経済発展のために利用するのは恐ろしいことだ。軍産複合体(軍部、軍需産業買い、政治家=国防族議員、大学の研究者や専門家)に営利追求を許しても貧富の格差が拡大し、テロの温床が生れるだけだろうし、社会不安を導くだけだ。人類の平和のためには核廃絶を世界に訴えることの方が大切だ。藤岡教授が提案しているように「宇宙の平和利用条約を強化して、あらゆる兵器の宇宙配備の禁止を明文化する」ことが今一番求められていることなのではないだろうか。
参考記事:
『米国の宇宙と核の覇権と軍産複合体 ーー「宇宙の軍事的占領」めざすブッシュ政権の深層ーー』
長周新聞の「専制国家示す政府間最終合意米軍再編 国民搾り米軍に3兆円 日本全土を米軍の前線に」(2006年5月3日付)
櫻井よしこ 「中国が日本に『軍事侵攻』する日」
『真実のステートメント』「憲法改正を論議する前に」
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なるほど、そういう新聞だったんですね。
今時権力に屈しない新聞なんてあったんだ。かっこいいですよね。私もさっそくブックマークしておきました。
できればnatureの記事のPDFファイルをメールで送ってくださったら本当に嬉しいです。宜しくね♪
どうも、こんにちは

>長周新聞って本当にすばらしい新聞ですよね。もう惚れちゃいました。
そうか~、美爾依さんを落としちゃいましたか、長周新聞は

美爾依さんのこの一言が、オレの興味を長周新聞へ導きました。
それで、今、新聞紹介をちょっと見てみたら、すごい貴重な新聞なんだとわかりました。
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/choushuusinnbunnshoukai.html
オレの目を通す新聞リストに今加わりましたよ。
あと、別件ですがnatureの記事、興味があればPDFファイルをメールに添付して送ることもできますよ。
それでは、また

まだ重いですか?あとできることといったら、最初の画面の記事数を少なくすることで、いままで15件表示だったのですが、3件までしぼってみました。そうなんですよ。私の記事は引用が多いのです。私の意見をただ書き連ねるよりも、私よりももっと知識があって信頼のおける方の意見を引用する方がはるかに記事の価値が高まるからです。引用はなるべく短くしようと努めていますが、どうしても削れない部分が長い引用文は長くなってしまいます。ただ引用が長いから重いということはないと思います。
長周新聞って本当にすばらしい新聞ですよね。もう惚れちゃいました。
>ミサイル防衛の費用負担などにも数兆円かかるので3兆円という数字よりもさらに大きな額が血税から引かれることになるのは確実ですよね。
それは確実ですね。アメリカのために日本はどんどんすさんでいくような気がします。どうにかくい止めなくてはなりませんね。
>櫻井よしこさんの記事は、とっても突っ込みどころ満載の主張で、相変わらずという感じですね。
まさしくその通りで笑っちゃいました。一文づつ突っ込もうと思えば突っ込めたのですが、時間の無駄なのでやめておきました。
全くおっしゃられる通りです。右翼が日本のリーダーであるがためにとんでもないことが起こってますね。血税を米国に差し出すという行為はとても許しがたい行為です。又、こんな人たちが国民に愛国心を持てとのたまわっていること自体あきれて物が言えません。
確かに民主党は政権交代するにはまだまだ力が足りませんね。山口二郎氏は安倍が次期首相になることによって自民党の評判は地に落ちて早く終わることになり、結果的に政権交代に役立つのではないかと言ったら、英国人にあきれられたそうですが、本当に次回は無理かもしれませんがその次は是非政権交代をして欲しいですね。
な~る!
そうやって力作にするんだ!
さて、ActiveXは消えたのですが、最初ブログに入ってきたり、コメントを投稿した時など20秒近く経たないと表示されないのです。
他のブログと比べて相当重い感じです。
引用が重いのか~?
いつも面白い記事を書いて下さり、どうもありがとうございます

藤岡さんの指摘している通り、アメリカの軍事力を背景とした新帝国主義は、各国の軍事支出を膨張させて新しい軍拡競争時代に入りました。
その辺りの最新情報を次回のオレのブログでは紹介するつもりです。
>ブッシュ政権の最大の弱みは、経済面ーーとくに貿易競争力の衰退と財政赤字を自国で穴埋めできないことである。
ここをオレは警戒しています。
アメリカは、国際ルールを自分で作ったり、自分に都合の悪い国際ルールには従わないという傾向が今後もっと強まり、日本は財政的にも軍事的にもアメリカを支え続けることになるだろうと予測しています。
長周新聞の社説は正論ですね。
日本にもまだこのような社説を堂々と書ける新聞社があったというのは、オレにとってちょっとした驚きでした。
ミサイル防衛の費用負担などにも数兆円かかるので3兆円という数字よりもさらに大きな額が血税から引かれることになるのは確実ですよね。
櫻井よしこさんの記事は、とっても突っ込みどころ満載の主張で、相変わらずという感じですね。
テッドさんの記事には共感を持ちました。
ニケさんの記事、とても面白かったです。
Thessalonike4さんの記事も、なるほど、とても良いですね。
それと最新の『九条を守ろう:中東戦略のためのグアム移転』の記事も楽しく読ませてもらいました。
それでは、また!

今回は力作の記事ですね。ところで現今の日本の近隣外交の様子を二人の英国の友人にそれぞれ別の機会に「最近日本の指導者たちは自分たちの経済政策、社会政策の不備を繕うため、片方ではやたら愛国教育を叫び、もう一方では近隣諸国との領土問題や靖国問題で緊張関係を作り出し、不必要にナショナリズムを煽り立てている」と行ったところ、「日本は(旧ユーゴスラヴィアの)ミロシェヴィッチのような連中が牛耳っているのか」と異口同音に言われました。まさにその通りであると思いました。このミロシェヴィッチよりも犯罪的な事は、郵政民営化に見られるように国富をアメリカに(恐らく)売り飛ばし、さらに今回のレポートにあるように3兆円問題にあるように只で国民の税金を(何と引き換えに?)差し出し始めたことです。
アメリカの安全保障、国防政策はまた何年か前のブッシュドクトリンが「敵対勢力には先制攻撃も辞さじ」と述べているように見る人が見れば露骨な世界戦略、支配への野望を示しています。しかしある民主党右派の衆院議員A.N氏はそのブログで中国の軍拡は意図がわからぬから脅威で、アメリカの軍拡は意図を透明にしているから安全とか、アメリカの先制攻撃論は外交カードだとかいう意味の不思議なことを述べています。アメリカはイラク(アフガニスタンでも?)前科を作ってしまったというのに。先制攻撃論を振りかざす国の方が中国等より余程危険で世界全体にとっての脅威です。
このようなアメリカの世界戦略のお先棒を担ぐ人々は、度し難い程の脱亜入米主義者です。こういう人ほど、アジア人としての、日本人としての誇りを売り飛ばしながら、愛国主義を声高に叫ぶのですから、犯罪的な虎の威を借る狐というところでしょう。また「愛国主義者ほど国際社会で尊敬される」などといいますが、対米追随など他国に国防政策、外交政策、さらに経済政策や(裁判制度や法曹家養成制度にみるように)司法制度改革さえ丸投げしている傾向がこれ以上に続けば、そんな国から来た人間が国際社会でどれだけ尊敬されるのでしょうか。人間、権力にしがみつくためには、どれほど犯罪的になるかわかりません。この問題については理性をつい失い、怒りをあらわにしてしまいます。失礼しました。
この状況を終わらせるために一刻も早く政権交代が起こって欲しいものですが、現状は民主党がやや持ち直したとはいえ、そこへの道のりは遼遠です。また民主党の中にも前原誠司氏などがおり今は黙っていますが、これからどうなるかわかりません。出来れば民主党は党内の「ネオコン」と呼ばれる人々を、自民党内から加藤紘一氏などとバーターして欲しいものです。
使えない核に莫大な費用をかけるということほど無駄なことはありませんね。その費用を他のことに使えば、人類はもっともっと幸せになれる可能性があるというのに・・・・。
ニケさん、
ありがとう。ニケさんのところでコメント読ませていただきました。そのコメントの後に禁止ワードについてできなかった理由を書いておきましたので、お読み下さいね♪ご迷惑おかけして申し訳ございませんでした。
自分のほうに転記しておきました(笑)
何がいけなかったのかなあ~~~(・・)^^
●もう古い話だから、実状はもっと切迫しているのだろうけど、アメリカの軍産複合体を維持していく(強いアメリカを作り続けていく)ためには、17年に1度、大きい戦争をしなければならないという話があった。つまり、いまは、もっと短くなっていると言うことだ。
●三島由紀夫がこんなことを言っていた。核はあくまでも抑止力だから使えない。いざ戦争となると局地戦になる。
※局地戦とは、通常の戦闘シーン(ドンパチの銃撃戦)を思い浮かべていただくとよい。これも時代と共に変化してきた。ロボット兵器がその象徴だろう。つまりは、これまでの戦争より、さらに悲惨な状況が生まれると言うことだ。
人間が人間をそこまで追いつめるような行為をして、未来になにを残そうというのだろうか。
憎しみの連鎖からは、希望の光も見出せないだろう。
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『拒否できない日本』をめぐる雑感 - 89年から99年の頃の日米
何年ごとに戦争ってわざわざ消耗するだけなら演習でもしたほうがいい
そして世界最大の市場はアメリカ市場です
アメリカが不買して屈したのはフランスであって、アメリカではありませんウィンドウズやグーグルをそもそも個人の意志で不買なんてできるでしょうかね
中国さえウィンドウズのコピーを防ぐためにOS込みじゃないとパソコン買ってはいけないとかアメリカの旅客機を買いまくっている状況でね!そして国債なんか嫌なら買わなければいいのになぜ買ってるんでしょうか
日本はともかく中国までが
そして侵略の実績においても格差問題についても中国の方が圧倒的に悪質な事をすっ飛ばすのは仕様でしょうか?