2009.02.19 (Thu)
植草氏の「サンデー毎日」への賠償請求を東京高裁が棄却
植草被告:東京高裁、請求を棄却 本社が逆転勝訴
電車内で痴漢をしたとして東京都迷惑防止条例違反に問われた元大学院教授、植草一秀被告(48)=1、2審実刑、上告中=が、サンデー毎日の記事で名誉を傷付けられたとして、発行元の毎日新聞社に1100万円の賠償を求めた訴訟の控訴審判決が18日、東京高裁であった。山本博裁判長は33万円の支払いを命じた1審・東京地裁判決(08年9月)を取り消し、元教授側の請求を棄却した。
問題になったのは、同誌が04年5月に「女子高生のスカートの中をのぞいて御用」などの見出しで報じた記事。山本裁判長は、元教授が条例違反で3度続けて有罪判決を受けたことから「『性的な面のモラルが低い』という記事内容は、真実と認められる」と判断した。【銭場裕司】
▽山田道子・サンデー毎日編集長の話 主張が全面的に認められた当然の判決と理解しています。
▽植草一秀元教授の話 極めて不当な判決で到底納得できない。上告についても検討している。
植草さんが勝訴したときに、「植草一秀氏が毎日新聞に勝訴」というエントリーにも書いたが、いくら有罪判決を3度続けて受けたとしても、その判決自体が信用に欠けるものだとしたら、今回の判決はいったいどのような意味があるのだろうか。
【More・・・】
時事放談 野中広務 鳩山邦夫 かんぽの宿 1_2
今回の判決の裏には、植草氏が熱心に訴えかけている「かんぽの宿」問題を何とか阻止しようとする者達の策略が働いているに違いないと思うのだ。
この件について、植草氏はまだブログにアップしていないが、これを機に「かんぽの宿」問題が闇に葬り去られないように、みんなで協力して植草氏を応援していこうではないか。
「かんぽの宿」問題に関する植草さんの最近の記事をリンクしておく。
2009年2月18日 (水)
中川財務相辞任より重要な西川日本郵政社長解任
中川昭一財務相は、小泉元首相が定額給付金関連法案の衆議院再可決に反対する意向を表明したことについて、「あの方も(定額給付金に)賛成されたんでしょう。総理までやられたお方がそういうことを言うのは理解に苦しむ」と発言し、小泉元首相を痛烈に批判した。
(中略)
中川財務相の辞任は、ローマでの記者会見の失態を踏まえれば、避けがたいものだ。しかし、小泉元首相に対して痛烈な批判をした直後の「もうろう会見」であっただけに、「小泉元首相批判」と「もうろう会見」の二つの事象の因果関係についても関心を払わないわけにはいかない。
「酒と薬」の混合が、人の神経を麻痺させることの意味を、私は自分が巻き込まれた冤罪事件に照らし合わせて、改めて強い関心を持った。
(中略)
一括売却の白紙撤回で問題に幕引きを図ろうとする姿勢が垣間見られているが、幕引きは断じて許されない。
三つの重大な問題が存在している。
①日本郵政保有の巨大不動産が国民から収奪されようとしていること。
②日本郵政保有不動産が不正に売却されてきたこと。
③日本郵政が展開する不動産関連ビッグビジネスが「私的利益」を満たすために実行されること。である。
中川昭一財務相が辞任したが、その前に西川善文日本郵政社長を解任するべきだった。「かんぽの宿一括売却先決定プロセス」における日本郵政の不適切な対応を明らかにして、西川社長をまずは解任するべきだ。中川財務相辞任よりも西川社長解任が本来は優先されるべきだった。
時事放談 野中広務 鳩山邦夫 かんぽの宿 2_2
2009年2月17日 (火)
「かんぽの宿」不正売却の新事実が判明
ブログ記事:「「根本的に誤っている」のは竹中平蔵氏、の歪んだ「郵政民営化」」(2009年2月16日付記事)より
すでに多くの方が紹介されているが、2月15日のTBS番組「時事放談」で、野中広務氏と鳩山邦夫氏が極めて重要な発言を示した。私は放送を見逃したが、天木直人氏が概要を紹介してくださった。2月14日の同局番組「ニュースキャスター」と好対照を示した。
以下は天木氏のブログからの引用である。
「今朝早朝に流されたTBS系時事放談は野中広務と鳩山邦夫がゲストだった。その中で両者は驚くべき率直さで次の三点を国民の前で明言した。
1.小泉発言は「かんぽの宿」疑惑の追及が自分に向かってくる事を恐れた目くらまし発言だ。
2.「かんぽの宿」疑惑を追及している内に、小泉・竹中構造改革は米国金融資本に日本を売り渡した事がわかった。
3.日本のメディアは小泉・竹中売国奴構造改革に加担し、疑惑を必死に隠そうとしている。政局報道に矮小化しようとしている。
この三点セットこそ、これまで様々な人々がネット上で指摘してきたことだ。素人が何を言っても国民はそれを信じない。しかし裏を知り尽くした元自民党政治家と、現職の政権政党閣僚の口からこのいかさまが発せられ、全国の国民に流されたのだ。
この番組はユーチューブで繰り返し、繰り返し流され、何も気づかない多くの国民が知るようになればいい。
国民の覚醒によって、日本は崩壊のがけっぷちから、まだ救われる可能性が残っている。」
(ここまで引用)
まったくの同感だ。私が主張してきたことを、二名の政治家が代弁してくれた。
植草さんは、上の記事を昨日締め切られた2008年アルファブロガーアワード:ブログ記事大賞に投票してほしいとのことだったが、私もよくわからないけど、今回投票の対象となる記事は、これまでにアルファブロガーになった人々が推薦した記事だけなのかもしれない。なぜなら、植草さんやヘンリーさんが推薦して下さった私の記事はどこにも載ってないからだ。もしそうだとしたら、私が推薦した記事で申し訳ないけれども、植草さん、ヘンリーさん、きっこちゃんの記事が受賞できることを祈るばかりだ。でも、それ以外の記事もOKだとしたら、植草さんが自薦した記事が受賞できればいいと思う。
それにしても、ここに推薦された全ての記事を読者が読めるはずは無いだろう。あまりにも記事の数が多すぎて混沌としているからだ。内容など関係なく、いつも読んでいるからということだけでその記事に投票する人も多いだろう。
そして、投票数とブックマークとどちらに重点がおかれるのかわからないが、ブックマークに重点がおかれる場合、ハテブが自然と多くなるハテナのブログサービスを使っている人や、ライブドアのブクマである"clip"される率が多くなるライブドアブログサービスを使っている人などが有利になるような気もする。
又、何よりも一つ記事だけでブログを評価すると言う事自体、おかしいような気がする。ブログというのは、毎日の積み重ねがあってこそブログとして生きてくるもので、日々の努力が評価されるべきものだからだ。一つの記事だけだけが評価されるのだったら、作文コンテストのようにブログとは切り離して、個人が書いた記事を募集すればよかったのだ。
こういう点から、あまりにも目的意識が低く、混沌とした今回のABAの企画は失敗だったのかもしれない。企画する前に一言意見を聞いていただけたら、指摘できたのにと思う。
日本の司法制度の怪しさを広めるためにも、今日もランキングの応援宜しくお願いします。

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●Re: 無関係のコメントでゴメン! FC2は何という会社がやっているの?
FC2の母体会社は、特にないのではないでしょうか。
聞いたことがありませんので。
下のFC2のサイトによると、FC2 Inc.としか書いてありません。
http://fc2.com/company.html
> 某銀行の傘下に入ったので,今は堂々と「取り立て屋実行部隊」として働いてますけどね(笑)
前から言ってますが、その証拠は?どこかにFC2とプロミスのつながりを証明するものがあるのでしょうか。もしあったら、是非お知らせ下さい。
> みにーさん、こんにちは。
> 驚きの判決でした。
> 「3度の有罪判決」というのは、2004年事件に対する東京地裁判決と、2006年事件に対する地裁と高裁の判決を指しているのですよね。
> 「3度」と書くと、「3事件」と誤解されかねないので、こういう新聞の書き方というか、判決文の書き方事態が印象操作を狙っているように思えます。
まさにその通りですね。あと、これまでは植草元教授という書き方だったと思いますが、この記事では植草被告とまるで犯人扱いなのも気になりました。
> 裁判官というのは、事実を元に自分の頭で考えて判断を下す人だと思っていましたが、実際は日本の大衆とそう変わらない思考回路の人達だとわかりました。
> 尾ひれをつけて流布されたうわさ話をそのまま信じるような・・。
> 刑事裁判の判決を元に民事裁判の判決を出すのなら、民事裁判なんていらないですよ。
> そもそも刑事裁判で問われていることと、民事裁判で問われていることが別なのに、痴漢をしたらセクハラもやりかねないと、科学的根拠もなく勝手に想像して判決を出すなどということを職業裁判官がやるとはあきれます。
私はもともと裁判官を全く信用していません。三浦和義が無罪になった頃から、圧力をかけられれば、真実よりも都合を優先する人達だということを学びました。
> その刑事裁判も、「高知の白バイ事件」と同じような裁定で、警察官の証言は信じられるが被告人の証言は頭から信じられないという、極端に偏った判断が2つの事件とも行われました。
> 日本の裁判官は検察官と仲良しだということは、植草さんの裁判をウォッチしていて実感しました。
> 裁判官が検察官をやったりする人事交流があること自体、インチキな裁判が行われる温床だと思います。
>
> 以前天木直人さんが書かれていましたが、後期高齢者医療制度の成立に貢献した官僚などが、最高裁判事に任命されるという、政権と癒着した人事が公然と行われているそうです。
> ですから、当然のことながら、地裁や高裁でも政権にとって有利な判決を出す裁判官が出世するしくみになっているのです。
>
> 以前、植草氏のブログが、毎日新聞にいちゃもんを付けられて一時見れなくなったことがありましたが、今回「かんぽの宿疑惑」を連日書いていることに対し、どこからどんな横やりが入ってくるのだろうと見守っていました。
> 今回、不自然な逆転判決を受けて「これなのかな?」と思いました。
>
> 「かんぽの宿疑惑」、「りそな疑獄」、「官僚天下り」問題を厳しく追及してきた植草氏は、政権与党にとっても官僚にとっても敵です。
> 政権交代が起こらない限り、裁判所からも敵視されていると考えられます。
> 裁判官にも個人差があると思いますが、昨日逆転判決を言い渡した山本博裁判長をざっとネットで調べてみたところ、労働者の権利を踏みにじり、企業側に有利な判決を出すのが得意なようでした。
>
> 日本の裁判所は目下のところ政権側と癒着していること、裁判官は自己保身を第一に考えて裁定を下すことを踏まえて、判決を読み取るべきだと思います。
全く同感です。政権交代が実現しない限り、今の状態が続くのは明らかですね。そういった意味からも政権交代が早く実現することを望みます。「総裁選なんてやってんじゃねえよ」と誰もが思っていることでしょう。
●無関係のコメントでゴメン! FC2は何という会社がやっているの?
お早うございます。
ドブちゃんはNTTデータという日本では超大きい会社がやっているのだけれど、このFC2というブログの母体会社は何というのですか。
お教えください。
私も前からWebのHPを置いているのだけれど、何という会社がやっているのか判らず気になっていました。
よろしくお願いします。
何も付け加えることはありません。
今までしょっちゅう書いてきましたが、植草氏のことを「人権と報道」を唱える主要人物が救いの手を差し伸べてこなかったことが残念でなりません。特に特撮で有名な山際永三監督は元々円谷プロの作品である「ミラーマン」という揶揄を冒涜、及び報道・司法による集団リンチだとして是非とも立ち上がって欲しかったです。
ぶろぐ村から辿ってやって来ました。
はじめての訪問になります。
これから少しずつ過去ログを読ませていただきます。
新参者ですがよろしくお願いします!
驚きの判決でした。
「3度の有罪判決」というのは、2004年事件に対する東京地裁判決と、2006年事件に対する地裁と高裁の判決を指しているのですよね。
「3度」と書くと、「3事件」と誤解されかねないので、こういう新聞の書き方というか、判決文の書き方事態が印象操作を狙っているように思えます。
裁判官というのは、事実を元に自分の頭で考えて判断を下す人だと思っていましたが、実際は日本の大衆とそう変わらない思考回路の人達だとわかりました。
尾ひれをつけて流布されたうわさ話をそのまま信じるような・・。
刑事裁判の判決を元に民事裁判の判決を出すのなら、民事裁判なんていらないですよ。
そもそも刑事裁判で問われていることと、民事裁判で問われていることが別なのに、痴漢をしたらセクハラもやりかねないと、科学的根拠もなく勝手に想像して判決を出すなどということを職業裁判官がやるとはあきれます。
その刑事裁判も、「高知の白バイ事件」と同じような裁定で、警察官の証言は信じられるが被告人の証言は頭から信じられないという、極端に偏った判断が2つの事件とも行われました。
日本の裁判官は検察官と仲良しだということは、植草さんの裁判をウォッチしていて実感しました。
裁判官が検察官をやったりする人事交流があること自体、インチキな裁判が行われる温床だと思います。
以前天木直人さんが書かれていましたが、後期高齢者医療制度の成立に貢献した官僚などが、最高裁判事に任命されるという、政権と癒着した人事が公然と行われているそうです。
ですから、当然のことながら、地裁や高裁でも政権にとって有利な判決を出す裁判官が出世するしくみになっているのです。
以前、植草氏のブログが、毎日新聞にいちゃもんを付けられて一時見れなくなったことがありましたが、今回「かんぽの宿疑惑」を連日書いていることに対し、どこからどんな横やりが入ってくるのだろうと見守っていました。
今回、不自然な逆転判決を受けて「これなのかな?」と思いました。
「かんぽの宿疑惑」、「りそな疑獄」、「官僚天下り」問題を厳しく追及してきた植草氏は、政権与党にとっても官僚にとっても敵です。
政権交代が起こらない限り、裁判所からも敵視されていると考えられます。
裁判官にも個人差があると思いますが、昨日逆転判決を言い渡した山本博裁判長をざっとネットで調べてみたところ、労働者の権利を踏みにじり、企業側に有利な判決を出すのが得意なようでした。
日本の裁判所は目下のところ政権側と癒着していること、裁判官は自己保身を第一に考えて裁定を下すことを踏まえて、判決を読み取るべきだと思います。
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かんぽの宿を返せ!!郵政強奪化阻止する植草さんを支持します!!
まさに同感です。日本では、人権もなにもあったものではありませんね。
植草さんの事件こそ仕組まれた罠であると思っています。
小泉や竹中がやってきたことを隠滅するために狙われたのでしょう。