2009.01.19 (Mon)
磯谷利恵さん拉致殺害事件その後:明日、論告求刑

磯谷利恵さんのお母様が最近書かれたメッセージ(磯谷利恵さんのホームページより)。
皆様のご協力によりH21/1/14日現在で署名していただいた方は315,294名 になりました。
平成20年3月26日に、三人の極刑を求める約11万名様分の陳情書を、名古屋地検に提出いたしました。平成19年10月23日の約15万名様分の提出に続き、2回目の提出となります。全国、海外のご賛同頂いた皆様有難うございます。
この事件を風化させないよう、30万名様以上の署名を目標に、活動を続けてまいりましたが、平成20年12月18日にその目標を達成することができました。ご協力に心より感謝し御礼申し上げます。
署名活動は平成20年12月末迄ということでやってまいりましたが、御手元にお持ちの方は、年が明けても受け付けますので、お送り願えればと思います。
利恵の受けた恐怖や苦痛、そして無念を考えると絶対に許せません。人を殺める事を何とも思わない計画的な犯罪の凶悪凶暴性、利恵殺害当日に、次の犯行を実行予定だった三人の再犯の可能性、既に模倣犯も出ている等の社会的影響からいっても極刑しか考えられません。
終身刑のない日本では、無期懲役では犯人達はまた社会に戻ってきます。同じ悲劇を繰り返すことは、絶対に避けなければなりません。
一日も早く川岸、堀、神田三人の極刑を勝ち取ることができるよう、今私にできることを精一杯やっていこうと思いますので、今後ともご支援ご協力宜しくお願いいたします。
【More・・・】
いくら罪を犯しても、犯人に反省が見られるなら、なるべく極刑はさけたいが、メディアの報道を読む限り、この3人の被告、川岸健治、堀堀慶末、神田司には全く反省がないようだ。そればかりか、神田司被告は刑務所から友人に手紙を書いて、自分のブログを開設するよう頼み、利恵さんを卑しめるようなことを平然と書いたり、他の2人の被告も公判で利恵さんを侮辱するような言葉を平気で吐いている。人間として最低の男達だと思う。反省をしないものは、同じ過ちを繰り返すというのが世の常で、もし、この3人の被告が日本で無期懲役となっても、利恵さんのお母様がおっしゃられるように、日本には終身刑というものがないので、そのうち社会に復帰することは間違いない。そして、私が何よりも恐れるのは、又、利恵さんと同じように第二の被害者を出すことだ。
私は、平成19年8月24日に名古屋市千種区内で拉致され、その後惨殺され遺棄された、磯谷利恵の遺族の者です。
何の落ち度も関係もない利恵が、このようなむごい事件の被害者となってしまい、無念でなりません。
「敵を討ちたい!無念を晴らしたい!」 と思っても、どんなにむごい殺され方をしても、一人の命では、犯人達を極刑にすることは、今の司法では難しいのです。
利恵一人の命が、犯人たちの命の重さより軽いというのでしょうか。二人以上の殺人でないと極刑は難しいなどと、命の重さの線引きを、どうして出来るのでしょうか。この司法の判例をくつがえすために、 殺人犯たちに極刑を科す陳情書を作成し、提出することに致しました。
そして平成20年12月8日の私共の証人尋問では、検察庁に第1回目に提出した署名の写真を映像で見ていただき、前日までに集った29万7千名余りの署名の数を、裁判官に聞いていただきました。
今年の公判は、求刑、最終尋問と続き、そして3月18日には判決を迎えます。三人共死刑判決という、私共遺族の願いが叶うことを祈るばかりです。この事件にどのような判決が下されるか、見届けていただきますようお願い致します。
平成21年1月1日
被害者側代表 磯谷 富美子 メール:fumiko_isogai@mbe.nifty.com
全く他人の私でさえ、この被告3人に対する怒りを押さえきれないのに、可愛いい一人娘をむごたらしく殺害された富美子さんの気持ちには、想像を絶するものがあると思う。磯谷利恵さん殺害事件について思うことという過去ログにも書いたけど、私は死刑制度には反対だけど、この3人の被告だけは、たった一人の女性を殺害しただけでも、死刑に値すると強く思う。どうか、まだ署名してない方は、第二の利恵さんを出さないためにも、署名にご協力お願いします。
今後の予定と結果のご報告を見ると、いよいよ1月20日には論告求刑が言い渡され、2月2日には、弁護側最終弁論、結審、そして、3月18日には、公判判決が下される。
第1回公判前整理手続き 平成19年12月27日
第2回公判前整理手続き 平成20年 3月11日
第3回公判前整理手続き 平成20年 4月14日
第4回公判前整理手続き 平成20年 5月13日
第5回公判前整理手続き 平成20年 6月 3日
第6回公判前整理手続き 平成20年 6月30日
第7回公判前整理手続き 平成20年 7月31日
第8回公判前整理手続き 平成20年 9月22日
初公判 平成20年 9月25日 10:00~17:00 1号法廷
第2回公判 平成20年10月10日 13:15~17:00 2号法廷
第3回公判 平成20年10月14日 10:00~12:00 2号法廷
第4回公判 平成20年10月31日 10:00~12:00 1号法廷
第5回公判 平成20年11月 5日 13:15~17:00 2号法廷
第6回公判 平成20年11月 7日 10:00~17:00 2号法廷
第7回公判 平成20年11月17日 10:00~12:00 2号法廷
第8回公判 平成20年11月19日 10:00~12:00 2号法廷
第9回公判 平成20年11月26日 10:00~12:00 1号法廷
第10回公判 平成20年12月 1日 10:00~17:00 2号法廷
第11回公判 平成20年12月 3日 13:15~17:00 2号法廷
第12回公判 平成20年12月 5日 10:00~17:00 2号法廷
第13回公判 平成20年12月 8日 10:00~17:00 2号法廷
第14回公判 平成20年12月11日 10:00~17:00 2号法廷
第15回公判 平成20年12月17日 10:00~12:00 2号法廷
第16回公判 平成20年12月19日 10:00~17:00 2号法廷
第17回公判論告求刑 平成21年 1月20日 10:00~12:00 2号法廷
第18回公判弁護側最終弁論・結審 平成21年 2月 2日 10:00~17:00 2号法廷
第19回公判判決 平成21年 3月18日 10:00~12:00 2号法廷
この事件にどのような判決が下されるか、最後まで見届けて頂きますようお願い致します。
第16回公判のニュースより:
被害者中傷…被告が事件後、知人に手紙
08年12月20日(毎日新聞朝刊・記事抜粋)
名古屋市千種区の派遣社員、磯谷利恵さん(当時31歳)が07年8月、拉致・殺害された事件で、強盗殺人罪などに問われた神田司被告(37)の公判が19日、名古屋地裁(近藤宏子裁判長)であった。神田被告が事件後、磯谷さんについて「嘘(うそ)吐(つ)き姉ちゃん」「食えねえ女だ」などと書いた手紙を交際相手に渡していたことが明らかになった。
神田被告は手紙で、拉致後の車中で磯谷さんが吐き気を訴えたことに触れ「車酔いしてたら、背中とかに汗かくんだよ。芝居の上手(うま)い彼女(笑)。嘘吐き姉ちゃん。嘘なら俺(おれ)の方が上手だぜ」と書いていた。磯谷さんが包丁で脅されて震えていた場面は「がったがた。マグニチュード10?」と表現。また事件を「仕事」と表現し「『仕事』(8月21~25日)をちゃんと覚えておこう」と書いていた。
公判で神田被告は「(交際相手から)犯行時の正直な気持ちを書きなさいと言われた」などと説明。「頭を下げるとか文章にしてわびるとかで許される行為ではありません。判決に恭順するということで納得していただきたい」と述べた。
また神田被告の父親(72)が証人出廷し「被害者や遺族の方にどんなに謝っても謝りきれない。極刑が妥当じゃないかと思っています」と述べた。
こういった記述を読むと、この神田司という男が、まるで、人間の姿をした鬼なのではないかと思うのである。政権交代が実現したら、死刑制度と無期懲役の間に、終身刑をぜひ新設して欲しいものだ。死刑で反省もなく死んで地獄に落ちるよりも、終身刑に服役する中で、人間らしさを学び、おおいに反省し、生きる事の尊さを知ってからあの世に行ってほしい。
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昨日書いた中学生のケータイ闇サイトの件にしても,今朝の朝日新聞では文科省が小中学生のケータイ規制に乗り出すなど,何だか方向性が違うんじゃないかい,と思うような事態が始まっています.
私は視覚障害者なので,ドコモの富士通製のF8**シリーズの,音声で操作できる(しかも昨夏の交通事故でつけるはめになった人工膵臓に影響しない) FOMA を使っています.同様にドコモは小中学生が不正行為などに走らないための FOMA を製造販売しています.しかし,ハードウェア的にそういった環境を整備しても,「自由市場」である限りソフトバンクやauなどの,大人向けのケータイに乗り換えることはカネさえあればできてしまいます.大阪の某繁華街などでは中高生が携帯代欲しさに身体を売るなどの現実もあります.
ところが,えらいこっちゃさんも危惧する通り,保守層やそれに支えられた自民党や公明党の政治家はひたすら「管理」するための法案を官僚に作らせます.だから検索エンジンはできるだけ「2ちゃんねる」などの無秩序な暴論を検索させないように自己規制するしかなくなるのでは,と考えたりします.結果論として,何もかも「管理」が蔓延り,子供たちの鬱屈がさらに増大するのではないかと危惧しています.
ブロッキングなど下手にやると、検索サイトも引っかかりますし、
何より心配なのは犯罪防止の名のもとの言論弾圧です。
(総務省は政権与党べったりなだけに、下手すると反政府的な論調の
サイトやブログが軒並み潰される危険性もある。彼らのやり口を見ると
理由など後からいくらでもつけてきますから。)
とりあえず、「民間」を名乗っておきながら実際は警察庁の外郭団体
である「インターネット・ホットラインセンター」のような組織が絡むのは
勘弁して欲しいところ。
闇サイトを肯定しているわけでは断じてありませんので念のため。
規制する場合は定義をキッチリ決めておくことと、システムに頼ると
前述の(無関係のサイトまでブロックされる)問題が発生しやすいので
各プロバイダーが虱潰し的に当たっていくしかないんでしょうか。ちょっと
いい案が思い浮かびません。システムの精度を上げるしかないんでしょうか。
現状でも殺人予告などは逮捕されるんですけどね。
asahi.com でも出てましたけど,また中学生がケータイの闇サイト (自己紹介サイト) のいじめで自殺しました.学校側は否定してますけど,明らかに生徒間でのいじめはあったものと思われます.
私も先日,たまたまバスを降りる時に,中学生の集団が弱い者いじめをしていて,いじめられている男の子をバスのドアへ放り投げて「お前なんか死んでしまえ!」と言ってたので,私は彼を受け止めて「こらー!何てことをするんだ!」と大声で怒鳴りまくりました.幸いに男の子には怪我はなくて済みましたけど,いつもこんな調子でいじめる連中とつきあう必要はない,君は一人で生きる道を探しなさいと諭しました.私も小4の時に同じ経験があって,半年入院する大けがを負ったので,その時にはっきりと「なれ合いの友だちは要らない」という信念を持ちました.(だからネットでも嫌われるのかな(笑))
なぜか,なれ合いでも群れていないと不安なんでしょうかね.まるでカラスかゴキブリのようです.
私はいかなる場合でも死刑制度には反対です。
反省がめばえるのには時間を要する人もいます。
今では事件をすっかり反省、懺悔しているある無期懲役囚の話ですが、公判中は、反省するどころか、男らしく死んでやると思っていたという人もいます。
刑に服役する中で、人間らしさを学び、じっくり反省してもらいたいものです。
(日本の無期懲役囚が、仮出獄するには平均30数年、それも仮出獄できたらの話です。刑務所内で人生を終わる人が大半です)
死刑にばかり注目を当てて、闇サイト問題から目をそらす、あるいはそらさせようとするような行為を許してはいけません。
「被害者の気持ちを重んじろ!」というんなら、死刑ばかり推進して闇サイトを野放しにし続けろというのは矛盾なんてものではありませんから。
仮に、陳情書とやらが効果があったのなら、もし陳情書とやらがなかったら軽い判決になったということです。
遺族の行動如何で判決が左右されるということは、遺族が決定権を持つということであり、もし相手に何か後ろ盾(大企業・軍隊・広域暴力団・テレビ局などなど)があったら、一転して脅迫の対象になるのは間違いありません。
現在の法律では、遺族には通報の義務すらなく、検察官が犯罪がありそうだと考えたら捜査開始してよいのです。だからもし捜査当局に嗅ぎ付けられた場合、知能犯ほど被害者にはそれ以上何もせずひたすら逃げるだけで、結果的に被害者はより安全になります。被害者には何の責任もない。責任はすべて検察官に集中している。
また、犯人に後ろ盾も何もなくても、被害者・遺族が運動しないと判決が重くならないというのなら、それを口実にした検察官や裁判官の怠慢を許すことになりかねません。突然犯罪に巻き込まれただけの、何の責任もない人間に負担をかけて、志願してその職に就き給料ももらい国家予算で逮捕だの押収だの分析だのやる権限まで持ってる連中の仕事をどうして補助する義務があるんですか。「もうあんなやつら(犯人)に関わりたくない」という被害者もいるでしょうに。その人たちはどうなるんです?
遺族がいようといまいと、検察官は何があったかを厳密に調べ上げ、弁護人がどうつついても揺るがないと確認できたら、裁判官は判決を出せばよいのです。被害者に負担なんかさせるな。
署名運動を起こすべきなのは、松川事件みたいに検察官や裁判官が職務を逸脱した不正を働いてる場合でしょう。
それともうひとつ。確かこの事件は、悪意を持った人間を「闇サイト」が結びつけた結果起こった事件のはずですが、「闇サイト」が全く注目されていませんね。注目されたら困る連中が死刑死刑喚いてるんじゃなけりゃいいんですがね。
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