2009.01.16 (Fri)
麻生太郎は本当に英語が得意なのか
スピーチは得意の英語で…首相、日本語より不安ない?(読売新聞 - 01月15日 22:12)
麻生首相は15日、アイルランドのカウエン首相との会談など、三つの行事で得意の英語を披露した。
同日朝には、都内のホテルで開かれた国際会議「交通分野における地球環境・エネルギーに関する大臣会合」で、「Good morning, ladies and gentlemen(みなさん、おはようございます)」と切り出し、約4分間のあいさつを英語で通した。
米国やカナダなど22か国が参加した「大臣会合」のあいさつは、周囲が「国内だって、英語でやったらどうか」と勧め、首相も二つ返事で応じたという。
留学や海外勤務の経験が長く、「英語には全く抵抗感がない」(側近)という首相。漢字の誤読が多い日本語のスピーチより、英会話の方に自信があるのかもしれない。
日本人が英語がわからないと思ってこんないいかげんな記事を書くのは本当にひどいと思う。麻生が国連のスピーチの冒頭で話した、というか、読んだ、ほんの2行の英語のセンテンスの発音を分析して、いかに麻生の発音がひどいかを見てみようと思う。
麻生総理大臣国際連合総会演説(1/3)(英語通訳版)
【More・・・】
英語が得意な麻生太郎のはずなのに、彼の英語が録音されているYouTubeは、これともう1つくらいしかなく、分析するにもデータが限りなく少ない。まずは、この国連の動画の英語から分析してみようと思う。非常に聞きにくい英語で、ネイティブ・スピーカーにとっては、いったい何を言っているのかさっぱりわからないと思うけど、スピーチの冒頭では、下記のような英語を読んでいると思われる。Mr. President, distinguished participants,
国連総長、参加者のみなさま、
It is my greatest honour to stand here as a new Japanese Prime Minister, Brand-new.
こうして新しい日本の総理大臣としてここに立てるのは、大変名誉あることでございます。真新しい。
英語の単語はいくつかの音節に分かれていて、そのうちの1つの音節の中の母音を最も強く発音することになっている。例えば、”TOKYO”という単語だったら、(英語の辞書にはないので、音節数はわからないが、多分1~2音節だと思う。)最初の”O”にストレス(強調)が置かれるので、その”O”を強調して発音すると、英語らしく聞こえる。これに対して、日本語は、音節に分かれることはなく、ひらがな1つ1つが音節のような役割をしている。「と・う・きょ・う」では、最初の「う」と最後の「う」がハイピッチ{高音}で発音され、英語の強調と同じような役目をする。このように、日本語の単語では、強調のかわりに音程で言葉のアクセントが表現され、英語のように単語の中で1つの母音が強調されることはほとんどない。家(いえ)や猫(ねこ)など2つのひらがなからなる言葉の中で一つのひらがなだけが、高音で強調される言葉もあることはあるが、3つ以上のひらがなからなる言葉では、複数のひらがなが高音で強調されることが多い。
麻生の英語は1つの母音を強く発音することができず、彼の英語の単語の発音をみてみると、日本語のように、複数の母音に強調を置いて発音していることがわかる。つまり、英語の発音の基礎が全くできていないということだ。
まず、一行目だけど、”distinguished”という単語が正しく発音できていないので、聞き取るのがとても難しい。”distinguish”は、”dis”と”tinguish”の二つの音節に分かれていて、本来は、”dis-tinguish”と第二音節の最初の”i”が強調されなくてはならないが、麻生は2番目の”i”を強調しているので、次に続く”participants”という単語をうまく発音できずに言い直している。又、"distinguished"の最後の"ed"や、”participants”の最後の”s”もほとんど聞き取れない。英語の単語の語尾をはっきりと発音しないのは、初心者の日本人英語学習者に見られる特徴だ。
2行目は、1行目より長い文なので、もっと何を言っているのかわかりにくい。特に"my greatest honour"が、どうしても"magnificent honour”にきこえてしまう。麻生は、日本語のように、全ての音節をハイピッチで発音しているので、とても聞き取りにくく、次に続く ”honour”という単語を必要以上に強く発音しているので、”my greatest honour”がより一層聞きとりにくくなっている。全体的な発音が日本語的な英語で、”here”だけブリティッシュ・イングリッシュなので、1つのセンテンスとして聞くと、全体の発音がとても奇妙な英語になっている。カナダ人に聞いたら、この人全然英語駄目だねと言っていた。
そして、2行目の文末に”Brand-new.”と形容詞を付け加えているが、これは、”a new Japanese Prime Minister”を言い換えたものとしても、英語では形容詞だけを文末に加えることはほとんどない。こうした公式のそれも国連のスピーチの場で、突然、口語体のこのような言葉を自分で付け加えるというのは、スピーチの品を落とし、とてもみっともない。まあ、聴衆がほとんど日本人で、他にいないという点では助かったといえよう。
又、通訳を聞くイヤホンが壊れていた時も、"It's not a Japanese machine, I think, no?"という発言をしているが、これもかなり日本語的な英語になっている。本来なら、"I think that it is not a Japanese machine, or is it?"とするべきだが、麻生は、日本語のように「~と思う」の ”I think”を最後に持ってきている。最後に”NO?”と言ったのも、日本語なら、「違う?」と最後につけるのと同じ用法だが、英語では、ほとんどこういった使い方はしない。まさに、子供が話す"Children's English"そのもので、こんな幼稚な英語を話す人物が日本の総理大臣というのだから、日本のいい恥さらしだ。英語のわかる日本人が聞くと、恥ずかしくなるばかりである。
こんな英語を話す麻生を英語が得意と持ち上げるゴミ売りには、日本人はきっと英語がわからないだろうから、こんなことでも書いておけば少しは麻生を見直す人がいるかもしれない。そうすれば、麻生内閣の支持率も上がるのではないかという浅はかな下心がみえみえで、心の底から情けないと思う。これまでも、ごみ売りは、こういった嘘を書くことで、自民党を持ち上げ、国民を騙してきたのだ。しかし、今の日本人は、海外に留学経験し、生の英語を体験した人が多いので、こういったゴミ売りの嘘もすぐに見破られる。又、ネットの普及で、ゴミ売りの嘘も次々とあばかれ、やっと自民党政治に終止符を打とうとしているのだ。
ゴミ売りが麻生が英語が得意だなどととんでもない嘘を記事にするのは、これを最後にしてもらいたい。でなければ、すでに失った国民の信用をさらに失うことになるだろう。
前にも書いたが、第二言語(英語)は、第一言語(日本語)の能力に比例するのだから、漢字も読めないチンピラ太郎が、英語ができるわけないだろうが。英語はとても繊細な言葉で、少しでも発音を間違えたり、間違った単語を使ったりすると、とても侮辱的に聞こえることもある。日本語力どころか英語力もない麻生に総理大臣としての立場で間違った英語を使って、国益を損なうこともありえるので、そういった点では、麻生は英語を話さない方がいいだろう。
麻生は「あそう」。Pronunciation is ASOU. LOL
麻生は、国益を損なう前に早く退陣しろと思ったら、今日もランキングの応援よろしくお願いします。

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ご指摘通り、たしかに子供のころ5年間日本に滞在する機会がありました。アメリカにすぐ戻ったので言語メンテナンスはほぼ漫画のみ・・・。正しい日本語はとてもspecificなので意思伝達で精一杯です。間違いがあったらすみません。
それはおいといて、ほかの人がコメントされたように、総理の英語は「べらんめえ」(江戸っ子? ラフ?)な英語に違いはありません・・・。発音もすっごく分かりにくいですし・・・。まあ、彼の英語力をより分析するにはもっと資料があったらいいんですけどね。
小泉さんは国内の人気が微妙で中国に関してはよくなかったですが、彼みたいにスマートな方が良かったです。
改めてお返事とコメントありがとうございました。
たしかに 完成された文章としては I think は冒頭にほぼ来ます、少なくとも文法的には。私の聞いた印象では "I think" はたんに言い忘れてあとから付け加えたものと思います。でもやはり、以下のように:
I believe there is extraterrestrial life out there.
There is extraterrestrial life out there, I believe.
I think there is extraterrestrial life out there.
There is extraterrestrial life out there, I think.
はほとんど意味的に変わらないと思います。
日本語では動詞は最後に来るものなで、ものの見方を変えればそれは「英語を日本語で考えている」証拠に映るかもしれません。
>
> 個人的には "a new prime minister" に the を使わなかったのがまがまがしい(正しい日本語ですか?)ですが、文法的にa は間違いでは有りません。あと、transcriptionに honestly が抜けてました。ひどい発音でしたがw。
"honestly"は何度聞いても、”Brand-new”の前には絶対に言ってないと思いますが・・・・。ひどい発音で"my greatest honour"の部分も聞き取るのに大変苦労しました。最初は、"magnificent honour"と言っているのではないかと思ったくらいです。
> 新しい総理としてここに立つことは最高に光栄であります。(ちなみに)本当に・正真正銘に、(総理)始めたばかりなんです・真新しいんです!
>
> とような感じでしょうか。特に不自然なとこはありません・・honestlyが原文になくてもbrand new は 別に付け加えても変ではないです・・・
>
> まあ、意見は二つに分かれると思いますが、個人的には少しユーモアを見せた方が親しみやすいと思います。現にアメリカではいつも冗談かましていますし。日本では/政治家の冗談=不真面目 不真面目=仕事ができない・仕事を馬鹿にしてる
>
> というような形式が整っているような気がするんですが、これは文化的な違いじゃないでしょうかね?どう思われますか。ぜひ返事を期待しております。
もちろん、これがカジュアルな講習会とか演説などでしたら、全く問題はありませんが、"His Excellency"とまで言われて紹介されているのに、彼の話し方はあまりにも子供っぽく、カジュアルすぎてその場に全く合わない気がしたのです。
「まがまがしい」という意味がよくわかりませんが、「まがいもの、偽物」から来ている地方の方言でしょうか。嘘っぽいということですか?それにしても、SDさんは、米国で生まれ、育ったわりに、日本語がとても上手に書けますね。子供の頃からheritage Langauageとしての日本語を勉強されていたのではなければ、ここまで書けませんね、普通。
確かに、海外ではユーモアも交えてスピーチをするのが普通ですが、これもやはり場所によります。記者会見などのインフォーマルな場ではもちろんOKですが、ああいった国連会議の場にはにつかわないと思います。
ご指摘ありがとうございます。
私が言いたかったのは、アメリカン・ブロークン・イングリッシュとしてはもちろん間違いではありませんが、国連会議の場ということを考えると、適切ではなかったということです。
特に、日本語では「~だと思う」と「思う」が最後に来ますが、英語では「I suppose~」 とか、「I think~」と文章の最初に来るのが基本となります。もちろん、よくESLの生徒なんかが文末に使うことは多くありますし、これも決して間違いではありませんが、その場にふさわしいかと言われたらふさわしい英語ではなかったということです。
個人的には "a new prime minister" に the を使わなかったのがまがまがしい(正しい日本語ですか?)ですが、文法的にa は間違いでは有りません。あと、transcriptionに honestly が抜けてました。ひどい発音でしたがw。
新しい総理としてここに立つことは最高に光栄であります。(ちなみに)本当に・正真正銘に、(総理)始めたばかりなんです・真新しいんです!
とような感じでしょうか。特に不自然なとこはありません・・honestlyが原文になくてもbrand new は 別に付け加えても変ではないです・・・
まあ、意見は二つに分かれると思いますが、個人的には少しユーモアを見せた方が親しみやすいと思います。現にアメリカではいつも冗談かましていますし。日本では/政治家の冗談=不真面目 不真面目=仕事ができない・仕事を馬鹿にしてる
というような形式が整っているような気がするんですが、これは文化的な違いじゃないでしょうかね?どう思われますか。ぜひ返事を期待しております。
でも、管理者さんが指してくれた麻生総理の「間違い」は特に英語の間違いではないです。例えば以下の例文では:
"It is not a Japanese machine, I think, no?" には特におかしいところはありません。英語圏の人として受け取る意味は「(故障された機械は)日本製じゃないようですねぇ!」です。
"I think that it is not a Japanese machine, or is it?"
この訳だと意味が違ってしまいます。 「それは日本製ではないと思います。それとも日本製か?」になってしまいます。
英語では、ほとんどこういった使い方はしない。
Re: たしかに No? を質問的に、または「違う?」という風に使うことは一般ではないですが、Right?(でしょ?) はすごくよく使います。意味はまず問題なく伝わります。
麻生さんが総理として恥ずかしいという意見に反論はありませんが・・・
感服のあまり,拙HPに貴文の一部を引用させていただきました.
以上,報告いたします.よろしくお願いします.
今後,毎日貴サイトを読ませていただきます.
ご健闘をお祈りします.
草々
英語が下手でよかった・・・・・あれで、英語でもあの調子でやられたらたまらね。
もっとも、通訳抜きによるサシでクリントンとの対話の望み、相手方が激怒したという話もあるので政治家としては?だったようですが。(苦笑)
私が知る限り竹下登氏も過去に英語によるスピーチを披露した事がありますが、英語教師経験者という割には・・・という代物だった気がします。
麻生氏に関してはリーディングの面は今もって不明ですが、会話の面に関してはオバマ(この人は際立って上手いので比較してはいけないのですが)等の政治家が持つべき話術は持ち得ていない事は理解出来ました。
事情があって英語の再勉強してますが、私自身も他人にモノを教えるレベルに無いので、麻生氏の事なのに自分に対し言われているようで恐縮してます。(苦笑)
話す方はbroken englishになりそうですが、せめて読む方は正確に理解できないとマズイので他人事と思わずに学習に励みたいと思います。
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所持金わずか90円で餓死したリストラされた元派遣社員(これでいいのかニッポン!)
やはり、日本で5年間暮らしたことがあったのですね。どうりで、日本語がお上手だと思いました。
まあ、麻生氏の英語は、週刊誌でも叩かれていて、最近では彼の英語力がいかにひどいかが明らかになりつつあるので、あまりこのブログで批判しすぎても気の毒に感じます。
SDさんがおっしゃられる通り、もう少し資料があればいいのですが・・・・。