2009.01.09 (Fri)
「年越し派遣村」物語
kojitakenさんも昨日書いていたけど、池田大先生は湯浅誠氏に嫉妬しているだけなんだろうと思う。
湯浅誠に対する池田信夫のみっともない嫉妬
とらちゃんが下の記事で紹介してくれた加藤登紀子氏が派遣村を訪れたときの動画の中にヘンリーさんが映っていたので、アップしておこう。
派遣村のお登紀さん+坂本総務大臣政務官を更迭しない麻生+そのままお返し致します!⇒「アナタは本当にまじめに働こうとしている政治家なのか!?」
派遣村 速報レポートby 加藤登紀子 Tokiko Blog PART1/2
そのヘンリーさんだが、派遣村である人と恋に落ちてしまったようだ。
BLOG版「ヘンリー・オーツの独り言」YOU´VE GOT A FRIEND
え?もしかして、ツーショットが決まっていた瑞穂タンと?なんて一瞬思ってしまったんだけど、20歳年下の人ということなので、違うみたいだ(笑)。
あと、大津留さんも派遣村に参加されて、数々のスナップ写真と共にいくつかの記事がブログにアップされている。
【More・・・】
もちろん、「派遣村」では、いいことばかりではなく、小さな諍いやハプニングもあったようだ。市民社会フォーラムのMLに、黒坂操氏が「派遣村」での体験を丁寧に書かれていたボランティアレポートを読んで、心の中がとても暖かい気分で満たされたので、ここに転載させていただきたい。「年越し派遣村」ボランティアリポート
黒坂操
12月31日から1月5日まで日比谷公園に開設された「年越し派遣村」にボランティアとして行ってきました。メールで「年越し派遣村」を知って、「年越し派遣村」って何、「ちょっと見に行ってみようかな~」なんて軽い気持ちで31日の「開村式」に望みました。主催者や政治家、各労働組合の代表からの話を聞いているとだんだん事の重大さがわかってきました。「開村式」のスピーチが終わると100人くらいいたボランティアの割り振りがされました。そこからです。私の怒涛の年末年始が始まったのは・・・
私はまず、全国から届く物資の仕分けと在庫管理をすることになりました。米1トン、ジャガイモ200キロ、大根100キロ、りんご30箱、次々と運び込まれる食材の数量を確認しテントに積んでいきます。送り主は個人、地方の労働組合、共産党の支部、全国の農民連など多岐にわたります。
食事の時間にはボランティア総動員で食事作り、行列の整理など私は、倉庫番の合間に会場整理をやっていました。だけど、今、考えると31日の食事はとてもゆったりとしたものだったな~と思います。村民も100人ちょっとだったし。「村」の存在がテレビで報道されると入村者が雪だるま式に増えました。ボランティアも増えました。私の倉庫番の仕事も仕事を任せられる部下(?)が増え、ときどき顔を出せばいい感じになってきました。
「2列に並んでくださ~い」「お待たせしました~」「おかわりはありませ~ん」
日に日に食事の行列が長くなりました。4日には500人、行列がなくなるまで2時間近くかかりました。行列の中には、視点のさだまらない顔面蒼白の若者がたくさんいました。食事の時間が終わった頃大きな荷物を持って「村」にたどり着き、「何か食べ物、ありますか?」とたずねる青年。
後から聞いた話ですが、茨城県から歩いてきた人、自殺に失敗して「村」に来た人、交番で「村」を紹介された人。テレビの報道より厳しい現実を目のあたりにしていると「大企業」に対する怒りがふつふつと沸いてきました。
倉庫番の仕事もすごいことになってきました。入村者が予想以上に増えたため、倉庫として使っていたテントを急遽、入村者の宿泊用にすることになったのです。残っているボランティアで、米、もち、ジャガイモ、たまねぎ、大根、りんご、みかん、缶詰、カップラーメン、お菓子などの食材をすべて外に運び出しました。そして、野良猫、カラス対策のためにブルーシートをかけてその日は帰りました。元旦の夜のことです。
テレビの報道の影響で入村者、ボランティア、メディア、そして観光客が日に日に増えました。どんなに人数が増えても、入村者の方々からは「村」に来てよかったという穏やかなものが感じられましたが、それに引き換え、ボランティアやメディアの方たちは数が増えれば増えるほど、マナーが悪くなってきました。テレビ局だからとか外国から取材に来たからといって何をしてもいいというわけじゃありません。配膳の最中に厨房にずかずかと入ってきたり、プライバシーへの配慮がなかったり、広めてくれるのはいいのですが、その前に人権について考えて欲しい。人の気持ちや礼儀を考えて欲しいと思いました。
ボランティアの質も悪くなってきます。ハンドバックにスカート姿で「何か仕事ありますか?」とか、「ちゃんと指示してくれなきゃわからないじゃない」と同じボランティアに詰め寄るおばさん。 帰れ!
観光客などは論外です。「今、食事の準備中ですので通行できません。」というと「カンパしたのに何だ、その態度は。」と言ってボランティアに食って掛かります。食事の列に明らかにプロのホームレスを見ると「俺はホームレスのためにカンパしたんじゃないぞ。」 ・・・なんて心が狭いのだろう、カンパ返すよ!
全国から届く支援物資、米だけで4日には4トンに達しました。宅配便の宛名を見ると「日比谷公園派遣村」と書いてありました。それだけで届くんだ~と感動しました。
たくさんの食材をリュックにつめて持ってきてくれる老夫婦。
ミュージシャン、マジシャン、飴細工職人、マッサージ師、村民のためにと集まる職人。
「政治を変えなきゃ」と切実に訴える観光客。床屋を申し出る美容師。
入村者に中にも「村」の運営に力を貸してくれる人もいました。
「派遣村」にはそういう心温まる人たちがたくさん集まっていました。
31日に「ちょっと様子を見てみよう」なんて思っていた自分が、名前も知らない人たちと団結して「村」を何とかして切り回していく、そんな中に自分が居られたことは自分にとって、かけがえのない時間でしたし、一緒に苦労したみんなと出会えたことはお金では買えない財産だと思っています。
自分のことを「高杉晋作」だという下ネタ好きのホームレス、一本芯の通ったオヤジ。いつも「よっしゃ、がんばろうー」っていうのりの体育会系のリーダーハナさん、一生懸命考えるワタナベサブリーダー、名前はわからないけど、ずっとゴミの整理をしてくれていたプロのホームレス。農民連の上山さん、みんなにまた会いたいと心から思います。
毎日、派遣村に通って、帰るときに日比谷公園を出ると目の前には帝国ホテル。
きらびやかなネオン、大きくてリッパな建物、あまりのギャップにため息が出ます。
「みんなでなんとかして頑張ろうよ」っていう世界から、「金儲けしたい、自分さえ良ければいい」という現実の社会が道ひとつ隔てたところにある。涙がでました。
「年越し派遣村」は、村民にとっても、私たち労働者にとっても希望の「村」です。
これだけの短期間で私たちの要求をアピールできたことは奇跡的だと思います。
「高杉晋作」さんが言っていました。「皇居のとなりの日比谷公園でこんなことができるなんて、世の中変わったな~」って、なるほどって思いました。
派遣村での4日間、体はきつかったけど、本当に心が温まることが多い毎日でした。
村民のみなさんにとっては、まだまだ、厳しい日々が続くとは思いますが、いざとなれば、いつでも「派遣村」は再開できます。「派遣村」での体験を忘れず希望を持って頑張ってもらいたいと思っています。
自分もこんな正月は初めてです。一生忘れません。
困難に遭遇したとき、同じ境遇の人が集まって、励まし合うことが大切だ。そんな中で、人は生きる希望を見つけ、再び歩き始めることができるから。こういった機会を設けて下さった派遣村の村長、湯浅誠氏には、いくら感謝しても足りないくらいだ。又、湯浅誠氏をサポートして下さった労組の方たちや野党議員、ヘンリーさんや大津留さんや黒坂さんらボアンティアの方々にも、心からありがとうと伝えたい。あなた達がいる限り、日本はまだまだ捨てたもんじゃないなんて思えるのだった。
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若い頃のお登紀さんってすごく田舎くさかったね(笑)。
でも、又、そこが彼女のいいところで、歌は昔から上手かった。
Kato Tokiko - Shiretoko Ryojyo 知床旅情
知床ってなんとなくカナダと似ていて、自然が一杯で広々としている。こんなところで過ごしたら、心が洗われるようだろうね。
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濱口桂一郎氏のEU労働法政策雑記帳によると
こんなふうに書かれています。
>池田信夫氏の第1法則:池田信夫氏が自信たっぷり断言していることは、何の根拠もない虚構である蓋然性が高い。
>池田信夫氏の第2法則:池田信夫氏がもっともらしく引用する高名な学者の著書は、確かに存在するが、その中には池田氏の議論を根拠づけるような記述は存在しない蓋然性が高い。
>池田信夫氏の第3法則:池田信夫氏が議論の相手の属性(学歴等)や所属(組織等)に言及するときは、議論の中身自体では勝てないと判断しているからである蓋然性が高い。
コネコさんも言われてたけど,それにしても石油製品の地域差は凄いですね.河北新報によると仙台はまだガソリンが 160円/L だとか.大竹 (広島)は 96円/L ですよ~.これはまぁ,大量に販売するトラックステーションでの値段なんだけど (灯油も 1134円/18Lだった),市内のガソリンスタンドもつられて価格破壊が起こっていて,ほとんどつぶし合いの状況となっていたりします.
# 外は雪~! 寒い,寒い.
派遣村が偽善だとかいう池田信夫のエントリを見て、ひどいこと書くなあ、こいつは確信犯的な新自由主義者なのかと思いきや、そのあとに池田が書いた、湯浅誠の『反貧困』を批判したエントリを読んで、なんだ、単なる子供じみた嫉妬心の塊みたいなお人に過ぎないんだなと納得した次第です。
そのあと、「池田信夫 嫉妬」とか、「池田信夫 みっともない」という検索語で検索してみたら、過去にもいろんな件で、私と同様の印象を受けた人が多かったみたいで、笑ってしまいました。池田信夫って、ブロガーとしては有名だけど、経済学者としては全くの無名ですから、「なんで超有名ブロガーの俺がもっと評価されないんだ」とばかり暴れているようですね。
私は4日の午後行っただけですが丁度激励集会があったのでその様子を紹介しました。
国会決議ができる様子を新しいエントリーで紹介し、短歌にしましたのでご覧下さい。
2009/01/09の国会質問は、後世に残る名演説だった。
志井、長妻、馬渕の質問や演説もすばらしいが、
昨日の枝野の質問の様子がyoutubeに出ないかね?
見てみな感動するよ。迫力がけた違いだった。
枝野の言うとおり、御手洗いと宮内を国会で参考人喚問するべし。
>あの当時と今と大きく情勢が変わったのは、石油、灯油の値段を見るまでもなく、非常に大きく情勢が変わりましたから、その意味では、消費の部分が非常に大きくなってきたんだと思っています。
心底あほうとしか言いようがない。
原油の先物が下がっていて、円高なんだから、経済の専門家が予測するまでもなく、誰にだって、石油とういうかガソリン軽油、灯油が安くなるのは、分かりきっていた。
それを一国の首相が予測できていなかったとは、重大だ。というか、信じられない。
言ってることがコロコロ変わるのも問題だが、分かりきっている情勢の変化も読めないとは。何とも嘆かわしい!
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『千葉県知事選』:民主党は今からでも遅くは無い「白石真澄」の推薦を取り消すべきである!
他人のために一生懸命に頑張っているボランティアの人々を揶揄する意見を吐く輩は、品性に欠ける人であり、また頑張っている人に嫉妬しているのです。
自らは何もしないで、外野で他人を誹謗中傷することほど卑劣なことはありません。
Yahooニュースにリンクが張られていた“2チャンネル的”な誹謗中傷は、多くの人々の意見と言うよりは、組織された少数の輩による『くり返し』カキコだと思います。
論調の基本が全く同じでしたから。
そういう意見に惑わされずに(無視して)湯浅誠さんたちの運動を支援すればよいと思います。
ところで、誹謗中傷に出てくる「プロ市民」ってどういう意味でつかっているんでしょうかねぇ?
さて、「年越し派遣村」は全国のまた全世界の心ある人々に、「派遣切り」の実態を解り易くプレゼンしたという意味では大きな成果を得たと思います。
一方で、日比谷公園に集まった499人以外にも、日本中で数万人もの流浪の人々が出ていることも忘れてはなりません。
緊急処置としては政府や自治体の支援策は重要ですが、本来はトヨタやキャノンやいすゞなどメーカーの責任でこの問題は解決するべき課題だと考えます。