2008.12.15 (Mon)
ミス・ワールド2008でロシアが栄冠に輝く
南アフリカのヨハネスブルクで13日、「ミス・ワールド2008」コンテストが開催され、ロシアのクセーニャ・スヒノワ(Ksenya Sukhinova)さん(21歳学生)が「ミス・ワールド2008」の栄冠に輝いた。準ミスはインド代表のパルヴァシィ・オマナクッタン(Parvathy Omanakuttan)さん、3位にはトリニダード・トバゴ代表のガブリエル・ウォルコット(Gabrielle Walcott)さんがそれぞれ選ばれた。日本からは、東洋英和女学院大に通う現役女子大生で、モデルとしても活躍する日本代表の久保寺瑞紀さん(22)が参加したが、惜しくも受賞できなかった。
Miss Russia World 2008 --- MISS WORLD 2008

ミス・ワールド2008:ヨハネスブルグで、ミス・ロシアのクセーニャ・スヒノワ(Ksenya Sukhinova)さんが今年のミス・ワールドの栄冠を手にした。身長178センチの美女、クセーニャさんは、1年間、世界中で行われるさまざまなチャリティーや重要なイベントにその姿を見せる予定。写真は、準ミスに選ばれたインド代表のパルヴァシィ・オマナクッタン(Parvathy Omanakuttan)さん、3位のトリニダード・トバゴ代表のガブリエル・ウォルコット(Gabrielle Walcott)さん、そして、最後まで選考に残ったアンゴラ代表のブリジス・ドス・サントスさんと南アフリカ代表のタンズィー・コーズィーさん。
「鏡よ、鏡よ、鏡さん。この世で最も美しいのはだあれ?」と王妃が鏡に聞くと、「それは白雪姫です。」と答えたのは、グリム童話の『白雪姫』だったか。白雪姫はその美貌ゆえに継母に毒リンゴを食べさせられて殺されてしまう。日本で伝わっている『白雪姫』は、たまたま通りかかった王子様にキスされると、目を覚ますのだが、原作では、白雪姫の死体が入った棺を運んでいた王子の家来が、途中で疲れて、やつあたりで棺から白雪姫を出し殴ると白雪姫は喉に詰まっていたリンゴのかけらを吐き出し、息を吹き返すとなっている。
隣りの国の王子と結婚してハッピーエンドで終わる最後を除いて、この話の中ではどこまでも虐め抜かれる白雪姫なのだった。
白雪姫のように、ただ美しいというだけで虐められたり、妬まれたりすることもあり、美しいということは、人が思うよりもいいことばかりでない。確かに周りの人からはちやほやされるだろうが、そのせいで自信過剰になったり、なんでも他人がやってくれるので自分では何もできない人になってしまうこともある。
美しさを競うだけのビューティ・コンテストを開催することに疑問を持つ人が増える中、いまだにこういったイベントが行われているのは何故なのだろうか。美しさの基準は国によっても違うし、同じ国の中でも人それぞれ違うと思うので、世界一美しいと判断されたとしても、各大会のジャッジによる判断であって、世界中の人の投票で決まったわけではない。確かに、美しさを保つには食事を制限したり、エクササイズをしたりと本人の努力も必要だろうけど、基本的に美しさの源は遺伝子によって決められるものだ。
Miss World 2008 Crowning
しかしながら、遠くで眺めている限り、美しい人というのは、元気を与えてくれる。もし、近くに来たら、自分とあまりにも大きな違いがあって落ち込みそうだし、彼氏をとられたりと危機感を感じずにはいられないかもしれない。でも、遠くにいる限り、安心だ。世の中にはこんなにきれいな人がいるんだから、あんたももうちょっと努力したら?と言われているようで、すでに女を捨てつつあるおばちゃんに警告を与えてくれる点では、こういったビューティ・ページェントも悪くないかもしれない。
58th Miss World 2008 from Johannesburg Part 1
↑Part14まであるので、思う存分楽しんでね。
美しさは内面からという通り、最近では、単に『美』を競い合うだけでなく、知性や教養なども考慮されるようになったせいか、ますます自分との違いを身にしみて感じるようになった。自分とはあまりにも違いすぎる人達を見るときに生じる絶望感とそれでも見たい「恐いもの見たさ」みたいな好奇心との葛藤が絶えない限り、この馬鹿らしいイベントは息長らえるのかもしれない。
ミス日本の久保寺さんもかわいらしい人だったのに、残念だった。
ミスベトナムも古き良き時代の正統派美女って感じでなかなかいい。
Miss Russia World 2008 --- MISS WORLD 2008
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ミス・ワールド2008:ヨハネスブルグで、ミス・ロシアのクセーニャ・スヒノワ(Ksenya Sukhinova)さんが今年のミス・ワールドの栄冠を手にした。身長178センチの美女、クセーニャさんは、1年間、世界中で行われるさまざまなチャリティーや重要なイベントにその姿を見せる予定。写真は、準ミスに選ばれたインド代表のパルヴァシィ・オマナクッタン(Parvathy Omanakuttan)さん、3位のトリニダード・トバゴ代表のガブリエル・ウォルコット(Gabrielle Walcott)さん、そして、最後まで選考に残ったアンゴラ代表のブリジス・ドス・サントスさんと南アフリカ代表のタンズィー・コーズィーさん。


白雪姫のように、ただ美しいというだけで虐められたり、妬まれたりすることもあり、美しいということは、人が思うよりもいいことばかりでない。確かに周りの人からはちやほやされるだろうが、そのせいで自信過剰になったり、なんでも他人がやってくれるので自分では何もできない人になってしまうこともある。
美しさを競うだけのビューティ・コンテストを開催することに疑問を持つ人が増える中、いまだにこういったイベントが行われているのは何故なのだろうか。美しさの基準は国によっても違うし、同じ国の中でも人それぞれ違うと思うので、世界一美しいと判断されたとしても、各大会のジャッジによる判断であって、世界中の人の投票で決まったわけではない。確かに、美しさを保つには食事を制限したり、エクササイズをしたりと本人の努力も必要だろうけど、基本的に美しさの源は遺伝子によって決められるものだ。
Miss World 2008 Crowning
しかしながら、遠くで眺めている限り、美しい人というのは、元気を与えてくれる。もし、近くに来たら、自分とあまりにも大きな違いがあって落ち込みそうだし、彼氏をとられたりと危機感を感じずにはいられないかもしれない。でも、遠くにいる限り、安心だ。世の中にはこんなにきれいな人がいるんだから、あんたももうちょっと努力したら?と言われているようで、すでに女を捨てつつあるおばちゃんに警告を与えてくれる点では、こういったビューティ・ページェントも悪くないかもしれない。
58th Miss World 2008 from Johannesburg Part 1
↑Part14まであるので、思う存分楽しんでね。
美しさは内面からという通り、最近では、単に『美』を競い合うだけでなく、知性や教養なども考慮されるようになったせいか、ますます自分との違いを身にしみて感じるようになった。自分とはあまりにも違いすぎる人達を見るときに生じる絶望感とそれでも見たい「恐いもの見たさ」みたいな好奇心との葛藤が絶えない限り、この馬鹿らしいイベントは息長らえるのかもしれない。
ミスベトナムも古き良き時代の正統派美女って感じでなかなかいい。
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先日12月5日に、「九条の会」の呼びかけ人の一人であり、思想家の加藤周一さんがなくなったことは、別の記事 で書きました。
きのう、N...
2008/12/16(火) 00:22:06 | 観劇レビュー&旅行記
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>美しさを競うだけのビューティ・コンテストを開催することに疑問を持つ人が増える中、いまだにこういったイベントが行われているのは何故なのだろうか。
ごぞんでしょうけど、米国でも「ミス・ティーンUSA」をNBC(実は主催者なんですけど)が放送契約を更新しなかったりと、ややこの種のコンテストも曲がり角に来ているような気もします。ただ私も美人コンテストは時代錯誤だと思いますが、「美しい女性」が愛される限りたぶん無くなることはないでしょうね。個人的には女性がこのようなコンテストをどうかんがえるのか興味があります。