2008.12.06 (Sat)
雇用問題:とんちんかんな麻生が逃げる

経済界首脳との懇談であいさつする麻生首相(日経 12月1日)
「雇用問題:麻生のお粗末な緊急雇用対策」というエントリーにも書いたけど、景気悪化の影響で、10月~来年3月の半年間に、失業することが決まっている非正規労働者は3万人、内定取り消しも300人に上ることがわかっているというのに、経団連の御手洗冨士夫会長など経済界の代表らに賃上げ要請をして、写真を見る限り、険悪なムードの中、失笑を買って終わった麻生だが、その後も雇用問題については、何か言ってもすぐに立ち消えしたりと、相変わらず、迷走が続いている。
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だいたい、麻生太郎の弟が代表を務める「麻生グループ」の「アソウ・ヒューマニーセンター」(福岡市)が「二重派遣」であくどい商売をしているのに、どんな雇用対策を打ち出せるというのか。ふざけるのもいい加減におし。「二重派遣」で首相の親族会社などを提訴 (2008.10.30 21:59)
派遣先のメーカーからさらに小売店に派遣されたのは職業安定法で禁止された「二重派遣」にあたるとして、大阪府内の30代の男性が30日、派遣会社と派遣先メーカーを相手取り、計約287万円の損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。
派遣会社は、麻生太郎首相の親族が代表を務める「麻生グループ」の「アソウ・ヒューマニーセンター」(福岡市)。
訴状によると、男性はアソウ社大阪支店と派遣労働契約を結び、昨年3月に大阪府内のカーナビメーカーに派遣された。
その後、土日や祝日に自動車用品販売大手「オートバックスセブン」の店舗で同社の制服を着用して勤務させられたという。
そんな中、今度はキヤノンが非正規雇用の1100人の社員の契約を解除することがわかったが、この契約解除の予告について、記者団が質問しようとしたら、突然「プイ」とその場を去ってしまったらしい。その動画は、FNNニュースで見られる。
とらちゃんが、この問題についてのニュースを集めて下さっている。
『晴天とら日和』麻生ソ~リ「キヤノン関連会社の請負社員1,000人以上に対する契約解除予告」について記者団が質問をしようとしたがスル~した!+大分キヤノンの不思議な動き?
『ある浪人の手記』Vengeanceも、この問題を取り上げて、麻生をメッタ斬りしている。
又、保坂氏も、キヤノンの不当な非正規社員の契約解除について、国会で麻生に質問しているが、麻生はただ、個別の企業については何も語れないと逃げるばかりだった。
キヤノンによる「非正規切り」問題を追及。|社民党・保坂展人
保坂氏は、ブログでもこの問題について書かれている。
『保坂展人のどこどこ日記』キヤノンは下請け会社に責任転嫁するな
とにかく、問題に正面から取り組もうとしないで、逃げるばかりの麻生には、不誠実さを感じざるを得ない。国民の信用を無くすのは勿論のこと、自民党内からも総スカンをくらうだろう。
現在の状況は、まさに安倍や福田が辞任する前に起こった前兆に似ている。小渕恵三首相から森喜朗氏、小泉純一郎氏、安倍晋三氏、福田康夫氏、麻生太郎と6代にわたって政権を取材していたジャーナリストの上杉隆氏が、森、安倍、福田と追いつめられて崩壊した政権の時に体験した3つの不吉な予兆が麻生政権ではすでに現れているという。
森・安倍・福田政権より早い 麻生政権崩壊を示す3つの不吉な予兆 上杉隆(Diamond online【第56回】 2008年12月04日)
最近、それら3人の首相の取材を振り返る機会があり、過去の取材ノートに当たったり、改めて調べたところ、それぞれの政権末期に、いくつかの「予兆」の現れていることを発見した。大雑把にみれば「予兆」は3つ。少なくともそれらが揃った時点では、実際にどの政権も崩壊している。
もちろんこうした「法則」が常に正しいとは限らない。また、厳密なデータでもなく、単に取材によって得た主観、それに基づく分析に過ぎない。
だが、その一方で、政治という権力闘争の世界を取材するに当たっては、そうした「予兆」は軽視できない情報のひとつであるのもまた確かなのだ。
麻生政権は、まもなく発足3ヵ月を迎える。メディアとの関係で言えば、本来は「ハネムーン」とも称される期間である。
ところが、すでに麻生政権には3つの不吉な「予兆」が現れている。それらは【内閣】、【自民党総務会】、【内閣記者会】、に現れ、それぞれが政権崩壊の不気味な兆候を示している。
このところ、閣僚や自民党内からの批判どころか、本来は自民党の良き理解者である産経やゴミ売りなど自民党御用マスコミにも麻生太郎に関する批判記事が目立つようになった。
日本経済悪化で雇用問題がクローズアップされているが、麻生が辞任することが、日本経済を救済し、一番の雇用対策であるということに、まだ本人は気づいてないようである。
麻生は、雇用問題を語る前に、まずは親族が経営している麻生グループの二重雇用をやめさせるべきと思ったら、今日もランキングの応援宜しくお願いします。
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「だってさ、こういう時のためにわざわざ派遣法作らせたんだよ! 景気悪くなったら手軽に人員カットして僕たちの儲けを守れるようにさ。 派遣労働者を解雇するななんて、何言ってんの?!」
そして与党政治家は、「経団連怒らせたらまずいしなあ」くらい思ってるだろう。
麻生の御手洗との会見は、裏で示し合わせてあるパフォーマンスに過ぎないのではないか。だから麻生は 「契約解除の予告について、記者団が質問しようとしたら、突然プイとその場を去ってしまった」 のではないか。
与党が雇用問題に本腰を入れていないことは明らかです。派遣法抜本改正を求める12月4日の日比谷集会に、与党政治家は誰も来ていない。国を思う政治家だったら、このような集会に党派を超えて馳せ参ずるはず・・・と考えるのは、お人よしでしょうか。
ご指摘ありがとうございました。
私はずっと正式名称もキャノンだと思い込んでいました。CMだって、キヤノンではなくて、キャノンって言っているし、社名の表示と発音が違うって本当にまぎらわしいですね。
でも、観音なら、キヤノンよりもカノンにした方が日本語の音らしく聞こえていいと重います。
ちなみに,何で「キヤノン」かと言うと,創業者一族が「観音信仰」に染まっていて,それから「観音」 → 「きやのん」(文語)というふうに社名を決めたらしい.観音信仰そのものは日本民俗学の入門書に触れられていますので,知らない人はネットでなくてきちんと文献を読まれて下さい.大ていの大きな図書館や大学図書館には置かれているはずです.
すいせん書:堀一郎『民間信仰』岩波全書
上野和男ほか『民俗調査ハンドブック』吉川弘文館
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「Stand Play の麻生首相が、御手洗に足元を掬われる」の巻
【麻生ソ~リ】保守系地方議員曰く⇒「ここまでバカとは思わなかった」
# 下手に特許法の専門知識があると,こういういらんことまで頭に入ってしまいます.そのうち,手下の暴力団に刺されたりして(笑)