2008.11.16 (Sun)
オバマがヒラリーに国務長官を打診

キース・オルバーマンと レイチェル・マドウ
北米のメディアは、一般的に大手メディアはリベラル系が多く、MSNBC, CBS, CNNなどがあるが、保守系では、FOXくらいしか思い浮かばない。あとは、ラジオ局のラッシュ・リンボーが右翼系のラジオ・パーソナリティとして有名だ。私は、リベラル系メディアの中でも、テレビでは、MSNBCをよく見る。なぜなら、ニュース番組の顔であるTVホスト(日本では、司会者か?)がとっても迫力のあるリベラルでかっこいいのだ。例えば、キース・オルバーマン(Keith Olbermann)(49)や、レイチェル・マドウ(Rachel Maddow)(35)。この2人は、話すスピード感があり、頭脳明晰で、サラ・ペイリン・バッシングも最高だった。
特にレイチェルは、スタンフォード大学を卒業し、オックスフォード大学院を卒業した才女であり、公式のゲイ(レズビアン)としては初めてロ-ズ奨学金を受賞したことで知られている。今日は、そんなレイチェル・マドウが伝えるMSNBCニュースを紹介したい。13日にオバマがヒラリーを国務長官に指名したと言うニュースだ。
Maddow: Madame Secretary
このニュースは日本のメディアでも伝えられている。
<オバマ次期大統領>ヒラリー氏に国務長官打診 米TV
(毎日新聞 - 11月15日 11:41)
【ワシントン小松健一】米CNNテレビなどは14日、民主党のオバマ次期米大統領が13日、地元シカゴで行った同党のヒラリー・クリントン上院議員との会談で、次期政権の国務長官就任の意思を打診していたと報じた。正式な要請ではないが、閣僚の選定作業が続く微妙な時期だけに、クリントン氏が受け入れ姿勢を固めれば、オバマ氏は最終的にクリントン氏を国務長官に指名する可能性が高いとみられる。
会談の詳細は不明だが、CNNなどによると、会談ではクリントン氏が国務長官就任を要請された場合、受諾するかどうかをオバマ氏が見極めるために真剣な話し合いが行われた。さらに、政権運営の哲学についても意見交換したという。
クリントン氏は14日、ニューヨークで演説した際、自身の閣僚入りの報道に触れて「私は推測を語りたくない。(閣僚指名では)オバマ氏の手続きを尊重している。いかなる質問も(オバマ氏の)政権移行チームに尋ねて欲しい」と述べ、否定も肯定もしなかった。
CBSテレビ(電子版)はクリントン氏側近の話として「国務長官を受諾するだろう」との見通しを伝えた。
国務長官にはこれまで、04年の民主党大統領候補のケリー上院議員のほか、リチャードソン・ニューメキシコ州知事、共和党の重鎮ルーガー上院議員らの名前が挙がっていた。

米国国務長官の仕事としては、米国の外交を担当する閣僚で、日本の外務大臣に相当するが、米国国務長官は、諸外国における外相よりも強力な権限を持ち、外交のみならず通商や国家行事なども統括することがある。米政府の首席閣僚であり、憲法および大統領権限継承法の定めるところにより、大統領が欠けた場合の昇格順で、副大統領、下院議長、上院議長に次いで第4位に位置づけられている。

又、副大統領が大統領選に出馬することはよくあるが、国務長官が大統領選に出馬したというのは聞いた事が無い。オバマ氏が2期大統領を務めたあとに、ヒラリーが再び大統領選出馬を狙っているのなら、国務長官には就任しないだろう。
そして、ヒラリーが手がけている健康保険制度の改革も、国務長官に就任したら、取り組む時間がなくなってしまうだろう。今のまま上院議員として実現させれば、実績となり、8年後の大統領選にも有利になるのではないだろうか。
これらの理由から、私がヒラリーの立場だったら、国務長官の職は、断ると思う。

オバマが大統領選で闘ってきた、いわゆる党内のライバル、ヒラリーを国務長官に指名したということは、オバマの自信の表れだともっぱらの評判になっている。
詳しい事は、昨日届いたJMMのfrom911/USレポートのメルマガの中で冷泉氏も書いているが、冷泉氏によれば、ヒラリーが国務長官に就任するという話は、あまり現実味はないのではないかと言っている。
この中では、ヒラリーとの会談が特に話題になっており「国務長官に任命するのでは?」といった憶測が流れましたが、こちらは何とも分かりません。ただ、現在の国務長官という役職は、単に最高級の外交官としてトップ外交をするだけでなく、巨大な実務組織としての国務省を、CIAやNSA、国防総省などとの関係にも気を配りながら管理監督し、しかも士気を維持しなくてはなりません。その意味で、オバマ政権下での「ヒラリー国務長官という人事」は、あまり現実味はないと私には思えます。
オバマは、来週の月曜日には、マケインと会って話し合うという。オバマは、以前、党の枠を超えて閣僚を選びたいと言っていたが、オバマ政権の閣僚達がどのような人脈から選任されるのか、いまのところ、目が離せない。
参考記事:
アメリカ合衆国国務長官 (ウィキペディア日本語)
"The Huffington Post" Officials: Obama Offered Clinton Secretary Of State
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Officials: Obama Offered Clinton Secretary Of State
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November 14, 2008 03:40 PM
President-elect Barack Obama offered Sen. Hillary Clinton the position of Secretary of State during their meeting Thursday in Chicago, according to two senior Democratic officials. She requested time to consider the offer, the officials said.
Multiple reports have indicated that Clinton was under serious consideration for the nation's top diplomatic post, in addition to Massachusetts Sen. John Kerry and Chuck Hagel, the Republican Senator from Nebraska.
A longtime aide to the New York Senator argued to the Huffington Post that there are strong reasons why Obama would be inclined to make the post worth Clinton's time.
"She is a beloved figure around the world. She has visited over 80 countries, as first lady and senator together," the aide told the Huffington Post. Noting the fact that Clinton learned as first lady how to be effective as a "backdoor diplomat," the former White House assistant said Clinton mastered "a lot of the intricacies of these issues before ever joining the Senate's Armed Services committee. She's tough; she had meetings with some Prime Ministers and Presidents where she had to deliver some blunt messages for us."
The offer shows that the Obama team is, in fact, serious about bringing all types of political officials -- former foes included -- into its governing tent. During the Democratic primary, Clinton was often accused by aides to Obama of inflating or over-dramatizing her foreign policy experience.
As for Clinton, the Secretary of State post offers her tremendous responsibilities as well as a national platform from which, theoretically, she could launch a second White House run. But it also takes her away from the domestic issues, like health care reform, that she seemed poised to tackle as one of the Senate's leading Democrats.
Speaking at a transit industry conference in New York on Friday, the New York Democrat mocked the interest in her whereabouts but did not deny the speculation. Watch:
"I have to start by saying I'm very happy there is so much press attention and interest in transit, especially guesses about my own. But on the off chance that you're not here for this important issue, and are here for some other reason, let me just say that I'm not going to speculate or address anything about the president-elect's incoming administration, and I'm going to respect his process, and any inquiries should be directed to his transition team."
- 関連記事
Tags : バラック・オバマ |
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コンドリーザ・ライス |
http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/newest/
ただのガセネタか、噂だけはたしかにあるものか、気になります。どうなんでしょうか? 「マスコミがブッシュ憎しでオバマのネガティヴなネタは突っ込まない」という傾向があったというのが基調ですが、これはうなずけないこともありませんが。
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industry+conference-でつながるブログリング
男女平等指数で順位を下げる日本を「日本文化」で弁護はできないよ。
桂敬一さん 湯山哲守さんをNHK経営委員にする署名に参加を!
あと、アメリカにはJon Stewartのようなメディアを監視するコメディアンがいるのに、日本では爆笑問題やらたけしのテレビタックルやら、ただのエンターテイナーしかいないのが現状ですよね。
2004年にWisconsin州にあるマディソンに住んでいたことがあるのですが、ちょうどそのとき数日にわたってMedia Forumが開催されました。FCCがクロスオーナーシップの規制緩和をする動きを見せていたなか、市民が中心となって開かれた、規制緩和に反対するForumでした。
Ralph Nader, Al Franken, Bill Moyersなど著名人も参加し、レクチャーや講演をしていきました。アメリカの名門校ウィスコンシン大学も講演の場所などを提供し、全国からたくさんの人が集まりました。
Forumに参加して感じたことは、これだけの規模で、大学や町まで協力して大々的に開かれるForumは果たして日本で可能なのか、ということでした。とくに、日本の大学には、そこまで協力的になれるほどリベラル思想も教養も育まれていないようなきがします。インターネットの普及のおかげで日本も徐々に変わってきたと思うのですが・・・。