2008.10.06 (Mon)
サラ・ペイリンを酷評するマット・デイモンが人気
これまでのテレビ公開討論会の視聴者の最高記録は、1980年10月にカーター大統領(民主党)とロナルド・レーガン候補(共和党)がまみえた際の8060万人。副大統領候補の討論会では、84年のブッシュ(父)副大統領(共和党)とフェラーロ氏(民主党)の5670万人が最多だった。
やはり、インタビューでのサラの馬鹿っぷりが、討論会でどんな失敗をやらかすかと人々の興味をひいたのだろう。そのせいか、討論会の翌日も、その翌日も北米のメディアは、ペイリン・バイデン副大統領候補による討論会の話題で持ち切りだった。
一方、米民主党は、抜け目無く、討論会の一コマを使ったコマーシャルを翌日に発表した。
少し前にも「サラ・ペイリンがインタビューで馬脚を露わす」というエントリーで、サラ・ペイリンが副大統領になることへの恐怖を語ったマット・デイモンの動画を紹介したが、もう一度、紹介しておこう。この動画は、すでに265万4,885人によって視聴されている。上のエントリーで紹介した同じ内容で違うタイトルの動画も224万6,496人によって視聴されており、勿論重複もあるだろうが、合わせて約500万人によって視聴されたことになる。YouTubeのコメント欄を読んでも、マット・デイモンの意見に共感する人が多いのがわかる。
Matt Damon Rips Sarah Palin
マット・デイモンは、上の動画で、次のように述べている。
サラ・ペイリンは、(皮膚癌で余命が短いと噂されているマケインに代わって)大統領になる可能性は高い。それは、本当に恐ろしい事だと思う。なぜなら、僕たちは、サラ・ペイリンについて何も知らないからだ。サラ・ペイリンは、本当にとても小さな町の町長で、アラスカ知事の経験も2年未満。経験も知識もない彼女が大統領になるのは、まるで出来の悪いディズニー映画を見るようなものだ。アラスカから来たホッケー・マムが副大統領になるなんて、米国にとってなんという災難だろう。人々はこの馬鹿らしい選択についてもっと議論すべきだ。サラ・ペイリンが4000年前に本当に恐竜が地球に存在していたと信じているかどうか知りたい。なぜなら、彼女は、核兵器の発射ボタンを押す事になるのだから。彼女は町長だったとき、自分の気に喰わない本を図書館から排除したくらいだから、何でもするだろう。
デイモンがペイリンが4000年前に恐竜が地上に存在したと思っているかどうか知りたいというのは、サラ・ペイリンの地元の音楽教師がサラ・ペイリンと話した時にペイリンは聖書の教えを信じ、彼女が地球は6000年前に神が創造したとされる創造論を熱心に語っていたことを知った上での発言と見られる。その時、ペイリンは、地球が誕生した最初のころは、恐竜と人間が共存していたと主張していたそうだ。
ダーウィンの進化論では、恐竜が存在していたのは、何億年も前のことであり、6千万年前には、絶滅しており、そのずっと後に、地上の生物が進化しながら最終的に人類が誕生したという説が唱えられている。このことからも、マット・デイモンは、6000年前に恐竜と人類が共存していたと考えるには無理があり、4000年前に恐竜と人類が共存していたと主張するペイリンは、全くもって信用できないと思っているのであろう。
又、ペイリンが町長だったとき、図書館から彼女が信仰する宗教を冒涜するようなハリー・ポッターなどの本を図書館から排除するように司書に命令し、司書がそれを断ると、その司書を首にしようとしたなどの噂もある。ただ、この話は証拠があるわけではない。
ペイリンが排除しようとした図書のリスト
クリスチャンでも、ほとんどが神が6千年前に7日間で天地や生物を造ったとされる創造論は信じていない。北米では、創造論を信じるのは、比較的学歴の低い人々であるということが一般的に知られている。
私は、以前はあまりマット・デイモンを評価していなかったけれども、この動画を見て、好きになった。映画俳優などのタレント業というのは、人気稼業であり、自分のファンがどの政党や政治家を支持しているかさまざまだろうから、特定の政党や政治家を非難することはタブーとされていた。日本では、いまだにタレントが政治家を批判することはめったにない。それでも、自分の人気稼ぎよりも、米国のために勇気を持ってサラ・ペイリンを評価したマット・デイモンは真の愛国者だと思う。
マット・デイモンは、サラ・ペイリンが副大統領になったら、出来の悪いディズニー映画を見ているようだと言っているが、出来の悪いディズニー映画って、例えば、こんな感じだろうか。北米では10月3日に公開されたばかりだが、評判はあまりよくない。
BEVERLY HILLS CHIHUAHUA Theatrical Trailer
『ビバリーヒルズ・チワワ』公式サイト
私もチワワは大好きだけど、この映画は、トレーラーを見ただけで、いまいちだなという感想を持った。曲も"Pretty Woman"と既存する曲だし、犬がどこかで迷子になって家に戻るまでに奮闘するというストーリーもありふれたもの。ビバリーヒルズという金持ちの町からメキシコに旅行するチワワと、もし、当選したら、アラスカの片田舎からワシントンに出てくるペイリンとは対照的だが、出来の悪いディズニー映画ということで、どこか共通点がありそうだ。
なによりも、この経済が低迷しているときに、ビバリーヒルズのペットが裕福に暮らす様子をみせるのは、どうかと思うし、この映画を見て、子供達がビバリーヒルズで暮らす犬達が身につけているブランドモノにあこがれたり、物質主義に走らないかどうか心配だ。まるで、国民が貧困にあえぐ中で誕生した麻生政権のようで、公開する時期を間違えたとしかいいようがない、まさにKYな映画なのだ。日本での公開は未定だという。
自民党に多額の政治資金を献金している米共和党を弱体化させ、サラ・ペイリンの正体を多くの人に知ってもらうためにも、今日もランキングの応援宜しくお願いします。

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私も予告編を観たときは同様な先入観を抱きましたけど,昨日見てきたところ決してそんなに悪くない映画でしたよ。
先入観というフィルターを介して人 (あるいは犬) を観ていては,ハートもなにも見えてこない,という,いかにもディズニー映画らしくテーマのしっかりした内容でした。 この先入観には外見とか職業だけでなく,特定の人種や文化に対する偏見というものももちろん含まれます。
アメリカ人の評価は賛否両論で大きく割れていますけれど,外国人として海外で生活する者にとっては少なからず共感する部分もありましたので,私はこの映画を好意的にとらえています。
http://www.afpbb.com/article/entertainment/news-entertainment/2525783/3407688
確かめちゃ賢いすよ
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私、大の犬好きなのですが、このチワワ映画には全く惹かれませんでした。犬自体は可愛いと思うけれど。
それよりマット・デイモンさん。
『戦火の勇気』で、自己防衛的な気休めの一言を「そういう問題か」と言い返されて、震えながら首を横に振って涙ぐむ名演。あの時から注目していましたが、最近はカッコイイ系というか、ヒーローものが多くなって興味が薄れていたんです。
ところが今月、『グリーン・ゾーン』という大量破壊兵器(のガセネタ)をめぐるイラク戦争の映画を鑑賞して、また彼の人間性に惚れ直しました。ヒーローのオーラをなるべく消して、イラク人の心情を引き立てるような彼の演技が素晴らしかったです。
政治についてはよく分からない私ですが、自分なりにレビューを投稿してみたので、もしよかったらURLを覗いてみて頂けませんか。