2008.08.10 (Sun)
ダークナイト(The Dark Knight): オバマもマケインもバットマンが好き

TM&(C) DC Comics (C) 2008 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
ロイター(英語)によると、米国大統領候補者のジョン・マケイン(71)とバラック・オバマ(47)の好きなスーパーヒーローは、マケインがバットマンで、オバマがスパイダーマンとバットマンだそうだ。理由は、オバマはスパイダーマンは精神的な動揺を引き起こすから、そして、マケインは、バットマンは乗り越えがたい難局に立ち向かいながら、正義を追求する静かなヒーローだからと述べた。
両者が選んだヒーローであるバットマンの新作、「ダークナイト("The Dark Knight")」は7月18日に全米で公開され、北米ですでに400億円を超える史上最高の興行収入を得ている話題作だが、日本では、8月9日に丸の内プラゼールなど全国で公開された。

「ダークナイト」はこれまでのシリーズで最高の出来と言う声が高く、その中でもヒース・レジャーのジョーカー役は世界中で絶賛されている。もしかしたらアカデミー賞を受賞する可能性もあるそうだ。日本ではあまり知られていないかもしれないので、ウィキペディアから彼の経歴やエピソードを引用しよう。

生涯
1979年4月4日、西オーストラリア州パースにて、アイルランド及びスコットランド系の両親の間に生まれる。ファーストネームのヒースはエミリー・ブロンテの小説『嵐が丘』の主人公ヒースクリフに由来する。ヒースが11歳の時に両親は離婚。兄弟は実姉と異父妹が2人、義妹が1人いる。
幼い頃から劇団に所属し、1997年公開のオーストラリア映画『ブラックロック』で映画初出演を果たす。
1999年公開の『恋のからさわぎ』でハリウッドに進出。翌年公開の『パトリオット』や2001年公開の『ROCK YOU!』でハリウッドスターの仲間入りをする。2005年公開の『ブロークバック・マウンテン』ではアカデミー主演男優賞にノミネートされ、ハリウッド期待の若手実力派俳優となる。私生活ではヘザー・グラハム、ナオミ・ワッツなど、年上の女性と交際することが多かった。『ブロークバック・マウンテン』で共演した女優ミシェル・ウィリアムズ(写真右)と2005年に婚約。同年の秋に女児マチルダ・ローズをもうけたが、2007年に婚約解消。その後はヘレナ・クリステンセン、ジェマ・ワード、メアリー=ケイト・オルセンとも交際の噂があった。
2008年1月22日、マンハッタンの自宅アパートで遺体で発見された。28歳没。前年11月頃から不眠症となり、「とても疲れているのに二時間程しか眠れない」と映画『ダークナイト』出演に際してのインタビューでは睡眠薬服用を公言している。婚約解消と別居に重なる時期でもあった。以来不眠症、神経不安などを解消するために6種類の処方薬を服用していたとみられる。当時はインフルエンザにもかかっており、薬の併用・過剰摂取による急性薬物中毒による事故死だった。
死亡時、テリー・ギリアム監督作『パルナッサス博士の想像力』の撮影途中であったため、ジョーカーを演じた『ダークナイト』が遺作になるものとみられていたが、コリン・ファレル、ジュード・ロウ、ジョニー・デップが代役に立てられたことで『パルナッサス博士』の製作が続行可能になったと報じられている。なお、本作でのヒースの演技はカット・加工されることなく予定通り使用される模様。
[編集]
エピソード
1989年制作『バットマン』のジョーカー役であるジャック・ニコルソンは、映画PRの為に訪れていたロンドンでヒースの死を知らされ、集まったパパラッチにコメントを求められると「俺は彼に警告したんだ」と答えた。この意味深な一言は注目を集め、翌日に行われた記者会見で質問されると、自分も以前、薬物(睡眠薬)を摂取しており、死にかけた事があるとヒースに話していた事を明らかにした。
映画「ダークナイト」について
ストーリー
バットマンシリーズはアメリカのマンガ本『バットマン』を原作として作られ映画化された作品で、『ダークナイト』は、2005年の映画『バットマン ビギンズ』の続編となる映画化8作目。子供の頃に両親を目の前で殺されたブルース・ウェイン(クリスチャン・ベイル)は、悪を心から憎むようになる。悪のはびこるゴッサムシティを舞台に、怒りが頂点に達したブルース・ウェインは、屋敷の地下に隠されたボディスーツを纏い、バットマンに変身する。ジム・ゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)やハーベイ・デント地方検事(アーロン・エッカート)の協力のもと、バットマンは街で起こる犯罪撲滅の成果を上げつつあった。だが、ジョーカーと名乗る謎の犯罪者の台頭により、街は再び混乱と狂気に包まれていく。最強の敵を前に、バットマンはあらゆるハイテク技術を駆使しながら、信じるものすべてと戦わざるを得なくなっていく。
スタッフ
監督・原案・脚本: クリストファー・ノーラン
原案: デヴィッド・S・ゴイヤー
脚本: ジョナサン・ノーラン
撮影: ウォーリー・フィスター
音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード / ハンス・ジマー
キャスト
Bruce Wayne / Batman: クリスチャン・ベイル
Alfred: マイケル・ケイン
The Joker: ヒース・レジャー
Rachel Dawes: マギー・ギレンホール
Gordon: ゲイリー・オールドマン
Lucius Fox: モーガン・フリーマン
Salvatore Maroni: エリック・ロバーツ
Dist. Atty. Harvey Dent / Two-Face: アーロン・エッカート
Mayor Anthony Garcia: ネスター・カーボネル
他
1989年の『バットマン』のジャック・ニコルソンのジョーカー役もかなり好評で、ヒース・レジャーも彼の影響をかなり受けていたようだ。それ故、独自のジョーカーの役作りには想像を絶するような努力があったのであろう。下の動画では、ジャック・ニコルソンとヒース・レジャーのジョーカーを見比べることができる。
Joker vs Joker (Jack Nicholson vs Heath Ledger)
こうしてみると、ヒース・レジャーのジョーカー、かなり怖そうだ。やはり、役にはまりすぎて亡くなってしまったという逸話がこの映画を興味深いものに仕上げているような気がする。
この映画は、他にもバットマン役のクリスチャン・ベイルがつい最近、自分の母親と姉に暴力をふるった疑いで警察に逮捕されている。悪を憎むヒーローが家族に暴力をふるっちゃいけないよね。でもそれだけ、暴力的なこの映画が俳優に与えた影響が大きいということだろうか。この映画の話題はつきないようだ。私も近いうちに是非見に行こうと思う。
追記:
Mizumizuさんが、ヒースの死の直接的な原因をめぐって、ニューヨーク市のヘルス&メンタル衛生局の主任監察医の所見をブログで紹介している。
速報 ヒース・レジャーは「事故死」 (2008年02月07日)
2008年2月6日
ヒース・レジャーの死因について
ヒース・レジャーは、オキシコドン、ヒドロコドン、ジアゼパム、テマゼパム、アルプラゾラム、ドキシラミンの複合作用による急性中毒により死亡した。我々は、これが処方薬乱用による事故死であるとの結論に達した。
DEPARTMENT OF HEALTH & MENTAL HYGIENE
OFFICE OF CHIEF MEDICAL EXAMINER
CHARLES S. HIRSCH, M.D. CHIEF MEDICAL EXAMINER
February 6, 2008
HEATH LEDGER
CAUSE OF DEATH
Mr. Heath Ledger died as the result of acute intoxication by the combined effects of oxycodone, hydrocodone, diazepam, temazepam, alprazolam, and doxylamine.
We have concluded that the manner of death is accident, resulting from the abuse of prescription medications.
違法ドラックのせいでないこと、睡眠薬による自殺ではないことがはっきりしました。
確かに直接自殺をしようとしたのではないかもしれないが、精神的に異常をきたしていたために多くの種類の薬を飲用していたというのは、確かであり、自暴自棄になっていたことから、間接的な自殺だったとも言えよう。
又、Mizumizuさんは、報道関係のエントリーで、安直に睡眠薬での自殺と決め付けてる日本のマスコミ批判もされている。
ヒース・レジャーの死を「過剰」にしたがる日本のメディア
参考記事:
Obama, McCain reveal pop culture favorites(ロイター Fri Aug 8, 2008)
ダークナイト公式サイト
ヒース・レジャー(ウィキペディア)
『CIA☆こちら映画中央情報局です』 (2008年01月23日)
自殺?!、バットマン最新作のジョーカー役、ヒース・レジャーが急死!!
『シネマトゥデイ』より
ダークナイト
クリスチャン・ベイル逮捕!母と姉に暴力!『ダークナイト』プレミア後に自首
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お久しぶりです。お元気でいらっしゃいましたか。
記事を読ませていただきました。さすがMizumizuさんだけあって、細かく調べてまとめてありますね。ニューヨーク市のヘルス&メンタル衛生局の主任監察医の所見まで見つけたというのは、本当にすごいです。私はまだヒースの惨劇についての英語の記事は読んでいないのですが、北米のニュースではジョーカーの役に没頭しすぎたことからくる精神不安を解消するために飲んだ薬で亡くなったと言っていました。ヒースが間接的に自殺しようとして薬を飲んで亡くなったのか、それともただ単に精神安定剤と風邪薬など、飲んだ薬の組み合わせが悪かったせいで起きた急性中毒で亡くなられたのか、その辺はよくわかりませんね。
ただ、このバットマンの中でのジョーカー役が彼の精神に多大な影響を与えたことは確かだと思います。誰よりも負けず嫌いのヒースがジャック・ニコルソンのジョーカーには負けたくないとの思いから、役に没頭しすぎてしまったというのがそもそもの原因でしょう。こう考えると俳優というのは、華やかな世界にいるようで、人一倍プレッシャーの強い仕事といえるのかもしれませんね。
ダークナイト、日本でもいよいよ封切となりました。
ヒースの演技、本当に「怖い」ようですね。この作品の役作りは、ヒースの命を奪ったともいえる役。
実は拙ブログでは、ヒースが急死した当日から、その死因解明にいたるまでの報道と彼の演技について連載しています。URLには、その最初のエントリーを入れました。もしヒースに興味をもっていただけるなら、ぜひ読んでください。演技関連はブロークバック・マウンテンについてなので、興味なければ飛ばしてください(笑)。
報道関係のエントリーで、安直に睡眠薬での自殺と決め付けてる日本のマスコミ批判は、以下。
http://plaza.rakuten.co.jp/mizumizu4329/diary/200802090000/
なお、死の直接的な原因については、紆余曲折がありましたが、意図的な自殺でないことは一応ハッキリしました。そのときのエントリーはこちらです。当局からの発表をまって、すぐに載せました↓
http://plaza.rakuten.co.jp/mizumizu4329/diary/200802070000/
しかし、28歳の男を死に至らしめるような薬の過剰摂取とは・・・ 間接的な自殺ともいえなくはないですね。
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拙ブログにもコメントありがとうございました。コメントは入ったのですが、やはりトラバがダメです。私が個人的にかけた規制(エッチ系をブロックするためなんですが)がまずいのかな・・・ いずれにせよ、すいませんです。
拙ブログに書き込んでいただくとき、ご面倒でなければ、文末にURLをコピーしてくださいませ。そうすれば、拙ブログの読者もこちらに伺うことができるかと・・・
ジャック・ニコルソンへの対抗意識というのは、私もすごく感じていました。「ジャック・ニコルソン以上のジョーカーは誰にもできない」という世間の評価をみずからの演技力でくつがえして見せたかったのだと思います。ヒースは本当に役者バカですからね。しかし、まだあの若さでそんなに無理せんでも・・・ と切ない気持ちです。
これでハリウッドがヒースにアカデミー助演男優賞を与えるとしたら、それは「ブロークバック・マウンテン」で彼にアカデミー主演男優賞を与えなかったことへの贖罪の意味もありそうです。どうなるか、注目しています。
ヒースが薬を多用するようになったのは、ダークナイトの前からで、カノジョが子供をつれて出て行ってしまったころからです。ジョーカー役のときは、さらにひどい状態で、全然眠れないと過度の不眠症を訴えてました。ダークナイト撮影時のインタビューも見たのですが、ホント変でした。落ち着きがなくて、やたら身体を掻いて、以前のヒースとは全然違ってしまってました。でも、まさかあんなことになるとは・・・・・・
ちなみに、意図的な自殺ではないことは、状況証拠からもかなりハッキリしています。同日の夜に予定があった、自殺するなら全裸なんて恥ずかしいことはしないだろう等々。もちろん当局の発表によって、睡眠薬などの特定の薬の過剰摂取でないことは医学的に証明されています。
ダークナイト、ご覧になったらまた感想を聞かせてくださいね。