2008.08.03 (Sun)
林芳正を防衛相にしたのは、下関沖合の人工島を米軍基地にするため?

内閣改造に当たって福田総理は身体検査を十分にやる時間がなかったから、比較的信頼の置ける古顔を揃えたという指摘もあるが、中には、いきなり防衛大臣に抜擢された林芳正のように父が過去に大臣を歴任しているとは言え、安倍晋三の多大なる影響を受け、談合や利権にからんだ人間を談合や利権の巣窟とされる防衛大臣として初入閣させるのはいかがなものかと思う。最年少で福田内閣に初入閣した影には、米軍追従型戦争大好き人間の安倍晋三の意向が強く感じられる。
『きまぐれな日々』の安倍晋三の正体では、下関出身で安倍と親密な関係のある林芳正を支援する『サンデンハウジング』の談合疑惑の記事を紹介している。
今年八月下旬、安倍氏の実兄が絡んでいるという談合情報が寄せられた。下関市の社会教育複合施設の建設事業(設計・建設・管理運営を含めて約一五五億円)では、入札(選考)はセレモニーにすぎず、すでに「三菱商事・広成建設・サンデンハウジング」のグループが本命になっているというのだ。三菱商事は、安倍氏の実兄・安倍寛信氏の勤務先である。
下関市役所の担当課(社会教育課)に聞くと、「入札に参加した企業名は公開していない」との回答。とすれば、内情を知りうる関係者からのリークの可能性が高い。これについて三菱商事は「この件について興味はもっているが、入札に参加したか否かは答えられない。安倍官房長官(当時)の実兄が勤務しているということは、入札とは全く関係ない」(広報部)と談合疑惑を否定した。地元事情通のA氏はこう話す。
「『サンデンハウジング』は下関の総合商社といわれる『サンデン交通』グループの一つで、林芳正参院議員の支援企業として有名。『広成建設』(広島市)はJR関係の工事を中心に請負う会社だが、江島潔市長の父親は国鉄マンを経て参院議員を務めた。談合情報が事実とすれば、安倍系・林系・市長系の三社が組んで本命となった形だ。実際、建設業者に『なぜ入札に参加しなかったのか』と聞くと、『本命が決まっているから参加して手間をかけるだけ無駄』と言っていた。談合情報の信憑性は高い」
社会教育課は「談合情報は寄せられていない」というが、大型物件(約一五五億円以上)にもかかわらず、三グループしか参加していないのは不可解だ。
「安倍晋三の本性」(俵義文/魚住昭+佐高信/横田一+週刊金曜日取材班=金曜日刊、2006年=より)
林芳正のウィキペディアによると、『サンデンハウジング(株)』を傘下に持つ『サンデン交通(株)』(旧・山陽電気軌道株式会社)の取締役会長は林芳正の父、林義郎だ。林義郎は、元自民党の衆議院議員で、第1次中曽根内閣の厚生大臣、宮沢改造内閣の大蔵大臣を歴任した。林家は、曽祖父は、衆議院議員と貴族院議員で、祖父も衆議院議員という四世代に渡る政治家一家で、林芳正は世襲議員四世となる。
『現政権に「ノー」!!!』が世襲議員のマイナス点を考えてくれた。
・地盤が強固であり、実力を度外視して当選する可能性が高い。
・親からの利権を引き継ぎ、富める者(関係者)が長きに渡り富めるようになる。
・硬直化した思想で政治が行われるので、旧態依然とした悪習が続く。
・富裕層としての生い立ちの為、庶民感覚がない。
・特権意識が強く、身分が蔓延る政治を良しとしてしまう。
・世襲枠がある為、他の政治家になりたい人間のやる気に水を差すことになる。
山口県地元のニュースを詳しく伝える長周新聞にも代表的な世襲議員の安倍晋三が総理の時に、いかにひどい独裁政治を行って来たかが書かれているが、その中で林芳正がサンデン企業の利権を貪りながら、安倍の隷属下に入っていることに触れている。
安倍総理誕生で江島市政暴走ー下関の自殺者10年間で500人安倍実兄企業に155億円落札(2006年10月25日付)
市民徹底して抑圧 デタラメ横行構図・安倍事務所が頂点
どうしてこんなデタラメな市政がやられているのか。それは選挙をやっても、市民に嫌われても安倍事務所に認められれば当選するという構造ができているからである。下関には民主主義などは格好の上でもなくなってしまっており、あるのは安倍事務所の独裁、市民制裁の専制政治である。北朝鮮のことなどいっている場合ではないのだ。
江島市長の初当選は詐欺であった。反自民を装って人人を結集し、裏では安倍事務所と連携して、当選したら、反自民の協力者を切って捨てた。2度目は、亀田氏と古賀氏の3者対抗となったが、安倍事務所は古賀氏を誹謗中傷するビラを配らせたりした。それをやった暴力団側が対価を払わない安倍氏に対して安倍氏の自宅、事務所を放火する事件が起きたほどであった。古賀陣営は警察からも出入りをマークされ、落選後は、母体の日東建設が前年に40数件あった市の受注をゼロにされ、倒産に追い込まれた。民主党で安倍氏の対抗者になると見なしたら力でつぶしてしまうのだ。そして、1期の選挙で協力し裏切られた業者が対抗馬を推すと、それらの業者を入札から排除し絞め殺すという異常な攻撃となった。
昨年の市長選では、市民は対抗した中尾氏を推したが、安倍事務所は連合の松原氏を出して批判票を分散させるなどの手を使った。それで旧市内では中尾氏より少なく、合併したばかりで事情がわからない郡部を安倍、林派が動員してかろうじて当選させた。下関の選挙では、謀略じみた仕かけが働き、安倍支配が重くのしかかっているのである。
選挙で対抗馬が出るのは、相当のたたきつぶし攻撃を乗り越える力を要する。そして、もう一方の林芳正参院議員の側がサンデン企業の利権に預かるためにすっかり隷属下に入って対抗要素にもならない。大きな公共施設やし尿処理場などが建つと、管理運営や空調設備のガス化などの利権のおすそわけにあずかっている。
下関では公明党が中央で与党になるはるか前から安倍派で行動してきた。また三菱などの組合である連合がいつも安倍支持で動く関係になってきた。自民党の地元は郷土つぶしの政治に怒るがこれらの、公明、連合などが安倍氏陣営の子飼いとなって動く関係ができている。
そして市議会は、暴走を続ける江島市政にたいしてチェックする機能はとうになくなっている。サンデンの利権で飼われている小浜氏が10数年も議長をやり、議会支配をやっている。そして議員は、市民を代表するものというものの考え方はとうの昔になくなってしまい、年収1000万円プラスアルファーをあてがわれた議員生活者、働かずに遊んで暮らせて、その上に威張っておれる社会の寄生虫、遊民と化している。

これだけでたらめな市民制裁の専制政治や談合をやっていたら、山口県民からさじを投げられない方がおかしいくらいだ。それにしても、2年前の状況に比べたら、下関からは少し距離があるが、それでも、今年4月末に行われた衆議院山口県第2区選出議員補欠選挙で民主党候補者の平岡秀夫氏が山本繁太郎氏を破って勝利を収めた事は、後期高齢者医療制度の導入やガソリン税暫定税率維持への反発以外にも、安倍事務所や江島市制に苦しめられた下関の住民の声が2区の住民に伝わった結果でもあると言えるだろう。
そんな巨悪の根源とも言える戦争が大好きな政治家安倍晋三の隷属下にあるだけでなく、利権をめぐる問題が表面化している林芳正を防衛大臣に据えた福田総理の無神経ぶりにはあきれかえるばかりだが、そんな林芳正が防衛大臣になった途端、下関沖合の人工島に米軍基地を作るなどと言いださないようにしっかりと監視し続けなければならない。

沖合人工島「長州出島」全景

下関市垢田の沖合に国、県、市が共同で建設工事をすすめている人工島のまわりで、急ピッチなインフラ整備が進行している。4車線の頑丈な道路が次次とつながり、下関北バイパス(国道191号)や鉄道輸送の幡生ヤード、下関インターチェンジへと一直線で連結する大がかりな工事となっている。これほどの道路網整備を施して、いったい何に利用するのかという疑問が市民のなかでは語られはじめた。はっきりしていることは、すべての道は人工島につながっており、人工島を中心にした大規模な都市改造計画が進行しているということである。しかしいまのところ岬之町コンテナを移動させる以外に利用目的の展望はない。江島市政が「国策」と断言し、国が主導してきた事業の背景には、明確な別目的が含まれていることは疑いなく、岩国愛宕山開発のように、さんざん市財政に借金を背負わせたのち、米軍などの軍需物資集積ターミナルにもされかねない不気味さとなっている。
続く・・・・
核攻撃想定の市民総動員ー下関市国民保護計画 米軍事行動のための弾圧体制(長周新聞 2007年3月9日付)
六連島実働訓練 住民総動員までも計画
江島市長は、「国民保護計画」の報告と同時に、さっそく六連島で実働訓練をする方針を明らかにした。内容は、六連島にある石油タンクが攻撃されると、「予測される事態」「攻撃された事態」を想定したもので、住民、市職員、消防はもとより、海上保安庁や警察、自衛隊までをふくめた大がかりなものを五月末ごろまでに計画中といわれる。全国でも、市町村レベルで実働訓練をおこなっている自治体は見あたらず、「1番のり」を目指しているとみられる。
下関では、近年、米軍艦船が港を好き放題に利用できるようになり、一昨年からは、テロ対策訓練などが頻繁におこなわれるようになった。港には、テロ対策として一般人が立ち入ることのできないようフェンスがはりめぐらされた。また、商業港としては、利用価値が見込めない人工島に何100億円もつぎ込み、関連して下関インターや第2関門橋などとも連携する周辺道路も驚くほどの整備が進んでいる。北朝鮮との核実験騒ぎのなかで、臨検港として下関の名前があがったほどで、人工島が米軍基地となることも十分予測されている。
安倍総理代理の江島市政は、市民生活を食い物にして箱物利権に突っ走り、市民の不人気は極点に達している。そして戦争熱心ではぬきんでている。市民に忌み嫌われるほど戦争でものをいわせないようにすることに熱心なのであろう。
下関市民にとって、生活は困難になり、政治に声も届かなくなり、ハコモノ利権暴走でわざとでも財政をパンクさせ、北九州への身売り計画を達成し、そして下関を要塞都市にするという基本コースが姿を現しつつある。これは市民にとって、構えて立ち向かうべき事態となっている。
その他の林芳正に関する過去の怪しいニュース:
林芳正代議士の車が当て逃げ-下関・新春パーティ前日飲酒運転のうえに被害者の運転手を呼びつけ暴行 (長周新聞 2004年1月27日付)
権力と金追いかけたなれの果て
「運転手や汗して働く人間は、ムシケラぐらいに思っているのではないか」と建設業の男性は、国会議員と秘書が逃げたうえに暴行を加えたことに憤りを語る。「議員は東大、ハーバード大出で、奥さんも東大出だと自慢していた。だけどみんなの一票がなければ、国会議員にはなれないはずだ。下関でサンデングループは、官公庁にたずさわる仕事は、葬儀屋以外はみんな牛耳っているという思いあがりがあるのではないか。国のため国民のために働くことがほんとうなのに、権力と金を追いかけてきたなれのはてだ」と、鋭く批判した。
当て逃げ暴行事件について、接触事故を起こした高級車に夫婦で乗っていた林芳正参院議員は、事故に気がつかなかったとしている。藤野秘書が運転していたとはいえ自分の所有車であり、事故周辺の近所の人たちも「ガーン」という接触した音に、家屋から飛び出てきた人もいたという。車中にいながらにして、気がつかないほど泥酔していたのかウソをいっているのかとみられる。濱川氏を呼び出したり、会社を訪問したさいに秘書が話していた「林先生も運転手の言葉遣いが悪いといっていた」「停車の仕方が悪いといっていた」という証言も、秘書がウソをついているのかどうか。いずれにしても、国民の範をたれるべき参院議員である芳正氏が公の場で見解をのべることが求められるところとなっている。
林芳正事務所は、被害者である濱川氏と同氏が勤めるタクシー会社・日本交通産業にたいして謝罪した。
それにしても、国が下関沖合に人工島を建設中だとは、林義正が防衛大臣にならなければ決して知ることのない話だったろうが、ハーバード大学院卒の林芳正防衛大臣が米国の手先になってこの人工島を米軍に貢ぐようなことだけにはならないで欲しい。
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その後も、季節直行便の廃止、運賃の見直しや、東京側の拠点に横浜駅(YCAT)を加えるなどの収支改善策を施してきたが、いずれも採算面での抜本的な改善策にはならず(横浜停車は、東京 - 下関間で見ると所要時間の増につながっている面もある)、2006年11月30日出発便限りで廃止となった。背景には、2006年3月16日開港の新北九州空港と東京国際空港を結ぶ新規航空会社スターフライヤーの存在(早朝から深夜まで異例の運航ダイヤを取っており、運賃もふくふく東京号[1]と遜色ないことから競争が激化した)、あるいは燃料費の高騰や車両更新の時期が迫っていたこと、さらには旅行会社が企画するツアーバスの参入(サンデン交通自身もオリオンツアーのツアーバスの運行に携わっている)があり、路線バスとしての運行の継続は難しいと判断したとみられる。廃止前年の2005年には東京 - 下関間の寝台特急「あさかぜ」が廃止されたばかりであり、東京 - 下関間の夜行交通機関は共倒れ状態となってしまった。なお、東京 - 山口間においては防長交通の「萩エクスプレス」が代替する形となっている。
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【国際】炭疽菌事件容疑の米政府の生物兵器研究所の研究者、自殺(ちょこっと追記)
>安倍晋三が総理の時に、いかにひどい独裁政治を行って来たかが書かれ
>ている
さて、この「長周新聞」ですが、元々は日本共産党左派(毛沢東主義~アルバニア主義~最終的に毛沢東主義に戻る)の機関紙としての特色が強く、体制派には完全反対するというスタンスがあることも否めません。
その為、購読に当たってはそれなりに記事の取捨選択も望まれるかと思います。