2011.11.28 (Mon)
大阪ダブル選挙:橋下徹が現職平松邦夫を瞬殺

画像:『晴天とら日和』より
大阪のダブル選挙は、地域政党「大阪維新の会」の橋下徹前府知事が、大阪市長選で自民・民主・共産が相乗りして応援した現職の平松邦夫市長に22万8千172票の大差をつけて勝利し、大阪府知事選では、同じく「大阪維新の会」の松井一郎氏が、次点の候補者にダブルスコアの差をつけて大勝利した。
市長選と府知事選のダブル選でこれにより、橋下大阪市長、松井大阪府知事のどちらも40代という若いペア首長が大阪維新の会から誕生した。
報道機関の事前の世論調査では接戦が予想されており、事前予想では、投票率が低い場合には、平松候補が有利、逆に投票率が高いと橋下候補に有利と言われていたが、たまたま27日の大阪は晴天にめぐまれたこともあり、投票率が伸び、お天道様も橋下氏を応援したようだ。市長選の投票率は40年ぶりに6割を上回ったという。
橋下氏の右翼的な思想には同意できないけれども、橋下氏と平松氏の街頭演説の動画を見てみると、橋下氏に投票した大阪市民の気持ちもわからないではない。聞いていてあくびが出そうな平松氏の演説に比べて、橋下氏の演説は、おもわず引き込まれる魅力がある。セールスマンだったら、かなり優秀なセールスマンだったのではないかと思われるほど、彼の言っていることが嘘か本当かはわからないが、彼の話術には刺激があり、説得力もある。
下記は、11月12日に行われた橋下徹VS平松邦夫 大阪市長選 公開討論会の様子。お互いに言いにくいことをズバズバと言ってなかなか 面白かった。
橋下徹 VS 平松邦夫 公開討論会 2011.11.12
平松氏は、大阪の街頭犯罪率が激減したことや放置自転車の数が半減したこと、大阪の財政改革が進んでいること、英国エコノミスト誌の「世界主要140都市、最も住みやすい町ランキング」で大阪がアジア第1位になったことや、森記念財団の「世界主要35都市、住居分野ランキング」でパリ、バンクーバーに次いで、3位に選ばれたことなどを挙げ、平松氏が市長になってから、大阪の改革がいい方向に向かっていることを主張しながら、橋下氏の扇動的な言動を批判した。
一方の橋下は、平松氏の述べた数少ないランキングの指標によってのみ大阪がよくなったと信じていいのかと疑問を呈した。法政大学が研究発表したランキングでは、大阪は全国で幸福度が最低であることを紹介し、大阪の状況は、日本全体の状況と共に悪化していると述べた。よく考えると、橋下氏だって大阪府知事だったわけだから、大阪が全国で幸福度が最低である責任を担っているわけだが、平松氏はその辺、反論していなかったから、聴衆もすっかり橋下氏の勢いに乗せられてしまったって感じかな。
実際には現状に満足していない大阪府民が大半だとしたら、平松氏が言うお花畑的な「大阪が一番」という話は信用できず、逆に大阪の幸福度が最低であると言った橋下氏の言うことを信じたくなるだろう。そして、橋下氏の方が現状を理解しており、この状態から救い出してくれるのではないかという期待を抱かせるため、橋下氏に投票した人が多かったに違いない。つまり、橋下氏が勝利したということは、それだけ現在の大阪の行政に不満を抱いている人が多いということだ。
とにかく、これからが橋下氏の腕の見せ所であり、無駄に税金を費やす政府を追究してどこまで税金の無駄遣いを削減し、それをどこまで市民に還元できるのかが課題となる。
最後にさとうしゅういちさんが、今回でのダブル選での橋下氏の演出の上手さを小泉氏に準えた洞察力の鋭い記事をJANJANに記載されていたので、紹介したい。
2011.11.28 (Mon)
福島の子供たちのために20万人の署名を
福島の子供たちのために20万人の署名を
4日後に福島在住の母親たちが子供たちの健康を守るために抗議活動を開始します。12月1日から政府の支援対策を求めて十月十日(とつきとおか)の抗議活動を開始します。私達市民は、この活動を広め、目的達成のために協力することができます。
すさまじいレベルの土壌・食料の放射能汚染を示す証拠が毎日のように続出しています。福島県全体で30万人の子供たちが依然として危険にさらされています。勇敢な母親たちは助けを求めて叫び声を上げているにもかかわらず、信じがたいことに、政府はマスコミの沈黙の壁に隠れてその叫び声を無視しています。そこで、この勇気ある抗議活動の開始前に、20万人が共に立ち上がれば、政府は大多数を無視し続けることは不可能となり、行動に出ざるをえなくなります。
野田首相が国民の意見に敏感なのは周知の事実です。この抗議行動が開始される前に20万人の署名を集めることができれば、経済産業省前に皆の名前を張り出し連帯感を示す巨大な壁を建てることができます。そうなれば、マスコミが押し寄せることでしょう。この請願メールに今すぐ署名し、既に署名している場合は友人・知人に転送してください。私達それぞれが10人ずつ署名を集めることができれば、目標を達成することができ、首相は反応せざるをえなくなります。
署名サイトに行くと、Facebook、Twitter,Eメールなどで拡散できるようになっているので、どんどん広めよう。
海外に広めるための英語サイト:200,000 for Fukushima's children
女たちの抗議活動の前に開かれた「女たちの会のキックオフ集会」で最初に挨拶された14歳の藤波こころさんの切実なる訴えは心に響いた。まだうら若きアイドルでありながら、脱原発を推進する意見をこれだけはっきりと表明できるのはすごい。全ての人にぜひ聞いていただきたい。
2011-11-23 脱原発をめざす女たちの会 キックオフ集会 (1/5)
11月23日、「座 高円寺2(杉並区立杉並芸術会館)」で開催された「脱原発をめざす女たちの会」キックオフ集会の記録です。(Part 1 of 5)
こころさんのオフィシャルブログを読んでいたら、新幹線の前の座席に小沢一郎氏が座っていたとか。こころさんが書かれた『14才のココロ』というエッセイ集を渡したら、小沢氏からエッセイの感想を書いた返事の手紙をもらって驚いたということだ。なぜなら、これまで100人以上の人にそのエッセイを謹呈して、お礼状をわざわざ書いて本の感想まで書いてくれた人は数えるほどしかいなかったため。こんなところにも、礼節を重んじた小沢氏らしさがあらわれているではないか。
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