2008.03.14 (Fri)
『きっこの日記R』:読む人を幸せな気分にしてくれる一冊
海外に住んでいて不便なのは、読みたい日本の新書がすぐに手に入らないということだ。手に入れる方法としては、実家の両親に頼んで送ってもらうしかないのだが、そうすると両親は老体に鞭打っていまだに働いているし、いろいろと忙しいので、こちらに届くまでかなり時間がかかってしまう。『きっこの日記』の最初の2冊が届いたのなんて、2冊目が発売されて半年後だった。今回は、早めに送ってくれるように頼んだら、発売日よりも3週間遅れで届いたので、前回に比べたらかなり早く読む事ができて嬉しい。忙しい中、早めに送ってくれた両親にはとても感謝している。
そして、これが、噂の『きっこの日記R』だ。両親からの小包の封筒を開けてみると、私の大好きなピンク色の表紙が目に入った。それを見ただけで、思わず元気になっちゃった。

ピンク色の憎い奴(きっこちゃん)は、辰巳出版(2008)から1300円です
表紙には、『きっこの日記R』のタイトルと、「好き?好き?嫌い?編」の副題があり、その下に「きっこ」と著者の名前がある。そして、その下には、「愛と性、政治と国民、最愛の人・・・
ついに明かされる”きっこの素顔”」とある。
そして、パラパラとめくってみると、まず一番先に目に飛び込んできたのが、きっこちゃん自慢の指先と大好きなおもちゃの写真。そして、次のページには、「きっこ出没マップ」として、きっこちゃんが住む地域の写真集もあった。さらに次のページには、きっこちゃんの手書きの絵と俳句が色鮮やかに描かれていた。これだけ見てもなんだか得した気分になった。
『きっこの日記R』は6章からなり、第1章は、ブログでは未発表の8本の長編オリジナル原稿からできている。第2章は、2000年から2005年に書かれた日記5本、第3章は2006年の日記7本、第4章は2007年前半の日記10本、第5章は2007年後半に書かれた日記5本、第6章は児島玲子さんとの対談と江川紹子さんの対談からなっている。
このブログを読みに来て下さる方は、きっこの熱烈ファンの方が多いと思うので、すでにウェブ版の「きっこの日記」についてはご存知だと思うから、今日は、未発表の原稿について少しだけネタバレしない程度に書いてみたいと思う。

Cocoちゃんもオススメです♪
第1章の未発表原稿8本は、とても楽しみにしていたもので、一気に読ませていただいたが、どれもきっこ節炸裂で、期待を裏切らない面白さがあった。中でも私の一番のお気に入りは、一番最初の「比較幻想論」で、きっこちゃんの世の中の裏を見極める手法が日本の政治に絡めてうまく書かれていた。きっこちゃんの賢さがよく表れている作品だ。

暖炉の前でコーヒーを飲みながら
確かに、私の場合、海外に住んでいるため、世界各国による価値基準が全く違うということは証明済みだ。例えば、痩せているとか太っているとかの基準だが、日本ではデブでもカナダでは普通の部類に入ってしまうことからして、比較によって作られた幻想がいかにいいかげんかということを体験から学んでいる。しかし、多分、海外にも行ったことがないきっこちゃんがこういったことをキチンと悟っているということは意外だった。というか、きっこちゃんほどの才女ならもちろん政府が作り出した幻想に惑わされる事もないし、マスコミの偽情報を鵜呑みにする事はないのはわかっていたけれども、日本の中にいるのに、クールな視点で日本を見つめられるきっこちゃんってやっぱりすごいと思う。もし、私が日本の中だけで生きていたら、きっこちゃんのような鋭い視点は決して持てなかっただろう。

こんな寒そうな風景も暖かくしてくれる一冊
2番目に印象に残ったのが、「恋愛遍歴」なんだけど、私に負けず劣らず男運の悪いきっこちゃんが、悲惨な経験を物怖じせずに全て曝け出す姿勢には感銘を受けた。私だったら絶望のどん底に落ちてしまうような経験をしているのにもかかわらず、全てを乗り越えて、今では世の中の弱い立場の人のために明るく生きているきっこちゃんって本当に立派だと思う。
あまり詳しく書くと、ネタバレになってしまうので、内容についてはここまでにしておこうと思う。でも、最後にもう一つだけ、ネタバレっぽいことを書いちゃうと、江川紹子さんとの対談で、江川さんに「次の選挙に立候補すれば?」と言われて、それに対するきっこちゃんの答えが何も書かれていなかったのがとても気になっちゃった。私としてはきっこちゃんにはぜひオムライス党かライスカレー党から立候補して欲しいからね、日本の救世主、ジャンヌ・ダルクとして。

先週末に降り積もった雪がいまだにこんなにたくさん残っている
そんなこんなで、カナダの雪の中でコーヒー片手に暖炉の前で読むのにぴったりな一冊。
寂しい気持ち、悲しい気持ちを幸せな気持ちに変えてくれる一冊。
心の奥に雪が降っている人が読むと、雪がたちまちとけてしまうようなそんな一冊。
それは、自分のことしか考えないから寂しくなる心の隙間を、きっこちゃんのストレートだけれども、優しさがマウンテンな文章が満たしてくれるからじゃないかな。
素顔を惜しみなく曝け出すきっこちゃんの文を読んでいると、他人への暖かい思いやりが感じられてとても幸せな気分になれる。なんとなく子供の頃に戻ったような不思議な幸福感に満たされるのだ。
最後にきっこちゃんの最愛の人っていったい誰だと思う?
それは、読んでからのお楽しみということで♪
どうか、この本がたくさん売れて、きっこちゃんのお母さんが無事手術を受けられますように。そして、一日も早く政権交代が実現して、もっと暮らしやすい日本になりますように。
関連記事:
『K-Sohya Poem Blog』「きっこの日記 R」好き?好き?嫌い?編
詩人の木村草弥氏が「きっこの日記 R」を俳句を中心に綴った読書ノート。
『Internet Watch』アルファブロガーが予想する、2008年のインターネット業界
美爾依が『きっこの日記R』をいかに手に入れたかなどを書いた記事。
『きっこの日記R』を音楽に例えると、こんな感じかな?
荒井由実 / やさしさに包まれたなら
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そして、これが、噂の『きっこの日記R』だ。両親からの小包の封筒を開けてみると、私の大好きなピンク色の表紙が目に入った。それを見ただけで、思わず元気になっちゃった。

ピンク色の憎い奴(きっこちゃん)は、辰巳出版(2008)から1300円です
表紙には、『きっこの日記R』のタイトルと、「好き?好き?嫌い?編」の副題があり、その下に「きっこ」と著者の名前がある。そして、その下には、「愛と性、政治と国民、最愛の人・・・
ついに明かされる”きっこの素顔”」とある。
そして、パラパラとめくってみると、まず一番先に目に飛び込んできたのが、きっこちゃん自慢の指先と大好きなおもちゃの写真。そして、次のページには、「きっこ出没マップ」として、きっこちゃんが住む地域の写真集もあった。さらに次のページには、きっこちゃんの手書きの絵と俳句が色鮮やかに描かれていた。これだけ見てもなんだか得した気分になった。
『きっこの日記R』は6章からなり、第1章は、ブログでは未発表の8本の長編オリジナル原稿からできている。第2章は、2000年から2005年に書かれた日記5本、第3章は2006年の日記7本、第4章は2007年前半の日記10本、第5章は2007年後半に書かれた日記5本、第6章は児島玲子さんとの対談と江川紹子さんの対談からなっている。
このブログを読みに来て下さる方は、きっこの熱烈ファンの方が多いと思うので、すでにウェブ版の「きっこの日記」についてはご存知だと思うから、今日は、未発表の原稿について少しだけネタバレしない程度に書いてみたいと思う。

Cocoちゃんもオススメです♪
第1章の未発表原稿8本は、とても楽しみにしていたもので、一気に読ませていただいたが、どれもきっこ節炸裂で、期待を裏切らない面白さがあった。中でも私の一番のお気に入りは、一番最初の「比較幻想論」で、きっこちゃんの世の中の裏を見極める手法が日本の政治に絡めてうまく書かれていた。きっこちゃんの賢さがよく表れている作品だ。

暖炉の前でコーヒーを飲みながら
確かに、私の場合、海外に住んでいるため、世界各国による価値基準が全く違うということは証明済みだ。例えば、痩せているとか太っているとかの基準だが、日本ではデブでもカナダでは普通の部類に入ってしまうことからして、比較によって作られた幻想がいかにいいかげんかということを体験から学んでいる。しかし、多分、海外にも行ったことがないきっこちゃんがこういったことをキチンと悟っているということは意外だった。というか、きっこちゃんほどの才女ならもちろん政府が作り出した幻想に惑わされる事もないし、マスコミの偽情報を鵜呑みにする事はないのはわかっていたけれども、日本の中にいるのに、クールな視点で日本を見つめられるきっこちゃんってやっぱりすごいと思う。もし、私が日本の中だけで生きていたら、きっこちゃんのような鋭い視点は決して持てなかっただろう。

こんな寒そうな風景も暖かくしてくれる一冊
2番目に印象に残ったのが、「恋愛遍歴」なんだけど、私に負けず劣らず男運の悪いきっこちゃんが、悲惨な経験を物怖じせずに全て曝け出す姿勢には感銘を受けた。私だったら絶望のどん底に落ちてしまうような経験をしているのにもかかわらず、全てを乗り越えて、今では世の中の弱い立場の人のために明るく生きているきっこちゃんって本当に立派だと思う。
あまり詳しく書くと、ネタバレになってしまうので、内容についてはここまでにしておこうと思う。でも、最後にもう一つだけ、ネタバレっぽいことを書いちゃうと、江川紹子さんとの対談で、江川さんに「次の選挙に立候補すれば?」と言われて、それに対するきっこちゃんの答えが何も書かれていなかったのがとても気になっちゃった。私としてはきっこちゃんにはぜひオムライス党かライスカレー党から立候補して欲しいからね、日本の救世主、ジャンヌ・ダルクとして。

先週末に降り積もった雪がいまだにこんなにたくさん残っている
そんなこんなで、カナダの雪の中でコーヒー片手に暖炉の前で読むのにぴったりな一冊。
寂しい気持ち、悲しい気持ちを幸せな気持ちに変えてくれる一冊。
心の奥に雪が降っている人が読むと、雪がたちまちとけてしまうようなそんな一冊。
それは、自分のことしか考えないから寂しくなる心の隙間を、きっこちゃんのストレートだけれども、優しさがマウンテンな文章が満たしてくれるからじゃないかな。
素顔を惜しみなく曝け出すきっこちゃんの文を読んでいると、他人への暖かい思いやりが感じられてとても幸せな気分になれる。なんとなく子供の頃に戻ったような不思議な幸福感に満たされるのだ。
最後にきっこちゃんの最愛の人っていったい誰だと思う?
それは、読んでからのお楽しみということで♪
どうか、この本がたくさん売れて、きっこちゃんのお母さんが無事手術を受けられますように。そして、一日も早く政権交代が実現して、もっと暮らしやすい日本になりますように。
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