2006.11.30 (Thu)
戦争を2度と蘇らせてはならない
カナダは大きな戦争の舞台となったことはないけれども、もちろん、第一次世界大戦や第二次世界大戦に参戦し、死傷した兵士は少なくなかった。
日本の終戦記念日にあたるカナダの戦没者慰霊の日(Remembrance Day)は11月11日で祝日となっている。第一次世界大戦が1918年のこの日に終結したのを記念し、アメリカやイギリス、 そして英連邦のカナダやオーストラリアでもこの日を終戦記念の祝日と定めている。
カナダでは、11月11日に近くなると、ほとんどの人が胸に芥子(けし)の花のブローチをつけている。これは、戦没者への募金をするともらえるもので、この頃になると、ショッピング・モールの入り口などでスコットランドのキルトスカートをはいたヴェテラン(退役軍人)が募金を呼びかけているのを見かける。だから、日本でも終戦記念日になるとテレビで特集が組まれるように、カナダでは募金活動がなされている。

この芥子の花がどこから来たのかというと、1915年5月、カナダがドイツに宣戦布告した翌年に軍医として戦地に赴いたカナダ陸軍少佐ジョン・ マックレイが、その教え子であったヘルマー少尉が戦場で爆死を遂げた時にヘルマー少尉の埋葬場所(ベルギー北部のフランダース、フランス語ではフランドル)一面に咲いていた赤い芥子の花を眺めながら詠んだ詩から来ている。のちに同僚将校によってマックレイ陸軍少佐の詩がイギリスの新聞社に送られ、これが大いに反響を呼び、この詩は戦争の悲惨さと平和への祈りを象徴するものとして各国へ広まったと言われている。 彼の詩 *「In Flanders Fields」 は、カナダの新10ドル札に印刷されており、 今でもカナダを初め、各国で Remembrance Day に読まれている。
これがきっかけで世界中で11月11日に赤い芥子の花を胸につけることになり、 それが平和を願う心の象徴となったそうだ。又、芥子の花からとれる一種の麻薬は兵士達が負傷した時に、その死ぬほどの苦しみをやわらげてくれたとも言われている。
最後に、日本で英語を教える私の元生徒がこのRemebrance Dayの動画を自分の小学生の生徒に見せるために作ったので、紹介したい。もちろん、この私の元生徒は日本語学習中であり、この字幕の日本語は訂正しなくてはならないところがたくさんあるのだが(訂正箇所は指摘済みなので、そのうち訂正されると思う)、それでも、日本人の心に訴えるものがあると思い、今回ここで紹介することにした。この動画を見て、防衛庁の省昇格法案に反対する人が増えてくれることを願いながら。
Remebrance Day カナダの戦争記念日(動画)
*「In Flanders Fields」に関する関連記事:
『Serena』「フランダースの野に」

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この芥子の花がどこから来たのかというと、1915年5月、カナダがドイツに宣戦布告した翌年に軍医として戦地に赴いたカナダ陸軍少佐ジョン・ マックレイが、その教え子であったヘルマー少尉が戦場で爆死を遂げた時にヘルマー少尉の埋葬場所(ベルギー北部のフランダース、フランス語ではフランドル)一面に咲いていた赤い芥子の花を眺めながら詠んだ詩から来ている。のちに同僚将校によってマックレイ陸軍少佐の詩がイギリスの新聞社に送られ、これが大いに反響を呼び、この詩は戦争の悲惨さと平和への祈りを象徴するものとして各国へ広まったと言われている。 彼の詩 *「In Flanders Fields」 は、カナダの新10ドル札に印刷されており、 今でもカナダを初め、各国で Remembrance Day に読まれている。
これがきっかけで世界中で11月11日に赤い芥子の花を胸につけることになり、 それが平和を願う心の象徴となったそうだ。又、芥子の花からとれる一種の麻薬は兵士達が負傷した時に、その死ぬほどの苦しみをやわらげてくれたとも言われている。
最後に、日本で英語を教える私の元生徒がこのRemebrance Dayの動画を自分の小学生の生徒に見せるために作ったので、紹介したい。もちろん、この私の元生徒は日本語学習中であり、この字幕の日本語は訂正しなくてはならないところがたくさんあるのだが(訂正箇所は指摘済みなので、そのうち訂正されると思う)、それでも、日本人の心に訴えるものがあると思い、今回ここで紹介することにした。この動画を見て、防衛庁の省昇格法案に反対する人が増えてくれることを願いながら。
Remebrance Day カナダの戦争記念日(動画)
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