2006.07.08 (Sat)
安倍壷三の思う壺 db その2
それにしても、テポドン2号は本当に発射されたのだろうか?ヘンリーさんの「きっこちゃんパワー炸裂!」という記事にも書かれていたけど、発射された映像が残っていないし、日本海に落ちた落下物を見たという情報もない。日米韓でミサイル発射の際の説明がくい違っている(朝鮮日報 2006/07/08 09:57)そうだし、ロシアのミサイル探知機レーダーにも全く探知されなかった(読売 2006年7月6日22時53分)そうだ。これは、ロシアのミサイル探知レーダーの無力ぶりを指摘した記事だが、もし、ミサイルが打ち上げられなかったら探知できなくて当然だ。
前から言っているけど、このテポドン2号発射の目的は一つ。一刻も早く、国民の世論を日本の軍備拡張と米軍再編にかかる莫大な費用及び9条改悪を容認させる方向に導くことだ。↓はその証拠とも言える記事。
MD配備計画を前倒し=北ミサイル発射で-防衛庁方針 (時事通信- 7月6日23時1分更新)
防衛庁は6日、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、米国と協力してミサイル防衛(MD)システムの配備計画を前倒しする方針を固めた。レーダーなど弾道ミサイルを探知・追尾する監視態勢に比べて手薄な迎撃ミサイルに重点を置いて導入を急ぎ、現行計画で2011年度までとなっている配備の完了を可能な限り早める。
一刻も早く迎撃面整備を ミサイル発射で額賀長官 (共同通信) - 7月6日13時54分更新
衆院安全保障委員会は6日午後、麻生太郎外相、額賀福志郎防衛庁長官が出席し、北朝鮮のミサイル発射を受けた緊急の閉会中審査を行った。額賀氏は、ミサイル防衛(MD)について「監視レーダー網整備とともに、迎撃面も米国と協調して一刻も早く形をつくりたい」と強調した。
自民党の岩屋毅氏への答弁。
冒頭、麻生、額賀両氏が事実経過や、政府の取った措置を説明。その後、各党は自民、公明、民主、共産、社民の順で約1時間にわたり、今後の政府の対応や各国との連携などについて質疑。
額賀のタヌキ親爺は、、↑のニュースを強調したいがために、今日、陸自がサマワから撤退する報道を突如キャンセル(読売新聞 2006年7月8日3時1分)したそうで、陸上自衛官たちはこれまでの苦労を無にする行為だと怒りを表わしていた。
安倍と額賀のヤラセ報道のおかげで、読売のアンケートによれば、すでに国民の92%が北朝鮮への制裁措置を「支持」だとか・・・・。G=_l ̄l○
北朝鮮ミサイル、制裁措置「支持」が92%…読売調査
読売新聞社は、北朝鮮がミサイルを相次いで発射したことを受け、6、7の両日、緊急全国世論調査(電話方式)を実施した。北朝鮮の貨客船「万景峰(マンギョンボン)号」の入港禁止や人的交流の制限など、政府が決定した北朝鮮に対する制裁措置を「支持する」は92%に達し、「支持しない」は5%だった。
多くの国民がミサイル発射に強い衝撃を受け、北朝鮮に強硬姿勢で臨むべきだと考えていることが明らかになった。
政府が国連安全保障理事会で、北朝鮮を非難し、制裁を盛り込んだ決議案の採択を目指していることには、「支持する」が90%で、「支持しない」はわずか4%だった。政府が検討している北朝鮮への送金や貿易を停止・制限する、さらなる経済制裁措置については、「早急に行うべきだ」が65%と多数を占め、「段階的に行うべきだ」28%を大きく上回った。
今回のミサイル発射により、「北朝鮮が脅威だとの認識が強まった」は計77%。「強まらなかった」は計20%だった。
米国と協力して、敵のミサイルを撃ち落とす「ミサイル防衛システム」の整備を急ぐべきかについては、63%が「そう思う」と答え、国民の不安の強さを示した。「そうは思わない」は24%だった。
日朝国交正常化交渉については、「正常化すべきだが急ぐ必要はない」が43%、「正常化する必要はない」は21%。2004年5月に行われた小泉首相の2回目の訪朝後に行った調査(電話方式)と比べ、「正常化すべきだが急ぐ必要はない」が11ポイント減少、「正常化する必要はない」が10ポイント増えた。「できるだけ早く正常化すべきだ」は28%だった。
今回のミサイル発射で、日本人拉致問題の解決が「さらに遅れる」と思う人は78%で、「そうは思わない」が13%だった。
(2006年7月7日23時51分 読売新聞)
まさに安倍壷の思う壷だ。え?もしかして、これって産経新聞?と見間違えるほど安倍支持に突如方向転換した読売新聞。このアンケートも何人に電話したのか明記していないため、ほとんど信用できないが、まるで読売も安倍に買収されたかのような記事を読んでいきなり脱力感が襲ってきた。Kojitakenさんの「ちょっとひといき」という記事に
渡邉恒雄が安倍晋三と対決姿勢をとるか、手打ちをするかで次期総理大臣争いの行方は、大きく変わってくるだろう。
と書かれていたが、福田の煮え切らない態度に失望した渡邉恒雄は、この場に及んで、安倍人気に便乗し、安倍を支持する気になったのか?全くなさけないことだ。それにしても、NHKの連続・朝ドラの放映を緊急ニュースに変えてテポドン報道したら、国民はみんな「北朝鮮が脅威だとの認識が強まる」に決まってるよねぇ。あんなヤラセ報道の後にこんな世論調査を行っても全く意味なしだってわかってないのかな?
それにしても、まさに安倍壷の思う壷だぞ~。このままじゃ、安倍が総理になっちゃうかもね(- -;)。日本国民はメディア攻勢に屈せずにもう一度冷静に考えてみよう。安倍が総理になったら、日本は戦争に巻き込まれるのは間違いないだろう。