2006.05.01 (Mon)
ねずみを捕ってきたティガー
2006.05.01 (Mon)
漢字の覚え方
今日で期末テストの採点は終わった。
でも、全ての成績をつけるのはあともう一日かかりそうだ。
8月の終わりにトロントで日本語教育の学会があるのだが、
この学会には、日本やアメリカを初めとして、
世界中から日本語教育に携わっている研究者が集まってくる。
今日、4月30日がその研究発表論文の締め切りだったので、
夜中の12時前にすれすれ書き終わってメールで提出した。
研究発表の論文は主に実践報告で、漢字の学習法について。
California State 大学Long Beach校のMasako Douglas教授の論文
"Learning and teaching kanji: For students from an alphabetic background"によると、
非漢字圏の初級日本語学習者にとって漢字の学習は日本語を学ぶ上で
大きな障害になっている。
これは、私の日本語を教える経験からしても言えることだが、
特に英語を母国語とした学習者は26文字で全てが足りてしまうのに対して、
漢字は英語のアルファベットよりもずっと複雑な字を2000ほど覚えなくてはならないし、
その上、一つの漢字の読み方がいくつもあったり、意味も複数あったり、
似たような漢字、例えば、木と本や分と今があったり
(日本人にとっては簡単に見分けがつくのだが・・・)、
習えば習うほど、先に習った漢字を忘れてしまうといった悪循環で、
漢字を覚えられる英語を母国語とした生徒はかなり記憶力のいい生徒に限られてしまうのだ。
そこで、中でも漢字を記憶するということに重点をおいて、
Rowley (1992)のvisual Imagery association を元に、
Douglas(2001)が提案した漢字の記憶法をクラスで実践してみたのだが、
期末試験の結果からして、なかなか効果的だったようだ。
それはどういったものかというと、漢字の形と意味と読みを
英語でつなげて覚えやすくするというもの。
例えば、「習」という漢字がある。
意味:learn
発音:訓読み なら(う)、音読み しゅう
ヴィジュアル・イメージによる連想:White 白 wings 羽 mean you need traininig.(Rowley, 1992)
サウンドによる連想:Your wings are still NARROW (なら-うに近い音のキーワード)(Douglas)



つまり、物事を習う前は細くて白い羽しかないが、習うに連れて、そこに習ったことがどんどん書き込まれて色がつき、知識が増えるごとにその羽もどんどん大きくなってくるというストーリーを頭の中に浮かべると、習うという漢字が覚えやすくなるということだ。でも、「習」という漢字には音読みの「しゅう」という読みもあるので、それも英語と連結させた方がいいだろう。
An angel with narrow white wings learns about white shoes.
訓読み 形 意味 音読み
(細くて白い羽の天使が白い靴について学習中。)とか?(笑)
日本人は子供の頃に何度もノートに書いて漢字を覚えたが、外人にとって何度もノートに書いて覚えるよりも、こうやって、意味、形、音と連結させて覚えた方が覚えやすいのかもしれない。
研究発表前にあまり詳しい内容は語れないが、そんな実験をクラスでやってみた結果を研究発表論文として応募したのだが、結果がくるのは、5月の終わり頃になるらしい。
でも、全ての成績をつけるのはあともう一日かかりそうだ。
8月の終わりにトロントで日本語教育の学会があるのだが、
この学会には、日本やアメリカを初めとして、
世界中から日本語教育に携わっている研究者が集まってくる。
今日、4月30日がその研究発表論文の締め切りだったので、
夜中の12時前にすれすれ書き終わってメールで提出した。
研究発表の論文は主に実践報告で、漢字の学習法について。
California State 大学Long Beach校のMasako Douglas教授の論文
"Learning and teaching kanji: For students from an alphabetic background"によると、
非漢字圏の初級日本語学習者にとって漢字の学習は日本語を学ぶ上で
大きな障害になっている。
これは、私の日本語を教える経験からしても言えることだが、
特に英語を母国語とした学習者は26文字で全てが足りてしまうのに対して、
漢字は英語のアルファベットよりもずっと複雑な字を2000ほど覚えなくてはならないし、
その上、一つの漢字の読み方がいくつもあったり、意味も複数あったり、
似たような漢字、例えば、木と本や分と今があったり
(日本人にとっては簡単に見分けがつくのだが・・・)、
習えば習うほど、先に習った漢字を忘れてしまうといった悪循環で、
漢字を覚えられる英語を母国語とした生徒はかなり記憶力のいい生徒に限られてしまうのだ。
そこで、中でも漢字を記憶するということに重点をおいて、
Rowley (1992)のvisual Imagery association を元に、
Douglas(2001)が提案した漢字の記憶法をクラスで実践してみたのだが、
期末試験の結果からして、なかなか効果的だったようだ。
それはどういったものかというと、漢字の形と意味と読みを
英語でつなげて覚えやすくするというもの。
例えば、「習」という漢字がある。
意味:learn
発音:訓読み なら(う)、音読み しゅう
ヴィジュアル・イメージによる連想:White 白 wings 羽 mean you need traininig.(Rowley, 1992)
サウンドによる連想:Your wings are still NARROW (なら-うに近い音のキーワード)(Douglas)



つまり、物事を習う前は細くて白い羽しかないが、習うに連れて、そこに習ったことがどんどん書き込まれて色がつき、知識が増えるごとにその羽もどんどん大きくなってくるというストーリーを頭の中に浮かべると、習うという漢字が覚えやすくなるということだ。でも、「習」という漢字には音読みの「しゅう」という読みもあるので、それも英語と連結させた方がいいだろう。
An angel with narrow white wings learns about white shoes.
訓読み 形 意味 音読み
(細くて白い羽の天使が白い靴について学習中。)とか?(笑)
日本人は子供の頃に何度もノートに書いて漢字を覚えたが、外人にとって何度もノートに書いて覚えるよりも、こうやって、意味、形、音と連結させて覚えた方が覚えやすいのかもしれない。
研究発表前にあまり詳しい内容は語れないが、そんな実験をクラスでやってみた結果を研究発表論文として応募したのだが、結果がくるのは、5月の終わり頃になるらしい。
| HOME |





















