2012.03.11 (Sun)
東日本大震災と福島第一原発事故から1年を迎えて
そんなわけで、震災から1年を迎える今日を記念して、とても印象的だった動画を3つ紹介したいと思う。
最初は、原発作業員の動画。最近は、「Fukushima50」の人々について、誰も語らなくなったが、彼らがいたからこそ、大惨事中の大惨事を免れたのではないか。そして、大きな被害をくいとめるために、今も過酷な労働条件の下で働く作業員の方々には心から感謝したい。
福島原発の作業員、今も続く危険な任務
BBCがすばらしいドキュメンタリーを作ってくれた。福島の子供たちが何を考え、どのように生きているのか、そして将来は何を目指すのか。又、津波で子供を亡くされた親御さんの苦悩なども伝えるとても感動的な動画。
BBCドキュメンタリー「津波の子供たち」"Japan's children of the tsunami " 3.11
最後の動画は、とても美しい『Pray for Love』プロジェクトの東日本大震災復興応援ソング。
東日本大震災復興応援 『Pray for Love』プロジェクト【HD】
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2011.04.08 (Fri)
宮城県沖でM7.4の地震で女川原発や六ヶ所村はどうなる?
もっと気になったのが、青森県の日本原燃六ヶ所再処理事業所だ。青森には、東通原発もある。保安院によれば、いずれも外部電源が停電したが、非常用発電機で電力を供給できており、放射線量も正常だそうだ。しかし、保安院のいうことをそのまま鵜呑みにしていいのかどうかはわからない。
仙台も同じく震度6強の大きな地震に揺れたそのとき、NHKで放映された映像(下)に謎の光が映ったことが、ネットで話題になっていたが、送電線が切れたことによるアーク放電だったらしい。震度6くらいでも、送電線が切れるほど激しく揺れたのだろうか。
もう東電や政府の御用メディアの言うことは、何も信じられないと思っている人も多いと思う。広瀬隆氏が言ったことが次々と現実味を帯びている今、六ヶ所村で事故が起きないことをただひたすら祈りたい。テレビ局はなぜ、広瀬氏や京都大学の小出教授ら反原発派と御用学者らの討論などを行わないのだろうか。ここまでさまざまな説が飛び交っている今、国民が今一番知りたがっている真実を追究するメディアは日本にはないのか。
上杉隆氏がフリージャーナリストとして、原発産業とメディアとの癒着など、原発事故における日本のメディアの実情を包み隠さずに暴いてくれている下の動画も必見だ。
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2011.04.05 (Tue)
孫正義氏の生い立ち
「孫」という苗字からして、国籍は、日本人ではないだろうと思っていたが、ネットでは、在日朝鮮人、在日台湾人、在日韓国人3世などと伝える情報もある。しかし、実際は、彼が34歳のときに、すでに日本人の国籍を取得しているのだから、現在は、れっきとした日本人であり、ルーツを正確に伝えたい場合だけ、韓国系日本人とした方がいいのではないか。
孫氏が家族に反対されたままに、米国に渡ることを断念していたとしたら、おそらく、実業家としての芽はついばまれていただろう。米国に行って、日本以外では、韓国人だからと差別されていないことを知ったからこそ、自分に自信を持ち、苗字も日本名の「安本」から「孫」に変えたのであろう。
いずれにせよ、国籍なんていうものは、二の次で、一番大切なのは、個人の資質である。国籍なんかに囚われるほうがおかしいのだ。日本では、特に右翼系の人々が朝鮮人、韓国人、中国人と日本人以外のアジア近隣諸国の人々の差別を行っているようだが、それは、日本の昔の栄光にすがって生きている右翼が多い。日本の現状を全くわかっていない。そしてそういう人たちがなぜか日本の社会のトップに胡坐をかいている状態なのだ。
だから、これまでも多くの人種差別、女性差別発言をしてきた極右の老害、石原チン太郎が今年も都知事に選出されるようなことになるのである。日本は、このような頭脳が化石化した人々を社会のトップから排除しないと、新しく生まれ変わることはできない。私たちが今、日本のトップに求めているのは、孫氏のように、実体験から、貧しい人々や日本で差別を受けてきた人々の気持ちが手に取るようにわかる人ではないか。そして、私欲まみれの今の政治家と違って、自分の財産をなげうってでも被災者に貢献しようとする暖かい気持ちをもったごく普通の心を持った人なのだ。
今すぐ馬菅と交代して、日本の指揮をとってもらいたい人が、孫正義氏だ。その生い立ちを知れば知るほど、孫氏への尊敬の念が深くなる。
孫正義氏 生い立ちを語る 2010年6月25日
2010年6月25日 株主総会後に開かれた 『ソフトバンク 新30年ビジョン発表会』
そこで語られた孫さんの生い立ち。
Ustremeにアーカイブがあります。
http://www.ustream.tv/recorded/7882795 (1時間47分のところ)
Kinmiya's Scrapbook
孫正義の生い立ち
孫正義が泣いた。 96年2月。毎日新聞社が前の年に活躍した経営者に贈る「毎日経済人賞」を受賞したときのことだ。 その授賞式のスピーチで彼はこう話したという。 「幼いときにリヤカーに座っていました。 ぬるぬるして気持ちが悪かったんです。 今は亡き祖母がリヤカーを引っ張っていました。 近所から残飯を集めて豚の餌にするんです。 ぬるぬるして・・気持ち悪かった。 がんばっていたのです・・・・。私もがんばって・・・。」 孫は声を詰まらせ涙ぐんだ。 彼が公の席で、こうした顔を見せるのは初めてのことだった。 同時に受賞したジャスコ会長の岡田卓也は、その時の様子をこう話してくれた。 「皆、シンとしましたよ。そんなことがあったんか、ということを初めて知ったわけですからね。報道されるのは華やかな孫さんの買収の話ばかりだからね」岡田は本当に驚いたと繰り返した。 私が孫に初めて会ったのは、・・・・・
http://kinmiyatw.posterous.com/12614695
この生い立ちを語る孫氏を見て、涙が止まらなくなった。さっそく、孫氏のTwitterをフォロー。すでに百万人以上の人にフォローされている。
孫正義
@masason
孫正義です。 Twitterで多くの皆さんと時空を超えて、心の繋がりが広がっていく事に感動しています。初めてInternetに出会った時以来の感動です。世界が平和でより多くの人々が、幸福になれる事を心から願っています。
http://www.softbank.co.jp/
2011.04.03 (Sun)
行方不明だった東京電力社員の死亡が確認される
『山崎淑子ジャーナル』の山崎さんが、東電発表のプレスリリースをtwitpicにアップしてくださっていたので、紹介したい。山崎さんも書かれているように、東電がいかに作業員の「命の扱い」を軽視しているかが見て取れる内容だ。
東京電力から発表の4月3日付プレスリリース:「行方不明の社員2人、建屋から発見。死亡確認」

http://twitpic.com/4gbyg1 ←クリックで拡大される
【以下、山崎コメント】
記者会見でl配布された、1枚のプレスリリース。
簡略かつ淡々と書かれていた行方不明→遺体発見までの経緯を読んだ。
そこから、東電の「命の扱い」への軽視の表れが見て取れた。
露呈したのは、「人間の命を、いかに軽視していたか」だ。迷路のような暗闇の建屋で、大地震発生直後、おそらくは津波で大量の水が押し寄せて来る前に、点検に向かった(あるいは点検・作業中?)の若い作業員が行方不明になった。
おそらくは地元、福島在住の現地採用社員であろう。
19日後の30日に遺体で発見された2人は、今日、4月3日になって初めて「死亡確認」され、2人の死が公表された。
…..遅すぎる。…..発表、確認、捜索作業、批判されている作業員の安全確保や労働条件の改善などの、対応の何もかもが遅すぎる。
この間、お二人の安否を心配するご家族の心痛は、いかばかりだったろう….。残酷すぎる顛末だ。
同じ惨劇が、同原発で今も不休不眠の作業を続けておられ、疲労が限界を超えているであろう“決死隊”の皆さんの身に、決して起こらないように!
管理会社の頂点に君臨する世界第4位のエネルギー巨人、東京電力は心して、入念な安全管理を徹底すべきである。
人命第一!安全第一! → まずは足元から、大局的には国策としての原発計画撤回 → 将来的にエネルギー政策の大転換を目指して、事故処理に当たってほしい。
山崎 淑子 記
このことは、もうすでに海外のニュースでも伝えられているようで、いつも福島原発関連の情報をTwitterを通して送ってくださるDreamStarAngelsさんが、MSNBCのホカホカのニュースを教えてくださった。
Missing workers found dead at Japan nuclear plant
msnbc.com staff and news service reports
updated 22 minutes ago
これで、東京電力はますます批難轟々だろうね。今日はまた、"Public Anger Growing against TEPCO"(東京電力に対する国民の怒りが増している)というタイトルで、CNNの女性レポーターが東電の社員寮で取材しようとしたときに、多分、そこの管理人さんだと思うけど、かなり横柄な態度で、取材を拒否し、警察沙汰になったのが、動画と共にCNNのニュースで報じられた。
CNN女性レポーターと寮の管理人さん(?)との会話
東電寮管理人: やめてくんない?
CNNレポーター: アメリカのテレビです……。
東電寮管理人: だから「や・め・て・く・れ」ってんだよ! ダメ! わかる? 言葉! わかんねぇ?
CNNレポーター: (無言で困ったような顔つき)
東電寮管理人 そこ不法侵入!
CNNレポーター: (一歩下がる)
東電寮管理人妻(?) あっ、でも入ってたんでー。
警察と一緒に、東京電力の広報担当者がCNNレポーターに、今ネットで東京電力に対する怒りの脅迫や死の脅しが氾濫しているので、東電側がとても神経質になっているという事情を説明。その後、再び、入り口にレポーターが現れると、
東電寮管理人:やめろってんだよ!
東電寮管理人妻(?):もう、警察が来てるんだから、いいわよ。
とブチギレてCNNレポーターを追い払った。
CNNは、同じニュースで、東電に現在1日4万件の苦情が寄せられることや、「東京電力人形町独身寮」の看板から、東京電力の文字を消したこと、ネットで東電社員の収入が暴露されていること、ネットの『東電役員の処刑方法そろそろ考えようか』という掲示板の「圧力容器に放り込みでおk。1号機から4号機どれかは選ばせてやる」「処刑なんかしちゃだめだよ。事故現場の復旧作業をさせて、そこで放射能吸着して逝ってもらう。」という書き込みなどを紹介した。
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2011.04.02 (Sat)
福島第一原発作業員の労働環境

じゃなくて、

が、今回の福島第一原発事故で「死者はまだ出ていない」と大きな鼻の穴をますます大きくして興奮気味に話していたが、実際は、地震があった日に、東電の社員が2名、4号タービン建屋内で行方不明になっている。地震のあった日に行方不明になって、いまだに見つからないということは、お気の毒なことだが、すでに死亡している可能性が高い。
福島第一原子力発電所事故というサイトの負傷者の状況(3 月 28 日 08:00 現在)を見ると、東電だけではなく、協力会社の作業員や自衛隊員からも負傷者がでている。しかし、詳細は、メディアではほとんど語られていない。
このところ、海外のニュースでは、福島第一原発で働く東電社員の労働環境の悪さに注目が集まっている。いかに過酷な労働条件で働かされているかを語る東電社員のメールを紹介して、「なぜ、こんな待遇の下で働いているのか。」と批判している。
さらに、福島第1原発の作業員が大量被ばくした場合に備え、作業員の造血幹細胞を事前に採取する計画が紹介され、専門家を呼んで、さまざまな議論がかわされている。
個人的には、もちろん、被曝に備えて、白血病になったときのために自分の造血幹細胞移植の準備をするのはいいことだとは思うが、その20万円かかると言われている移植手術の費用は個人ではなく、その社員を被曝の危険に晒した東電が払うべきだと思う。そうでなくとも、移植手術はかなりの精神的、肉体的負担を伴うのだから。
造血幹細胞移植の基礎知識というサイトによると、移植は次のように行われるらしい。
造血幹細胞移植とは
血液のがん(造血器腫瘍と言います)の治療はまず抗がん剤による治療(化学療法と言います)によって体内の腫瘍細胞を出来るだけ少なくすることから始まります。その後、化学療法を続けることによって腫瘍が治ってしまう患者さんもありますが、患者さんによっては化学療法だけでは再発する可能性が高いことがわかっています。また、再発した後では化学療法だけでは治る可能性は少なくなります。このように、通常の化学療法では治癒が難しい、あるいは治癒する可能性が少ない患者さんのために造血幹細胞移植という治療法が行われています。
この造血幹細胞移植で治癒が期待できるのは通常の化学療法に比べかなり大量の抗がん剤治療や放射線治療を行うことができるからです。このような大量の治療により腫瘍細胞は根絶し、治癒する可能性が高まりますが、患者さんの正常の血液をつくる組織(骨髄と言い、骨の中にあります)も破壊されてしまうため、正常な自分または他人の造血幹細胞(血液の種)を移植するのです。このように、造血幹細胞移植は移植前治療と造血幹細胞のサポートから成り立っています。
(省略)
1. 骨髄採取
手術室で全身麻酔をして腰骨のお尻側から数十回場所を変えて針を刺して骨髄を吸引採取します。おおよそ500mlから1000mlの骨髄液が採取されます。あらかじめ自分の血液を2-3週間前に保存しておき、採取後に輸血し貧血にならないようにします。採取時には2-4日間の入院が必要です。ドナー補償のための骨髄バンク団体傷害保険に血縁者間移植の際も加入することが出来ます。
2.末梢血からの幹細胞採取:健康な人からの採取
先ず顆粒球増殖因子(G-CSF)を5日間皮下に注射します。白血球の一種である顆粒球数が増加するとともに、通常は末梢血にない造血幹細胞が出現してきます。この造血幹細胞を含んだ白血球を採取します。採取方法はフェレーシスと言って、血液成分採血装置を用いて連続的に肘静脈から採血し、白血球以外の成分を返血します。病棟や輸血部において3-4時間かけて約10リットルの血液を循環させて採取します。この成分採血装置は血液センターにおける成分(血小板)献血とほぼ同じ採取法で、全身麻酔の必要はありませんが、原則として入院が必要です。日本造血細胞移植学会では採取病院向けの同種末梢血幹細胞採取のガイドラインを作成し、ドナー全例の健康フォローアップ調査を実施しています。
自家末梢血幹細胞移植での患者さんからの採取の場合には化学療法後の白血球の回復期にG-CSFを使用して、同様に採取します。
さい帯血は出産時にさい帯から採取され、さい帯血バンクに凍結保存されます。
毎日新聞によると、チェルノブイリ原発事故などで被ばくした人を治療したロバート・ゲイル博士は、わざわざ作業員らの健康管理に当たる医師と面会し、造血幹細胞の事前採取について議論したという。
大量被ばくが実際に起こるか不明な状況で、数百人規模の造血幹細胞を採取することについて、「採取には時間がかかり、痛みなどの副作用も伴う。少人数が大量被ばくすると事前に分かっていれば実施してもいいかもしれないが、現況では合理的ではない。むしろ、作業員が高線量の放射線を浴びないよう警戒することで、彼らの健康を守るべきだ」と強調した。
ゲイル博士の言うことも、もっともだと思う。白血病だけに備えても、放射線が他の癌も引き起こす可能性がある限り、造血幹細胞の事前採取は、単なる気休めにしかならないだろう。
東電は、被曝した際、外部被曝や内部被曝でそれぞれどのような症状が見られるのかなど、ほとんど作業員に説明していないのではないだろうか。それで、何も知らないまま、このような造血幹細胞採取が行われるとしたら、かなり危険だと思う。
東電の労働条件がこれだけ悪化しているにもかかわらず、東電労組は、原発事故のため、2011年春闘の要求をすべて撤回したそうだが、本当にそれでよかったのか。
civilsocietyforum21のMLを通して、「自由と生存のメーデー2011実行委員会」による東電への申し入れの投稿があったので紹介したい。
---
みなさん、こんにちは
「自由と生存のメーデー2011実行委員会」が東電に対して以下のような申し入れを行うそうです。
ーーー
2011年4月1日
東京電力株式会社
会長 勝俣 恒久 様
社長 清水 正孝 様
自由と生存のメーデー2011実行委員会
申入れ書
私たちは主に東京近郊の非正規労働者で組織するメーデー集会とデモの実行委員会です。このたび福島をはじめ各所で原子力発電所を運転・管理している貴社に要請があり申入れます。
貴社はこれまでも1978年11月2日 に起きた東京電力福島第一原子力発電所3号機の臨界事故を29年間も「当時は報告義務がなかった」からと公表せず、点検記録の改ざん(2002年)や火災隠し(2007年)などの隠蔽を繰り返しながら、「協力企業」の非正規労働者をわずか「日給1万円」で使用し、被曝を強いられる労働に従事させてきました。
http://megalodon.jp/2011-0316-0413-03/job.j-sen.jp/hellowork/job_3373229
そして爆発事故以降は特に大量の放射性物質を環境中に放出し、私たちと私たちの友人たちに今後数十年にわたる健康被害をもたらしています。そのため自身や家族の健康を守ろうと、相対的に安全な地域への避難・転居を余儀なくされる人々もあります。
さらに貴社が首都圏各地では、貴社が実施している「計画停電」によって事業所閉鎖や解雇・賃金カットが相次ぎ、零細の自営業者と非正規労働者の中には破綻に追い込まれる者が出ています。
これらの被害は貴社の事業に起因するものです。貴社はこれら被害に責任を負わなければなりません。よって以下を申し入れます。
1.「協力企業」従業員を直接雇用し、東京電力正社員と同等に待遇せよ。
2.被曝したすべての原発労働者に医療費と生活費を支給せよ。
3.福島原発事故がもたらした被害を全額補償せよ。
4.計画停電によって零細自営業者と非正規労働者に与えた被害を全額補償せよ。
5.原発から放出された放射性物質と汚染にかかわるデータをすべて公表せよ。
6.事故対策から撤退して適切な第3者に事故への対応を任せろ。
7.原発事故を原因として避難と転居を希望するすべての人に必要な手段を確保し、移動費を支給せよ。
8.すべての原子力発電所を停止して点検せよ。
9.すべての原子力発電所を廃炉しにして、別のエネルギー源を開発せよ
以上9項目の申し入れについて回答をお待ちしています。なお、回答は4月15日(金) 18時までに連絡先にあてて文書で行ってください。
<連絡先>
東京都渋谷区代々木4-29-4西新宿ミノシマビル2F
フリーター全般労働組合気付「自由と生存のメーデー実行委員
会」
電話: 03-3373-0180 FAX: 03-3373-0184
Mail: union@freeter-union.org
個人的には、この申し入れ書に100%賛成し、これを支持する。
2011.04.01 (Fri)
日・仏首脳会談と共同記者会見は究極のアフォーマンス
IAEA=国際原子力機関は、福島県の飯舘村の土壌から、IAEAが定めた避難基準の2倍の放射性物質が、検出されたと発表し、日本政府に状況を見定めるように勧告した。後ほど、その放射性物質が半減期の短いヨウ素131で、測定値は1平方メートル当たり約200万ベクレルから約2千万ベクレルへと修正されたため、実際は、基準の20倍の放射性物質が検出されたことになる。
『西遊記』に出てくる猪八戒そっくりなハッカイ官房長官は、3月31日の午前に開いた記者会見で、IAEAから勧告をうけたことを確認した上で、この場に及んでも、直ちに退避が必要な状況ではないとIAEAの勧告を無視した。その後で、長期間そうした土壌の地域にいると、その蓄積で健康被害の可能性が生じる性質のものなので、しっかり把握し対処していかなければならないとわけのわからないことを付け足している。

この福島第一原発事故が長期に及ぶものであることは、IAEA初め、原発専門家が口を揃えて言っていることだが、それを「直ちに健康に害を及ぼすものではない。」とか、「直ちに退避が必要な状況ではない。」と論点をすりかえる政府は、国民をあまりにも愚弄しすぎているとしか思えない。長期にわたって害を及ぼすことがわかっているならば、今すぐ国民を避難させなければ、将来、とんでもないことになることくらいはわかっているだろうに。
これだけ避難地域を広げるように言われているのに、政府がそれを実行しないのは、より広域の住民を避難させた場合、それだけ支援費用の増額が予測されるからであろう。しかし、放射能汚染で多くの被害が予想される地区に住民をそのまま放置し、2,30年後に住民が癌や白血病にかかって国を訴えた場合、その保障額は、住民を避難させるために支払われる支援費用の何倍、何十倍にもなるであろうことは考慮されていないらしい。行き当たりばったりの菅政権では、どうせそのときは他の政権に変わっているから関係ない。
馬菅政権にとっては、国民の命よりも、今、下手に避難範囲を広げて、「そら、みたことか。」「だから、最初から言っただろ。」「やっぱり、菅政権は信用できない。」といった国民による風評の方が重要らしい。
この危機状態に、今の冴えない日本の官僚に支配された馬菅政権が政権を握っているのは、日本国民にとっては、なにかの悪い冗談か悪夢以外の何者でもないといってもだろう。
それも、原発事故で国民が憔悴しきっているときに、もう一つの原発王国のフランスから、わざわざ孫悟空のような猿コジ大統領を呼んで、日仏共同首脳会談や記者会見を開き、「最も優先すべきは安全基準を確認することだ。われわれは津波に対して原発の保護の仕方を検討すべきだ。今全ての原発を世界中でやめたとしたら、エネルギーはなくなってしまう。」などと、日本で原発事業を続行することを不甲斐なく伝えさせたのは、まさに、ドブに落ちた犬を叩く行為に等しい。


記者会見といっても、日本とフランスのメディアから各一名が馬菅と猿コジにそれぞれ一つずつ質問をしただけだった。日本からは、原発推進派メディアの読売の女性記者、フランスメディアからは男性の記者が質問した。

馬菅はこれからも原発を推進するためにアフォーマンスばかりするのなら、早く辞任して、お遍路の旅ではなく、孫悟空とハッカイを引き連れて原子炉の旅に出かけるべき。そして、その周辺に住む人々がどれだけ悲痛な思いを抱いているのか現状を把握するべきだ。
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2011.03.31 (Thu)
被災者や原発労働者が苦しむ中、15人の内閣官房参与と新調した防災服でごきげんな菅直人
福島第一原発の状況は日増しに悪化しているようで、いかに危機的状態かというのは、馬菅が任命した15人という内閣官房参与の数と現場に行くわけでもないのにいつも防災服を着た馬菅の表情に表れている。自分が無能で何もできないからといって、国民に理由も告げずに、猫も杓子も内閣官房参与に任命するのはいかがなものか。その中には、自分が出身の東工大の教授が2人もおり、公私混同も甚だしい。
こんな時に、民主党は、新たに国会議員や秘書が着用する防災服をあつらえることを決めたらしく、右腕には「民主党」の文字と、赤い丸を2つ重ねた同党ロゴマークが入るデザインで、ZAKZAKによると、単純計算で防災服代は818万円にもなるそうだ。

民主“おそろい防災服”800万円超で新調…今、できること?
zakzak 2011.03.31
この内閣官房参与に支払われる給与と防災服代にかかる費用を被災地に寄附したら、どれだけ喜ばれることか。現地を視察して、原発事故の処理が遅れたことへの反省が全く見られず、あいかわらず意味不明の脳内スッカラ菅のパフォーマンスを続けるとは・・・・。よく日本国民は、日本に最大不幸をもらたし続けるこんな男をいつまでも首相にしておけるよね。
これまでもこの震災騒ぎの最中に、どさくさにまぎれて、問責されて一度は内閣から追い出された仙谷由人を官房副長官として呼び戻し、馬淵澄夫まで内閣総理大臣補佐官(東北地方太平洋沖地震による災害及び原子力発電所事故対応担当)として復帰させた。これだけ公私混同が続くと、そのうち、自分の奥さんまで内閣官房参与として呼び入れるのではないか(苦笑)。
『晴天とら日和』船頭多くて…機能不全 内閣官房参与ついに15人目+「部屋と秘書官がいないと仕事ができひん」by・辻元清美。
◆現在の内閣官房参与(就任順)◆
氏名 主な経歴
西村六善 地球環境問題担当大使
平田オリザ 劇作家・演出家
前田匡史 国際協力銀行国際経営企画部長
望月晴文 経産事務次官
峰崎直樹 参院議員、副財務相
松本健一 評論家、麗沢大教授
小林芳雄 農水事務次官
中村祐輔 東京大医科学研究所ヒトゲノム解析センター長
五十嵐敬喜 法政大教授
小佐古敏荘 東京大大学院教授
日比野靖 北陸先端科学技術大学院大副学長
山口昇 防衛大学校安全保障・危機管理教育センター長
有冨正憲 東工大原子炉工学研究所長
斉藤正樹 同研究所教授
田坂広志 多摩大大学院教授
蓮舫を節電啓発相に、社民党を離党した辻元議員を災害ボランティア担当の首相補佐官に任命するも、何一つ目立った動きはなく、単なるパフォーマンスで終わりそうだ。
馬菅が日本全体がこの苦境のときに、税金を湯水のように使って、すでに職のある人間を公務員として再び雇用している間に、被災地で家も職も失った被災者は、避難所で不便な生活を強いられ、路頭に迷っている。おまけに、原発から20キロ圏内の被災者への支援金は、避難指示の解除まで待たなければならないという。多額の支援金を自己申告や中途半端な調査だけでは支給できないからだそうだ。しかし、政府は、今回の原発事故がどれだけ長引くかわかってものを言っているのだろうか。
国内外の原発専門家の話では、この事故が収まるまでには、運がよくて数ヶ月、最悪の場合は何年、何十年もかかるという。例え、福島第一原発が廃炉となっても、チェルノブイリのように、その20キロ圏内には人が住めないようになるだろう。もし、政府が言うように、避難指示の解除までまっていたら、何年、何十年とかかるだろう。馬菅が防災服で着せ替えごっこをしているうちに、被災者は貧しい生活環境の下で悲鳴をあげている。長い間、支援金もなく、どのように生きていったらいいのだろうか。20キロ圏内の被災者は、もう、そこには住めないのだから、住所を証明するものがあれば、政府は支援金を認めるのが当然だろう。
さらに放射能と闘いながら、朝食はビスケットと野菜ジュース、夕食は非常食用の五目ご飯などと缶詰で、1日2食で、夜は雑魚ねに毛布一枚の極限状態の下で戦時中の炭鉱夫のごとく強制的に働かされている東京電力と協力会社の職員のことを考えると、胸が張り裂けそうになる。
昨日の東京電力幹部の会見を見たが、勝俣会長は、今回の事故も他人事としか思っていないようで、受け応えに全く誠意が感じられなかった。謝罪会見とは見せ掛けだけで、勝俣会長は、総理と同じように官僚が用意した原稿を、たまに読み間違えながら棒読みしただけ。現在、原子炉の状況は安定しているとか、地震が想定外だったなど、まだ懲りずに、虚偽の受け応えをしていた。さすがに同じ天下り組織である原子力安全委員会でさえ、勝俣会長の楽観的な発言には異議を唱え、現在はまだ予断を許さない状況であることを強調した。さらに、事故はシナリオにあり、事前に手順を管理していれば防げたと、勝俣会長の想定外発言に反論した。
その日の昼間のミーティングには出席していた東電の清水社長が、この会見の直前に緊急入院したという。絶妙のタイミングで清水社長を入院させた東電の隠蔽体質には、あきれて空いた口が塞がらなかった。
震災と原発事故のニュースを読んだだけでもこれだけ問題が山積みとなっているのだから、その裏には、この何十倍も何百倍も大きな問題があるのだろう。国民の生活を何とも思っていない官僚や大企業、今の馬菅政権に今の日本を任せておいてはいけない。この震災と原発事故をきっかけに日本は変わらなければならない。これまでの官僚政治から、小沢一郎が唱える国民主権政治へと。
2011.03.29 (Tue)
日本から原発をなくすには
今日は、そんな怒りのこもったメッセージをこれまでは、大震災の被害地としての日本に同情的だったカナダ人の友達から受け取った。福島第一原発内の土壌から猛毒のプルトニウムが検出されたというニュースは世界中を震え上がらせている。プルトニウムの重量は比較的重いので、空気や土壌を通しては、それほど拡散されないが、海の中に流れた場合は、海水によって薄められて世界中にばら撒かれるという。3月20日頃に検査され、1週間で結果が出て、土壌にプルトニウムが検出されたことは夜中に発表されたが、まだその数値は発表されておらず、海水からどのくらい検出されたのかも一切言及がない。このような不誠実な東京電力の対応は、日本の信頼を失い、世界中の人々を不安にするばかりだ。
福島第一原発での事故は、東電と政府に責任があるとはいえ、これまで反原発派はもちろんいたけれども少数で、私も含めた原発を容認していたほとんどの日本国民にも少しは責任があるかもしれない。しかし、まさか、東電があそこまでずさんな会社だったとは知らなかったし、原発がこれほどまでに恐ろしいものであるということもほとんど隠蔽されてきた。『水戸黄門』で洗脳され、お上の言うことは全て正しいと信じてきた日本国民が「原発は安全である」という言葉を鵜呑みにしてしまったのは、しかたがないことだろう。
しかし、日本はまだ見捨てたものではない。震災と原発事故が起こった後の日本人はこれまでとは違う。これまで羊のようにおとなしかった日本人が、今回の事故で目覚め、怒りをあらわにして、エジプトのような市民革命デモを行ったのだ。
このところ、2週間続けて毎週日曜日に反原発デモが行われている。3月20日(日)には渋谷で行われ、1550人もの人たちが結集されたそうだ。
2011年3・20渋谷反戦・反原発デモ
イラク開戦から8年目の2011年3月20日、渋谷反戦大デモが1550人の結集で闘いぬかれた。東日本大震災下での挙国一致ムードをぶち破って、震災を利用して延命しようとしている菅政権の震災政策、原発政策を徹底的に弾劾し、被災者を全力で支援するため、全職場・全大学で被災地支援・反原発の大運動を起こす方針が提起された。また、19日に米英仏などの帝国主義がリビアに行った爆撃を徹底弾劾し、国際的反撃をたたきつけた。
また、英BBCテレビでは、3月27日(日)の原発反対デモ行進の動画を紹介しながらその様子が報道された。
Anti-nuclear protests in Japan
27 March 2011 Last updated at 13:12 ET Help
日本の原子力産業のチェンジを求め、大きな反原発デモが東京で行われた。その一方で、福島原発では、放射能に汚染された水が、どこから漏れたのか追究している。
「Nuclear power by country」によると、いつのまにか日本(55基)は、米国(104基)、フランス(58基)に次ぎ世界でも第3位の原発王国になっていた。それに加え、現在日本で建設中の原子炉は、2基、8年から10年以内に始動計画中の原子炉は12基、12年以内に始動が提案されている原子炉は1基となっており、この計画が実行されれば、フランスを抜き、世界第2位の原発大帝国となる。
ただ、米国は原子炉の数が日本の倍あっても、米国の国土面積は、日本の24倍もあることを忘れてはならない。フランスでさえも、その国土面積は日本の3.5倍もあるということを知れば、いかに日本の原子炉密度が高いかわかるだろう。
上の「Nuclear power by country」のサイトでは、日本にある原子炉の数は55基ということになっているが、毎日新聞が日本全国の原発の位置を詳しく示した図によると、54基となっている。
原発が被災、大事故に/3 原発頼りの日本
【わかりやすく図説】日本のほかの原発は…地図で確認
(毎日新聞より)

原子力による発電はどんどん増え続けているが、それでも現在、全体のエネルギー発電のうち、原子力発電は、たったの30%となっている。この原発による30%の発電を風力発電や太陽熱発電のような自然エネルギーに変えるのは、そんなにむずかしいことなのだろうか。政府がその気がなくても、リーダーシップのある首相がやる気になればできないことではないと思う。

上のデモでも人々が強調していたが、何でも官僚のいいなりの菅政権は、震災を利用して延命を図ったが、そのリーダーシップや総理としての能力のなさに対する国民の怒りは、民主党への怒りとなって日増しに大きくなっている。
民主党はすみやかに日本に災いをもたらした不幸なイメージのある菅直人を辞任させ、震災の被害を受けた岩手出身の小沢一郎をその後任にし、日本の復興にいち早く着手しなければならない。そして、東京電力を建て直し、正確な情報を導き出し、世界が見守る福島第一原発の処置を決断しなくてはならない。
日本から原子力をなくすには、まずは、今の菅政権を打倒して日本の政治を変え、官僚改革を推し進めるべきだ。
2011.03.28 (Mon)
東京電力の悪質なデータ改ざんの歴史
中日新聞も24日に東電のデータ改ざんについて書いていたが、東電からの圧力がかかったのか、すでに削除されている。キャッシュに残っていた記事を紹介しよう。
東電の発信能力に懸念 相次ぐデータ修正や発表遅れ
中日新聞 2011年3月24日 02時18分(キャッシュより)
尚、過去の東電によるデータ改ざんは、下記の報告書が詳しい。
2002.9.16特別報告
東京電力点検データ改ざん問題と原子力政策の破綻
2011.03.28 (Mon)
プルトニウムの恐怖:原発の現場で被曝し、癌で亡くなられた平井憲夫氏からの遺言

プルトニウム1トン入りの核燃料、4月に日本へ: 見送りに
GreenPeace 2011-03-25 22:29
しかし、今回4月に見送りになっただけで、また将来再送される可能性がないわけではないので、注意深く監視することが大切だ。なぜなら、国内には、原子力産業と癒着したテレビ業界や御用学者などであふれているため、うっかりしているとそういった連中に国民が洗脳されてしまう危険性もある。さっそく、朝生では、原発推進派の無知識人だけを集め、放射能被害の過小評価を推し進めている。
この討論会の中で、これまでも問題発言が多かったことで知られる勝間和代は、以下のような無神経で無知な発言をし、ネットで叩かれている。
「プルトニウムはあちこちできるから他の放射性物質に比べて特に危険ではない 。」
「放射性物質が実際に比べて特に危険だと思われていることが問題。」
「チェルノブイリは小児甲状腺ガンは増加。しかし、それ以外の大人の病気はクリアに見えてこない。」
「比べていいかわからないが津波の死者に比べ(少ないのに)報道のされ方のバランスが悪い。」
「100、1000年に一度の災害に備えるのは無駄。」
朝生 原発 勝間和代氏発言他ハイライト
また、司会の田原を初め、ライブドア前社長のホリエモンの発言もひどかった。反原発の知識人を1人も参加させず、原発推進派だけを集めてこのような討論会を主催するテレビ朝日は、さすがにNHKに次ぐ原子力産業御用メディアだけある。原子力産業関連会社が、天下りの巣窟となっていることにはもちろん、触れもしない。
このような原産御用メディアの番組に出演する御用無知識人どもには、私が読者のtetoさんから教えてもらった原子力発電所の現場で働いてきた平井憲夫氏の被爆者としてのレポートを読んで欲しい。平井氏が、被曝して癌にかかり、最後の力をふりしぼって書いた原発の現状告白を読み終わった後、涙が止まらなかった。日本ではあまり語られることのないプルトニウムの恐ろしさを訴えたページは必読だ。
原発がどんなものか知ってほしい 平井憲夫