2007.05.15 (Tue)
国民投票法案可決によって軍国主義への道が開かれた
玲奈ちゃんのところやAbEndにTBされたcm23671881さんのところにフランス語の記事があった。
カナダでもトロント・スターに国民投票法案成立についてのAP通信の記事があったので、紹介したい。
Japan paves way for stronger military(Toronto Star May 15)
日本がより強力な軍事力への道を開く
↑ネットより

↑新聞記事より
5月15日トロント・スターより和訳:
日本がより強力な軍事力への道を開く
~国会で平和憲章を修正するための憲法改正に向けての法案が可決された~
AP通信 渡辺ちさき
東京:昨日、国会が国の平和憲章を修正するための土台を作ったことは、より大きな包括的な役割を自衛隊に与えようとしている安倍晋三首相の勢力を後押ししているが、一方、評論家たちは日本の軍国主義の復活を憂慮している。
1947年の日本国憲法は第二次世界大戦の後に米国占領当局によって作成されたまま、一度も修正されたことがない。 多くの日本人が1945年以降戦争のない国であり続けられた理由にこの平和憲章第九条をあげている。
この先、憲法を変えるには多くの手順が必要だが、評論家や専門家は、憲法修正が過去に日本の帝国主義に苦い思いをしたアジアの近隣諸国を混乱に招くのではないかと警告している。
「日本には、軍事力を増強する意志がなくとも、近隣国は、憲法を改正する日本を軍国主義に向かっての動きと見ることもできる。」と、シンガポールのナンヤン技術大学の防衛アナリストのHiro Katsumataは言う。
昨日、参院本会議で先月下院与党によって可決された国民投票法案が承認された。
国民投票法は、3年間の凍結期間中は、原案の修正ができるが、国会での改憲原案の提出・審議はできないとしている。
改正要件として衆参各院で総議員の3分の2以上の賛成で「改憲案」が発議され、国民投票で過半数が賛成することと定めている。
昨日の投票では、米国との軍事的結びつきや、平和維持におけるより重要な日本の役割をを強調している安倍へ必要な政治的勝利を与えることになった。また、安倍は教室で愛国心を教え、第二次世界大戦以来初めて防衛庁を完全な省に昇格させる法案を制定した。
保守派のリーダーである安倍の支持率はここ数カ月落ち込んでいる。安倍が主導する自由民主党は7月に上院選挙を控えている。
安倍は国民投票法の成立を賞賛し、次のステップは憲法改正の可能性について「穏やかに広範囲の討論に国民を引き込む」ことであると言った。
参院本会議で採決が行われている間、約500人の抗議団体ー僧侶や学生を含むーが安倍の目的は憲法を変えて、日本を戦争のできる国にするためであることを非難しながら国会の周りに集まった。日本国憲法は国際的な紛争を鎮める手段として軍事力の行使を禁止している。そして、現在、日本の自衛隊が海外で平和維持と他の任務に参加するのには特別立法が必要となる。
自民党は平和維持活動を認め、そして、おそらく日本兵を米国などの同盟国への支援の目的で派遣させるために九条の弱体化を促進した。九条では現在、自衛隊を平和維持活動や同盟国のために海外派遣することは禁じられている。
それにもかかわらず、国は既に自衛隊を海外に派遣している。
日本は2004年6月に、イラクへ人道主義任務の目的で、第二次世界大戦以来初めて戦闘地域に自衛隊を送った。政府はさらに、アフガニスタンのアメリカ主導軍への大量物資輸送の支援を申し出て、国連や連合国の人々や物資をバグダッドと他のイラクの都市に空輸した。
野党は、昨日可決された国民投票のガイドラインは、日本国憲法を変えるための最低投票率について明確にしなかった点で問題があると語っている。
「日本の立憲政治は現在重大な脅威に直面している、そして、その脅威は安倍首相の理解不足と基本的知識の欠如から来ている。」と、弁護士の前川きよしげ参議院議員(民主党)は言う。
安倍の計画がどのくらい国民の支持があるかは明らかではない。
昨日発表されたアンケート調査によると、62パーセントの日本人の回答者は、同盟国が攻撃された時に同盟国を防衛するための自衛隊派遣を禁じる現行の憲法の解釈が完全な状態で残るべきであると答えている。
政府が自衛隊の国際貢献を推進する目的は、国連安保理の常任理事国入りを目指しているのもあるだろうが、自衛隊の海外派遣を外交戦略のためだけにするべきではない。なぜなら、自衛隊を外交戦略の犠牲にしてはならないからだ。
本日もランキングの応援よろしくおねがいします。

政治ランキング2位

総合5位

BlogPeopleランキング
「ニュース・一般 / 政治」部門3位
*この記事は『安倍晋三 - トラックバック・ピープル』にトラックバックしています。
http://member.blogpeople.net/tback/06610
2007.05.12 (Sat)
女性の人権や沖縄の海を守るためにも安倍内閣にNOを!
翌日も同じパターンで夕食後、ジェニファー・アニストン(Jennifer Aniston)とヴィンス・ヴォーン(Vince Vaughn)の"Break Up"という映画を見たんだけど、あまり面白くなくて見ている途中で眠ってしまって朝起きたら9時ごろだった。仕事は休みだったんだけど、3時に友達を家に招いて夕食をご馳走する予定だったので、その後、しばらく掃除してなかったかなり汚れた家を一生懸命掃除したり、ディナーの準備をしたりして、ブログを更新する時間がなかった。
2日も更新をお休みしてしまった間にも遊びに来てくださったり、コメントやTBを残してくださったり、ランキングを応援してくださったみなさま、ありがとうございます。
今、2日間のすきまを一生懸命埋めるために、いろいろなブログやサイトを見てまわっている途中なんだけど、一番やりきれないと思ったのが、航空自衛隊に勤務する女性自衛官が上司からセクハラを受けて暴行された話。はなゆーさんのところで訴状全文を読ませていただいたけど、本当にひどい話で開いた口がふさがらなかったよ。
被害者の女性がまるで加害者のように扱われ、男性の自衛隊員がぐるになって女性をやめさせようとし、肉体的苦痛だけじゃなくて、精神的苦痛まで被ってしまったというこの事件は、もっと大きなニュースになってもいいはずなのに、大手のメディアでこのニュースを伝えているところって、ほとんどなかった。日本女性の人権を守り、職場での立場を体質改善するためにも、こういったニュースはもっと大きく報道されなくちゃならないのにさ。政府に都合の悪いニュースは伝えない日本のメディアは本当に腐ってるよ!公になってないだけで、他にもたくさん似たようなケースがあるんだろうね。
2度とこのようなことが起こらないためにも、『きっこの日記』の「美しい国」の犠牲者は子供たちにもあるように、この変態自衛官は今すぐクビにするべきだし、そして、この変態自衛官に協力した自衛官たちやその上司もみんなクビになるべきだろう。

あと、これと同じようにほとんど大手のメディアでは伝えられていないニュースに沖縄辺野古で海洋調査に反対する市民を取り締まるために安倍が海上自衛隊を送ったっていうニュースがある。どうして美しい日本を保護するために市民が自衛隊と闘わなくちゃいけないの?なぜ美しい国づくりを提唱しているはずの安倍内閣が、多額の税金を無駄にしてまで日本の宝である美しい沖縄の海を破壊して醜い米軍の滑走路をつくらなくちゃいけないの?自衛隊って国民の血税で成り立っているのに、美しい日本を守ろうとする国民を監視したり、脅しをかけるってどういうこと?
すでにきっこちゃんや はなゆーさんのところでご覧になられたと思うけど、もしまだご覧になっていらっしゃらない方がいらっしゃったら、是非、ご覧になって。
辺野古 HENOKO 2007
上の動画を見ながら、こんな理不尽なことがあっていいのかと怒りと悲しみが込み上げてきておもわず涙がでてきてしまった。平良夏芽氏のたんたんとした中にも平和を羨望する強い意志が感じられる言葉はとても感動的だ。暴力を受けたあとでも本当に闘うべきは相手の暴力ではなく、自分の心の中の暴力性であり、暴力に暴力で答えるのではなく、いつも紳士的な態度で相手の暴力に臨まなくてはならないという主張は、心の奥深く響く。

それはまるで、国会のような非暴力的な場所でも嘘で固めた暴力的な発言や態度を繰り返す安倍とは相反するものであり、平良夏芽氏が国を治める立場だったら、日本はどれだけ平和だっただろうかと考えさせられる発言だった。
平良夏芽氏に比べると、山口洋子氏はかなり感情を込めて訴えている。最後に「権力を持った人の犯罪だ」と怒りをもって訴えるのを聞いたとき、かなり多くの人が同意したに違いない。
沖縄以外にも沖縄基地建設に反対している団体があり、その一つが辺野古米軍基地反対のために去年の9月からカンパと署名を集めている「京都行動」だ。
京都行動「辺野古と米軍基地」
「京都行動」のサイトを見るとあまりカンパや署名が集まっていないようなので、もし、街で見かけたら、ぜひ、署名かカンパをしてあげて欲しい。
最後に2006年10月21日に高知市の高新文化ホールににて、天木直人氏の講演会「軍事力で平和は実現できない」(約1時間半)を「けんちゃんの吠えるウォッチングーどこでもコミュニティ双方向サイト」がインターネットラジオにして下さったものがあったので、紹介させていただきたい。天木氏の日頃の主張の背景がわかって、国民をごまかしながら米国追従政策を外務省が企んでいる様子など内容もかなり興味深いものなので、時間のあるときに聞かれるようお薦めする。
安倍内閣によって「美しい日本」から、どんどん「醜い日本」へと改悪されているこの現状を打破するためにも、参院選では政権交代を目指してこの屈辱を晴らしたい。
関連記事:
フィールドワーク報告 海上ヘリ基地建設反対座り込み行動
新基地建設を食い止める人々
本日もランキングの応援よろしくおねがいします。

政治ランキング2位

総合4位

BlogPeopleランキング
「ニュース・一般 / 政治」部門3位
*この記事は『安倍晋三 - トラックバック・ピープル』にトラックバックしています。
http://member.blogpeople.net/tback/06610
2007.02.14 (Wed)
一人ぼっちのバレンタインデー(涙)

2週間くらい前にもSnow Stormがあったんだけど、その時は車の運転が大変だった。大学へ行くまでの道が箱根のクネクネした山道みたいになっているので、一歩間違えたら、崖から落ちてしまう。おまけに朝早かったので、除雪車が雪をそうじしてくれてなくて、タイヤが雪ですべってぜんぜん前に進まなかった。後ろの車はぴったりすぐ後ろにいたのでよけいにぶつからないか不安だった。又、反対車線の車とすれ違う時、滑った勢いでぶつからないか恐かった。時速5kmくらいでふらふらと滑りながらずっとクネクネした山道を登って行ったから、大学に着くまでにはとても疲れてしまった。雪道ではブレーキを強く踏んでしまうと、全く違う方向に滑ってしまうので、要注意だ。

↑読者のみなさまへ、美爾依からのささやかなプレゼントでっす!(はあと)
今日はカナダはバレンタインデーだったんだけど、あいにく、このところ恋愛とはほど遠い毎日を送っているので、愛の告白をする人もなく、淋しく終わった(涙)。っていうかカナダではもともとバレンタインデーは片思いの恋を告白するものじゃなくて、夫婦や恋人同士でお互いにプレゼントを贈ったり、食事に出かけたりする日なんだけどね。でも、せっかくのバレンタインデーだったので、恋愛していた頃の音楽を一日中流していたら、その頃の思い出が蘇ってきたんだけど、そのときは、もっといつも元気で、若々しかったかもなんてひとりでこっそり想いながら、雪が降りしきる中、一人でチョコレートを食べながら、まったりと一日が過ぎていった。やっぱり、いくつになっても恋愛していた方が人生楽しいのかな?でも、恋愛ってすごくエネルギーを使うから、結構大変な面もある。感情の起伏も激しくなっちゃうし、いつもハラハラ、ドキドキ、不安がつきまとう。まあ、それも人生ということで、楽しんじゃえばいいんだけどね。
そんなわけで、今日は時間があったので、いろいろなブログを訪問してみた。『へいこうせん』が国会議員アンケートの結果をAbEndにTBして下さった。国会議員にメールを送った岡林氏によると、750人ほどの国会議員に送って、戻ってきたのは、たったの10名ほどだったって。ひどい話だね。国会議員のみなさま、お忙しいのはわかるけど、もうちょっと協力してくださってもよろしいんじゃございません?締め切りは1月末だったけど、もし、これからでもお答えいただけたら、この回答を地方選挙や参院選の参考にしたいので、宜しくお願いします。
詳しくは、「国会議員アンケートを送付しました」をご参考のほど。
話は変わって、昨日、六カ国協議について書いたんだけど、北朝鮮に支援する重油5万トン又は100万トンって金額にするといくらくらいになるんだろうって思った人は多いのではないだろうか?私もその一人なんだけど、非国民通信さんの 「6者協議、合意に達するも日本は・・・」という記事に原油100万トンを5カ国で割って、その一国分を日本の人口で割って計算されていたんだけど、それによると、日本が負担する総額が120億円で、国民一人当たりに換算するとたったの100円で済むそうだ。安いよね~。このくらいで、核廃絶の第一歩となるんだったら、いいことじゃない。
一方、ひとみちゃんのブログで知ったんだけど、日刊紙によると、日本政府は米軍再編協力自治体(グアム移転)に交付金として、なななななんと!7300億円も負担するんだって。それも、その後、日本の各地に米軍基地を広めるんだっていうから、何兆円っていうお金が米軍再編のために使われようとしているみたい。ひとみちゃんが紹介してくださった赤旗の「基地強化 これ以上ノー」という記事を読んでも分かるとおり、沖縄の人達も怒っている。
北朝鮮が核を廃棄しても、まだ基地を強化する必要があるの?日本の米軍基地こそ北朝鮮の核と一緒に廃絶しなくちゃならないと思う。それなのに、戦争をするための米軍再編には何兆円というお金を使って、6カ国協議で合意した北朝鮮の核廃棄のための120億円は出し惜しみするっていうんだから、開いた口がふさがらないよ。ったく・・・・。
きっと政府は突然軟化したアメリカの態度に戸惑っておへそを曲げているのだろう。あれだけ強気で打ち出した北朝鮮制裁をなんとか続け、北朝鮮イジメ政策を押し通したいのか?もっと大人になって、戦争より平和な暮らしをめざそうじゃないか。
本日もランキングの応援よろしくお願いします。

現在第1位- 政治ランキング

現在第1~2位-社会・経済、海外生活、ダイエット
*この記事は『安倍晋三 - トラックバック・ピープル』にトラックバックしています。
安倍晋三や石原慎太郎についての記事を書いたとき、下記のURLにTBを送るだけで参加できます。多くの人に記事を読んでもらいたかったら、あなたも参加してみませんか。
http://member.blogpeople.net/tback/06610
Tags : カナダ |
バレンタインデー |
六カ国協議 |
米軍基地 |
日本政府 |
グアム移転 |
米軍再編 |
2007.01.02 (Tue)
9条変えても徴兵制度にならないって本当?
ところで、AbEndにTBしてくださったいくつかのブログで安倍晋三の新年の挨拶を読んだのだが、安倍晋三は改憲にやる気満々のようだね。その上、『美しい国』をめざすだって?ったくまわりの空気が全く読めていないとは、この人のこと。改憲の一番の目的は九条を変えて自衛隊を軍隊として戦争できる国にし、国民の命と引き換えに三菱重工に代表される日米の軍需産業を潤することだろう。
そんなことを考えていたら、『雑談日記』のsobaさんのAbEndへのTBで、護憲派とされる『お玉おばさんでもわかる政治のお話』のお玉さんが9条変えても必ずしも徴兵制にはならないと言っていると聞いてびっくりしてそのブログに行ってみたら、タイトルからして確かに「9条変えても必ずしも徴兵制にはならないよ」と断言しているのを読んで、久しぶりにビックル一気飲みしちゃったんだけど、この方は日本の憲法には確かに詳しいかもしれないけれども、米国の徴兵制度やイラク戦争の実態、又日本がいかに米国に追従しているのかご存知なのかどうか疑ってしまった。
イラク:2万人増派の方針 米大統領決定とNBC(毎日新聞 2007年1月3日)によると、2003年3月の開戦以来、米兵死者は3000人を突破していて、現在イラクには14万人規模の米兵が駐留。そして、さらにブッシュはあと2万人の兵士を増派する予定だと言っている。米国で兵士になる人がいなくなったら、日本に助けを求めてくるだろう。
あまり海外で何が起こっているか興味のない日本に住んでいる自民党を支持している普通の主婦だったら、きっとみんなこんなふうに思っているのかもしれない。それにしてもこの方は護憲派だというのに、日本の代表的な新ネオコン、プラモ基地バカボンの言うことを100%信用しちゃっているところや徴兵制度にならないと信じる根拠がバカボンの記事というところが何ともイタいのだが、そのコメントを読むとほとんどの方が反論されていたので安心した。その方のブログから一番私がおかしいと思ったところをここに引用する。
自民党の新憲法草案に「徴兵制禁止」が盛り込まれるかどうかということにもかかっているとは思いますけど、石破茂さんあたりに「徴兵制はあり得ない」と断言されると、ちょっと安心しませんか?
理由として、ハイテク兵器が活用される現代の戦争において、兵器の扱いに慣れない素人の一般国民を戦闘員として参加させた場合、デメリットの方がはるかに大きいと考えているからである。 wikipedia 石破茂 より
本質は徴兵制度の問題ではない。もっともっと憲法の何を改正しようとしているか見極めないといけないのに、「徴兵制」という言葉の響きのみに脅かされていると、他が見えなくなってしまう。
この部分に関して、いつもこのブログにもコメント残してくださっている非戦さんが的確に反論されていたので、まず紹介させていただきたい。
ハイテクで、先鋭部隊が必要でしょうが、前線へは貧困層や無職の若者を言葉巧みに誘って行かせるでしょう。ミサイルのスイッチを押すだけの上官は、死ぬことはありません。まして指導者、首相が死ぬことなんてありえません。でも、関口宏が言っていたように、「殺されることを恐れるより、殺すことを恐れる気持ちを大切に」に賛成です。
そして、いくら自分が戦争に加担することは無いといっても、軍事国家になり一旦戦争がはじまれば、戦争に関係のない職業など無いと思います。どの産業、その製品も戦争という名の殺人とつながってしまうことを恐れます。IT、ロボット、原発、宇宙開発、広告、情報、医療、薬学、化学、自動車、飛行機、衣料、,,,,全て無関係でなくなります。それが恐ろしいです。
一生懸命働いて作るものが、兵器の一部かもしれません。
確かに本当に非戦さんがおっしゃる通りで、全ての兵士がハイテクを扱うわけではなく、戦争では、機関銃さえ操作できれば、身体一つで誰でも戦えるのである。又、戦争が長期化すれば、兵隊が足りなくなり、戦争に関係ない職業だから、ウチの息子は安心だなんて言ってられないだろう。少子化も進んでいることだし、いくらハイテクと言ったって、健康な若者は男女問わず、片っ端から徴兵されるようになるだろう。カナダでは男性兵士だけでは足りなくて、女性兵士の数もけっこう増えているようだ。平和な日本で徴兵制度のことなんて今は想像もできない人が確かに多いだろうけど、戦争が始まったら、何が起こるか全く予期できないのだ。
ただ、現在、アメリカのブッシュ政権にも陰りが見え始め、2年後に共和党から民主党に政権交代が実現すれば、イラク戦争は終結しそうだが、そうかといって民主党が勝つとも限らないし、共和党政権が続けば、イラクの後は又他の国に標的を変えて戦争を続行するにちがいない。でも今は、9条を変えることによって、日本の自衛隊は完全に米軍の支配下に置かれようとしており、今年度初めに防衛省のパソコンの暗号が変えられるのは、日米で軍事機密を共有するのが第一の目的ということも考えられるのではないかと思う。そして、安倍は米国の圧力を受けてか、かなりあせっているふうにも見え、今すぐ9条が変えられて、自衛隊がイラクに派遣されることもアリエールのだ。
ところで、私はお玉さんの記事を読んで、お玉さんにいくつか質問があります。お玉さんは、どうして、徴兵制度より「憲法の何を改正しようとしているか見極めること」の方が大切だと思うのだろうか?そんなことは、今の憲法と改憲後の憲法を比べればわかることでは?それよりも、その新しい憲法の裏に隠されているものは何なのか、又、なぜ憲法を改正しようとしているのかを知ることの方が大切じゃないの?政府がいくら徴兵制度はないと言ったって、それを信じられるの?共謀罪のように、政府が法務省のサイトでは堂々と一般市民には関係ないと言いながら、これだけ多くの人が反対しているのは、どうしてだと思う?本当に護憲派だったら、憲法改正にもっと危機感を持つべきなのでは?なんちゃって護憲派じゃないんでしょ。
又、話題は違うけど、お玉さんの別の記事で、気になる文を見つけたんだけど、
「ブログが突然凍結される」
という記事で、FC2の『Here There and Everywhere』が凍結された件で、
過激な批判という意味では左翼系だって結構頑張ってます。安倍ちゃんをいじめてるからダメ!!(先日のお玉のまゆ毛の話のように)石原をあることないこと非難するからダメ!!とかいってさあ、そういう所も次々に「凍結」されていく可能性があるわけで、やっぱちょっとやりすぎではないかなあ??FCブログ管理者様。
とまるで次はAbEndキャンペーンに参加する私たちのブログが凍結されていくから気をつけろと言っているように受け取れる文章を書いているんだけど、考え過ぎだろうか。もし、こんなことで凍結されるのだったら、政治ブログのほとんどが凍結されるだろう。何度も言うように、誹謗・中傷と批判は全く別のもので、政治家の批判をブログに書いて凍結されるような国は世界広しと言えど、私の知っているところでは北朝鮮くらいだろう。私達はわけもなく政治家を誹謗・中傷するためにブログを書いているのではなくて、みんなが幸せに楽しく生活できる日本にするために、悪政を行っている政治家を事実に基づいて批判しているのだ。まじめな記事ばかりじゃつまらないから、たまにはasshole 太郎とか石原死んだろうとか、安倍壷三とかプラモ基地バカボンとか冗談で言うこともあるけど、限りなく真実に近いニュースやその他の記事に基づいて書いているだけなんだよ。たまに推測も入るけどさ(笑)。
最初は誰も批判しない日本で最も高い地位の人物を批判するのは、かなり勇気がいったけど、そのうち、AbEndに書かれている記事が信頼性が高く的を得ているということがわかって、TBの数も増えてくると、新聞や雑誌やニュースサイトでも安倍の批判記事が増えてきて、安倍の支持率は自然に急降下しちゃったってわけで、悪政の真実を暴くだけで、凍結されるようなブログサービスなんて今のところ日本にないのでは?そりゃ、犯罪者が未成年だった場合、名前とか住所とか晒しちゃったら、まずいだろうが、私たちが批判しているのは国民の税金で国民の生活を豊かにするために働くべき政治家なのだから、問題ないでしょ。
でも、共謀罪が成立したら、どんなことになるのか、一抹の不安はあるんだけどね。今のところは(夏の参院選までは先送りになるそうなので)大丈夫だと思うよ。だから、共謀罪だけは絶対に成立させないようにしたい。
追記(1/3)関連記事:
『保坂展人のどこどこ日記』
「『アメリカ弱者革命』(堤未果)が語りかける希望」
今年もランキングの応援よろしくお願いします。

現在第1位- 政治ランキング

現在第1位-社会・経済、海外生活、ダイエット
*この記事は『安倍晋三 - トラックバック・ピープル』にトラックバックしています。
安倍晋三や石原慎太郎についての記事を書いたとき、下記のURLにTBを送るだけで参加できます。あなたも参加してみませんか。
http://member.blogpeople.net/tback/06610
2006.12.23 (Sat)
日本がMD費に巨額をつぎ込む理由って?

↑from Bruce Gagnon's"Oganizing Notes"
それでも、今日もJSFさんからJSFさんのコメント欄からコピペをしたと思われるコメントが入っていたので、紹介しよう。
そういえばミニーさんは「核の冬」理論を上回る被害が出るという根拠を述べてないですね。
仮に条件をこう設定します。
*地球上の核兵器を全て一斉に使用する。
1.全て地表(都市部)への攻撃に使用
2.全て宇宙空間で核爆発させEMP効果を狙う
1はカール・セーガン教授の理論「核の冬」が訪れて地球が寒冷化、人類は存亡の危機に立たされる恐れがあります。寒冷化の要因は地表が焼かれた(特に都市の火災)事により発生した粉塵が地球を覆い太陽光線が届かなくなる為です。粉塵は何年も地球を覆い続け生態系は激変するでしょう。
2は電磁パルスにより電子機器が破壊される恐れがあります。市民社会が大混乱になる可能性がありますが、電磁パルスは一時的なものです。また原始的な生活を送っているところでは関係がありません。
・・・え~っと、どう見ても2より1のほうが深刻なんですが。
ところでミニーさんは「Operation Argus」をご存じですか?
カール・セーガン(November 9, 1934 – December 20, 1996)は日本でもその著書『Cosmos』が映像化されて、かなり有名になった天文学者で、とてもわかりやすく宇宙について説明してくれたので、一般人の宇宙への興味を駆り立ててくれた人だった。しかし、同じ学者の間ではあまりにも理論を単純化しすぎているという批判をあびていたそうだ。例えば、学者には学者の世界の専門用語や知識があるのだが、それを一般の人にわかりやすく説明するには、かなり単純化しなくてはならなくなるので、そういった批判をあびてもしょうがないだろう。ただ、研究よりも金儲けを重視した学者もよくそういった批判をあびることがある。
カール・セーガンは地球以外にも宇宙に生物がいるという持論を持っていたが、それに異論を唱える天文学者は多い。そいえば、UFOや宇宙人が話題になったのも、ちょうどカール・セーガンが全盛をきわめていた頃だったと思うが、今ではあまり話題に上らなくなった。最近では、米国が月に着陸したのもやらせや嘘ではないかという議論も起こっているほどで、いよいよやらせ王国のメッキがはがれてきたようだ。
で、JSFさんが指摘された『核の冬』(ウィキより)はまだ読んでいないが、以下、概要から。
概要
この現象は、核兵器が使用される事で、爆発そのものや広範囲の延焼(火災)によって巻き上げられた灰や煙などの浮遊する微粒子(数時間から数年に渡って大気中を浮遊する)により、日光が遮られた結果発生するとされる。
太陽光が極端に遮断される事から、海洋植物プランクトンを含む植物が光合成を行えずに枯れ、それを食糧とする動物が飢えて死に、また気温も急激に下がる事が予想されるなど、地球環境が人間が生存できない程に悪化するとされている。
ちなみに、放射能を帯びた死の灰が降り注ぐ事による催畸性の問題もあり、一度核戦争が勃発すれば、国家間の報復合戦から地域限定戦争によっても世界規模の被害が懸念され、核兵器の危険性を説明する上で、本項で述べる現象は度々引用される概念である。
その出典元の最後に
同理論は世論からすれば、都市火災における煤煙の量を悲観的に見積もるなど核による被害の過大評価だとはされながらも、核兵器による大規模破壊や大量虐殺は避け得ない物と考えられた事もあり、後に度々引用される事となった。
と書いてあるが、私も核爆発による浮遊微粒子が火事の煤煙によって発生する上昇気流に乗って成層圏にまで到達し、ジェット気流によって世界規模に拡散するといった現象が起こるとは信じがたい。浮遊粒子の重さにもよるが、これが上昇するよりも、地上に舞い落ちる確率の方が高いと思うからだ。それよりも、宇宙空間で核戦争がおこなわれた際に生じるデブリ(宇宙のごみ)が地球を覆って日光を遮ると考えた方が、現実味があるのではないだろうか。それも、浮遊微粒子が数時間から数年に渡ってしか大気中を浮遊しないのに比べて、デブリは減少することなく、永遠にどんどん増え続けるだろう。きっと今カール・セーガンが生きていたら、そう訂正するだろうと思う。前に紹介した藤岡惇教授の論文によると、すでに1.3センチ以上のデブリ(宇宙のごみ)が11万個以上、地球の周りを浮遊しており、宇宙空間で戦争がおこなわれると大量のデブリが生まれるのではないかと推測している。
地球最後の日は、上空の核爆発がもたらす。まずは、電磁パルスで電子機器が破壊され、その後、大量のデブリで覆われた地球は、日光が遮ぎられて、再び氷河期が訪れる。こうして、人類は存亡の危機に立たされるのではないかと私は思う。そして、確かにミサイル防衛の話をしているのだが、宇宙戦争では、それ以外のもっと強力な兵器も使われるので、核爆発が起こらないという可能性は限りなく低くなるだろう。
Operation Argusは、初めて聞いたので、私立PDD図書館で調べてみたら、「冷戦時代、アメリカが構想した核攻撃からの防空作戦。 高度500キロメートルの上空で核爆発を起こさせ、発生した放射能の帯(radiation belt)を核ミサイルの楯(タテ)とするもの。この帯の中を核ミサイルが飛行すると中のプルトニウムが変質し不発弾になるという。実験の結果、放射能の帯の残留時間が予定より短く、年間1千発以上が必要と分かり、計画は破棄された。」
最後に一つだけJSFさんに質問したい。
JSFさんもブログに書いていたし、米標的ミサイル迎撃は技術的に困難 防衛次官 (11/17産経Web)という記事にもあるとおり、SM-3で、米標的ミサイル迎撃は技術的に困難だったら、どうして日本は高額な金額を出してまで購入するの?これと少し関連した記事、またまたJSFさんのコメント欄で見つけた「日本に「死の灰」を降らせるミサイル防衛」はなかなか説得力があって面白かったよ。それにしてもJSFさんのコメント欄は2ちゃんからきたお馬鹿も多いけど、専門的な意見も多少あって参考になるわん。
で、結論として、やはり無駄なMDはやめましょうということ。かなり前にこのブログで紹介した藤岡教授の『なぜカナダ国民はミサイル防衛への参加を拒否したのか』は、日本のミサイル防衛に多額の税金を投入するのを阻止するためには、必読をお薦めする。日本国民もミサイル防衛を是非拒否するべきだと思うから。
追記:さっそくJSFさんから回答をいただいたので、ここに追記する。
日本が購入するSM-3は、日本を標的にした敵弾道ミサイルの迎撃を行う為のものだからです。
以上、回答終わり。
ええとね、北朝鮮が先頃実験したテポドンは、米国を標的とした長距離ミサイルなんだが・・・(汗)。これは、決して日本を標的にしたものではないのにもかかわらず、テポドンが発射されようとしたときに、安倍がNHKで臨時ニュースを流したのは、単に国民を脅かせ、日本には強力な防衛が必要だからと洗脳しようとした結果だということになろう。
それでは、JSFさんは、どこがどんな理由で敵弾道ミサイルで日本を攻めてくるとお考えですか?
追加参考記事:
『今日の喜怒哀楽』「ミサイル防衛の要、海上レーダー基地が運用不能。」
北朝鮮の「ノドン」迎撃可能?

現在第2位-政治ランキング

現在第1位-社会(2位)・経済、海外生活、ダイエット
ランキングの応援もよろしく♪
*この記事は『安倍晋三 - トラックバック・ピープル』にトラックバックしています。
安倍晋三についての記事を書いたとき、下記のURLにTBを送るだけで参加できます。あなたも参加してみませんか。
http://member.blogpeople.net/tback/06610
Tags : MD |
ミサイル防衛 |
カール・セーガン |
Cosmos |
核兵器 |
電磁パルス |
デブリ |
ノドン |
2006.12.21 (Thu)
JSFさんの反論への答え
私は朝顔かっ!(笑)
ってやさしく挿入じゃなくて、突入じゃなくて、突っ込みを入れつつミリヲタのみなさま、今日も楽しくいきましょうね。
ちなみに成分解析では、
美爾依の96%は毒電波で出来ています
美爾依の4%は回路で出来ています
という結果がでているので、CHFさんがおっしゃられるように、もともと純度の高かったものが、一層、毒電波の純度が高まってそのうち100%くらいになっちゃうかもね(笑)。
それでは、昨日お約束したとおり、「防衛ミサイルが殺人ミサイルに豹変するとき」という記事に対してJSFさんがとてもわかり易く反論してくださったんだけど、今日は、その反論に対する答え、そして、質問を用意した。わかりやすいように、私の記事を青、JSFさんの反論を緑で識別する。
さてさて、前置きはこの辺にして、さっそく本題に入ろうか。「SM-3は殺人ミサイルだ」という証拠。
上に述べたように、SM-3は防衛のためのミサイルと言われている割には、全く役に立たないのだ。そんな役に立たないものを540億円も出して無駄にできないだろう。そこで、戦争になったら、これを地上攻撃用に使おうとするだろう。だから、殺人ミサイルになるのだ。
えー・・・『~になったら』『~だろう』・・・あのですね、そういうのは「仮定の話」であって、断じて証拠ではありません。勝手な憶測じゃないですか。
しかもですね、SM-3の技術的な核心部分はキネティック弾頭と呼ばれる、宇宙空間で自律機動する特殊な弾頭部分にあります。SM-3の非常に多額な開発費用の殆どはこの特殊弾頭に費やされています。そしてこのキネティック弾頭の技術はどう考えても地上攻撃用装備には成り得ません。キネティック弾頭の姿勢制御技術は人工衛星の姿勢制御をもっとアクティブにしたものと考えれば分かりやすいですが、どのように使えばこれが地上攻撃用になるのです? 全く理解できません。
■弾道ミサイル防衛(BMD)用誘導弾技術の研究のうちキネティック弾頭要素の性能確認試験の結果について (12/19 防衛庁)
ちなみにアメリカ軍は、SM-3ではなくスタンダードミサイル(SM-2)を開発ベースにして地上攻撃型ミサイル(Land Attack Standard Missile)を造ろうとしたことは確かにあります。これはSM-4となる予定でした、しかし既に開発中止されています。何故かと言うと、当初のコンセプトは「トマホーク巡航ミサイルよりも安く手軽に使える艦対地ミサイル」だったのですが、この役割そのものがハープーン対艦ミサイルの対地攻撃転用(ハープーンBlock2)で奪われてしまい、またトマホーク自体も新型の「タクティカルトマホーク」でコストダウンが行われ、わざわざ手間を掛けてSM-2を対地攻撃に転用する意味が無くなってしまったのです。
まあ、これは論文などの正式なものではないし、ただのブログなので憶測でものを言ってもいいはずですが、何か?憶測が的中することもあるし、はずれることもあるのは、みなさま、ご存知ですよね。私が言っているのは、もし、これを上回る兵器(最近ロシアで開発されたような弾頭部分に加速用のエンジンがついたもの)が使われたら、いくらキネティック弾頭とは言え、的中率が低くなってしまうわけで、そうしたら全く使い物にならなくなってしまうわけでしょう。だから、そうなったら、再利用するために改良して(例えば、キネティック弾頭部分を六ヶ所再処理工場で作ったプルトニウムを使って核弾頭として交換すれば、殺人ミサイルに変わるということです。
『マガジン9条 教えて山田先生 短期集中軍事講座』にも防衛のためのミサイルも簡単な改良によって地上攻撃用に使えると書いてある。
いいえ、そんなことは書かれていません。山田教授はその軍事講座の中で「対艦ミサイルは改造して対地攻撃型にできる」と言っています。対艦ミサイルも対地ミサイルも攻撃用です。
それと次ですが・・・
私が言いたかったのは、JSFさんの尊敬する山田先生が(笑)、「宇宙ロケットが改良によって大陸間弾道ミサイルになってしまう」ともおっしゃられていたことです。ちょっと書き方がまずかったかな?
それから、藤岡惇教授(立命館大学)の論文「米国の宇宙と核の覇権と軍産複合体」にもあったとおり、このまま米国の宇宙軍事化が進んで、宇宙空間が核戦場となれば、放射能汚染が地上を襲い、癌で死ぬ人が激増するだろう。そうすれば、一見防衛のためのミサイルが結果的には癌を蔓延させる殺人ミサイルに変わってしまうというわけだ。
第一に、核弾頭は迎撃で破壊されても核爆発はしません。核爆発のシークエンスは複雑かつ精密なもので、適当にぶつけて破壊しただけで勝手に反応してしまうようなお手軽な物なら誰も苦労して核実験などしないです。
第二に、宇宙空間が戦場になって放射能汚染が地上を襲う・・・などとはなりません。藤岡惇教授は経済学が専門で、理系分野は素人以下です。ところで太陽からドカドカ降り注いでいる「宇宙放射線」の存在はご存知ですか?
第三に、核物質が爆発せずに地表に落ちてきたとしても、核弾頭に搭載される重量(数kg~数十kg)程度では、核爆発する場合と比べるとそれほど深刻なことにはなりません。核爆発よりも深刻なことになるなら、各国はこぞって核反応させずに核物質をバラ撒く兵器を開発しているはずですが、そういった弾頭が正式採用された話は冷戦時代から今日まで、聞きません。
結論として、宇宙空間が核戦場になるとしたら核戦争が勃発した場合になりますが、宇宙空間で迎撃できない場合は地上で核ミサイルが炸裂するわけですが・・・貴方は本気で『地表で爆発するよりも宇宙空間で爆発したほうが危険』と主張される気ですか? ちなみに宇宙物理学者のカール・セーガン氏が提唱した「核の冬」理論は、地表で核爆発しないと成り立たない理論です。
美爾依(みにー)さん、貴方は藤岡惇教授が「核の冬」理論を上回る脅威を証明する新理論を打ち立てたと、本気で信じているんですか? 専門外の藤岡惇教授が宇宙物理学の権威、セーガン教授を凌駕したと?
ふぅ・・・やれやれ、です。では次に他の細かい論点にも斬り込んで行って見ましょう。
『地表で爆発するよりも宇宙空間で爆発したほうが危険』と主張される気ですか?
もちろんですよ。
第一に、核弾頭は迎撃で破壊されても核爆発はしません。核爆発のシークエンスは複雑かつ精密なもので、適当にぶつけて破壊しただけで勝手に反応してしまうようなお手軽な物なら誰も苦労して核実験などしないです。
ええとですね。このところは激しく反論します。偶然JSFさんのコメント欄で見つけた次の文章はJFSさんも読まれたでしょう。
大気圏外核爆発の危険性というとこういうやつですね?
電磁パルス兵器で大惨事の恐れ―米専門家
同書は「精密に設計されたEMP兵器は、最も人口密度が高い都市で核兵器が爆発したときよりも多くの米国人を間接的に殺害できる」とし、EMP兵器に対するインフラの脆弱性を改善するよう提言している。
EMP兵器は、上空での核爆発によって強力な電磁パルスを発生させ、電子システムを破壊する兵器で、一個の小型核爆弾でも甚大な被害をもたらすことができる。
それからEMPでぐぐってみたら面白い内容を見つけました。
軍事百科辞典より
EMP
電磁パルス効果のこと。1962年7月9日の早朝、ハワイのホノルル市内で発生した現象。この現象は突如して、数百カ所の盗難・防犯装置が警報を鳴らし、同時に送電線のブレーカ(遮断機)が次々と火を吹き出し、市内は停電となった。電力会社の調査では、原因不明の強力な電気サージが送電線上を走って、全市の配電系を破壊したと発表、しかし当時の上空には雲はなく、雷が原因とは考えられなかった。後にこれは、ジョンストン島での超高高度核実験が原因とわかりましたが、米国政府はこれに報道管制をかけて、報道を差し止めました。
原理は、核爆発の時にでるγ線が大気と成層圏で空気と衝突し電子を叩き出します。この電子(発見者の名をとって、”コンプトン電子”とよばれる)は、さらに数万の2次電子とイオンを作り、それと同時に電荷の移動による大電流が発生します。これらの電場と電流は瞬間的に発生するので、非常に短く強力な電磁波が地球の磁力線に沿って地上に降り注いだのです。
雷とは比べることができないほどに、パルスの立ち上がりが早く、普通の保護回路が働く前に、大電流が流れ回路や配線をショートさせ焼き切る。よって、軍用品のEMP保護には、民生用は使えず、回路から素子まで専用の物を開発・設計する必要があるが、これがために軍用の電子機器が非常に高価な物になってしまう欠点を生む。
この核爆発のパルスは、人を殺傷しなくても、電子機器だけを破壊するため兵器としての可能性が注目され、政治問題化しない核を利用しないEMP兵器が盛んに研究され続けてきた。アメリカやソ連(ロシア)だけでなく、イギリスでも92年に研究していることを明らかしている。アメリカでは湾岸戦争には使われなかったが、トマホーク用のEMP弾頭が開発中で、核兵器の爆縮の技術を応用したものであるようだ。ただ、核兵器よりは範囲が狭く、EMPは指向性をもって発射されるような弾頭になりそうである。
なお、1963年より上空での核実験は禁止されてます。
ということで、こういった可能性もあるということです。宇宙放射線とは全く別のものです。ただ、私は実際にその現場をみたわけではないので、ただ藤岡教授の主張をサポートするだけで、絶対にという確証はありません。何しろ、そういった情報は手に入りにくいですから。核反応させずに核物質を消滅させてしまうような兵器が早く開発されたらいいですね。
5兆円を納税者数の6000万人で割ると一人8万円もの税金を取られていることになる。それでも本当に防衛に役に立つんならいいのかもしれないけど、全く使えないようだから、やんなっちゃう。
ゲンダイの記事をあっさり信用するんですか。驚きです。
え?ゲンダイにこの記事が載っていたのですか?これは私が勝手に計算したものです。
『マガジン9条 教えて山田先生 短期集中軍事講座』の「ミサイル防衛システムはどこまで進んでいて、その効果はどれくらい期待できるの?SM3編」では、ミサイルの経路が動画でわかり易く説明されているし、その他の情報にもなぜ役に立たないか書かれている。
山田先生の授業は失敗だったって、最初に私が美爾依(みにー)さんネタを書いた「公表されている事を秘密裏に行われていると言い張る人」で紹介したじゃないですか。
神浦元彰氏や山田朗教授のMDに関する知識、いやそれ以前に軍事全般に関する知識は素人以下で、お話になりません。詳細は
「神浦元彰特集」
「山田先生特集」
で纏めてあります。是非ともご覧下さい。
「神浦元彰特集」と「山田先生特集」は読ませていただきました。何よりも、このお二人は軍拡反対派、JSFさんはミリヲタという全く反対の思想がバックにあるので、JSFさんを初めとするミリヲタさんたちはお二方の主張に賛同できないのは当然だと思います。山田先生は歴史の教授で軍事知識に関しては、専門性といった意味ではJSFさんの方が高い知識をお持ちなのはわかります。神浦氏は軍事評論家なので、それなりに軍事に関する知識はあると思います。そして、北朝鮮のCIA陰謀説は100%否定できるものではないと思います。
1.SM-3がICBMに命中する確率はたったの50%しかない。
山田先生は50%の根拠を述べることが出来ませんでした。
JSFさんもそれより高い確率の根拠を述べることはできないでしょう。
2.弾道ミサイルを迎撃するには発射直後のスピードが出ていないブースト段階を狙うのが効果的だそうだが、これだと先制攻撃になってしまうのでできない。
弾道ミサイルのブースト段階を狙うMDシステムはABL(空中レーザー砲)ですが、日本に導入予定はありません。また弾道ミサイルが発射された時点で敵国の先制攻撃とみなせます。そしてアメリカ合衆国は憲法九条の制約などありませんので、そもそもお構い無しに迎撃するでしょう。
弾道ミサイルが発射された時点で敵国の先制攻撃とみなされるのですか?でも、そのミサイルが米国向けで日本を狙ったものではない場合は、集団的自衛権を行使しないとそのミサイルを撃つことはできませんよね。
3.そこで空中を水平飛行しているところを狙うのだが、SM-3の飛距離では弾道ミサイルに届かないという説と迎撃は可能という説に分れる。SM-3が届くのは、せいぜい高度300メートルくらいだから、北が米国向けに開発中のテポドン2は高度500メートルを飛ぶので、届かないという意見とSM-3は、高度500kmまで届き、日本向けに北朝鮮が配備しているとされるノドンの最高高度は約300kmと推定されているので、理論的には迎撃が可能という意見。どちらが本当なのだろうか。いくらなんでも大気圏外まで上がるのに、300メートルや500メートルということはないだろうとは思うけど・・・・。
単純に300メートルや500メートルというのは、300キロメートルや500キロメートルの誤植でしょう。三流紙のゲンダイではよくある事です。
ところで弾道ミサイルは「弾道飛行」する為に弾道ミサイルと呼ばれます。水平飛行を行うのは巡航ミサイルの方です。弾道ミサイルも弾道頂点の一瞬だけなら水平状態になりますが、それは水平飛行とは呼びません。
確かに弾道飛行ということは水平飛行ではないでしょうね。でも、加速用のエンジンがついていたら、水平飛行も可能かもしれませんね。
4.弾道ミサイルは金属のオトリ弾を出したり、コースをジグザグに変える機能に加えて、ガスパーチョさんが教えてくださったブログ『Spike's Military Affair Review』によると、つい先頃ロシアで弾頭部分に加速用のエンジンがついたものが発明されたそうだ。極めて高速で落下するため、迎撃ミサイルで撃墜できないため、ますますその的中率は落ちるだろう。
あ、神浦さんの所のスパイク通信員さんのサイトですね。
>弾道ミサイルは金属のオトリ弾を出したり
デコイを搭載するにはMIRV化できるほど弾頭小型化技術が無いと無理があります。北朝鮮の弾道ミサイルは単弾頭です。
>コースをジグザグに変える機能に加えて
基本的に弾道ミサイルにそのような機能はありません。
>加速用のエンジンがついたもの
ロシアのトーポリMを指しているなら間違いです。加速用ではなくコース修正用です。技術的には北朝鮮が実用化できるレベルではありませんし、そもそも迎撃ミサイル側も進化すれば対応していけるでしょう。それこそブースト段階を狙えばトーポリMも他の弾道ミサイルと同じです。
だから、ロシアでその新しい弾頭ミサイルが開発されたということは、北朝鮮もそれを手に入れる可能性があるということです。そして、基本的にそのような機能はなくても、応用的にはあるわけで・・・・。
5.ノドンクラスで言えば弾頭は約1~2メートルと小さいものなので、確実に撃ち落とすためには一発のノドンに対して何発ものSM3で迎撃しないとならない。それも、弾頭を破壊するには迎撃用のミサイルを直接ぶつける必要があるため、ピストルの弾丸をピストルの弾丸で撃つようなものだそうだ。
実はその例え、あまり意味がないんですよね。
例えば艦船の近接防御システム(CIWS)、20mmバルカンファランクスは、飛んでくる5インチ砲弾を迎撃した実験結果があります。弾を弾で撃墜することは可能なんです。
それは可能でしょうが、的中率はかなり低くなるのでは?それに、実験は多くがその弾のスピードや飛距離など、前もって計算つくされたものだし・・・・。
6.撃ち落とせなかった場合は落下時をPAC3で狙うのだが、地上に近いため、ICBMの弾頭に核や生物化学兵器が搭載されていれば、いくら空中で撃ち落としても被害は免れない。
既に上で述べている通り、迎撃が成功すれば核爆発は起きない。生物兵器は搭載された菌が死滅、化学兵器も燃やし尽くされます。
パトリオットPAC-3 [Hyper Arms]
------------------------
迎撃ミサイルは、MPQ-53フェーズド・アレイ・レーダーの誘導により細かい飛行コースの修正を小型ロケット・スラスターで行い弾道ミサイルに直撃(Hit-toーKill方式)する事を目指している。 またNBC(核・生物・化学)弾頭を完全に破壊する為に73kgの高性能炸薬を搭載しており、万が一に備えて近接信管も装備している。
------------------------
以上です。弾道ミサイルに対しては直撃後に炸薬が起爆します。近接信管は対航空機・対巡航ミサイル用です。
「迎撃が成功すれば核爆発は起きない。生物兵器は搭載された菌が死滅、化学兵器も燃やし尽くされます。」なんて都合のいいことがありえるのでしょうか。この実権結果があったら、是非、教えてください。
それにしても、とてもご親切にわかり易く教えていただいたので、参考になりました。ありがとうございました。
又、軍事関係でわからないことがあったら、JSFさんにお聞きしますね。

現在第4位-政治ランキング

現在第1位-社会・経済、海外生活、ダイエット
ランキングの応援もよろしく♪
*この記事は『安倍晋三 - トラックバック・ピープル』にトラックバックしています。
安倍晋三についての記事を書いたとき、下記のURLにTBを送るだけで参加できます。あなたも参加してみませんか。
http://member.blogpeople.net/tback/06610
2006.12.18 (Mon)
防衛ミサイルが殺人ミサイルに豹変するとき
その前に、私はミリヲタを見下しているっていうコメントをもらったんだけど、どうしてそう思うのかなぁ?いつミリヲタを見下すような文を書いたっけ?ミリヲタさんたちは私の知らないことをよく知っている方たちなので、見下すどころか尊敬してるのにさ。
あと、私は日本は全く防衛をするべきではないとは一言も言っていない。もちろん、いざというときのために防衛はするべきだと考えているけれども、外交カードとして防衛費に5兆円もかけるのはどうかと言っているのだ。よくコメントを下さるエンプティさんによれば、自衛隊・防衛力は消火器や常備薬、予防接種のようなもので、いざというときの災害に備えるべきものだということだが、確かに、消火器や常備薬や予防接種みたいに安いものなら備えに憂いなしって感じで結局は使わずに終わってもぜんぜんなんとも思わないけど、毎年5兆円近くもかけて、全く意味のないものだったら、国民はやってられないよ。5兆円を納税者数の6000万人で割ると一人8万円もの税金を取られていることになる。それでも本当に防衛に役に立つんならいいのかもしれないけど、全く使えないようだから、やんなっちゃう。それでも大人しい日本国民は文句も言わずにせっせと働いて税金納めているんだから、涙がでてきちゃう。
例えば、前回書いたSM-3は9発のミサイルの他に発射台やイージス艦でそれに対応するためのシステム整備や改修費用に540億円もかかるわけなんだけど、何をするミサイルかっていうと、先日北朝鮮が打ち上げたと言われるテポドンのような弾道ミサイル、ICBM(大陸間弾道ミサイル)を打ち落とすために長い時間かけて開発されたものだ。
『マガジン9条 教えて山田先生 短期集中軍事講座』の「ミサイル防衛システムはどこまで進んでいて、その効果はどれくらい期待できるの?SM3編」では、ミサイルの経路が動画でわかり易く説明されているし、その他の情報にもなぜ役に立たないか書かれている。では、その理由を挙げてみよう。
1.SM-3がICBMに命中する確率はたったの50%しかない。
2.弾道ミサイルを迎撃するには発射直後のスピードが出ていないブースト段階を狙うのが効果的だそうだが、これだと先制攻撃になってしまうのでできない。
3.そこで空中を水平飛行しているところを狙うのだが、SM-3の飛距離では弾道ミサイルに届かないという説と迎撃は可能という説に分れる。SM-3が届くのは、せいぜい高度300メートルくらいだから、北が米国向けに開発中のテポドン2は高度500メートルを飛ぶので、届かないという意見とSM-3は、高度500kmまで届き、日本向けに北朝鮮が配備しているとされるノドンの最高高度は約300kmと推定されているので、理論的には迎撃が可能という意見。どちらが本当なのだろうか。いくらなんでも大気圏外まで上がるのに、300メートルや500メートルということはないだろうとは思うけど・・・・。
4.弾道ミサイルは金属のオトリ弾を出したり、コースをジグザグに変える機能に加えて、ガスパーチョさんが教えてくださったブログ『Spike's Military Affair Review』によると、つい先頃ロシアで弾頭部分に加速用のエンジンがついたものが発明されたそうだ。極めて高速で落下するため、迎撃ミサイルで撃墜できないため、ますますその的中率は落ちるだろう。
5.ノドンクラスで言えば弾頭は約1~2メートルと小さいものなので、確実に撃ち落とすためには一発のノドンに対して何発ものSM3で迎撃しないとならない。それも、弾頭を破壊するには迎撃用のミサイルを直接ぶつける必要があるため、ピストルの弾丸をピストルの弾丸で撃つようなものだそうだ。
6.撃ち落とせなかった場合は落下時をPAC3で狙うのだが、地上に近いため、ICBMの弾頭に核や生物化学兵器が搭載されていれば、いくら空中で撃ち落としても被害は免れない。
日米ミサイル防衛共同開発は壮大なムダ (ゲンダイネット2006年11月21日)より
それなのに安倍政権はイケイケで、きのう(20日)は塩崎官房長官が「第三国の防衛のために用いられることはない」と定めた福田談話の見直しを口にした。軍事評論家の鍛冶俊樹氏はこう見ている。
「ブッシュ政権は中間選挙の敗北を受け、防衛費削減を余儀なくされている。MD開発も削減の対象なんです。日本に共同開発をもち掛けているのは、『削減分は日本がカネを出せ』ということでしょう。いま進めているMDのほか、さらに巨額の米国向けMDシステムの開発を裏で進めている可能性は高いと思います」
安倍はこんなムダ遣いを口約束してきた。国会でとことん聞くべきだ。
そうか、ミサイル防衛を実現させるために、安倍は、憲法を変えようとしているのか。そして、先制攻撃、敵基地攻撃、集団的自衛権を行使しようとしているわけか。つまり、安倍は寄生虫米国政府のために平和な日本や罪のない日本国民を犠牲にしようとしている売国奴の本性を丸出しにしているというわけだ。
さてさて、前置きはこの辺にして、さっそく本題に入ろうか。「SM-3は殺人ミサイルだ」という証拠。
上に述べたように、SM-3は防衛のためのミサイルと言われている割には、全く役に立たないのだ。そんな役に立たないものを540億円も出して無駄にできないだろう。そこで、戦争になったら、これを地上攻撃用に使おうとするだろう。だから、殺人ミサイルになるのだ。『マガジン9条 教えて山田先生 短期集中軍事講座』にも防衛のためのミサイルも簡単な改良によって地上攻撃用に使えると書いてある。
それから、藤岡惇教授(立命館大学)の論文「米国の宇宙と核の覇権と軍産複合体」にもあったとおり、このまま米国の宇宙軍事化が進んで、宇宙空間が核戦場となれば、放射能汚染が地上を襲い、癌で死ぬ人が激増するだろう。そうすれば、一見防衛のためのミサイルが結果的には癌を蔓延させる殺人ミサイルに変わってしまうというわけだ。今でも、核実験と癌の関連は政府によっては一切公開されていないが、被爆者が癌で亡くなる率は世界的に増えているそうだ。
防衛力の増強を支持する人には、自分の身にもふりかかる可能性の高い癌のリスクや、環境汚染など現実的なことについても深く考えて欲しい。又、「宇宙の軍事化」から「宇宙の兵器化」を企て、全世界を制覇しようとしている米国に一つの駒としてただ利用されるだけの日本はこのままでいいのだろうか。
最後に藤岡教授の論文から米国がいかに日本や東アジアをコントロールしようとしているかが書かれた部分を抜粋して終わる。
藤岡惇教授(立命館大学)の「米国の宇宙と核の覇権と軍産複合体」より
日本・東アジアへのインパクト
米国は、経済的なライバルに成長しつつある中国とAsean諸国とを危険視し、封じ込めようとしている。それに伴い、米軍は東アジア、とくに中国シフトを強めている。たとえばトライデント核ミサイル24基(1基あたり8個の核弾頭を積んでいるので、1隻から合計192個の核弾頭を敵地に打ち込むことができる)を搭載する戦略原子力潜水艦の配属先をみると、1997年には大西洋に10隻、太平洋に8隻が配置されていた。8年後の2005年になると、大西洋には5隻と配置数が半減したのにたいして、太平洋には9隻配置された。米軍の核戦略の重点は、明らかに大西洋から太平洋、特に東アジアにシフトしつつある。
2006とは、日本版のMD網づくりが本格化する年である。ペイトリオット3型ミサイル(PAC3)4個高射群がまもなく地上配備され、開発中の改良型スタンダード・ミサイル3(SM3)搭載のイージス駆遂艦4隻も2007年には横須賀と新潟に配備される予定だ。
TMD(戦域ミサイル防衛)をMDに統合したので、北朝鮮や中国が打ち上げるミサイルが、米国向けなのか日本向けなのかが分からなくなる。したがって日本の国外を標的とするミサイルも、自衛隊が迎撃するほかなくなってしまう。まさにMD参加をスプリングボードにして日米分時同盟の痛いかが完成するわけだ。MDとは、ブッシュ政権のもとで、宇宙への兵器配備を不可欠とする「宇宙の軍事化」の第2段階突入を前提とした計画に変質した。国民の命を北朝鮮のミサイルから守るものというよりも、中国・ロシアのミサイルの宇宙進出を阻止し、アメリカ軍の宇宙占領体制を維持し防衛するための「トロイの木馬」計画に変質したわけである。
と同時に北東アジア・中国から中央アジアを経て中東にいたる「不安定の弧」地帯をにらんだ米国の「宇宙覇権を背景とする地球規模攻撃」態勢の前線基地として、日本が組み込まれるところまで事態は来ている。日米安保条約の極東条項の空文化の機器が来ているだけでなく、宇宙開発事業団法の成立にさいして日本の国会が行った「宇宙開発を平和目的に限定する」とした国会決議(1969年5月)にも定職する事態になっている。
Note.
最後に私は全く軍事のことには素人なので、足りないところや、追加するべきところがあったら、コメント欄でお知らせ下さい。読者のみなさまは私よりずっと詳しい知識をお持ちだろうと思うので。そして、一つのブログが長いので間違いもよくある。そんな時は、誤りを指摘してくださった方には知らせるけど、これは、お金を払って読む出版物ではないし、趣味でやっている無料のブログなので、文中でいちいち「訂正しました」なんて書いていられないので、そのところ、宜しくね。
昨日のブログのコメント欄にも書いたけど、批判と誹謗・中傷の違いのわからない人がたくさんいるようです。誹謗・中傷というのは理由もなく感情的に個人攻撃をすることで、批判というのは、その人の発言、行動、書いた内容に対して違う意見を述べたり、間違っていると思われる場合は、自分が正しいと思う意見、どこが違うのか、何故違うのかなどを明瞭に理論的に表現することです。内容と全く関係ない宣伝、広告のためのコメントやTBも承認されません。

現在第4位-政治ランキング

現在第1位-社会・経済、海外生活、ダイエット
ランキングの応援もよろしく♪
*この記事は『安倍晋三 - トラックバック・ピープル』にトラックバックしています。
安倍晋三についての記事を書いたとき、下記のURLにTBを送るだけで参加できます。あなたも参加してみませんか。
http://member.blogpeople.net/tback/06610
2006.12.17 (Sun)
昨日は期末試験だった。
また、これからでかけなくてはならないので、今日は昨日に引き続き日本の軍事力について書こうと思うんだけど、SM-3が殺人兵器だということについて多くの反論をいただいた。また今日はこれから出かけなくてはならないので、この反論に対する反論は帰ってきてから書こうと思う。
ミサイル防衛についてわかりやすく説明したサイトがあったので、ここに紹介する。
米軍・自衛隊の再編・再配備とミサイル防衛(3)
それから、いただいたコメントに日本の軍事費が減少しているという意見と逆に増えているという意見があったのだが、みなさまはどちらだと思うだろうか。とらちゃんが資料を下さったので、これらも参考にしていただけたらと思う。
平成17年度防衛関係予算
防衛庁の「平成17年度防衛関係費概算要求」段階の数字は4兆9,335億円。
そして、コメントはたくさんいただいたのだが、読む時間がないので、帰ってきてから承認できるものは承認する。
それでは、みなまさま、今日はこの辺で。
2006.12.16 (Sat)
高額な先端兵器や技術の購入によってエスカレートする日本の軍事化

↑朝鮮日報から
今日の逆アクセスランキングの2位は、おとといのブログで紹介させていただいた『Kojii.net ココログ別館』で、『週刊オブイェクト』の半分以下のアクセスだが、それでも、Yahoo!検索よりは上まわっている。
で、この2つのブログからたくさんのミリヲタさまたちがコメントを残してくださったのだが、その中で一番多かったコメントはおととい私が書いた『防衛ミサイルのお値段は?』という記事の中で約500億をSM-3だけの値段とした表現を正すものだった。確かに米国国防省の書類には、9発のミサイルの値段とその発射台などの備品(associated equipment and services)も含むと書いてあるが、この金額に備品や技術者のサービスが含まれているなんて細かいことよりも、この殺人ミサイル(ミサイルに人が乗っているわけではなくて、これが当たったら人が死ぬわけだから)に備品やサービス料も含めてこれだけのお金がかかっているという事実が重要なのであって、そんな重箱の隅をつつくようなまねはしないで欲しい。まあミリヲタにこんなこと言っても無駄なのは承知しているが・・・。
それでもその米国国防省の記事を書いたときはざっとななめ読みをしただけなので、重要なところしか注意して読まなかったんだけど、細かい内容を読んだら、その技術者のサービスは、米国政府と契約技術者による協力、そして、それに関連した戦略サポートも含まれているんだって。つまり、国内では正社員になれないパートタイマーや就職先のないニートが増えているにも関わらず、540億円も払って、防衛ミサイルを買うついでにシステム改修費用として、アメリカ人を高額で雇う費用を国民の税金から払っているのだから、これ以上の税金の無駄使いがあるだろうか。
コメント欄でbayanさんが紹介して下さった[軍]ミリヲタ入門 第一回 何故、国家に軍事力が必要なのかでは、
つまり軍事力とは「外交交渉のカードゲームに勝ち残るため」に存在するものであって、戦争をするかどうかは本質的には関係がない。
なんて言っていらっしゃるが、これだけ軍事力に多額な血税をかけても外交交渉が全くダメで役に立たない日本はどのように説明すればいいのだろうか。口ではとてもかなわないから暴力をふるおうとしてるのと同じではないか?そしてカードゲームはあくまでもゲームだが、軍事力をどんどん高めていけば、そのうちその殺人兵器の効果を確かめたいがために戦争を始めてしまう恐れもある。そして、戦争では、実際に多くの人々が血を流し、その傷の痛みに耐えかねて死んでいくのだ。
結局こんなミサイルなどの兵器を買ったって、外交カードなんかにならない上に、国民にとっては一銭の得にもならないわけだ。ただ、防衛庁幹部や実際のA級戦犯よりもたちの悪いA級戦犯容疑者を祖父に持つ安倍晋三、Asshole太郎やアル中川などに代表される一部の軍国主義に陶酔している閣僚たちの自己満足のために税金が無駄遣いされているのだ。
今回のことから、日本にいかにミリヲタが多いかを思い知らされたのだが、このまま防衛庁が防衛省になったら、日本の軍事化はますます進み、軍国主義復活、戦争へ突入となるであろう。
「進め!愛国ネチズン諸君!」によると、これまで東北で最も自衛隊入隊者が多かった青森県での入隊者が今年は減少しているそうだ。ミリヲタ君たちには、いいチャンスだと思うけど、どお?
参考記事:
世界トップクラスの兵器体系 日本軍事力の実態
専門家らは、このような先端兵器の開発、保有が単純な防御用、自衛手段にとどまらず、平和憲法改正、新防衛計画大綱などと相まって周辺国を脅かす攻撃手段となりうる点に注目すべきだと指摘している。(朝鮮日報 2005/03/31)
関連記事:
それでも日本は米国に貢ぎ続けるのか?(2006/05/17 )
Tags : 安倍晋三 |
ミリヲタ |
防衛庁、防衛省 |
軍国主義 |
米国 |
国防省 |
軍事力 |
先端兵器 |
2006.12.14 (Thu)
ミサイルのお値段は?
冗談も休み休みお言いぃ~!
あれだけ、多額の血税を無駄使いしたやらせTMだったのに、関連者の給与の返納だけで済まされる問題か?それも、たったの2~3ヶ月分?もし、これで教育基本法が成立するとしたら、安倍を初めとした責任者は全員辞任させるべきだ。
ちなみに、日本のTMは、米国のタウン・ホール・ミーティングをそのまま真似たものだと思うんだけど、米国でも同じように共和党の支援者だけが集まって開かれるやらせミーティングがある。日本のTMよりもっと派手で、警備も厳しい。テレビで見ているとブッシュに向かって絶叫したり、政府に有利な意見だけが交わされたり、とにかくとんでもなく芝居がかった会議なんだけど、米国ではいまだに続けられているそうだ。カナダにもあるけど、とても地味でテレビでも放映していないんじゃないかな?少なくとも、私は見たことがない。
とんでもないことに、防衛省法案も今日、昼に可決されてしまったそうじゃないか。
防衛省法案、参院委で可決 海外派遣本来任務化 (共同通信 12月14日 12時11分)
自衛隊の海外派遣を本来任務化する防衛庁の「省」昇格関連法案が14日昼の参院外交防衛委員会で、自民、公明、民主各党の賛成多数で可決された。社民、共産両党は反対。与党は15日の参院本会議での可決、成立を目指している。成立すれば防衛庁は来年1月から防衛省に移行する。
関連法案は、内閣府の外局である防衛庁を「防衛省」、防衛庁長官を「防衛相」に変更し、自衛隊法で「付随的任務」とされてきた国連平和維持活動(PKO)や、周辺事態法に基づく後方地域支援などを「本来任務」に格上げする。テロ対策特別措置法やイラク復興支援特別措置法に基づく活動も本来任務に位置付ける。
もうここまでなんでも押し切られると、脱力しちゃうよ。昨日ブログで紹介した小沢一郎氏のメッセージにはやはり、防衛省案がすでに可決されてしまったような響きがあったんだけど、やっぱりね・・・・。
さてさて、今日は一昨日に書いた『防衛ミサイルよりもワーキングプア』という記事を読んでいらしてくださった軍事オタクの方々のおかげで、アクセスはうなぎのぼり(汗)なんだけど、TBしてくださった井上さんが私の記事を取り上げてくだ、くだ、下さった。
ちゃんと公表してるんだが
「防衛ミサイルよりもワーキングプア」(カナダ de 日本語) より。
武器を買うときに「国民のみなさん~。今度は SM-3 ミサイルを買いますよ~。値段は 2 億円で~す。いいですかぁ。』なんていちいち教えてくれるわけじゃないから
つ「DSCA notified Congress of a possible Foreign Military Sale to Japan of SM-3 Block IA Standard missiles」(PDF)
つ「DSCA notified Congress of a possible Foreign Military Sale to Japan of SM-2 Block IIIB STANDARD Missiles」(PDF)
本当に隠密裏にコトが運ばれているのならともかく、ちゃんと公表されていることについてまで、さも隠密裏にコトが運ばれているような言説を垂れ流すのはいかがなものかと。まして、カナダ在住なら英語ぐらい分かるでしょ。
いやあ、軍事オタクの情報はすごいねぇ。さっそく上の2つの米国国防省のサイトに行ってみたら、SM-3ミサイルは、3億円どころか、約500億円で、SM-2ミサイルは約70億円だって(@@)!この書類は国防省が武器を販売する前に、これこれしかじかのミサイルのセールスの予定がありますというお知らせなので、実際にこれらを買ったという決定的な証拠には欠けるものの、日本が武器のセールスをリクエストしている、つまり、売ってくれと頼んでいるわけだから、ほとんど購買したと見ていいのではないかと思う。交渉などして、値段は多少変わってくるかもしれないけどね。
井上さんは公表していると言っているが、これは米国の国防省が公表しているわけで、日本の防衛庁が公表しているわけではなく、日本国民に対して公表されている資料とは言えない。それに、井上さんのブログのコメント欄に「防衛白書の資料(資料14 平成18年度主要事業の経費)に、普通に載ってる事に関して「秘密裏に」とか言われても困りますよね...。」というコメントがあったが、そういった政府によって作られた資料を鵜呑みにできないから言っているのだ。
昨日の私のブログのコメント欄にLDPさんから的を得たコメントをいただいたので、紹介させていただこう。
はじめまして。
いくつか疑問があり書き込みさせていただきます。
>国民が防衛について勉強するってどうやって?だって、なんでも極秘で行われているみたいだし
防衛白書を読むだけでかなりの勉強になると思います。
軍隊ですから秘密はあります。しかし金の流れに関しては国会で予算審議されますのでほぼガラス張りです。
国会で予算審議されているからガラス張りということは決してないと思う。
防衛施設庁の事件がありましたが、これは極秘の裏金の類ではなく社会保険庁等と同類の、役所では起こりうる事件だと思います(決して許されるものではありません。厳しい追求を望みます)。
「しかし国民には内緒の裏の軍事費とかあるんじゃないの?」と言われると、私には反論できません。私の理解の範疇を超えるからです。。
でしょ?反論できないよね。つまり、ガラス張りということに対して100%の確信を持って言っているわけではないということだよね。
小沢氏を支持する方たちは、彼の提唱する「国連待機部隊」に関してどう思っているのでしょうか?
実現するためには防衛庁の省昇格、もしくは新たな省庁、防衛費(国連待機部隊費が追加か)の大幅な増加は避けられないのですが。
これに関して民主党、小沢氏から明確な発言は得られていません。
2004年に民主党によって構想された国連待機部隊に関しては、自衛隊のほかに国連用の非常待機隊員を置くということで、LDPさんがおっしゃられるように、ますます防衛費が膨れ上がることになるから、反対。カナダにもこの部隊があるために、かなりの防衛費がかかっている。特に、その任務が明らかにされないうちは危険を伴うので、賛成できない。民主党は、参院選前に、国連待機部隊についてどんな政策をとるのか、早目に発表してくれたらと思う。
で、このつながりで逆アクセスランキングで見つけたmixiのサイトに防衛費の中の武器調達費の貴重な資料があった。
http://www.epo.jda.go.jp/supply/jisseki/17jisseki18mikomi.pdf
どれもこれもPDFファイルなので、アクロバット・リーダーがないと読めないのだが、きっとこれは防衛白書からの抜粋だろう。とにかくこれを見るとすごい金額なのでめまいがしてくるようだ。例えば、平成15年の武器調達総額1兆2736億7400万円だが、16年になると1兆3061億7000万円と約300億円上昇している。
そして、これには米国から買った武器は含まれていないので、真の武器調達の総額は、もっと大きなものになるだろう。
平成17年の主要調達品目としては、合計額が書いていないの出、後ほど計算してみようと思うのだが、その一例として「戦闘ヘリコプターAH-64D」を2機、富士重工と石川島播磨重工から104億円で買っている。
企業別契約実績は下記の通り。
1位 三菱重工(株)2416億5800万円 (全体の比率17.6%)
2位 川崎重工(株)1297億4700万円 (9.4%)
3位 三菱電機(株)1141億1500万円 (8.3%)
憲法9条で戦争が禁じられているのに、なぜ、これだけの戦闘機や武器を日本は保有しているのだろうか。防衛のためといっても、どこが日本を攻めてくるというのか?まさか、北朝鮮がなんて言っている人はいないだろうね。
最後に 防衛庁から情報流出のニュース。きっと軍事オタクの仕業だろうな(笑)。
<情報流出>防衛庁が文書の暗号化導入へ [ 毎日新聞 12月14日 15時00分 ]
自衛隊の秘密情報や内部資料がインターネット上に相次いで流出した問題で、防衛庁は内部文書を暗号化する独自のソフトを開発し、来年4月に導入する方針を決めた。これにより、私有パソコンでは資料を閲覧できなくなる。同庁は、約15万台の業務用全パソコンに暗号化ソフトを入れ、情報流出を防ぐ。
今年2月、海上自衛隊の秘密情報などがネット上に出たのを受けて、同庁は不必要な業務資料の削除などを通達するとともに、3月から暗号化ソフトの開発を始めた。来年1月末から検証試験を重ねるという。ソフト導入後は、記憶媒体などで情報を持ち出しても、業務用以外のパソコンでは暗号を解除できないため、情報を読むことができなくなる。【反田昌平】
軍事オタクのみなさ~ん、情報盗むなら今のうちですよ~。(笑)

現在第2位-政治ランキング

現在第1位-社会・経済、海外生活、ダイエット
ランキングの応援もよろしく♪
*この記事は『安倍晋三 - トラックバック・ピープル』にトラックバックしています。
安倍晋三についての記事を書いたとき、下記のURLにTBを送るだけで参加できます。あなたも参加してみませんか。
http://member.blogpeople.net/tback/06610