2010.05.29 (Sat)
なぜ、福島みずほたんが大臣罷免されなくてはならないのか
今度FC2で一日のTwitterをまとめてブログに投稿できる機能が追加されたので、これからは、Twitterからの投稿も増えてくるかもしれない。
それにしても、みずほタンが罷免されてしまったのは納得できない。みずほタンも『福島みずほのどきどき日記』で
大臣罷免を受けての記者会見の様子を書かれていますが、今日のとらちゃんのブログにもあったように、公約を守ろうとしている人が罷免されて、破ろうとしている人たちがノウノウと居座るのは常識で考えておかしいと思う。
でも、この沖縄の米軍基地問題は、奥が深いので、民主党や鳩山首相だけを責めるわけにもいかない。小沢幹事長が黙っているのは、きっと2度目に不起訴が発表されたことと関係しているのかも。これは個人的な見解だが、不起訴にするから、この件は黙っていろと米国から圧力がかかったのではないかと睨んでいる。
ただ、あきらめるのはまだ早いので、この問題は地道に時間をかけて米国を納得させるしかないと思う。5月末までの解決なんてどうでもいいこと。『永田町異聞』の「沖縄県外、国外、諦めるのはまだ早い」という記事でも触れられていますが、2014年までに第三海兵機動展開部隊約8000人とその家族約9000人が沖縄からグアムに移転するので、それまでの一時的な代替飛行場というだけで、グアムに海兵隊が移動すれば、沖縄の負担も軽減するのはまちがいないだろう。
又、日米共同声明に普天間飛行場の移転先が「辺野古」と書かれていても、沖縄県知事が(公有水面)埋め立て許可をしないから出来ない」とも言われているし、ジュゴンの保護を求める人々がサンフランシスコ連邦地裁に起こした訴訟で、一昨年1月、米国防省に対し、新基地建設が米国文化財保護法に違反するという判決が下されており、最終判決の結果によっては、米国は新基地移設の見直しを迫られることになる。
米国にしても、グアム移転予算獲得のため議会を納得させるために「辺野古」という地名を明記しただけで、単なるグアム移転へのステップと考えた方がいいだろう。
例によって、日本のメディアは、この基地問題を利用して、沖縄県民の怒りを大袈裟に伝え、民主党にダメージを与えようとしているが、ちょっと冷静に考えてみれば、民主党潰しの作戦の一つであることは誰にでもわかるだろう。
ただ、みずほタンが鳩山内閣からいなくなってしまうのは非常に残念なことであり、社民党が連立政権を離脱することになれば、民主党の受けるダメージはますます広がるような気がする。
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2010.05.12 (Wed)
沖縄普天間基地の即時撤去などを求めるデモのお知らせ
【転送歓迎】
●明日、5月12日は、みんなで国会包囲!
~沖縄普天間基地は即時撤去!労働者派遣法改悪反対!政府・国会行動&請願デモへ~
◆行動予定 全体責任者…吉岡 080-6146-9646/山川 090-8536-3170
・午前
①10:00…衆議院会館前座り込み開始(全体集合)
②10:00~10:30…防衛省要請(普天間関係 9:50防衛省前集合/担当 山川 090-8536-3170)
③10:00…外務省要請(アフガン・劣化ウラン関係/担当 小山 070-5653-7886)
④11:00~12:00…イラク検証委員会設置 議員要請行動(担当 高瀬 080-3013-3618
・昼…派遣法改悪阻止 行動
・午後
①派遣法国会議員要請行動
②普天間関係 議員要請行動
③13:00~16:00…イラク検証委員会設置 議員要請行動
④15:30…内閣府(普天間緊急署名提出 担当 矢野 090-2466-5184)
⑤外務省要請(普天間関係)…時間未定 (担当 中川 090-7090-6579)
・16:45…社会文化会館前集合
・17:05…「普天間基地即時無条件撤去」国会請願デモスタート (担当 山崎 090-2672-7491)
→17:15参議院議面 17:25衆議院議面→日比谷公園まで(デモ後、集約集会)
●普天間基地撤去へ~政府・国会周辺は大きく動いています!
◆首相官邸前
10日午前に、山内議員たちが「異例の」官邸前行動に決起!
(新聞記事では)
社民党の山内徳信参院議員と服部良一衆院議員が
10日午前、
首相官邸で開かれた米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題の関係閣僚会議に合わせ、
官邸前交差点の歩道で、県内移設反対を訴え、演説を行った。
連立政権を組む与党議員が官邸前で鳩山由紀夫首相らを公然と批判するのは極めて異例の事態だ。
山内氏は
「辺野古くい打ち工法反対首相、『国外・県外』への公約守れ」と書かれた横断幕を掲げ、
「県外・国外と言ったのは誰だったのか。国家が人をいじめ犠牲にしていいという法律はない」と訴えた。
さらに「沖縄県民を(県外移設という)その気にさせておいて、米国と交渉する気概も気迫もない。
(県内移設は)もはや狂気の沙汰(さた)だ」と政府を激しく批判した。
◆防衛省前抗議行動
10日夕方、辺野古への基地建設を許さない実行委員会が主催する行動に100名ほどが参加。
官邸前で山内議員が、「こんな案はゆるしませんよー」と大声をはりあげ抗議されていたと報告。
帰宅を急ぐ防衛省職員が信号の前で沢山立ち止まるので、彼らに語りかけるような静かな抗議集会なのですが、
「絶対に許さない」という怒りがひしひしと伝わる集会。
来月は6月7日(月)の予定。毎週金曜日、官邸前抗議行動は継続されるとの事。
●普天間問題での国会請願デモは、5・12が初めてです。
5・12国会請願デモを大きく成功させることは、沖縄をはじめ全国の反基地平和運動と連帯する行動です。
国会を包囲するこの行動は、全国へと波及します。
●5・12国会行動には、パナソニック、キャノン、ヤンマー、いすゞ、日産など、
派遣切りの争議当該の参加が決まってきています。
全労連は、この日10:30より国会前座り込み。お互いの行動をエール交換し成功させよう。
●あらゆるところに宣伝してください。
一人でも多くの皆さんの参加を呼びかけます。
菊池
ekmizu8791アットezweb.ne.jp
(菊池へ送信の場合、アットの部分を@に直して送信してください。菊池)
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2010.05.06 (Thu)
普天間飛行場移設問題:官僚にはめられた?鳩山首相
昨日のエントリーにも書いた通り、衆院選挙前には普天間飛行場を「最低でも県外に移設させる」と強調していた鳩山首相が、政権を握ってしばらくすると、「普天間飛行場を沖縄から全面撤退させるのは無理」と発言するようになった裏には、コメント欄でisao-pw大城勲さんが書いて下さったように、鳩山首相がいまだに官僚が提示する誤った情報を基に問題の本質を見誤ってしまったのが原因だろう。大城さんのコメントをここに紹介する。
鳩山政権の迷走
普天間基地問題で鳩山政権の迷走が非難され鳩山総理の指導力不足、責任論が高まっていますが昨年9月の政権交代後も霞ヶ関の官僚機構が従来通りの実務権限を維持し、経験の浅い閣僚、政務三役が既得権益を維持しようとする官僚機構に翻弄されて問題の本質を見誤り、官僚が提示する誤った情報を基に判断せざるを得ない状況では迷走を繰り返すのも必然です。
普天間問題での対米交渉でも自民党政権での対米従属と利権絡みで米軍再編計画に関与して来た官僚に頼っていては政権交代に伴う新たな日米関係を構築する事は不可能であり米国側の意向に阿る結論に至る事も必然です。
防衛省、外務省の実務交渉に臨む官僚は沖縄米軍基地の無期限自由使用を前提として普天間代替施設でのオスプレイ運用に配慮して編隊飛行訓練で必要な最大値として1600m滑走路を目論んでいる。これは米国がSACO合意でも米軍再編ロードマップでも明言して来た「戦闘機の運用は想定せず」の歯止めを外して空母艦載機の運用を可能にしヘリとは桁違いの轟音を発生させる。SACO合意で普天間の辺野古移設を受け入れた(故)岸本元名護市長と稲嶺前知事の受け入れ条件は15年使用期限と基地使用協定での運用機種制限が前提であったが日本政府に無視され北部振興策との取引で基地受け入れを迫られて来た。
鳩山政権が現時点で米国との合意を求めるにはSACO合意で辺野古移設を決めた際に米軍の求めた要件、ヘリ部隊と連動するKC-130空中給油機の運用可能な1300m滑走路と港湾施設が必要である。
沖縄県民の理解を得るには目先の誤魔化しでは無く本質的な日米関係の包括的な見直しで在沖海兵隊及び陸軍グリーンベレー等の地上部隊を全面撤退させ、沖縄本島周辺の訓練施設を全面返還させる為に使用期限の交渉を米国と直ちに開始すべきである。
最終ゴールは米軍地上部隊の全面撤退と訓練施設の全面返還こそ沖縄の負担軽減であるが鳩山政権は総理を始め閣僚、政務三役の無知に付け込む官僚機構の頑迷な妄言に操られて問題の本質を見誤り出口の見えない迷路を彷徨っていると言わざるを得ない。
半世紀以上も日本の政権を握ってきた自民党は例外だが、本来は、政党が政権を握るのは、数年だが、官僚は何十年も同じ仕事を続けるわけだから、政治家に比べて官僚の知識が高くなるのは当然であり、政治家が官僚の意見を参考にしようとするのもわからないわけではない。しかし、少なくとも、民主党は霞ヶ関改革を看板に衆院選を勝利したのだから、首相が官僚の言うことを疑いもせずにそのまま信じてしまうというのは大きな問題がある。
このことは、5月5日の『琉球新報』の「抑止力」と弁明 官僚支配 脱せず 首相「県内」表明 と題された記事でも下記のように指摘されている。
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2010.05.05 (Wed)
普天間基地を県内移設したら、参院選での民主党敗北は決定的

月曜日の締め切りにギリギリセーフで、日本語クラスの学期末試験の採点と最終的な成績をつけ終わった。今日、学部長の承認も出て、これでやっと肩の荷が軽くなった。やはり、大袈裟かもしれないけど、生徒たちの一生を左右しかねない成績を決定するのは本当に責任重大なので、慎重にやらなくてはならない。
このところ、ワイナリーもだんだん忙しくなってきて、ほとんど週に5日は働いている。今日は海外旅行に出かける友人をトロント空港に連れていく約束をしていたので、ワイナリーを休んで朝早くトロント空港までドライブした。
その車の中でラジオから耳を疑うようなニュースを聞いた。民主党の鳩山首相が、普天間を完全に県外移設するのを断念したと言うニュースだった。つまり、交渉がうまくいけば一部を県外に移して、残りは沖縄に残すということだろう。
鳩山首相本人は米軍基地の沖縄県外移設は、民主党の公約ではなかったと言っているようだが、あれだけこの問題を強調して選挙を闘ってきたくせに、いまさら、公約ではなかったというのは、信用を失うだけだ。沖縄で民主党が大勝できたのも、国民が民主党なら米軍基地を県外に移してくれると勘違い期待したからだ。それをいまさら、普天間を沖縄県内に残すなどというのは、国民に対する裏切り行為だと思う。
これが、鳩山首相個人の意見ならまだわかるが、民主党の決断だとしたら、今年の参院選はまず、勝ち目はないだろう。公約でないにしろ、選挙前に言っていたことと、選挙後にやることが正反対であるなら、国民は民主党に愛想を尽かすだけだ。
かつては米国領だった沖縄も、今では日本に返還されている。民主党は米国の要求よりも、国民の意見を尊重するべきだ。
植草さんが、民主党は、基地の海外移設を主張し国内基地を拒絶するか、普天間の機能を分散し、短期ではその一部を県内に移設し、中期で海外移転を目指すという二段階対応の提案をされている。民主党に県内に基地を残すという選択はないのである。もし、今、米国の主張を丸飲みしたら、それだけで、参院選の結果は無残なものになるということを覚悟していたほうがいい。
関連過去ログ:防衛・基地問題カテゴリー
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2009.12.23 (Wed)
普天間基地の即時閉鎖・撤去と辺野古移設断念を要求する緊急アピールのお知らせ
でも、だいたい半分の国民が全く逆の考えを持っているとしたら、どちらにころんでも国民にとってはしようがないのかもしれない。ただ、あれだけ子供手当ての所得制限に反対していた瑞穂タンや亀井大センセはどうして無言を貫いているのだろうか。やはり、小沢一郎に逆らうことができないということか。

この調子では、普天間も安心できないだろう。鳩山首相はあの通り、信念というものがなく、言っていることがコロコロかわってとても信頼できないし、瑞穂たんも亀井センセもいまひとつ迫力にかける。やはり、国民が常日頃から訴えていくしかないのかもしれない。
『きっこのブログ』より、鳩山連立政権に、普天間基地の即時閉鎖・撤去と辺野古移設断念を要求する緊急アピールのお知らせです。
普天間基地の即時閉鎖・撤去と辺野古移設断念を要求する趣旨に賛成の方は、下記にメールして賛同表明しよう。
2009.12.09 (Wed)
普天間移転問題で日米関係はどうなる?

そのワシントン・ポストの記事によると、鳩山首相が以前から言っていたように、日米外務・防衛当局の閣僚級作業部会では、日米間のすれ違いが見られたため、日本側が作業部会の中止を申し出たようだ。すれ違いというのは、米国は、沖縄県名護市の米軍キャンプ・シュワブ沿岸部に代替施設を建設する現行案を検証する目的でこの作業部会を進めたかったようだが、日本側からは、新しい移設先を探す話も出てきており、それは米国側の作業部会の目的を超える話になるため、米国側が本来の作業部会の目的に固執していては、話が進まないわけだ。
民主党を卑しめる目的で、普天間問題によって日米関係が悪くなるような既成事実をなんとしてでも作りたい読売などの保守メディアは、必至で捏造世論調査で民主党の支持率が落ちただの、アメリカを怒らせて日米関係に亀裂が入っただのとほざいているが、民主党が多くの日本人が望む「米軍基地の日本からの撤回」を目指して何が悪いのか。これで万一本当に日米関係が悪化しても、これまで米国に舐められていた日本の印象を良くすることはあっても、経済的に都合の悪いことは何も生じないと思う。かつて米国は世界一の経済を誇っていたが、いまでは、世界中の国からそっぽを向かれ、経済的にもかなり悪化した状態だ。そんな国にこれまで自民党がやってきたように尻尾を振りながら、国民の血税をつぎ込んでも無駄だろう。
そんな中、共同通信が脚色することなく、事実をそのまま伝えている。
普天間、新たな代替地検討も 岡田外相、米に伝達へ
2009年12月8日 18時00分 ( 2009年12月9日 00時19分更新 )
岡田外相は8日の記者会見で、米軍普天間飛行場移設問題をめぐる政府方針に関し、新たな代替地検討も米側に伝えることがあり得るとの認識を表明した。「(社民党の)連立(離脱)の話も出てくる中で、先送り論も、ほかに探すという話も出てきた」と述べた。普天間移設に関する日米作業グループについては、日本政府の方針決定を待って仕切り直し、あらためて米国と協議する考えを示した。
これを受けて、米国側もこれからも日本と親密な話し合いを続けるつもりであることを明言している。
『Stars and Stripes』Japanese minister says talks on US base suspended
Dec 8, 2:04 PM EST より
『これからも普天間基地移設問題について、日本と緊密な話し合いを続けていく。米国は沖縄の重荷を減らすためにも、良好な日米関係を保つためにも、現行のキャンプ・シュワブへの移設計画が最適な方法であると考える。』
"We will continue our close consultation with Japan as it works through these issues," Crowley said. The United States, he said, believes that the current realignment plan is the best way to reduce Okinawa's burden while maintaining the U.S.-Japan alliance.
米国側は、普天間飛行場の沖縄内での移転を望んでいるようだが、民主党側は、今日9日、北沢俊美防衛相を米グアム島のアンダーセン空軍基地へ送り、視察させている。普天間飛行場の全面的なグアム移転検討の可能性をみきわめていると伝えられている。
防衛相、沖縄海兵隊移転先を視察 米グアム訪問で
2009/12/09 10:15 【共同通信】

岡田克也外相(中央)が12月5日(土)の視察で沖縄のキャンプ・フォスターを訪問後、
ワシントンとの論争の的である普天間基地移設問題の解決策を見つけるために
地元の民主党議員らとの対話集会に参加した。(AP Photo/Kyodo News)
写真:『Stars and Stripes』より
一方の米軍側は、この普天間移設問題についてどのように考えているのか。興味深いQ&Aが、『Stars and Stripes』にあったので紹介したい。
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2009.12.07 (Mon)
普天間移設問題:辺野古の自然をコンクリートにするな
岡田外相と「市民との対話集会」の様子を書き起こしたもので、聞き取れない部分もあったようだが、集会の全容がつかめるようになっている。これを読むと、岡田外相の官僚的な何がいいたいのかはっきりとよくわからない答弁によって、この集会に参加した住民はかなりの反感を感じたようで、最後の方は、会場がヤジで騒然として会話が聞き取れなくなっている。確かに岡田外相の言葉遣いは丁寧だけれども、沖縄の住民の声よりも米国との約束の方が大切であるということを上から目線で語ったところなどに住民は反感を抱いたと思われる。

岡田外相と「市民との対話集会」写真より
民主党は、公約に「日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む。」と掲げている。一方の岡田外相は、普天間の基地の辺野古への移設の問題に長い間反対してきた地元の住民を慰労しながらも、「日米安保、日米同盟を前提にすると、日本のどこかに基地は必要」であることを強調した。公約ではないが、去年の夏の選挙では、基地を沖縄県外に移転させることを訴えてきた。沖縄住民は、だから民主党に投票したのではないか。政権が変わっても自民党と同じことをするような政党だと知っていたら、投票しなかっただろう。つまり、このまま、基地を沖縄県内のキャンプ・シュワブなどに移転させるとしたら、一種の公約違反となるのではないだろうか。
だいたい、集会の行われる建物の前で待っている人を無視して、裏口から入ったり、集会を非公開にし、YouTubeに載ったら大変なことになるなんて言っているようじゃ、岡田外相も民主党議員失格である。鳩山代表は、コンクリートではなく、人間を大事にする政治や官僚任せではなく、国民の皆さんの目線で考えていきたいと言っているのに、正反対のことをやっているんだから情けなくなっちゃう。岡田外相もそれなりに一生懸命やっているのはわかるけど、もう少し国民目線に立ってものごとを考えることが重要だと思う。
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2009.12.06 (Sun)
普天移設問題:米国の主張よりも沖縄住民の声に耳を>岡田外相
一方的に自分の考えを住民に伝えるだけなら、わざわざ住民に会いに行く必要はなく、Faxとかメールで十分だったし、意見交換会とは呼べないだろう。それに、普天間移設問題には、全国民が注目しているのに、どうして非公開だったのだろうか。メディアが撮影を許可されたのは、下の動画の冒頭あいさつまでだったという。
岡田外相は、沖縄返還協定や沖縄密約など過去の日米関係についてきちんと把握した上で、交渉にあたっているのだろうか。
もし、まだ調査していなかったら、ぜひ、2006年12月10日にテレビ朝日で放送された『ザ・スクープスペシャル』の
"沖縄返還35年目の真実 ~政府が今もひた隠す"密約"の正体~"
の動画を見ていただきたい。今から34年前、毎日新聞政治部記者の西山太吉氏が「国家の犯罪」である密約を裏付ける外務省の極秘電文を女性事務官から入手するが、国家公務員法違反で逮捕され、「男女のスキャンダル」にすりかえられていく様子がよくわかる。この動画の中の証言では、沖縄返還時に当時の外務省アメリカ局長であった吉野文六氏が、協定上は米国側が「自発的に支払った」ことになっている軍用地の原状回復費400万ドルを日本が肩代わりしただけではなく、沖縄返還にかかった全ての費用、3億2000万ドルを日本が肩代わりしたそうだ。当時はドル高で、確か1ドル=300円くらいだったと思う。さらに、日本が核兵器を持たず、作らず、持ち込ませずとの非核三原則も単なる国民向けのパフォーマンスであり、実際はアメリカが核兵器を日本に持ち込んで良いという密約があったというようなことも語っている。
密約があったことが認められたこれだけ大きなニュースが、西山事件に懲りたせいかメディアではほとんど伝えられていない。だから、岡田外相が、沖縄返還によって、これまで日本がどれだけ米国に支払わされてきたのかということを把握していたら、普天間基地移転問題についても、米政府に対してもっと強くでることができると思う。恐らく、岡田外相は、外務省によってうまく操られてしまったに違いない。この調子では、岡田外相が約束した密約の解明もあてにならなそうだ。
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2009.12.04 (Fri)
橋下知事に神戸市の空港事業室長から抗議の電話

写真:『jaga.way-nifty.com』 キャンプ・シュワブ全景 より
橋下腐痴痔が普天間の移転先として、関空の軍民共用化や神戸空港の活用などを提案したことに、神戸市の空港事業室長から怒りの電話があったそうだ。メディアではあまりこの件は大きく伝えていないけれども、橋下の発言が大きな波紋を呼ぶことは誰もが予想していたこと。
昨日のエントリーで大阪のとらちゃんはどう思ってるのかなと書いたら、さっそくその日のうちに意見を表明してくださった。
基地機能一部移転、橋下知事と協議 + 増える激安店&激安商品。
そして、今日も又、もっと詳しく意見を述べてくださっている。
橋下徹発言「普天間を関空に」に対して、「グアム移転以外にありません。」と断固として申し上げる!
やっぱり、とらちゃんが橋下の意見をまともに受けとるはずはないよね。
ところで、明月さんが、「普天間基地はグアムに移転するようだ」というエントリーで、伊波洋一宜野湾市長が11月26日に衆議院第2議員会館で行ったPowerPointプレゼンテーションの資料と思われるものを紹介してくださっている。
普天間基地のグァム移転の可能性について
宜野湾市長伊波洋一
日時:2009年11月26日(木)
場所:衆議院第2議員会館・第2会議室
1.「海兵隊のグァム移転が司令部中心というのは間違い。
沖縄海兵隊の主要な部隊が一体的にグァムへ移転する。
普天間飛行場の海兵隊ヘリ部隊も含まれる。」
~米国海兵隊司令官ジェイムズ・コンウェイ大将委員会証言~
● 重要な決定事項の一つは、約8000人の海兵隊員の沖縄からグアムへの移転である。これは、沖縄で海兵隊が直面している、民間地域の基地への侵害(encroachment)を解決するためのものである。
● グアム移転により、アジア・友好同盟国との協働、アメリカ領土での多国籍軍事訓練、アジア地域で想定される様々な有事へ対応するのに有利な場所での配備、といった新しい可能性が生まれる。
● グアムへの移転は即応能力を備えて前方展開態勢を備えた海兵隊戦力を実現し、今後50年間にわたって太平洋における米国の国益に貢献することになる。
そして、こちらが、このプレゼンテーション用の資料の解説だ。
平和フォーラム・ヒアリング 2009/11/26
「普天間基地のグアム移転の可能性について」伊波洋一(宜野湾市長)
これを読むと、普天間基地のグアム移転の可能性はかなり高いと思われる。これまで、普天間の移設先はキャンプ・シュワブじゃないといけないと言ってきたのは、米国というよりも基地建設によって、建設業界から利権が転がり込む自民党だったのではないかとふと思ってしまった。自民党では、あまりにも評判の悪い政党の名前を変えるか変えないかが議論されているが、「道路族党」とか、東国原を総裁にして「土建化せんといかん党」にしたら、結構受けるかもね(笑)。「幸福実現党」と連立政権を組む「不幸実現党」でもいいかも。
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2009.11.14 (Sat)
日米関係:沖縄の海軍基地問題でオバマが譲歩

写真:from the Article "In Tokyo, Obama Makes Concession on Marine Base"
by HELENE COOPER and MARTIN FACKLER
(The New York Times November 13, 2009)
ニューヨーク・タイムズによると、オバマ大統領が東京に到着した数時間後には、沖縄の米海兵隊基地の存続が議論されている問題について、日本側に譲歩を見せたそうだ。
1ヶ月前にロバート・ゲイツ防衛相との話し合いでは、米国側は、2006年に締結された日米協定を変更することに関しては話し合いの余地もないとかたくなな態度をとったが、オバマ大統領は、少なくとも形の上では、沖縄の海軍基地である普天間基地をキャンプ・シュワブに移設する件について、話し合いの場を設けたということなので、譲歩を見せたといってよかろう。
しかし、このNYタイムズの記事では、オバマが高官レベルの協議委員会を発足させて解決を図ることになったと書かれているだけで、具体的に何をどのように譲歩したのかという具体的な説明は一切なく、鳩山首相の来年の沖縄市議選挙の結果を待つ、つまり、結論を先送りするということしか明言されていない。
又、ホワイトハウスによれば、すでに締結されている「日米地位協定」をどのように実行に移すかということについて話し合いの機会を設けるのであり、この協定の内容を大きく変更することは許されないとしている。
とりあえずは、鳩山政権はただ米国側の言うことを聞くだけではなく、「普天間基地の移設計画問題」というエントリーで要求したとおり、きちんとオバマ大統領に日本の立場を説明し、米国と交渉をしたということになろう。なんたって、ソマリア沖での給油を中止するかわりにアフガン復興へ5年間で5000億円米国に寄付するっていうんだから、米国がそのうえ沖縄の基地についてあれこれ注文つけてくることからしておかしいと思うよ。ちなみにカナダはお金のかわりにアフガンに兵士を送っており、人の命を大切にする日本としては、お金で解決するしかないのだろう。それにしても、莫大な金額にめまいがする。
これまで、いろいろとブレたりしたが、自民党の交渉もせずに何でも米国の言うことを聞いていた対米追従主義に比べたら、比べようもないほどマシである。これからも粘り強くこの問題を交渉し続けていくことを望みたい。鳩山政権の支持率が下がってきているというニュースも聞こえているけれども、一時的なものだと思う。これからは、又上昇し続けるだろう。