2008.11.13 (Thu)
オバマがイラク戦争犠牲者と抱き合う戦没者慰霊の日
第一次世界大戦が1918年のこの日に終結したのを記念し、アメリカやイギリス、 そして英連邦のカナダやオーストラリアでもこの日を終戦記念の祝日と定めている。

写真は、次期大統領バラック・オバマが、タミー・ダックワースさんとブロンズ兵士慰霊式に参加したときのもの。ダックワースさんは、イリノイの退役軍人省の部長で、イラク戦争で両足を失い、片方の腕も部分的にしか使えないそうだ。

カナダでもこの日、アフガニスタンのカンダハールで命を失った兵士の家族が、カナダから1万キロ離れたカンダハールの地を訪れ、戦死者の慰霊祭をおこなった。兵士だった肉親が命を落とした場所で目にした光景や気候、経験を実感し、涙する家族達。カナダが6年前にアフガニスタンに兵士を送るようになってから、すでに97名のカナダ兵が亡くなっている。
最後に、1915年5月、カナダがドイツに宣戦布告した翌年に軍医として戦地に赴いたカナダ陸軍少佐ジョン・ マックレイが、その教え子であったヘルマー少尉が戦場で爆死を遂げた時にヘルマー少尉の埋葬場所(ベルギー北部のフランダース、フランス語ではフランドル)一面に咲いていた赤い芥子の花を眺めながら詠んだ詩を紹介しよう。この詩は、『Serena』で訳されたものを少しだけ編集したもの。
フランダースの野に
フランダースの野に芥子の花がそよぐ
列また列と並ぶ十字架
僕たちの場所と印された十字架の野に。
そして空には、勇敢にも歌いながらひばりが飛ぶ、
砲音の真っ只中その声はかき消されて
僕らは死者、昨日まで生きていたのだ
曙を感じ、夕日が輝くのを見ていた
愛し、愛されてもいた。そして今ここに横たわる
フランダースの野に。
戦争を終結させるために僕らの議論を続けてくれ
倒れながら、君たちにたいまつを投げ渡そう
君たちの手で高く掲げてくれ。
死ぬ僕らの信頼を裏切るなら、僕らは眠れない
どんなに芥子の花が育とうと、ここ
フランダースの野に。
この詩がきっかけで世界中で11月11日に赤い芥子の花を胸につけることになり、 それが平和を願う心の象徴となったそうだ。芥子の花からとれる一種の麻薬は兵士達が負傷した時に、その死ぬほどの苦しみをやわらげてくれたとも言われている。
全ての戦死者たちは、口には出せないものの、戦争の悲惨さを物語っている。平和を祈りながら亡くなっている。戦死者達の祈りを裏切ってはならない。
戦争には反対だが、テロリストにも憤りを覚える。テロによって、9・11やアフガンで何の罪も無いのに殺された人々の魂は、どうすれば救えるのだろうか。オバマは、イラクを撤退して、テロリストが隠れているアフガンへ増兵使用としている。テロリスト達を殺せば亡くなった人達はそれで救われるのだろうか。実行犯を逮捕して死刑にしても、きっと彼らの意志を継いで新しいテロリスト達の反逆が始まるに違いない。暴力では人の心を変える事は出来ない。
日本も新テロ特別措置法を採決して承認することになったら、暴力に加担することになる。田毋神氏が国会招致に応じたからといって、民主党は、自民党に協力して、新テロ特別措置法の延期を認めさせてはならない。田毋神問題と新テロ特別措置法案は、全く別問題として取り扱うべきだ。日米同盟は、米国に対等にものを言うためにあるのであって、米国の言うがままに従うためにあるのではない。
参考記事:
Obama, Tammy Duckworth honor Veteran's Day with visit to Bronze Soldiers Memorial at Soldier Field in Chicago
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