2008.09.24 (Wed)
自民党総裁選と防衛省ミサイル茶番劇で嘘を垂れ流す読売新聞

文末の過去ログを参考にしていただければお分かりの通り、このブログでは、早くからミサイル防衛に莫大な日本の防衛予算が無駄に使われていることを指摘し批判して来た。しかしながら、「豚に口紅」じゃなくて、「豚に真珠」でもなくて、「馬に念仏」だったらしく、日本の防衛省は、全く聞く耳を持たない。つい最近もPAC3の実写訓練について政府御用新聞、ゴミ売りの社説などを使って、無駄遣いばかりする親不孝な放蕩息子よりも価値のないPAC3を、日本には無くてならないモノかのように強調し、国民に誤った情報を与えている。
『大津留公彦のブログ2』「自衛隊PAC3実射訓練終了 こんな事に1兆円使っていいのか?」で、青柳さんからの「PAC3実射訓練中止要請の署名を頂いた皆様へ」と題した集計・活動報告と御礼を紹介していらっしゃったので、ここでもその中の一部、林芳正防衛大臣に宛てた要請書を転載した。
【要請書】防衛大臣・林芳正様
税金無駄使いのPAC3ミサイル実射訓練の中止を求めます
防衛省は、ミサイル防衛(MD)用迎撃ミサイルPAC3の初の実弾による迎撃実験を、9月15日からの週に行います。浜松基地の機材を、米国ニューメキシコ州ホワイトサンズ射場に持ち込み、米軍の協力を得て実施されます。模擬ミサイルを二発のPAC3で迎撃する実験の経費は、米国に支払う役務費も含めて約23億円に達します。
政府は「純粋に防御的」「専守防衛にかなう」としてMD導入を正当化してきました。しかし、MDの本質は、相手の反撃を無力化することで先制攻撃をし易くするという点にあり、「先制攻撃促進装置」と言うべきものです。そのことは、東欧への米国のMD基地建設計画に対してロシアが強硬に反対し、MD基地を核攻撃の対象にすると威嚇したり、アラブ首長
国連邦(UAE)が、米国またはイスラエルがイランの核施設を攻撃した場合に報復対象になることを恐れて、米国から約7500億円に及ぶ最新鋭迎撃ミサイルであるサード(THAAD)ミサイルの購入を求めていることなどに明らかです。
そもそも、日本におけるPAC3の配備は極めてずさんなものです。それは納税者を欺く以下の「三重の詐欺」により成立しており、"偽装兵器"そのものです。
1.「はじめに配備ありき」で性能確認は後回し
性能確認試験という意味合いを持つ今回の実射訓練は、本来配備前に行われるべきものです。しかし、政府は「北朝鮮の脅威」を口実に計画を前倒し、07年3月から首都圏4基地と浜松基地へ次々と配備を強行してきました。米ブッシュ政権が採用した「スパイラル(らせん状)開発」――性能確認がなされずとも配備を先行させ、随時更新を繰り返す――という詐欺的手法をそっくり真似たのです。
2.周辺国からのミサイルは想定外という隠された実験データ
驚くべきことに、米国の国防情報センターが掲げている97年から07年にかけて行われたPAC3の29回の実験リストによれば、PAC3が「合格」したとされる実験は、射程300~500kmの短距離戦術ミサイルや航空機を想定したものに過ぎません。日本政府がMDの対象とする北朝鮮や中国の弾道ミサイルはそもそも想定外なのです。
3・実射訓練の放棄は「無用の長物」の証明
防衛省は、性能確認試験以降、通常は配備後も毎年行っている兵器の実射訓練を「膨大な費用」を理由にMD用ミサイルに限って行わないとの方針を表明しています。これはつまり当てるつもりがないということです。「実射訓練しない武器」をそれでも保有するとは、防衛省自らMDが「無用の長物」であることを白状しているに等しいのです。
貧困と環境破壊が拡大し、食糧危機が叫ばれるこの時代に、利権まみれの偽装兵器に血税を投入することは政府による犯罪です。実験中止とMDからの撤退を要求します。
2008年9月14日 核とミサイル防衛にNO!キャンペーン
大田区西蒲田6-5-15-7
又、『ようこそイサオプロダクトワールドへisao-pw』の「自衛隊ミサイル迎撃の茶番劇!」では、今回メディアで成功したと騒がれているPAC3の実験は実際は成功でもなんでもなかったと暴いている。
それにしても、総裁選でも茶番劇をまるで国民にとって重要な選挙のように偽装し、つまらないことも大げさに報道していたゴミ売りだが、今回のPAC3の実験に関しても社説でとんでもない嘘を垂れ流している。
ミサイル防衛 空自も迎撃に成功した(9月22日付・読売社説)
どんな高性能の防衛装備でも、保有しているだけでは宝の持ち腐れだ。様々な訓練を重ね、国土防衛の実効性を高める努力が欠かせない。
航空自衛隊の高射部隊が米ニューメキシコ州の米軍射場で、地対空誘導弾パトリオット・ミサイル3(PAC3)の初の迎撃実験に成功した。日本のミサイル防衛(MD)にとって重要な一歩だ。
海上自衛隊は昨年末、米ハワイ沖で海上発射型迎撃ミサイルSM3の迎撃実験に成功している。
まず海自イージス艦のSM3が大気圏外で敵の弾道ミサイルを迎撃する。さらに地上十数キロの地点でPAC3が迎え撃つ。2段階の防衛網の有効性が確認された。
北朝鮮は、日本全土をほぼ射程に収める中距離弾道ミサイル・ノドンを大量に配備している。
2006年7月には、ノドンと短距離弾道ミサイル・スカッド計6発を移動式発射台から発射し、一定の範囲内に着弾させた。実戦的な運用能力を示すものだ。
北朝鮮のミサイルの脅威に対処するためには、MDの整備は優先度の高い課題である。
金正日総書記の健康不安説が流れるなど、今後の北朝鮮情勢は極めて不透明だ。万一の有事の備えを怠ってはなるまい。
防衛省は10年度までに、イージス艦4隻にSM3を、全国の16空自部隊にPAC3をそれぞれ配備する予定だ。だが、MDは、単に迎撃ミサイルを配備するだけでは有効に機能しない。
ミサイルを探知する警戒管制レーダーFPS5や、防空情報を一元管理する空自の自動警戒管制システムとの適切な連結が不可欠だ。ミサイル発射の事前情報や早期警戒情報を持つ米軍との情報共有や連携強化も重要となる。
より効果的な運用に向けて、米軍との共同訓練などを通じて、問題点を一つ一つ検証し、改良していく作業が大切である。
訓練が重要なのはMDに限ったことではない。
自衛隊は今、燃料高騰の影響で訓練の短縮や規模の縮小を強いられている。08年度予算の見積もりと比べて、燃料の平均単価が6割も上昇し、8月までに244億円を追加支出した結果、燃料費の節減を迫られているためだ。
高知県沖での国籍不明の潜水艦による領海侵犯など、緊急事態はいつ発生するか分からない。
訓練による部隊の練度と士気の維持は自衛隊の生命線だ。政府は必要な訓練が実施できるよう燃料費を早急に手当てすべきだ。
(2008年9月22日02時08分 読売新聞)
はあ?北朝鮮のミサイルの権威って?金正日総書記が病気だっていうのに、誰がミサイルを飛ばすの?それも何の目的で?
そして、高知沖の国籍不明の潜水艦にしても、鯨だって噂があるんだけど、それは確認しないで、こういった国民を脅かすようなことをよく書けるものだ。
日本の今の現状からしても、米国の推進するミサイル防衛に何兆円もの莫大な血税を注ぐべきではない。国民の声を無視して米国に国民の税金を貢ぎ続ける事が自殺行為であることがいまだにわからないKY自公政権は、一度ぶっ壊されるまでわからないのだろう。ここまでのスーパーKYぶりでは、ぶっ壊されてもわからないかもしれないが・・・・。
関連過去ログ:
汚職問題もうやむやな中でイージス艦SM-3迎撃実験に莫大な費用をかける防衛省(2007.12.19)
防衛ミサイルが殺人ミサイルに豹変するとき(2006.12.18)
それでも日本は米国に貢ぎ続けるのか?(2006.05.17)
ミサイル防衛に「NO!」と言える日本人に(2006.04.13)
総選挙で、KY自公政権と一緒にゴミ売り新聞もごみ箱の中に消えろと思ったら、今日もランキングの応援宜しくお願いします。

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