2011.09.16 (Fri)
9.11デモで不当逮捕されたフランク夫妻のインタビュー
このインタビュー、警察に2日間拘束されて、釈放されて帰宅途中のインタビューだったにもかかわらず、フランク夫妻はとてもおだやかで、面白かったのでぜひ、広めたいと思った。警察もマスクで顔が隠されてわからなかったのだろうが、まさか逮捕したのが、フランス人男性と女性の夫婦だとは思わなかっただろう。
110913 デモ逮捕者フランク夫妻のインタビュー from iwakamiyasumi on Vimeo.
やはり、予想どおり、フランク夫妻は、警察に指一本触れていないのに、不当逮捕されたようだ。12日の大手新聞には、「逮捕された12人は、機動隊員を殴るなどして公務執行妨害で現行犯逮捕された」と書かれていた。他にも逮捕された人がいるので、本当のところはわからないが、フランクさんは、警察での調書がやってないことばかり書かれたでっち上げと批判していたし、恐らく、警察に言われるがままにメディアがでたらめを書きまくったのだろう。
フランクさんのお話によると、日本語が話せないし、マスクもしていたため、在特会の挑発に「うおーっ」と叫びながら、両手を上にあげて抗議しただけで、暴言や暴力など何もしなかったのに、調書には、暴言を吐いたと書かれてしまったようだ。
また、ポケットの中にトイレットペーパーを丸めて入れておいたら、警察はその長さをわざわざ測って記録したという。そんな時間があったら、もっと他にやることがあるだろと皮肉たっぷりに語っていた。
フランクさんの奥さんも、逮捕後に両脇を婦人警官に拘束されていたときに、右翼にいきなりお腹を蹴られたという。女性のお腹を蹴るなんて、とんでもないことだ。婦人警官はそれを見ても「まあ、おさえて、おさえて。」としか言わなかったそうだ。本来なら、奥さんのお腹を蹴った右翼をその場で暴行罪で逮捕するべきなのに、その右翼をかばうような発言をするなんて、それでよく警官が務まると思う。あきれて言葉がでない。
今回不当逮捕された人たちは、みんな警察を告訴するべきだと思う。
『日々坦々』に掲載された東京新聞の記事によると、今回多数の逮捕者が出たのは、19日に予定される5万人規模の脱原発集会とデモを睨んで、脱原発の運動が盛り上がらないよう見せしめのためにけん制したのではないかと書かれているが、おそらく、それが図星だろうと思う。
これまで、原子力村の実態は決して明かされたことがなかったけれども、Twitterでも異常な広まりを見せているJapan Nuclear Syndicateの図がその実態を明らかにした。それを見ると、日本を司る司法・立法・行政・警察・マスコミ・アカデミズム・大企業みんなグルになって原子力村を構成している。そのマップによると、警察から東京電力への天下りは、32人となっているが、実際はもっといるのではないか。
日本では、日本の上層部を占める原子力村による横暴がいつまでも放置され続けるはずだ。19日には、5万人以上が集まって原子力村をビビらせようではないか。
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2006.10.10 (Tue)
北朝鮮はNuclear Clubに仲間入り?
ブログの更新を怠っていた時に、雑談日記のSobaさんから安倍の恥書である『美しい国』を逆から読むと「にくいしくつう」になるということで、新しいバナーをいただいたので、さっそく使わせていただこう。安倍NDのリンクリストでも多くの人が「憎いし苦痛」というのを取り上げていたので、それだけインパクトが強かったのだろう。本当に誰が見つけたのか知らないけど、偶然とはいえ、逆さ読みをするとまさに安倍政権を言い表しているかのごとくで、かなり面白いね♪

さて、さて、ちまたのニュースは北朝鮮の核実験の話題でもちきりだけど、国会の答弁でおもいっきり恥をかいた安倍が逃げるようにして、中国と韓国を訪問したとたんに突然北朝鮮で核実験が行われ、その後、安倍批判の嵐は北朝鮮の核実験の批判へと移ってしまい、またまた安倍は救われたという何とも言えない絶妙なタイミングだったねぇ。まるで、日本をモンゴルの襲来から救った神風のように北朝鮮の核実験が安倍を救ったのには驚いた。
この北朝鮮の核実験の件はここカナダやアメリカのニュースでも大きく取り上げられていて、アメリカやアメリカ寄りのカナダ政府は、北朝鮮をすごい勢いで非難している。通勤途中の車の中で聞いたラジオのニュースによると、アメリカが一番恐れているのは、このまま北朝鮮の独走が続き、核開発が進んで、アルカイダに核兵器を売ったりして、テロの危険性が増すことだそうだ。テポドンのときもそうだったが、今回の北朝鮮の核実験もはっきりとした情報がないため、果たして本当に実験が行われたのかどうかも定かではなく、真実はわからないのだが、下記の北朝鮮の朴吉淵国連大使の「北朝鮮を祝福すべきだ」(2006年10月10日Kyodo News)という見解がアメリカの意見と対立する北朝鮮を代表する意見なのだろう。
「北朝鮮を祝福すべきだ」 核実験で国連大使
9日、米ニューヨークで、記者団と話す北朝鮮の朴吉淵国連大使(AP=共同) 【ニューヨーク9日共同】北朝鮮の朴吉淵国連大使は9日、ニューヨーク市内で記者団に「地下核実験は非常にうまくいった」と述べ、安全保障理事会は「(制裁決議を採択するより)北朝鮮の科学者や研究者を祝福すべきだ」と語った。
大使は核実験について「北朝鮮の戦争抑止力(向上)に大きく寄与」するとともに、朝鮮半島や北東アジアの平和と安定維持につながるとの認識を強調した。
大使はこの後、国連総会第1委員会(軍縮)で、米国やロシア、中国などの大国だけが核兵器を保有できるというのは「ギャングの理屈」と非難。超大国の核兵器はほかの主権国家への脅しに使われており「強力な武力を手にしたときにのみ国家の威厳は守られる」と演説し、米国の「敵視政策」や「核兵器による先制攻撃戦略」を批判した。
いかにも北朝鮮らしい見解であるが、やはり、アメリカを挑発するのが目的だったのだろう。一方、11日の朝鮮日報では【核開発】北の核実験で怒りに沸く日本列島 という記事で日本のあわてぶりが書かれている。やはり、アメリカに煽られて、政府を中心に反応しているようだ。北朝鮮の標的はアメリカにあるのに、何の事情も政府から知らされていない国民は地理的にも北朝鮮に近いということもあって脅威を感じるのも理解できる。
一方、北米のニュースでは北朝鮮がNuclear Club(核クラブ?)に入ったとしきりに言われている。ニュークリア・クラブとは、正式に核を保持していることを認められている7カ国のことで、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、インド、パキスタン、中国だ。英語ではNuclear Nationsと呼ばれている。正式に認められていないけれども、核を持っている国としては、イスラエルがある。その他、リビア、イラン、イラク、北朝鮮は、核を保持しているという疑惑を抱かれている国であり、その中で、いろいろとその真実性が議論されている中、北朝鮮は、今回の核実験が本当に行われたのであれば、核を保持していることを証明したわけなので、List of states with nuclear weapons(Wikipedia英語)によると、核クラブに入るような感じだ。ブラジルやウクライナ、南アフリカのように以前核を保持していたが、今は廃止したという国も7カ国ある。
日本は現在は核兵器を保有していないと言われているが、一年以内に保持国になるのではないかとも言われている。安倍政権になって核を保有することになるのではないかという恐れは大きくなっている。他の国が核を持っているからうちもというのは、本当にばかげた考えだと思う。持っているだけで、使うこともなく、何の役にも立たないものに国民の血税をつぎ込もうというのはおかしい。核武装する予算があったら国民のために福祉や健康保険をもっと充実させるべきだろう。
それにしても、アメリカは他の国に核廃止を訴える前に自分の国から核を廃絶するべきではないのか。そうすれば、北朝鮮もアメリカに脅威を与えるための核実験なんてしなかっただろうに。世界中から核兵器がなくなることが、私の夢だけど、私が生きているうちに実現する可能性はきわめて低そうだ。
関連記事:
北朝鮮とパキスタンの核実験の違いとは (2006/10/10 17:30 朝鮮日報)
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