2011.07.21 (Thu)
風評被害を乗り越えた香港と拡散する菅政権

放射能汚染によって、日本の食文化は国内外問わず、存続の危機に晒されている。海外では風評被害で閉店してしまった日本食レストランも少なくないという。私もこんなときだからこそ、ワイナリーを辞めて、ナイアガラの日本食レストランの新しい企画を手伝うことにした。日本人として、風評被害などで日本の食文化を失いたくないし、日本の食文化はこれからも多くの人々に広めていく必要があると思ったからだ。
中国からの旅行客急増で景気が絶好調な香港でも、日本食は大人気で日本食レストランは急速に増えていたが、福島原発事故以来、それまで大人気だった日本産食材への信頼が瓦解し、汚染のリスクを懸念した香港人グルメも蜘蛛の子を散らしたように日本食レストランから逃げてしまったそうだ。
事故直後の3月、4月は売上高が前年比で50%減、ひどい場合は80%減という状況が続き、高い家賃負担に耐えられず、倒産してしまった日本食レストランも少なくなかったが、7月になると、意外にも風評被害を乗り越え、いまでは震災前よりも売り上げが増えてしまったという店もでてくるくらい、日本食レストランは活況を呈しているという。
そのきっかけとなったのが香港政府も巻き込んだ「愛 日本料理!50%優恵 100%安心」キャンペーンで、香港の有名な日本食レストランの経営者が中心になって、香港政府からキャンペーンへの資金援助まで引き出したとか。
そのキャンペーンの内容は、例えば、毎週水曜日、キャンペーンに加盟した日本食レストランでは、「刺身」や「アルコール」や「定食」など、メニューの中から何かを50%オフセールする。しかもそこで使用される日本産食材は、通関時の検疫できちんと放射能チェック済みのものばかりだから100%安心ですよという趣旨を、テレビや新聞などのマスメディアを通じて大量に流したのだ。また「愛 日本料理!」キャンペーンの公式ホームページを作り、参加した270店のどこにいけば、どんなメニューが50%オフなのかが、WEB上ですぐ分かるサービスも用意したという。
好きなものが安心できる品質で、安い値段で食べられたら、風評被害などものともしないだろう。これももちろん、政府を信頼できて初めてなせる業だとは思うが・・・・。香港の実業家によるこの画期的なアイディアと実行力に拍手を贈りたい。
一方の日本ではどうだろうか。最近では、セシウム汚染した稲わらを食べて放射能汚染した疑いのある和牛の肉が東北で大量に見つかり、全国に流通してしまったというニュースを聞いて、暗澹たる気持ちになった。原発事故直後には、放射能汚染した牛乳が話題になっていた。その時点で、牛肉も汚染されていたのはわかりきっていただろう。それなのに、なぜ、全国に流通して人々が汚染牛を口にした後にこのようなニュースが騒がれるのか。
政府は汚染牛乳が見つかったときに、直ちに厳重な牛肉の検査をするべきだった。それをせずに牛肉を全国に流通させたのは、政府の対応が遅れたからだ。これだけ対応が遅れた裏には、故意に流通させた疑いもある。東北の農家への保証金を倹約するためだ。
又、今は牛肉だけがクローズアップされているが、稲わらだけでなく、家畜用の飼料にも放射能汚染は広がっているはずだ。そのうち、汚染された鳥や豚が見つかるだろう。
日本国内の場合は、どの食品が汚染されていてどの食品が汚染されていないのかを見極めるのが難しい。スーパーなどでは、福島産の野菜などは明記されて値下げされているそうだが、放射能汚染されているのは、福島だけだはなく、東北一帯から静岡などの関東や関西地方にまで広がっている。
香港の実業家が一致団結して風評被害を乗り越えたのに対して、日本政府や菅政権は、情報を隠匿して国民の信頼をなくし、汚染食品だけではなく、風評被害を広めている。この風評被害によって、東北を初め関東一円の農家は大損害を被った。汚染牛乳が見つかった時点で厳重な検査をしておけば、牛肉の放射能汚染を見落とすことはなかっただろうし、農家に迅速に保証金を支払えば、農家がこのような被害を被ることもなかったであろう。又、日本中に放射能汚染の牛肉を流通させることもなかったのだ。
汚染された食品が市場に見境なく出回っている今、消費者ができることは、放射能から体を守る食べ物をなるべく多くとることだ。下のサイトは、放射能を取り込む前に食べておくべきミネラル類や、取り込んでも排出しやすい体を作るという食べ物について調べてまとめてあり、とても参考になる。このサイトをご紹介いただいたAkikoさん、ありがとう。
放射能汚染された食品はなるべくなら食べないのが一番だが、知らずに食べてしまったり、情報がなく汚染されている食品と汚染されていない食品の区別がつきにくいことが多い。そんなときに読んでおけば少しは安心できる。政府の言うことが全く信用できない今、自分で自分の健康を守るしかない。
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2011.02.22 (Tue)
小沢氏、党員資格停止に異議
『ラ・ターシュに魅せられて』のバブリー地上げ屋さんはいつもとても楽しいタイトルをつけていらっしゃる。例えば今日のブログのタイトルは、「普通の人は、考えてから話すでしょ? でも、ワタシは話してから考え込むんです! ほっといてくれませんか!? 鳩山由紀夫」だったので、鳩山氏のお話だろうとブログを読んでみると、鳩山氏は全く登場しないのだった。
バブリー地上げ屋さんのブログでは政治家の名前は出さずに「このかた」と言って、いつも似顔絵を持ってくる。その似顔絵もいつもその政治家の特徴を捉えているので、笑ってしまうんだけど、中でも一番笑っちゃうのが、タイトルと内容が全く一致しないことだ。とても長いブログをタイトルの話題がでてくるまでずっと読んでも、最後までタイトルの話題がかすりもしない。それでも、バブリーさんによれば、タイトルを考えるのに一番時間がかかるという。
さすがに今日のブログは、鳩山氏の名前すらも出てこず、タイトルに騙されてしまったという感が強い。しかし、コメント欄で「波打ち際」という読者の方が、鳩山氏が香港でインタビューに答えている動画が紹介されており、それが面白かったので、ヨシとしよう。
ショート・ヴァージョン (約15分)
独家专访鸠山由纪夫:日民主党有分裂危机
http://v.ifeng.com/news/world/201102/17ff4336-e9ba-4fc4-ae25-07fe5ea5ee45.shtml
ロング・ヴァージョン(25分55秒)
#凤凰视频 分享 凤凰独家专访日本前首相鸠山由纪夫
http://v.ifeng.com/news/world/201102/eaf9d25d-2d74-4346-b81e-18efd169e816.shtml
それにしても、鳩山氏にインタビューしている中国人女性がとても流暢な日本語を話していたのには、驚かされた。最初はてっきり日本人かと思いきや、細かい発音が中国的で、「え~!中国人だったの?」とドギモを抜かれた。ここまで上手だということは、もしかしたら、片親が日本人の可能性もある。ただ、鳩山氏を鳩山閣下と呼ぶのはどうなのかなぁ。
そんなわけで、いつも読者に助けられているブロガーは、この私だけではないことがわかってほっとした(爆)。先日なんて、バブリーさん、読者に間違いを指摘されて、「そんな細かいこと言うな。」とその読者の方を恫喝していたから、人気ブロガーはそのくらい太い神経を持っていないと務まらないのかもしれない(笑)。
そんなバブリーさんは、会ってみたいブロガーの一人だ。きっと「一人で500万票集めるオトコ」の政経フォーラムに行けば会えるのかもしれない。残念ながら、4月27日は、ちょうどカナダ時間の26日にあたり、期末試験とぶつかってしまう。この日を過ぎればいつでもOKだったのに。62回政経フォーラムの講師は、副島隆彦氏だとか。参加できずにとても残念。
【 本日のトピックス 】
1)第62回 小沢一郎政経フォーラム開催のお知らせ
-------- 第62回 小沢一郎政経フォーラム開催 --------
◆◆◆『第62回 政経フォーラム』のご案内◆◆◆
https://www.ozawa-ichiro.jp/support/seikeiforum.htm
政経フォーラムとは、1年に4回開催している勉強会です。
第一部の「勉強会」では、各界で活躍する著名人にご講演いただき、
第二部の「懇親会」では、小沢一郎代議士を囲んでの立食形式パーティーとなっております。
日時:4月27日(水)
第一部「勉強会」11:00~
第二部「懇親会」12:00~
会場:ANAインターコンチネンタルホテル東京(港区赤坂1-12-33)
会費:20,000円
講師:評論家・副島国家戦略研究所主宰 副島隆彦 先生
演題:『 国民の自覚が生まれつつある世界各国の政治 』
※当日は、小沢一郎代議士と写真を撮る時間がございますので、
ご希望の方はカメラをご持参下さい。
《参加申込みを開始》
◆お申込み方法◆
小沢一郎ホームページ https://www.ozawa-ichiro.jp/support/seikeiforum.htm
よりご連絡ください。
その小沢氏は、今日、党本部の倫理委員会で、予想どおり、党員資格停止の処分に対して、「前例がなく、合理的理由が見当たらない。」「何一つやましいことはない。これからの裁判で無実であることは明らかになる。」として、異議を唱え「引き続き民主党の国会議員として誠心誠意取り組んでいく。」と離党を否定した。さらに、党の内規が「最長6カ月」とした党員資格停止の処分期間を「判決確定まで」とした執行部の判断を、「民主主義の国の政党の在り方としても著しく不穏当だ」と批判したそうだ。さすがは、小沢一郎らしい。小沢氏が異議を唱えるのも当然である。小沢氏を応援する国民はほとんどが同じ思いだ。
倫理委員はアンチ小沢で構成されているのは、承知しているが、小沢氏が異議を唱えた以上、小沢氏を党員資格停止処分にするには、小沢氏の異議に対して、適切な回答が求められる。果たして、感情だけで動き、倫理的思考能力に欠けた民主党の倫理委員が小沢氏の反論に対して、納得のいく回答ができるかどうか、今後注目される。
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