2009.06.22 (Mon)
足利事件と飯塚事件:菅家利和さんのインタビューを読んで
――逆に、怒っているのは、誰に対して怒っていますか?
「やっぱり、自分としては、当時の刑事、検事。この2人ですよ。それから、裁判官。この3つですね。ものすごく怒ってますね」
――謝ってほしいとおっしゃいましたね?
「ああ、その通りですよ。今もその気持ちは変わってません。今でも来てもらって、謝ってもらいたいですよ。もし、今でもね、当時の刑事が、当時の気持ちと同じでいたら、ぶん殴りますよ。殴りたい気持ちです。今、本当に。それだけ怒ってますよ、今。絶対許さない。謝りにくるまで。冗談じゃない。そのためにね、自分の親父ですよ。ショックを受けてね、亡くなったんですよ。だから、亡くなったのは誰のせいだと言いたいんですよ。刑事でしょ。だから、絶対許さないですよ。今でも。絶対許さない。(涙)そうですよ、両親ですよ。悔しながら死んでいったんです(涙)」
足利事件については、とらちゃんが、詳細な情報を集めてくださっている。
『晴天とら日和』
「冤罪」:一概に可視化すれば直ちに冤罪が減るという感じがありません。by麻生太郎。
無実の罪で17年間半も刑務所に服役させられ、そのせいで、ご両親の死に目にも会えなかった菅家さんだが、最初のDNA鑑定の結果に疑問を抱いた佐藤博史弁護士の機転とねばり強さの結果、最新の技術で再度DNA鑑定をすることになり、菅家さんのDNAが、殺害された女児の衣服についていた犯人のDNAと一致しないことがわかり、無実が証明された。
足利事件発生から約2年後の1992年、 今度は、福岡県飯塚市 で小学1年の少女が二人殺される事件が起きたそうだが、その容疑者とされた久間三千年(くまみちとし)さんは、導入されたばかりのDNA鑑定で、真犯人のものと思われる血液のDNA型と久間さんの型が一致したとして逮捕され、一貫して容疑を否認し続けたにもかかわらず、死刑確定後たった2年で死刑が執行されてしまった。
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