2009.08.26 (Wed)
自エンドまであと4日: 舛添要一厚労相の狂言

年末年始に失業者に宿泊施設と食事を無料提供し、職探しや失業保険の手続きなどをアドバイスした「年越し派遣村@日比谷公園」の村長ら派遣村の元実行委員会の有志ら役10人が舛添厚生労働相に事実を捻じ曲げる発言をしたとして発言の撤回と謝罪を求める抗議文を提出した。
舛添の事実を捻じ曲げる発言というのは、派遣村について「4000人分の求人票を持っていったが誰も応募しない」という発言だ。実際は、求職登録した村民は100人を超え、旅館の住み込みや清掃などに就職したそうだ。さらに4000人分の求人票と言っても、実際には募集していないなど求人内容に問題があるものが多かったらしい。
「自民党が他の無責任な野党と違うのは、大事な税金を働く能力があるのに怠けている連中に払う気はないところだ」などとたわけたことを言っている舛添はもう忘れてしまったのだろうか。社会保険庁が年金を盗んでどれだけ税金の無駄遣いをしてきたのかを。
社会保険庁公用車(4億円)
職員の外国出張費(1億6500万円)
千葉の社会保険大学校内にあるゴルフ練習場の建設・維持費(1200万円)
ゴルフクラブの購入費(6万6000円)
ゴルフボールの購入費(1万8000円)
校内のテニスコートや体育館の維持費(409万円)
東京の社会保険業務センター内のテニスコート建設費(422万円)
バスケットコート建設費(354万円)
年金資金運用基金への支出、交付金(3兆3600億円)
グリーンピア建設費と借入金利息・管理費(3800億円)
年金資金運用基金へグリーンピア建設や住宅融資資金の名目で出資金(1兆800億円)
職員の事務費充当(5300億円)
社会保険庁が新築した職員宿舎(10億円)
年金関連施設の職員向け宿舎(28億800万円)
社保庁職員宿舎の整備・維持費(42億円)
保養基地運営法人への支出(2兆円)
年金資金運用基金や厚生年金事業振興団総裁の退職金(各4000万円)
大規模年金保養基地(グリーンピア)の職員向け宿舎建設費(15億2600万円)
年金資金運用基金(旧・年金福祉事業団)の職員向け宿舎建設費(2億6500万円)
社会保険庁職員用のマッサージ器(6070万円)
社会保険庁職員でライオンキング観戦(500万円)
さらに、古賀派に所属する元参院議員であり、静岡県知事選では川勝平太氏に惜敗した坂本由紀子氏が厚労省の職業能力開発局長として指揮をとり、総工費580億円をかけて建設した「私のしごと館」(京都)も、究極のムダなハコモノであり、毎年20億円の赤字を垂れ流し、ついに廃止された。
この「私のしごと館」、一見、国民のための職業訓練所のような錯覚を起こすような名前だが、実際は「雇用・能力開発機構」の天下り官僚のために作られたようなものだった。機構の歴代理事長には旧労働事務次官ばかりだし、常勤役員6人中5人が天下り官僚だったという。ちなみに『しごと館』の館長もその一人で、天下り役員と同様、出勤は月1回程度で月給80万円の高給をむさぼっていたとか。
この「雇用・能力開発機構」はこのほかにも、『スパウザ小田原』を450億円で造って8億円で売ったり、莫大な費用をかけて敷地面積7万3000坪の『職業能力開発総合大学校』を建設したと思ったら、廃校にするというムダばかりを繰り返し、機構への年間予算6000億円がドブに捨てられているそうだ。
参考:私のしごとは月1回の出勤で月給80万円です-私のしごと館
これだけ血税の無駄遣いを徹底的に実践してきて、「自民党が他の無責任な野党と違うのは、大事な税金を働く能力があるのに怠けている連中に払う気はないところだ」とはよく言った>舛添。
Tags : 年越し派遣村 |
舛添要一 |
厚生労働省 |
坂本由紀子 |
私の仕事館 |
社会保険庁 |
雇用・能力開発機構 |
新型インフルエンザ |
水際作戦 |
天下り官僚 |
2009.05.11 (Mon)
民主党細野豪志議員が天下りを温存する補正予算の無駄を指摘
とらちゃんが、この補正予算案に天下りを温存する莫大な予算が組み込まれているという内容の情報をたくさん集めてくださっている。
民主党、細野議員の調査で明らかになった天下り予算は次の通り。
参考資料:民主党ウェブサイト ・ 中日新聞
独立行政法人、公益法人などの天下り先に総額14兆7千億円の補正予算案のうち、2割近くの2兆8500億円余りが投入される。
■独立行政法人(49機関) 1兆5610億円
◇住宅金融支援機構
◇都市再生機構の都市再生事業に1000億円
◇「私の仕事館」で有名な雇用・能力開発機構に145億円
◇文部科学省所管の科学技術振興機構(65人が天下り)に725億円
■公益法人 1兆2944億円
◇中央職業能力開発協会
*↑の役員名簿には、公務員OB他、オムロン、新日鐵、パナソニック、トヨタ、日産、東芝、日立、三菱電機などの大企業の幹部らが名前を連ねている。
ちなみに常勤役員本俸の月額表によると、この不況の中で、一般のサラリーマンに比べたらとんでもない額の月給が支払われていることがわかる。それも、この「中央職業能力開発協会」だけで、理事長が1名、常務理事が3名、常任理事が32名、理事が100名近くもいる。
理事長 942,400円
常務理事 799,600円
監事 723,500円
○退職金の額は、在職期間1月につき、その者が退職した日における本俸月額に100分の12.5を乗じて得た額の範囲内の額とする。
これを見ても分かるとおり、まさに天下りを温存するためだけの予算だ。中央省庁所管の法人から業界団体やファミリー企業に資金が流れるているだけであることが容易に想像できる。細野議員が民間の国内需要の自律的な回復を促すとした補正予算案の効果に疑問を抱くのは当然のことだ。
細野議員は、国会で質疑するとき、下調べの調査も完璧にしており、答弁を求められた自民党議員もあたふたとしてしまうほど、説得力ある議論を進めていて、とても好感が持てた。彼の議論を聞いているととても理路整然としているので、わかりやすいし、コミュニケーション能力も抜群だ。前原誠司と同じ京都大学法学部出身ということで、民主党の中でも前原と同じ派閥に属しているのだろうが、細野議員が小沢代表の続投に異議を申し出たというのは聞いたことがないし、少し前には、サンプロでも小沢代表を擁護していたし、前原と一緒にしない方がいいだろう。

写真:【衆院予算委】天下りを温存、税金をムダにする予算だと指摘 細野議員
(民主党ウェブサイト 5月8日)
『衆議院TV』より
開会日 : 2009年5月8日 (金)
会議名 : 予算委員会
細野豪志(民主党・無所属クラブ) 13時 57分 35分
細野議員の質疑時間は、35分とそれほど長くないので、ぜひご覧いただけたらと思う。
この後、馬渕澄夫議員も自公政権の道路利権を厳しく追及しているので、こちらも必見だ。
馬淵澄夫(民主党・無所属クラブ) 14時 32分 53分
Tags : 細野豪志 |
馬渕澄夫 |
補正予算 |
天下り |
独立行政法人 |
雇用・能力開発機構 |
都市再生機構 |
文部科学省所管 |
科学技術振興機構 |
道路利権 |