2010.01.08 (Fri)
捕鯨船衝突事故で回避義務を怠ったのはアディ・ギル号ではなく第二昭南丸だった
過去ログ:捕鯨問題
いつもこの時期になると、「財団法人日本鯨類研究所」の天下り役人や農水省の官僚がやたらと捕鯨問題を報道させたがるのは、予算の関係で多額の国庫補助金を望んでいるからであろう。一昨年だったか、メディアに捕鯨に関する報道を煽って、国庫補助金が増額されたのに味をしめているとしか思えない。
今回のシー・シェパードのアディ・ギル号と第二昭南丸との衝突事故がネット上でここまで大きく報じられるのも、アンチ捕鯨派と言われている鳩山首相の気を引くためであろう。
それにしても、天下りを廃止すると公約に掲げた民主党鳩山政権が、いまだに天下りの巣窟である「財団法人日本鯨類研究所」を温存し、彼らが主張するまま南極海での捕鯨を続行させているのはおかしい。鯨肉なんてほとんど食べないのに、この天下り団体を維持するためだけに多額の血税を支払っている日本国民が哀れだ。
今回の捕鯨船衝突事故でも、日本では日本側の主張のみを報道するという偏向報道に徹したメディアが多い。ネット上の議論を読んでも根拠なくシー・シェパードが悪いことになっている。勝手に私が「鯨博士」と呼んでいるカメクジラネコ氏が、久しぶりにJANJANに捕鯨問題に関する記事を投稿された。特に、衝突事故についての見解は見逃せないと思ったので、一部紹介させていただきたい。
マスコミが伝えようとしない調査捕鯨の「負の側面」
(JANJAN2010年01月07日)
以下は、国際条約である(※)COLREG条約の国内法に当たる海上衝突予防法の一文である。
第15条 2隻の動力船が互いに進路を横切る場合において衝突するおそれがあるときは、他の動力船を右げん側に見る動力船は、当該他の動力船の進路を避けなければならない。この場合において、他の動力船の進路を避けなければならない動力船は、やむを得ない場合を除き、当該他の動力船の船首方向を横切つてはならない。
鯨研とSSがせっせとメディアに配布している写真やビデオ映像を見れば、アディ・ギル号と第二昭南丸とがお互いに直進してきてぶつかったのは一目瞭然である。一義的な回避義務があったのは、すなわち相手の船を右舷側に見ていたのは、果たしてどちらだろうか?
下のYouTubeを見ても明らかだが、もちろん、回避義務があったのは、アディ・ギル号を右舷側に見ていた第二昭南丸の方である。
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