2011.08.18 (Thu)
ナイアガラの滝に転落した徳升綾乃(とくますあやの)さん最後の瞬間
彼女のフェイスブックの写真を見ると、とても可愛らしい女性で、ラクダの背中に乗ってポーズをとったり、夕日の沈む海辺でショーを見たりと、とても活動的な冒険家だったようだ。

オンタリオ州のウィンザー在住のカップル、アンドレア・スミスさんと、ジェイソン・ワトソンさんが、カメラに映った徳増さんの最後の姿を公開した。この写真は、カップルの息子、ジェアード・ワトソン君がその日の夜8時を少し過ぎたときに撮ったもの。
アンドレアさんたちは、写真を撮ってその場を去った。翌日、ニュースで、女性がナイアガラの滝に転落したと聞き、仰天した。徳升さんが落ちたのは、まさにこの写真を撮った場所で、アンドレアさん一家が去った2、30分後だった。この写真を見ると確かに徳升さんは、柵の向こう側に立っているのがわかる。ただ、他の目撃者は、徳升さんは、赤いフードつきのセーターを着ていたと証言しているそうだが、この写真で徳升さんと見られる女性が着ているのは、フードなしの赤いセーターであり、その点に矛盾がある。又、徳升さんは傘を持っていたはずだが、この写真では傘は見えない。ちょうど隠れた部分の右手に持っているのだろうか。
アンドレアさんによると、確かにこの女性が徳升さんで、徳升さんは、女友達と話しながら、この柵の上にまたがったり、石の上に座ったりしていたそうだ。そして、これが、最後に立ち上がった瞬間だったのかもしれない。

アンドレアさんは、なぜ、あのときに注意してあげられなかったのかと今さら後悔しても遅すぎるけれども、とてもつらい気分になるという。ジェイソンさんも、一言注意していれば、彼女の人生を変えられたかもしれないと思うと、残念でならないと語る。そのときには、徳升さんの柵を越えるという行動がそれほど気にならなかったが、この写真を見る度に後悔の念にかられるそうだ。
昔なら、注意すれば聞き入れられたかもしれないだろうけど、今だと見ず知らずの人に注意しても、無視されるか、逆切れされて、「あんたには関係ないだろう。」と言われるのがオチだからね。最悪の場合は、せっかく注意してあげたのに、逆切れされた相手にナイフで刺されたり、滝に落とされてしまう可能性だってないわけではない。「触らぬ神に祟りなし」というのが、現代の人々が平穏に暮らしていく上での生活の知恵だろう。
しかし、2人が言うように、もしこのとき、誰かが注意していたら、徳升さんはナイアガラの滝に落ちることもなかったかもしれないと思うと、いたたまれない気持ちになる。
ナイアガラ川がすぐ下に流れるこの場所から落ちたら、まず助かる見込みはないだろう。2度とこのような悲劇を繰り返さないよう、徳升さんが転落したこの場所に1人の女性が柵を越えて命を落としたという事実を伝えるための看板を立て、滝に直接落ちる場所だけ、柵に沿って45度の角度でセイフティネットをつけたらいいのではないか。そのくらいしか、転落事故を防止する方法はないように思われる。
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2011.08.17 (Wed)
日本人女子学生がナイアガラの滝に転落
The Globe and Mailのビデオが伝えるところによると、現地時間の日曜日(日本時間で月曜日)に行方不明になった19歳の女子学生が転落したのは、展望台でもまさに滝の真上にあたるところで、その下は滝が流れている場所だった。
普通は、柵から落ちることはないと思うが、その女子学生は、片手に傘を持っていたそうで、滑った時に、傘に風が吹き込んで、バランスを失ってしまったのではないか。柵が濡れていた上に、片手に傘を持っていたという不運が彼女を滝へと転落させてしまったようだ。傘さえ持っていなければ、たとえ滑ったとしても、両手ですばやく柵につかまることができ、転落することはなかったのではないか。
この女子学生がこんなに危険なポーズをとったのは、なんとかいいショットを取ってナイアガラの思い出にしようと思ったのではないだろうか。ナイアガラの滝では、いい写真を撮るため同じように危険を犯す人々が後をたたないが、ナイアガラパークの警察官によれば、自殺以外で滝に人が転落したのは彼が勤務している35年間で初めての事故だという。
今回、滝つぼ(ワールプール Wirlpool)での捜査で遺体が見つかったそうだが、身元不明の中年男性の遺体だったという。滝つぼの下には竜巻が常に起こっているような状態で水流がかなり激しく回転し、水中に引き込まれ続けるため、めったに遺体は水上に浮かばないと言われている。この女子学生の遺体が見つかるのは、何ヶ月先か、何年先かもしれない。
せっかくの楽しいはずのナイアガラの滝の観光が悲劇と変わってしまったのは残念でならない。19歳という若い年齢の子供を失ってしまったこの女子学生のご家族の方には、かける言葉もない。さぞ落胆していらっしゃることだろう。
滝で自殺をする人も時々いるが、中には、滝の上に立っても流されず、流されそうになった最後の一瞬にレスキュー隊に救われたラッキーな人もいる。
滝を見るときは、柵を越えないこと、少しくらい濡れても傘はささないことだ。自然の力を甘く見てはならない。
2011.08.16 (Tue)
ナイアガラの滝付近で日本人女子学生が行方不明
下の動画では、この女学生が落ちるところが監視カメラに収められていたとのことだが、それが滝に落ちたのか、崖に落ちたのかわからない。滝の近くの柵には、柵を超えないようにとの注意が書いてあるので、この女子学生はそれに気付かなかったのか、気付いたけど、まわりがやっているからやってしまったのか。
ナイアガラは夜中の3時になるところ。現在の気温は、22℃と比較的涼しいが、寒いわけではないので、転落したときに気を失ってしまったとしても、大きな怪我をしていなければ、今晩一晩は大丈夫だろう。
万一、滝に転がり落ちてしまった場合は、水は冷たく、流れも速いので、助からない可能性が高い。
ナイアガラの滝に邦人女子学生転落、柵またぎ撮影(11/08/16)
ナイアガラの滝に転落 邦人不明
NHK 8月16日 11時41分
カナダの警察によりますと、カナダとアメリカの国境にある観光名所、ナイアガラの滝を見学していた19歳の日本人女性が、過って滝の中に転落して行方不明になっており、地元の警察や消防が捜索を行っています。
カナダ・オンタリオの警察が発表したところによりますと、14日夜(日本時間15日午前)、ナイアガラの滝を訪れていた19歳の日本人女性が、カナダ側の滝の中に転落したということです。警察は、目撃した人の話や監視カメラの映像などから、女性は滝のすぐそばにある展望台の手すりの上にまたがってカメラ撮影などしたあと、立ち上がった際にバランスを崩して転落したとみられるということです。現場の警察官は、地元テレビ局の取材に対し、「女性は傘を持っていてバランスを崩す原因につながったのかもしれない」と話しており、カナダとアメリカ双方の警察や消防が捜索を行っています。一緒にいた友人の話によると、この日本人女性はトロントで学んでいた留学生で、カナダ当局から連絡を受けたトロントの日本総領事館は、外務省を通じて、この女性の家族に連絡を取っているということです。
どうか、無事でいて欲しい。