2009.05.08 (Fri)
衆院選に向けて民主党の反撃が始まった
国会での討論の映像や関連記事をとらちゃんが、いつもどおり手抜かりなく集めてくださっている。
「補正予算案、衆院予算委で審議始まる。(徹底的に審議して貰いましょう!)」

国会ビデオライブラリ
2009年5月7日 (木) 予算委員会 7時間 40分 (9時~16時46分)
この予算委員会の中で、注目して欲しいのが、菅直人の質疑だ。菅氏も質疑の中で言及していた少子化問題と子育て支援のあり方について、麻生らと議論をかわし、麻生の失言を招いた民主党の西村智奈美議員の質疑も、これからの日本の社会を考える上でとても重要な問題なので、又、別のエントリーを立てたい。
菅直人氏の質疑応答の部分は、1時間15分とかなり長いが、予算委員会後の菅直人代表代行の会見ビデオでも菅氏の質問の概要がわかるようになっている(民主党ニュースより)。
http://asx.pod.tv/dpj/free/2009/20090507kan_v300.asx
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http://asx.pod.tv/dpj/free/2009/20090507kan_v56.asx
菅直人氏が国会で批判している15.4兆円の巨大な国費を投入する追加景気対策のための補正予算の内訳とは、植草一秀の『知られざる真実』によると、主に悪徳ペンタゴン向けの選挙対策のようなものだ。そして、もし、このまま自公政権が続けば、この「巨大バラマキ政策」のツケは、2011年度以降の消費税大増税で、一般国民にかぶせられるという。
100年に一度の経済危機を大義名分にして、総選挙用バラマキ景気対策を決めた。しかし、内容があまりにもひどすぎる。
①経団連企業自動車産業への補助金
②経団連企業電機メーカーへの補助金
③日本政策投資銀行を焼け太りさせる大企業救済策
④中小企業救済にかこつけた日本政策金融公庫の焼け太り策
⑤資産家優遇の贈与税減税
⑥資産家と住宅メーカー優遇の住宅減税
⑦定額給付金、高速1000円、子育て手当の選挙買収策
⑧117億円アニメ・マンガ・ゲーム博物館
などの政策が目白押しである。
障害者、高齢者、母子世帯、失業者、生活困窮世帯、一般労働者へのきめ細かい施策、支援、負担軽減策を、一回限りでない「プログラム」として整備することが求められている。しかし、このような必要不可欠な政策はまったく提示されなかった。
まさに、この補正予算には、一般国民を無視し、「官(特権官僚)」、「業(大資本)」、「外(米国)」、「電(御用メディア)」ら悪徳ペンタゴンと癒着する「政(自公政権)」の実態が如実に示されている。とくに、この100年に一度の経済危機に、路頭に迷う人が数え切れないほどいる中、117億円もかけてアニメ・漫画・ゲーム博物館を新設するだなどと「カワイイ大使」に負けず劣らず馬鹿丸出しの税の無駄遣いには開いた口がふさがらない。