2009.11.13 (Fri)
日本は警察が異常な権力を持つ警察国家
みにーさんの問題提起は、権力側の人間であればそれが保険金詐欺連続殺人事件であろうが実名まで隠蔽されるという重要な指摘です。
同時にもうひとつ、みにーさんは日本のメディアの報道姿勢の現実について問題提起されています。
それは、警察情報に基づくリークをそのまま日本のメディアは流している(もっといえば警察がやらせている!)、また、警察権力から圧力がかかってメディアは情報を流さないことがあるという事実を指摘されているのです。
同じような保険金詐欺連続事件が過去にありましたが、メディアは「推定無罪」のような扱いではありませんでした。
ほとんど、警察情報と警察権力の指示のもと容疑者の生い立ちや過去まで面白おかしく根掘り葉掘り垂れ流し、国民の関心をひきつけるような意図的な報道をしていました。
なかには視聴者の関心をひきつけるために家までおしかけてはていました。
それにくらべて今回の扱いは極めて隠蔽したものになっています。
その背景には、この容疑者の祖父は自民党の故中川昭一氏の後援者であり地方議会の議長経験をもち、過去に文化勲章をもらった実力者で権力に極めて近い立場にある家柄であるため、徹底的に報道規制がかけられているそうです。
同じような事例は、警察官の犯罪事件も同様で、警視庁立川署勤務の友野容疑者のストーカー殺人事件に関する報道規制や、愛媛県警巡査の岡山県内における窃盗事件など日ごろは興味本位にあげつらうようなワイドショーを行ってきたテレビ報道は抑えられてきました。
つまり権力側の犯罪事件は、報道規制が警察からしかれるわけです。
テレビ局には警察の天下りもあるそうで、経営層にもそういう関係があるそうですし、第一、記者クラブ制度の存在や警察署につめて事件を警察から情報をえてネタにしてきたディア側は、警察に嫌われるような独自報道などをやれば、警察からつまはじきにされて警察から情報をもらえなくなるから警察の指示に従うようになるといいます。
つまり警察の思惑によってマスコミ報道が左右されているわけです。
これが実態なのです。うすうす国民は感づき始めています。「あー日本は警察国家なんだと。身内の犯罪には甘い!」と。
Tags : 警察国家 |
2009.11.10 (Tue)
木嶋佳苗の取り扱いからしても、日本がまぎれもなく警察国家であるのがわかる
『中野龍三プロゲーマーWEB』TV局別! 34歳結婚サギ女がなぜ実名報道されないのか、を聞いてみた
これを読むとやはり警察がメディアに報道規制していたようだ。
【テレビ朝日】
ここも日テレ同様の回答だったが、内容は報道寄りだった。
《回答》
現在の報道は、殺人に関する報道となっていますが、
現時点での容疑は詐欺罪のみとなっています。
報道内容が詐欺のみであれば、実名報道しますが、
そうでないので匿名にしております。
…つまりニュースやワイドショーなどで、34歳女の詐欺の手口よりも、練炭で自殺に見せかけて殺害した可能性など、内容が 「殺人にかかわる報道」 がメインであるため、殺人で再逮捕されるまでは匿名にする、ということだ。
なるほど、と思った。 ただ一つ疑問だったのは、よく各局ともども、見事に統制がとれたように匿名報道が出来たな、ということだ。
それこそ1社くらい実名報道に踏み切ってもおかしくないではないか。
【テレビ東京】
それは突然、このテレ東の回答から、判明してきたのだった。
《回答》
警察からこれ以上は報道しないでくれという 「報道規制」 がかかっている
ものと思われます。
…何と、「報道規制」 という言葉が飛び出してきた!
さらに聞いてみた、
「“思われる” というのは憶測ですか? それとも事実ですか?」 と。
すると突然、態度が一変し、
《回答》
あなたは何を聞こうとしているんですか? 目的は何ですか?
…と逆に聞いてきた。
全く不審者扱いかよ…いやそうかも、と思いながらも、「なぜ匿名かを知りたいだけです」 と答えるも、それ以上は教えてくれなかった。
【フジテレビ】
だが最後のフジテレビが、この決着をつけてくれた。
《回答》
我々TV局では、警察から頂いた情報を使用して放送しています。
なので勝手に実名報道するわけにはいきません。
…ついに 「報道規制」 を認めたのだ!
というのは、文脈から分かる。
主語が 「TV局」 であることから、「勝手に…」 の対象は、局の上司では決してなく、もちろん視聴者というのも的外れである。
明らかに対象は、「警察」 を指している。
したがって、「報道規制」 を認めたといえるのである。
さらに念を押すように、明らかに無駄な質問を投げかけてみた、
「…ということは、警察から実名報道するな、ということですか?」 と。
《回答》
それについてはお答えできません。
やはりそうだったのか、と思った。
どうやら知らず知らずのうちに、自分は “核心部分” に触れてしまったようだ。