2007.04.25 (Wed)
ミツバチが消えたのは携帯のせい?
私の日本語のクラスは今年はランゲージラボで行われていたため、教室の前に大きなスクリーンがあって、生徒の机の上にもパソコンが1人につき1台ある。インターネットのおかげで日本の文化もすごく教えやすくなった。なぜかと言えば、言葉では説明するのが難しい場合、ネット検索で、すぐに画像や英語の詳しい説明も手に入れることができるし、YouTubeで動画を見せることもできる。
例えば、日本のデパ地下やアキバ、メイド喫茶などを説明する場合、口で説明するよりもどんなものかはYouTubeを見せれば一発でわかるし、とても便利なのだ。
Maid in Akihabara 02 : What's this 'moe'thing all about? 01
日本語を勉強する大学生のほとんどは、日本のアニメが大好きなので、授業の最初の方にYouTubeでアニメを紹介したりすると、生徒はとても喜ぶ。もし、まだ試されていない先生がいらしたら、是非、クラスでYouTubeでアニメをちょこっと見せてみたらいかがだろうか。日本語の文法の話をしているときは、眠そうな目をしている生徒もアニメを見るときの目は輝いているということがわかるだろう(笑)。
ところで、先日、中央日報で面白い日本語の記事を見つけたので紹介しよう。ここで、「面白い」というのは、「変な」という意味で、日本語が変な使われ方をしているのだ。記者が日本人だったらこういったタイトルはつけないだろう。

携帯電話のためにミツバチ消える
携帯電話のためミツバチが消えている、との見方が出ている。携帯電話で発生する電磁波がミツハチの航法システムをこう乱し、ミツハチを巣に帰れなくするとのこと。
英日刊紙・インディペンデントが15日に伝えたところによると、蜂群崩壊症候群(CCD=ミツバチの集団不明現象)と呼ばれる現象が米国でスタートし、欧州大陸と英国に拡散している。米国では昨秋初めて警告が下された後、現在まで米全州の半分でこうした現象が確認されている。西部海岸地域では全体の60%、東部海岸地域では70%ほどのミツバチが消えた。
これについて、ドイツ・ランダウ大の研究チームは、携帯電話がミツバチの近くにある場合、ミツバチが巣に戻れないとの事実を確認した。研究チームは、ミツバチが電線付近で異常な動きを見せるのを発見、それをもとに実験を行なった結果、携帯電話の電磁波がミツバチの帰宅を妨害できる、との点を究明した。米政府と業界の後援のもと携帯電話の危険に対する研究を主導してきたカルロ博士も「ドイツ科学者の主張に信ぴょう性があると確信する」と同調した。
パク・キョンドク記者

まず、この記事のタイトルにある「携帯のために」という使い方が変で、その後の「ミツバチが消えている」というのも変だよね。日本人だったら、「ミツバチが消えてしまったのは携帯の電磁波が原因か?」とか「携帯の電磁波によってミツバチが消えつつある」というタイトルをつけると思う。「携帯のため」という言葉は日本語を母語とする日本人だったら、使わないだろう。どうして、「携帯」の後に「~のため」が使えないのかなどを考えると日本語の面白さや難しさを感じるが、難しい話になりそうなので、今日はそれには触れないでおこう。

このミツバチが消えてしまったというニュースはカナダでは大きくとりあげられていて、カナダのような農業の盛んな国でミツバチがいなくなってしまうと作物の収穫や値段に大きな影響を与え、大変なことになる。「携帯」の他に、女王バチの生殖機能を破壊する寄生虫が原因かとか、何か大きな災害の前触れかなどとも言われており、いまだに原因はわからない。
みなさんは、ミツバチが消えてしまったのはいったい何が原因だと思われますか。
本日も応援よろしくお願いします。

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