2011.09.20 (Tue)
オーストラリアのメディア『Lateline』がさようなら原発5万人集会・デモをレポート(和訳あり)
Japanese march against nuclear power(動画)
Australian Broadcasting Corporation
Broadcast: 19/09/2011 Lateline
Reporter: Mark Willacy
6ヶ月前に福島原発がメルトダウンしてから最大の反原発デモで推定6万人が東京を行進した。
音声書き起こしの和訳
アリ・ムーア司会者:
6ヶ月前に福島原発メルトダウンが起きてから最大の反原発デモが東京の通りで約6万人が参加して行われました。
デモに参加した人々は、政府に日本の原子力依存体質を終わらせるよう訴えましたが、新しい首相は、日本には原子力が必要であることを示唆しました。
つい最近、前首相(菅直人氏)は、メルトダウン後に東京やその周辺地域から3000万人の人々を避難させる意図があったことを明らかにしました。
北アジア特派員のマーク・ウィラシーが東京からレポートします。
マーク・ウィラシー特派員:日本の反原発デモで、警官よりもプロテスターの方が多いというのは、とても珍しいことでした。デモ主催者側は、5万人が参加するように望んでいましたが、実際は、6万人がデモに参加したとのことです。参加者は、福島も含め日本中から集まりました。
福島在住 こぐれとしかずさん:このデモは日本の国民の意見を表明するものです。私たちが言いたいのは、日本に原子力発電所は必要ないということです。新しいエネルギーに変えなくてはなりません。
マーク・ウィラシー:デモには、ファッション・デザイナーやホームレス協会、芸能人、会社員、主婦らが参加しました。スピーチに涙する多くの人々も見受けられました。
デモ参加者 きみがき けいこさん:福島原発事故の災害はすべての日本人を混乱させました。日本は、新しいエネルギー資源を探し、原子力に依存するのはやめなければなりません。それが、今日6万人がここに集まった理由です。
マーク・ウィラシー:東京の公園で集合した後、参加者は通りでデモ行進を始めました。人々はどんどん続きます。彼らの行進は、一ヶ所にとどまることなく、いくつかの区に広がっています。
ここまでくるのに6ヶ月かかりましたが、反原発運動はついにその勢いをここに結集させました。福島メルトダウン以来、最大のデモとなりました。しかし、特に原発を温存するのに熱心な日本の新しい首相を初めとした反原発勢力に対する抵抗勢力も勢いを増しています。
実際、野田佳彦氏は、今週後半に国連で日本は経済政策上、少なくともしばらくの間、原子力エネルギーに依存し続けなくてはならないと語る予定です。
野田氏の前任者である菅直人前首相は、原発を段階的に廃止したかった。そして、今、総理の重責から自由になり、災害時に首相だった菅直人氏は、最悪のシナリオとして、東京とその周辺地域から3000万人の人々を避難させる意図があったことを明かしました。結果的にそうならなかったが、もし、そうなっていたら、日本は一国として機能していなかっただろうと菅氏は語りました。
ある人は、政府の政策や原発関連企業の能力に多くの国民が疑問を抱くことによって、この国はやっと機能すべく機能し始めたと主張するかもしれません。
9/19 山本太郎氏 演説 さようなら原発1000万人アクション
次ページには、英語原文を転載。その他、6万人が参加し、これだけ大きなデモであったにもかかわらず、予測どおり日本の大手メディアでは、ごく少数だけがこの日本史上最大のデモの様子を報道。その少数の報道を集めてみた。
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2011.07.29 (Fri)
民主党は、菅総理の不信任決議案を再提出するべき
一つだけ残念だったのは、通訳がいまいちだった点だ。通訳の女性が、あまり小沢氏の背景を知らない人だったらしく、ウォルフレン氏が、"case"と言ったときに、小沢氏のことを知っている人なら、「訴訟や裁判」のことを言っているとわかるのに、この通訳の場合、全く違う訳をして、上杉氏に訂正されていた。他にもあやふやな通訳をした部分が多数あり、英語が全くわからずに聞いている人にとってはいまひとつウォルフレン氏の言っていることが伝わりにくかったのではないかと思う。
自由報道協会主催だったので、通常、大手マスコミではほとんど報じられないため、神保記者が、大手マスコミに報道されるよう、「同じ会期内でも、不信任案は提出者と理由が違えば、一事不再議の原則に反するものではないはず。もう一度不信任案を出すことはないか。」とわざと気の利いた質問をしてくれた。すると、小沢氏は、それもありえると答えた。
ウィキペディアによると、一事不再議とは、会議体において一度議決・決定した事柄については再度審議することが否定されるとする原則のこと。同一事項が蒸し返されることにより、議事の効率的処理が妨げられることを防止するために認められており、会議体の合理的運営を目的とする原則である。
しかし、一事不再議の適用の原則の例外として事情変更の原則がある。事情変更の原則とは、契約締結時に前提とされた事情がその後変化し、元の契約どおりに履行させることが当事者間の公平に反する結果となる場合に、当事者は契約解除や契約内容の修正を請求しうるとする法原理をいう。
つまり、菅総理が辞任することを前提に行われた不信任案決議案の投票だが、その後、菅氏が辞任を否定したことから、事情が変更したことになる。そのため、例外として事情変更の原則が適用される。これまでに前例がないとは言え、その気さえあれば、今度は民主党が不信任案を提出し、事情変更の原則を用いて、菅氏を辞任に追い込むことは可能だ。
記者会見の終わりに小沢氏が、次期代表にふさわしい人物像として「菅さんでなければどなたでもいい」と語ると会場の笑いを誘った。そして、そのまま笑顔で会場を後にした。関連記事などと共に動画を紹介したい。
案の定、大手マスコミでこの日の小沢氏とウォルフレン氏の記者会見について報じたのは、菅を辞任させてなんとか自民党政権を取り戻したい産経、このところ原発批判に燃えている毎日、そして、なぜか時事通信でも短い記事が報道された。この会見で小沢氏に真っ向から主筆を否定された読売や菅直人の御用新聞社である朝日は完全にスルー。大手報道機関のわかりやすい動きが読めた。
110728 小沢一郎衆議院議員公開討論会および記者会見 1/2
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2011.07.16 (Sat)
菅総理のなんちゃって脱・原発宣言
しかし、実際は、ストレステストの実施も具体的な内容が明らかになる前に消えた。福島第一原発事故の現状に対しても、事態はますます悪化しているのにもかかわらず、収束に向けた動きも進んでいるなどと現状を偽って伝え、これまでの不手際を全て不安院のせいにして自分は何も悪いことはしていないという言い訳で国民を欺くための噴飯会見だった。
記者会見の質疑応答を最後まで見てみると、現在運転調整中の原発については、最終的には菅総理を含む4人の大臣で政治的に判断した上での再稼動をほのめかしている。原発を再稼動するかどうかは、国民の意見によって決定するものであり、首相を含めたアホな4人の大臣によって決められることではない。これは、まさしく脱・原発宣言を装った原発推進発言である。第一、脱・原発宣言にしては時期やその方法など具体的な内容は何一つ示されず、あまりにも現実性に欠ける。
おまけに、国民は菅氏の脱・原発宣言が政府と内閣の統一見解だとばかり思っていたら、翌日には、個人的な見解と一転して弱腰になってしまった。「信念」のしの字も持ち合わせていない男である。
耳障りのいいことばかり並べて国民を騙そうとしても、多くの国民は詐欺菅に騙されるほど馬鹿ではない。国民のヒーロー的存在である小出裕章教授もその嘘を全て暴いている。
2011-07-13 小出裕章・たね蒔きジャーナル7月13日
『晴天とら日和』「政治の世界は困ったものだ」by・小出裕章氏。で、ただいま「空き菅直人」のストレステスト中です。ご静粛にお願い致します。|ω・)ジーッ!!より
今日は夕方行われた菅総理の会見の中での発言について、ずっと聞いていたが、いろいろと「え?本当にそうなの?」と思うところがあったので、是非小出先生に伺いたい。まず、菅さんは、今の福島第一原発事故の状況について説明をしている時に、こんなふうに言った。「ステップ1はほぼ予定通りの日程で進んできている」
これは本当か?
(小出氏)(苦笑)とんでもない。
(アナ)やはりとんでもない話ですか?ステップ1というのは、何を目指していたのか?
(小出氏)安定的な冷却ではなかったでしょうか?
(アナ)そうですよね。安定的に冷却が出来ている状態を作るということ。ほぼ予定通りの日程で進んできているなんてことはとんでもないと。菅さんは、こうも言った。「冷却についても、小さいトラブルはあるが、大筋動き出していて、原子炉に対する安定的な汚染水を出さない冷却が可能になるなど、ステップ1が進んできている。」
まず、小さいトラブルがあるけど、大筋動き出している冷却システムという話、これは本当か?
(小出氏)私は菅総理は根本的に間違えていると思う。東電がこのシステムを始めに作った時は、原子炉の炉心系部分には半分まで水があるという前提でロードマップを作った。つまり、炉心はまだ圧力容器にちゃんと残っている。だから水さえ循環すれば、安定的な冷却ができる。そのために、冷温停止という言葉を私は使った。ところが、5月12日になって、実は炉心は全部溶けていたと言い出した。もうロードマップの前提自身が全くずれてしまっている。冷温停止なんているテクニカルタームはもう使えない状態になってしまっている。だから、安定的冷却もへったくれもないという状態になっている。
(アナ)冷却したかった、するべきものが、もうそこにはないという、この大前提を今も認めない状態の話だということですね。
(小出氏)私にはそう聞こえる。
(アナ)汚染水をださない冷却が可能になるというふうに、今日の会見であったが、どういう意味か?
(小出氏)私から見れば呆れた話。既に12万トンもの汚染水がコンクリートの構造物に溜まっていて、それが毎日漏れてしまっている、そういう状況。汚水の浄化設備が動いた動かないで大騒ぎをしているが、そんなことほとんど本質的に関係がないこと。
(アナ)大前提がもう違っているということですね。そして、更にこういう発言もあった。
「ステップ2を前倒しにすることで、これまで住んでいた地域の皆さんに元の場所に戻ってもらえるのかどうなのか、どこの地域の方が帰ってもらえるのかどうかということを、次第に具体化できる」 つまり、福島のみなさんにできるだけ帰ってもらえるような策をとるという意味だと思うが、これは、現実的か?
(小出氏)私ももちろん帰ってもらいたいと思うが、既に生じてしまっている汚染に関しては何の手の打ちようがないんので、ロードマップが出来ようが出来まいが、そんなことは何の関係もない。
(後略)
これまでもさんざん騙されてきた日本人で、詐欺菅によるなんちゃって脱・原発宣言を本気で信じる人などほとんどいないだろう。人の弱みにつけこんで延命を図ろうとする菅直人には、ほとほとあきれかえるばかりである。
2011.07.13 (Wed)
原発推進派による菅直人バッシングが始まった
とらちゃんが、昨日ブログにアップしてくださった衆院復興特別委員会で総理が「厚生大臣よびゃ~いいじゃねえか!」と野次を飛ばした動画がもうすでに削除されてしまった。同じような動画がYouTubeにあったのでアップしておこう。自民党の高市早苗議員が、菅氏が小声で野次るのを叱責されたときの総理の顔が、いたずらを親に叱られた子供のような表情でとても笑えた。それにしても、一国の首相がこれでは、この先思いやられるわ。いつまで首相の座に居座るつもりだろうか。
それにしても、菅首相がこのところ原発反対派に回ったせいか、原発推進派からのバッシングがものすごい。悪評高いみのもんたのテレビ番組でも「普通の人以下の能力」と大学学長が菅首相をクソミソに言っていた。いくらそう思っていても、テレビで大学学長の立場の人が、そこまで言うのはいかがなものだろうか。デタラメな斑目春樹原子力安全委員長を支持するようなことを明言すること自体が信用できないし。
しかしながら、これまでの菅首相の言動から、原子力反対派に回ったのは単に延命のためであり、決して国民のためではないということが推測できる。本当に反対する気なら、ドイツの首相のように堂々と国民に原発全廃をめざすことを公式に伝えるであろうし、イタリアの首相のように国民投票で国民の意見を聞こうとするだろう。いまでさえ、原発推進派から猛烈なバッシングを受けているのに、これが原発全廃をめざすとなると、即辞任に追い込まれる可能性もある。
すでに辞任の覚悟ができているのだから、最後の最後に原発全廃を公式に発表して、国民に一つだけいいことをして欲しい。そうすれば、これまでの悪行を全て許してあげてもいい。下の動画の小出教授の言うことをよく聞いて判断していただきたい。
20110711 「原発 わたしはこう思う」 小出裕章
2011.06.03 (Fri)
不信任決議を茶番でなくすには菅を6月中に辞任させるしかない
まず、不信任決議案が始まる直前になって、鳩山氏が賛成票から反対票に寝返り、自主投票を呼びかけた。おまけに小沢氏も菅直人が辞任するといっているんだから、自主投票でよいと小沢派議員らに伝え、松木謙公衆院議員と横粂議員を除いて全員が反対票を投じた。肝心の小沢氏といえば、採決を欠席した。小沢氏にすれば、民主党が分裂するのは本望ではなかった。しかし、いくら説得しても菅直人が辞任すると言わなかったため、しかたなく賛成票を投じる予定であった。
ところが、採決直前になって、菅直人は、やっと震災や原発事故の復興の目途がたったら辞任すると言い出した。何をするにも遅く、決断力も鈍い菅直人のことだから、こんな肝心な決断も遅れてしまった。昨日の不信任採決の前の自民党やみんなの党の議員にもさんざん言われていたが、何もかもが遅すぎる菅直人が総理大臣であることによる日本の損失は計り知れないものがあるだろう。
昨日は本当に怒り爆発状態だったが、翌日目が覚めたら、少しは気が収まって、冷静に物事を考えられるようになっていた。しかし、今回の内閣不信任案選挙を見て、今まで見ていた夢から覚めた感じがした。いままで、政治家に期待しすぎていた自分が情けなくなった。政治家だって、国民のために存在するとはいっても、実際は、自分が一番可愛いのではないだろうか。そして、国民も政治家に頼るのではなく、もっと積極的に自分たちが主権者として政治家をコントロールするようでなくてはならない。
今回の不信任案にしても、国民は積極的に議員に働きかけて賛成票を投じるように説得しただろうか。していないと思う。だから、最後の土壇場になって、民主党議員は寝返ってしまったのだ。菅政権が続くことになったのは、民主党議員の責任でもあり、国民の責任でもある。

今日は休みの日だったので、コレステロールの血液検査をした後、気分転換も兼ねてナイアガラ・オン・ザ・レイクに行って来た。普通は、3月でほとんどのセールが終わりなのに、今年は、6月になっても、40%~50%のディスカウントがお店によっては行われていた。普段は多くの米国人でにぎわう中心街も、米国の不景気やドル安を受けて、売り上げが落ち込んだのだろう。ナイアガラ・オン・ザ・レイクは観光客向けのお店が多いので、もともとの値段が高いから、40%~50%のディスカウントと言っても、通常の10~20%割引の値段と同じくらい。つまり、消費税を払わなくて済む程度の割引なので、それほど安くなるわけではない。

でも、クイーンストリートのはずれにあるお店に入ったら、アクセサリーが50%オフだったので、全く買う気はなかったにもかかわらず、オニキス(英語ではオニックス)のブレスレットと指輪を買ってしまった。オニキスにしてはかなり安かった。昔は黒いアクセサリーなどにはほとんど魅力など感じなかったのに、最近年のせいか、オニキスを見るとものすごく落ち着いた気分になれるようになった。もともと、オニキスには、邪念や悪い気を払う昔から魔避けの石として用いられてきたそうで、感情が乱れやすい人が身につけると気持ちの昂ぶりを抑制し、理性的になる事が出来ると言われている。
そんなことから、浮気をしやすい人の衝動を抑える効果もあるとか。銀座のホステスと議員会館で一夜を一緒に過ごした水野真紀の夫の後藤田正純自民党衆院議員にもぜひ、お勧めしたい。

フライデー:後藤田正純《自民党代議士》「ハレンチすぎる不倫!」より
また、意志が弱い人がオニキスを身につけると、悪い誘惑から逃れ、自分の主張が言えるようになるようだ。様々な障害を払いのけ目標に向かって突き進みたい時にも大いに力を貸し潜在パワーを強化するとか。馬菅には、6月下旬に辞任したら、オニキスの数珠を握ってのお遍路巡りをお勧めする。今以上に国民に落胆を与えないためにも、野党が一致団結して不信任決議案を提出してくれたことを無駄にしないためにも、馬菅は6月末までに辞任するべきだ。
2011.06.02 (Thu)
内閣不信任案成立への動きがとまらない
昨日のブログを書いた時点では、鳩山由紀夫元総理が内閣不信任決議案に同調するかどうか明らかにされていなかったが、その後、内閣不信任決議案に賛成する意向を明らかにされた。鳩山氏は菅首相と31日に面談し、2時間にわたって自発的辞任を説得したが、聞き入れられなかったということで、賛成に回った。田中真紀子元外相や原口一博前総務相も賛成票を投じる。
その他、1日の夕方までには小沢元代表に近い鈴木克昌総務、三井辨雄国土交通、東祥三内閣府の3副大臣と樋高剛環境、内山晃総務の2政務官が首相官邸に辞表を提出し、不信任案に賛成することを明言し、その日の夜に都内のホテルで開かれた小沢グループの会合に集まった代理出席6人を含む77人の名簿を発表し、造反へ向けた結束を表明した。まさに内閣不信任案成立に秒読みの状態となってきた。
しかし、ここにきて、共産党が採決を棄権する方針を示し、社民党も棄権か反対する方向で党内調整しているという。共産党は、いつもいざとなると政権の味方をするので、共産党の動きは想定内だったが、社民党が内閣不信任決議案に反対するというのは、これまで福島瑞穂議員を応援してきただけに意外であり、とても残念である。しかし、福島議員もこれまで鳩山前総理の沖縄基地の移転問題の方向転換によって大臣職を辞任させられたという経験があるので、彼女の気持ちもわからないでもないが、今は個人的な恨みを捨てて、菅人殺し内閣から日本を救うことの方が大切ではないのか。
また、いくら社民党の辻清美議員が災害ボランティア活動担当の内閣総理大臣補佐官に就任したからといっても、殺人内閣に加担するとは思わなかった。辻議員は、その無能さをさらけ出しただけで終わったにすぎない。被災者への思いやりが人一倍強いと思われた社民党が、人殺し内閣に加担するようでは、今後の選挙でますます議員数を減らすだろう。
共産、社民両党の15人が棄権すれば、不信任案の可決には民主党から82人以上の賛成が必要となり、社民党が反対した場合は85人以上の賛成が必要になる。今のところ、80人以上が造反するといわれているが、内閣不信任案が成立しようがしまいが、たった数人の差で結果が変わるのであれば、成立しない場合でも大幅な内閣改造が求められる。また、80人以上にも及ぶ造反した議員を除籍や離党勧告できるならしてみて欲しい。それこそ民主党崩壊である。実質的に国民の信用を完全に失った現内閣や執行部が除籍され離党勧告される可能性の方が高いだろう。選挙に弱すぎる岡田幹事長やいつのまにか内閣に舞い戻ってきた狸オヤジ仙谷、小心者の詐欺ブタ枝野や全くの無能総理馬菅がえらそうに発言できるのも、今日で最後だ。
総務省は、すでに解散をにらみ準備しているという。被災地の現状からしても、今衆院解散するのはキチガイ沙汰だ。しかし、菅直人は、震災の復旧・復興活動を優先するために首相を辞任しないといい続けてきたにもかかわらず、造反議員たちを恫喝するために、衆院解散をちらつかせている。今、衆院解散したら、今迅速さが求められている復興作業は選挙の準備で滞ってしまう。にもかかわらず、内閣不信任案が成立したら、平気で解散するという矛盾した言動を続けている。菅直人が内閣総辞職を決定し、小沢氏を中心とした新内閣を成立させれば復興作業も滞ることなく、国民目線の政策が実行され、全てはスムーズにいくのである。
この矛盾した菅内閣の息の根を今日こそは止めなければならない。
2011.05.07 (Sat)
菅直人が浜岡原発停止を要請、その裏に隠された思惑とは?
このところ、「東海地震に耐えられない浜岡原発の危険性」というエントリーへの訪問者が多いと思ったら、昨夜、遅く、菅直人が浜岡原発廃止を要請したニュースが飛び込んできた。
浜岡原発廃止はこれまでも反原発デモで多くの国民が訴えてきた課題だが、原発推進派の菅直人が国民の安全と安心を守るために浜岡原発の廃止を要請するとは、どうした風の吹き回しだろうか。これが、浜岡原発廃止へ、また、全国の原発廃止への第一歩となるよう祈りたいが、ただ、あくまでも東海地震への準備が整うまで一時的に停止するということで、廃止ではないということを念頭に置く必要がある。
今回の浜岡原発廃止要請は、菅首相の延命策ではないかという意見もある。このところ、小沢氏は、千葉の身体障がい者用避難所を尋ねたり、漁船に乗り込んで漁を見学し、獲れた魚をその場で食べて安全をアピールしてみせたり、活発に行動している。このゴールデンウィークの連休が終わり、来週からは、小沢一郎が菅降ろしを本格的に開始すると言われていた。もちろん、記者に本心を話すような小沢氏ではないので、菅内閣の不信任案について聞かれれば、「今、考えているわけではない。」と答えるが、来週になったら、さっそく行動に移すつもりだろう。
これまで、官邸のウェブサイトに御用学者のチェルノブイリ原発事故を過小評価したトンデモ文を載せたり、詐欺ブタ枝野の嘘会見で、原発推進派の支援をしてきた菅首相は、不安院、文科省、東電にリーダーシップを見せるどころか、逆にコントロールされている始末。国民や民主党からもとっくの昔に見放されてしまった。このままでは、本当に辞任せざるを得ない状況まで追い込まれたため、これまでの菅首相からは考えられないような奇策を練ったのではないか。ただし、本気で浜岡原発を廃止しようというつもりは毛頭なく、ただ、一時的に停止するだけなのだろう。「一時停止させるだけで、辞任を避けられればしめたものだ。」というのが、菅直人の本音だと思う。
菅直人が「浜岡原発全炉停止」を決断したことを受けて、英断などと褒めちぎる報道もあるが、騙されてはいけない。「日本全国の原発廃止」を要請したときは、英断として褒めちぎってやってもいい。
2011.04.25 (Mon)
保坂展人氏が脱原発を訴え世田谷区長に初当選
国民は本当に政府が東日本大震災や原発事故の対応を評価しているのだろうか。産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が23、24両日に実施した世論調査では、東京電力福島第1原子力発電所の放射能漏れ事故への政府の対応を76・4%が、被災地復興や被災者支援についても62・7%がそれぞれ評価せず、後手に回る菅直人政権への批判が強まっていることが分かったそうだ。
菅が民主党代表になってからというもの、昨年の参議院選、今年の統一地方選と惨敗が続いている。また、菅政権は、その震災や原発事故への災害対策の失敗で国民の信頼を完全に失ってしまった。政治体制が弱体化しているのは明らかであり、達増拓也知事が言うように、小沢一郎元党代表を要職に起用し、政治体制を強化するべきである。
多くの民主党議員も菅内閣の災害対策の失敗が、今回の地方選の敗北につながったと見ており、地方選の結果を受けて今週首相交代に向けた動きが活発化しそうだ。「解けた「菅降ろし」の封印 首相交代へ3つのシナリオ」と題された産経の記事によると、発火点になり得るのが、26日にも発足する議員グループ「総調和の会」で、主要メンバーは小沢系の山岡賢次副代表、田中真紀子元外相、鳩山由紀夫前首相に近い中山義活経済産業政務官ら。執行部に両院総会の速やかな開催を要求し、ここで代表解任の緊急動議を可決させる青写真を描く。さらに、内閣不信任案の可決、自発的退陣の勧めなど、小沢一郎元代表らは5月2日に予定される平成23年度第1次補正予算の成立を待って、一気に総力戦を仕掛ける構えだという。
野党第一党の自民党も週明けから、菅政権打倒に向けた動きを加速させる方針で、国会では東日本大震災をめぐる首相の失政への追及を強めるとともに、民主党の「菅降ろし」の動向をにらみつつ、内閣不信任案や首相問責決議案の提出時期をはかる考えを表明している。
政治の混乱が続く中で、久しぶりに嬉しいニュースとしては、東京都の世田谷区長選挙で、「脱原発」を掲げた元衆議院議員の保坂展人氏(55)が初当選した。保坂氏は、社民党を離党して無所属として世田谷区長選に立候補していた。保坂氏の勝因の一つに原発依存から脱却し、自然エネルギーへの転換を訴えたことが挙げられる。
保坂さん、ご当選おめでとうございます。保坂さんは、とてもユニークな経歴をお持ちで、中学生時代、学生運動の経歴などを書かれたために受験した高校を不合格となり、千代田区教育委員会を相手取り提訴(内申書裁判)し、その判例は現在も重要判例として認識されているそうだ。これまでの政治活動を見ても、お上の言うことなんて聞きそうもない保坂さん。世田谷区民にとって、とても頼もしい世田谷知事になるだろう。
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2011.04.17 (Sun)
菅内閣は人殺し内閣か!
こういった楽観的な意見を載せるのなら、悲観的な意見も一緒に載せるべきだ。国民は馬鹿だから、きっと官邸のウェブサイトに楽観的な意見を載せておけば信じるだろうとでも思ったのか。自分が馬菅のくせに、あまりにも国民をバカにしていないか。官僚にそそのかされて、事故の影響を過小評価し、多くの国民を見殺しにしようとしてる馬菅の無能さや残酷さが日々きわだっている。
そもそも、放射線で被曝した場合、その症状が出るのは、10年後から30年後なのに、ほんの5週間前に起こった福島原発事故と、事故が起きてから今年で25年目になるチェルノブイリの被曝者を比較すること自体、間違っている。このような下手なトリックに国民が騙されると思っているんだから、もう、救いようがない。
それでは、御用学者の説とチェルノブイリ原子力発電所事故や「チェルノブイリ大災害による死者」Deaths due to the Chernobyl disaster(英語)に書いてあることと比較してみよう。
御用学者の説:
原発内で被ばくした方
*チェルノブイリでは、134名の急性放射線傷害が確認され、3週間以内に28名が亡くなっている。その後現在までに19名が亡くなっているが、放射線被ばくとの関係は認められない。
*福島では、原発作業者に急性放射線傷害はゼロ、あるいは、足の皮膚障害が1名。
事故後、清掃作業に従事した方
*チェルノブイリでは、24万人の被ばく線量は平均100ミリシーベルトで、健康に影響はなかった。
*福島では、この部分はまだ該当者なし。
周辺住民
*チェルノブイリでは、高線量汚染地の27万人は50ミリシーベルト以上、低線量汚染地の500万人は10~20ミリシーベルトの被ばく線量と計算されているが、健康には影響は認められない。例外は小児の甲状腺がんで、汚染された牛乳を無制限に飲用した子供の中で6000人が手術を受け、現在までに15名が亡くなっている。福島の牛乳に関しては、暫定基準300(乳児は100)ベクレル/キログラムを守って、100ベクレル/キログラムを超える牛乳は流通していないので、問題ない。
*福島の周辺住民の現在の被ばく線量は、20ミリシーベルト以下になっているので、放射線の影響は起こらない。
一般論としてIAEAは、「レベル7の放射能漏出があると、広範囲で確率的影響(発がん)のリスクが高まり、確定的影響(身体的障害)も起こり得る」としているが、各論を具体的に検証してみると、上記の通りで福島とチェルノブイリの差異は明らかである。
長瀧重信 長崎大学名誉教授
(元(財)放射線影響研究所理事長、国際被ばく医療協会名誉会長)
佐々木康人(社)日本アイソトープ協会 常務理事
(前 放射線医学総合研究所 理事長)
チェルノブイリ原子力発電所事故
死者数
ソ連政府の発表による死者数は、運転員・消防士合わせて33名だが、事故の処理にあたった予備兵・軍人、トンネルの掘削を行った炭鉱労働者に多数の死者が確認されている。長期的な観点から見た場合の死者数は数百人とも数十万人とも言われるが、事故の放射線被曝とがんや白血病との因果関係を直接的に証明する手段はなく、科学的根拠のある数字としては議論の余地がある[3]。
事故後、この地で小児甲状腺癌などの放射線由来と考えられる病気が急増しているという調査結果もある。
1986年8月のウィーンでプレスとオブザーバなしで行われたIAEA非公開会議で、ソ連側の事故処理責任者ヴァシリー・レガソフは、当時放射線医学の根拠とされていた唯一のサンプル調査であった広島原爆での結果から、4万人ががんで死亡するという推計を発表した。しかし、広島での原爆から試算した理論上の数字に過ぎないとして、会議では4,000人と結論され、IAEAの公式見解となっており、2005年にも同じ数字が公式発表された。ゴルバチョフは、レガソフに、IAEAにすべてを報告するように命じていたが彼が会場で行った説明は非常に細部まで踏み込んでおり、会場の全員にショックを与えたと回想している。結果的に、西側諸国は当事国による原発事故の評価を受け入れ無かった。
また、「チェルノブイリ大災害による死者」Deaths due to the Chernobyl disasterによると、事故直後の死者は、原発作業員、近隣の住民、地元の農民、炭鉱夫、原発職員を含めて、約100名で、清掃作業に従事した人は、60万人のうち、5000人が4年以内に死亡したとされているが、ほんの1%にも満たないが、実際はそれ以上にのぼると議論されている。ほとんどが、軍事予備軍から集められ、ウクライナ当局によると、死者数は、5722名となっている。
Casualties among liquidators and local population
During the early cleanup phase it became clear that there would be many deaths among the decontamination crews and those flying helicopter sorties over the breached reactor, as well as personnel engaged in a variety of other hazardous tasks. Within four years at least 5,000 of the more than 600,000 decontamination workers ("liquidators") had died from various causes; the fraction of deaths attributable to Chernobyl is unknown, but this figure represents less than 1% of the total. Most of these workers were military reservists, brought from across the Soviet Union. In 1995 the National Committee for Radiation Protection of the Ukrainian Population determined that 5,722 of these workers had died. On top of this, roughly 100 plant personnel, Pripyat residents, local farmers, coal miners and officials were killed in the immediate aftermath of the disaster. These figures do not include deaths among Pripyat evacuees, about whom accurate information is very difficult to obtain.[2]
政府や御用学者を批判する藤田氏の動画は必見だ。
藤田祐幸原水協主催講演(YouTube動画)
チェルノブイリ原発事故から23年後の様子を撮影し、放射能汚染した食べ物を食べる人々を取材したBBCの動画も見る価値がある(和訳つき)。
放射能汚染の食品を平気で食べる人たち1/2
チェルノブイリの写真を見せながら、原発の恐ろしさを伝える小出教授の講義は、このブログの読者みんなに見て欲しい。
これらを比較しても、菅内閣がいかに嘘つき内閣で、人殺し内閣であるかよくわかると思う。1日も早く菅内閣を倒閣することが、日本最大不幸社会からの脱却への道である。
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2011.04.16 (Sat)
小沢一郎が震災後初のネット出演!今度は市民とガチトーク

写真:47News 2011/04/15 02:02【共同通信】
小沢氏、震災対応で首相に直談判 倒閣視野、来週にも
今日の午後3時から、「ネットメディアと主権在民を考える会」ネットメディア分科会主催の番組で、小沢氏がネットで市民と議論を交わすという。下のサイゾーの記事では、3月16日(土)となっているが、4月16日の間違いだと思う。
小沢一郎が震災後初のネット出演! 今度は市民とガチトーク
未曽有の国難に見舞われる日本において、あの東北出身の大物政治家は何を考えているのか? 小沢一郎元民主党代表に「東日本大震災」と「福島原発事故」について、一般市民が議論を投げかけるという画期的な番組が3月16日(土)に放送されることが決まった。
小沢氏といえば、ネットメディアを積極的に活用している代表的な政治家だが、今回は、一般市民が企画したネット番組に出演するという。番組を企画したのは、「ネットメディアと主権在民を考える会」。ネットメディアと駆使することで、情報発信と政治参加を市民主体で推し進めていこうという組織だ。
既存のメディアやプロの記者たちにはない市民目線の言説が、小沢一郎という一癖も二癖もある政治家とどのような反応を起こすのか? 震災以降、公の場で多くを語ることがなかった小沢氏が、政府の現状の対応や日本の再建に向けたビジョンをどう考えいるのか? 注目度が高まる生放送は、16日(土)午後3時から、ニコニコ生放送およびUstreamで配信される。
詳細は以下より。
■小沢一郎元民主党代表vsフツーの市民
~「東日本大震災」と「福島原発大事故」、第三の建国に向け二つの国難にどのように立ち向かうか~
■配信日時
4月16日(土) 午後3時
■配信先
ニコニコ生放送 http://live.nicovideo.jp/watch/lv46671523
Ustream http://www.ustream.tv/channel/apfnews-live
■主催
「ネットメディアと主権在民を考える会」ネットメディア分科会
http://netshuken.blog103.fc2.com/
■制作・運営協力
株式会社APF通信社、株式会社サイゾー
共同の記事を読むと、来週中にも、小沢氏が日本に最大不幸の災難を招いた「嫌な悪菅」(イヤなオカン)に直談判する予定だとか。ぜひ、強く退陣を迫って欲しい。一刻をも争う時に、菅のような能無し首相が日本のトップでは、今も放射能を空から海から撒き散らす原発問題は一向に解決できないし、そればかりか、国民をますます混乱させるばかり。原発事故が発生してから1ヶ月たつが、唯一評価されたのが、福島地方の野菜を食べてみせるパフォーマンスとは、あまりにもなさけないではないか。それも、どうせなら、もうちょっとおいしそうに食べるべきなのに、なんか、いやいや食べているというのが、はっきりと顔に表れていた。こんなんじゃ、逆効果だと思う。


写真:菅首相、ついに食のパフォーマンス解禁 キュウリ食べる
産経 2011.4.15 23:54
民主党は、すみやかにトップを変えて、東電や不安院の嘘を追究して一刻も早く透明な情報を国民に伝え、日本も含めた世界中の反原発派の学者から意見を聞いて、ここ1ヶ月間くすぶり続けている原発問題を解決するべきだ。そして、同時に、復興政策に全身全霊をささげるべきである。
トップは小沢氏が望ましいが、もし、裁判の都合上無理だというなら、裁判で無実が証明されるまでの間、原口一博氏に任せてもいいではないか。
2011/04/15 原口一博衆議院議員・緊急記者会見
とにかく、国民のストレスや不満が爆発する前に、菅内閣を倒閣し、新しい内閣を作ることが民主党に早急に求められている。