2009.05.01 (Fri)
カナダで新型インフルエンザに感染したと言われた高校生はただのインフルエンザだった
又、30日に米ロサンゼルスからノースウエスト航空機で成田に到着した女性客1人からも陽性反応が出たと騒がれたが、これも遺伝子検査によって、新型インフルエンザには感染していなかったことが後ほど判明した。
厚生労働省が、全く事態を正確に把握していないということが浮き彫りとなったが、こういった未確認情報を、まるでその高校生が新型インフルエンザに感染したかのように報道することによって、その高校生が通う横浜の山手学院は臨時休校にまでなったという。又、こういった情報がどれほどカナダ関連の日本企業や旅行会社などに被害をもたらすか考えるべきだと思う。
舛添厚労相としては、迅速な危機管理能力を強調したかったのだろうが、情報がここまで不正確では逆に厚生労働省の信頼を失くす結果となるだけだ。
ちなみに、5月1日未明の閣議後会見で、舛添厚労相は、新型インフルエンザ感染の可能性が騒がれた横浜市の担当部署にいくら電話しても通じなかったため、「組織として危機管理がなっていない。」と批判したのはいいが、横浜市の中田宏市長からは、報道陣に「厚労相自身が落ち着いた方がいいですね。市と厚労省が連絡を取っている最中にテレビで速報のテロップが流れて市に電話が殺到し、連絡がつかなくなった」と反論されている。
さらに、自民党はこの新型インフルエンザの影響で衆院選の日程を遅らせるなど、自民党の延命のために利用しようっていうんだから、まさに救いようのないところまできているようだ。

島根県新型インフル情報
追記:結局、この日の晩に、この高校生は新型インフルエンザに感染していなかったと公式に発表されたようだ。
「国との連携密に」=神奈川県知事-新型インフル
(時事通信社 - 05月01日 21:01)
横浜市の男子高校生は新型インフルエンザには感染していなかったとの発表を受け、神奈川県の松沢成文知事は1日、「陰性との知らせを受けほっとしている」と安堵(あんど)の表情を見せた。
松沢知事は、今回の事態について「国、県、市町村の連携の重要性が分かった。今後も国との連携を密にして適切な対応を取りたい」と述べる一方、「きちんと認定する前にあまり騒ぎ過ぎると社会の混乱を招く。厚生労働省と連携して広報するはずが、厚労省の勇み足で混乱を招いた面もある」と問題点を指摘。「行政の冷静沈着な対応が求められる」と話した。
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