2011.11.22 (Tue)
孫正義ソフトバンク社長と井川意高大王製紙前会長の逆転人生
人の人生とは面白いものだ。名家に生まれ、恵まれた環境で育ち、日本の最高学府を卒業して、大企業のトップになっても、100億円もの会社のお金を自分の賭け事のために使い果たして逮捕される人がいれば、貧しい家に生まれ、日本人でないために差別を受けながら、どん底の生活を経験し、それでも家族や周りの人に恵まれ、普通の大学を卒業して会社を設立し成功して、日本が大震災に見舞われると義捐金として100億円もの大金をポンと寄付してくれる人もいる。
約100億円以上もの大王製紙の子会社からの融資資金をカジノで使い果たした井川意高大王製紙前会長が、特別背任容疑で逮捕された。大王製紙の特別調査委員会によると、井川容疑者は直接子会社7社に電話して、井川容疑者やカジノ関連会社などの名義の口座に、計106億8千万円を振り込ませた疑いがある。大王製紙は、このうち85億8千万円分について、会社法違反の罪で特捜部に刑事告発していたという。
子供のときから甘やかされて育ち、お金には困ったことがなかったため、お金のありがたさがよくわからなかったのだろう。井川容疑者は、学生時代から高レートのマージャンを繰り返すなどギャンブル好きだったようだが、井川容疑者の金払いのよさに目をつけた六本木でナイトクラブを経営していた元俳優の男性に誘われるまま、海外のギャンブルにまで手を出すようになり、どんどんとギャンブルの深みにはまっていったそうだ。
お金にも、紳士的で整った外見にも恵まれた井川容疑者は、学歴も地位も女性も自分が望めば全てを手にいれることができた。井川氏に唯一「ノー」を突きつけたのはギャンブルだったのだ。それだけに、どんどんと深みにはまってしまったのではないだろうか。
井川容疑者とは逆に、祖父が韓国出身だったために日本で差別を受け、子供時代は貧しい生活を送りながら苦労してきた孫正義ソフトバンクグループ代表取締役社長は、フォーブスの調査による世界長者番付の2011年版で、日本一の資産家となっている。さらに、東北関東大震災においては、100億円を義捐金として寄付し話題となった。
孫氏の父親は、パチンコ業で大成功しており、「パチンコは客が必ず負けるものであるので好きではない。」と言っていることから、孫氏も父親からギャンブルとはそういうものであることを幼心に学び、いくらお金があってもギャンブルには手を出さなかったのであろう。
原発を全廃を訴え、再生エネルギーを推進する孫氏に反感を持つ原子力村勢力は多い。その一人が、経団連の米倉弘昌会長だ。原発再稼働優先の提言に異を唱えた孫氏に対し、「ちゃんとした理屈もなく反対だというのは困った発言だ」と批判している。理屈なんてわかりきったこと。ボケてんのかこの爺は。
自然エネルギーめぐり孫社長と経団連会長対立激化
100億円を日本のために寄付した孫正義ソフトバンク社長と100億円を子会社から借りて、全てをギャンブルにつぎ込んで逮捕された井川意高大王製紙前会長はどちらも日本企業のトップだが、この対照的な人生を歩む二人からは、幼い頃に苦労した人は将来大成功を収め、逆に幼い頃から何不自由なく甘やかされて育った人は、大人になってとんでもない目に遭うという教訓を学んだような気がする。そして、トップの良識によって、国民の受ける企業イメージも大きく変わってくるという一例を目の前に見た。
約100億円以上もの大王製紙の子会社からの融資資金をカジノで使い果たした井川意高大王製紙前会長が、特別背任容疑で逮捕された。大王製紙の特別調査委員会によると、井川容疑者は直接子会社7社に電話して、井川容疑者やカジノ関連会社などの名義の口座に、計106億8千万円を振り込ませた疑いがある。大王製紙は、このうち85億8千万円分について、会社法違反の罪で特捜部に刑事告発していたという。
子供のときから甘やかされて育ち、お金には困ったことがなかったため、お金のありがたさがよくわからなかったのだろう。井川容疑者は、学生時代から高レートのマージャンを繰り返すなどギャンブル好きだったようだが、井川容疑者の金払いのよさに目をつけた六本木でナイトクラブを経営していた元俳優の男性に誘われるまま、海外のギャンブルにまで手を出すようになり、どんどんとギャンブルの深みにはまっていったそうだ。
お金にも、紳士的で整った外見にも恵まれた井川容疑者は、学歴も地位も女性も自分が望めば全てを手にいれることができた。井川氏に唯一「ノー」を突きつけたのはギャンブルだったのだ。それだけに、どんどんと深みにはまってしまったのではないだろうか。
井川容疑者とは逆に、祖父が韓国出身だったために日本で差別を受け、子供時代は貧しい生活を送りながら苦労してきた孫正義ソフトバンクグループ代表取締役社長は、フォーブスの調査による世界長者番付の2011年版で、日本一の資産家となっている。さらに、東北関東大震災においては、100億円を義捐金として寄付し話題となった。
孫氏の父親は、パチンコ業で大成功しており、「パチンコは客が必ず負けるものであるので好きではない。」と言っていることから、孫氏も父親からギャンブルとはそういうものであることを幼心に学び、いくらお金があってもギャンブルには手を出さなかったのであろう。
原発を全廃を訴え、再生エネルギーを推進する孫氏に反感を持つ原子力村勢力は多い。その一人が、経団連の米倉弘昌会長だ。原発再稼働優先の提言に異を唱えた孫氏に対し、「ちゃんとした理屈もなく反対だというのは困った発言だ」と批判している。理屈なんてわかりきったこと。ボケてんのかこの爺は。
自然エネルギーめぐり孫社長と経団連会長対立激化
100億円を日本のために寄付した孫正義ソフトバンク社長と100億円を子会社から借りて、全てをギャンブルにつぎ込んで逮捕された井川意高大王製紙前会長はどちらも日本企業のトップだが、この対照的な人生を歩む二人からは、幼い頃に苦労した人は将来大成功を収め、逆に幼い頃から何不自由なく甘やかされて育った人は、大人になってとんでもない目に遭うという教訓を学んだような気がする。そして、トップの良識によって、国民の受ける企業イメージも大きく変わってくるという一例を目の前に見た。
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