2011.08.03 (Wed)
福島県南相馬市の大山弘一議員からのメッセージ
南相馬市の大山弘一議員からも、児玉先生に続いて、南相馬市の現状を伝えながら、国の怠慢な原発事故対策を批判する動画を当ブログのコメント欄にいただいたので紹介したい。こちらも英訳の字幕付なので、世界に広めたい。
SOS Again from Minamisoma, Fukushima
動画の要点:
-南相馬市桜木町は、7月8日、避難市民に対して帰還要請をしたが、「放射線量の高いところに仮設住宅や民間借り上げアパートがある。」「校庭の表土もはぎとらずに仮説校舎を作った。」「除染は自己責任」などの不安が避難民の間から次々にあがっている。なぜこんな時期に市長が帰ってこいというのか、政府が緊急避難区位置を解除するのか、寝耳に水で理解に苦しむ。
-避難市民が一番不安に思っていること。原子力安全保安院がIAEAに提出した資料によると、猛毒のプルトニウムやストロンチウムを初めとした31種類の放射線核種が大気中に放出された。その種類と量はわかっているが、どこに落ちたかがわかっていない。南阿蘇市の地形からして、今、除染をしても膨大な量の放射性物質は阿武隈山脈に温存され、風や雨によって市内の大気中に放出される。
-31種類の放射線核種の大量放出の状況は、経産省のホームページで誰でもみられるが、マスコミは一切報道しない。
-土壌調査をやらずに避難区域解除や復興を語ることは、経済優先、人命軽視にあたる。国の宝子供たちの将来に対して事実を明らかにした上で、首相、県知事、市長、3人の区議長が文字通り首をかけ、安全宣言をだした上で、全ての責任を国が負うと約束してからではないと、親としては安心できない。
-現地南相馬市では、時間の経過で危険がなくなったかのごとく錯覚し、無防備な日常生活に戻り、マスクもせず、土ぼこりを吸引してしまっている光景も見られるようになった。早急な31種の調査と公表をみなさんで要求しなければ埒が明かない。まずは、事実を知り、対策を立てていかなければ鳴らない。あとで取り返しがつかなくなってからでは遅い。
-安心、安全のためにこの情報を広めて欲しい。
SOS Again from Minamisoma, Fukushima
動画の要点:
-南相馬市桜木町は、7月8日、避難市民に対して帰還要請をしたが、「放射線量の高いところに仮設住宅や民間借り上げアパートがある。」「校庭の表土もはぎとらずに仮説校舎を作った。」「除染は自己責任」などの不安が避難民の間から次々にあがっている。なぜこんな時期に市長が帰ってこいというのか、政府が緊急避難区位置を解除するのか、寝耳に水で理解に苦しむ。
-避難市民が一番不安に思っていること。原子力安全保安院がIAEAに提出した資料によると、猛毒のプルトニウムやストロンチウムを初めとした31種類の放射線核種が大気中に放出された。その種類と量はわかっているが、どこに落ちたかがわかっていない。南阿蘇市の地形からして、今、除染をしても膨大な量の放射性物質は阿武隈山脈に温存され、風や雨によって市内の大気中に放出される。
-31種類の放射線核種の大量放出の状況は、経産省のホームページで誰でもみられるが、マスコミは一切報道しない。
-土壌調査をやらずに避難区域解除や復興を語ることは、経済優先、人命軽視にあたる。国の宝子供たちの将来に対して事実を明らかにした上で、首相、県知事、市長、3人の区議長が文字通り首をかけ、安全宣言をだした上で、全ての責任を国が負うと約束してからではないと、親としては安心できない。
-現地南相馬市では、時間の経過で危険がなくなったかのごとく錯覚し、無防備な日常生活に戻り、マスクもせず、土ぼこりを吸引してしまっている光景も見られるようになった。早急な31種の調査と公表をみなさんで要求しなければ埒が明かない。まずは、事実を知り、対策を立てていかなければ鳴らない。あとで取り返しがつかなくなってからでは遅い。
-安心、安全のためにこの情報を広めて欲しい。
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海外の見方 |
今も福島に人が住んでるのが信じられません |
2011.04.01 (Fri)
日・仏首脳会談と共同記者会見は究極のアフォーマンス
IAEA=国際原子力機関は、福島県の飯舘村の土壌から、IAEAが定めた避難基準の2倍の放射性物質が、検出されたと発表し、日本政府に状況を見定めるように勧告した。後ほど、その放射性物質が半減期の短いヨウ素131で、測定値は1平方メートル当たり約200万ベクレルから約2千万ベクレルへと修正されたため、実際は、基準の20倍の放射性物質が検出されたことになる。
『西遊記』に出てくる猪八戒そっくりなハッカイ官房長官は、3月31日の午前に開いた記者会見で、IAEAから勧告をうけたことを確認した上で、この場に及んでも、直ちに退避が必要な状況ではないとIAEAの勧告を無視した。その後で、長期間そうした土壌の地域にいると、その蓄積で健康被害の可能性が生じる性質のものなので、しっかり把握し対処していかなければならないとわけのわからないことを付け足している。

この福島第一原発事故が長期に及ぶものであることは、IAEA初め、原発専門家が口を揃えて言っていることだが、それを「直ちに健康に害を及ぼすものではない。」とか、「直ちに退避が必要な状況ではない。」と論点をすりかえる政府は、国民をあまりにも愚弄しすぎているとしか思えない。長期にわたって害を及ぼすことがわかっているならば、今すぐ国民を避難させなければ、将来、とんでもないことになることくらいはわかっているだろうに。
これだけ避難地域を広げるように言われているのに、政府がそれを実行しないのは、より広域の住民を避難させた場合、それだけ支援費用の増額が予測されるからであろう。しかし、放射能汚染で多くの被害が予想される地区に住民をそのまま放置し、2,30年後に住民が癌や白血病にかかって国を訴えた場合、その保障額は、住民を避難させるために支払われる支援費用の何倍、何十倍にもなるであろうことは考慮されていないらしい。行き当たりばったりの菅政権では、どうせそのときは他の政権に変わっているから関係ない。
馬菅政権にとっては、国民の命よりも、今、下手に避難範囲を広げて、「そら、みたことか。」「だから、最初から言っただろ。」「やっぱり、菅政権は信用できない。」といった国民による風評の方が重要らしい。
この危機状態に、今の冴えない日本の官僚に支配された馬菅政権が政権を握っているのは、日本国民にとっては、なにかの悪い冗談か悪夢以外の何者でもないといってもだろう。
それも、原発事故で国民が憔悴しきっているときに、もう一つの原発王国のフランスから、わざわざ孫悟空のような猿コジ大統領を呼んで、日仏共同首脳会談や記者会見を開き、「最も優先すべきは安全基準を確認することだ。われわれは津波に対して原発の保護の仕方を検討すべきだ。今全ての原発を世界中でやめたとしたら、エネルギーはなくなってしまう。」などと、日本で原発事業を続行することを不甲斐なく伝えさせたのは、まさに、ドブに落ちた犬を叩く行為に等しい。


記者会見といっても、日本とフランスのメディアから各一名が馬菅と猿コジにそれぞれ一つずつ質問をしただけだった。日本からは、原発推進派メディアの読売の女性記者、フランスメディアからは男性の記者が質問した。

馬菅はこれからも原発を推進するためにアフォーマンスばかりするのなら、早く辞任して、お遍路の旅ではなく、孫悟空とハッカイを引き連れて原子炉の旅に出かけるべき。そして、その周辺に住む人々がどれだけ悲痛な思いを抱いているのか現状を把握するべきだ。
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