2012.06.03 (Sun)
大飯原発再稼動反対の市民3000人が官邸前で抗議
「再稼働反対」~官邸前に市民2700人
OPTVstaff さんが 2012/06/02 に公開
政府が来週にも、関西電力大飯原発(福井県おおい町)3、4号機の再稼働を決定しようとしていることに対し、市民ら2700人が首相官邸前で抗議行動を行った。また大阪市の関西電力本店前でも抗議行動が行われた。
官邸前の抗議行動を呼びかけたのは、反原発首都圏連合。午後6時から仕事帰りを終えた人が続々と集まり、思い思いのプラカードを持ち寄って「再稼働反対」と訴えた。
脱原発・東電株主運動の木村結さんは、「大飯原発にはベント機能がない。(PWR=加圧水型で)大きいから爆発しないと考えているとしたら甘すぎる。私たちはもう騙されない」と大飯原発の安全性が不十分であると訴えた。
大飯原発は、ベント機能がないほか、重要免震棟がないなど、シビアアクシデントの対策が不十分だとの声が強い。20年以上、反原発運動に取り組んできた市民団体「たんぽぽ舎」の柳田真さんは、「関西連合の判断にはがっかりした。関西電力は、電力供給の問題ではなく、経営の問題、つまり儲けの問題と言っている。ただ、多くの人が集まっているので、抗議の声が広がることを期待したい」と語った。
福井県の福井市中央公園では、6月3日(日)13時から緊急の集会「いまなぜ再稼働?福井でつながろう」が開催される予定だ。
官邸前原発再稼動抗議行動はいくつかのメディアは来ていたそうだが、ほとんど報道されずじまいだった。NHKなどは、取材にも来なかったそうで、あきれるばかりだ。
必死で大飯原発再稼動に反対を訴える人々の気持ちがなんとか野田総理に届いて欲しいが、いまのところ、野田総理は、大飯原発再稼動に対して何のコメントも発表していない。将来のこどもたちのために抗議を行う市民を無視し、再稼動を行おうとしているのか。
今日は、「原発」都民投票の実現をめざずパレードが行われるそうだ。くわしくは、こちらのチラシをご覧下さい。
日 時:2012年6月3日(日)13:00集合 雨天決行
場 所:新宿中央公園 水の広場
東京都新宿区西新宿二丁目11番
コース:新宿中央公園水の広場スタート
甲州街道~JR駅ビル(ルミネ)で左折
京王デパート前のヨドバシカメラ~スバルビル都庁
新宿中央公園運動場解散
参加できない方も、メールでメッセージを送ると、サウンドカー内のDJがメッセージを読んでくださるそうですので、伝えたいメッセージを parade414@livedoor.com までメールしましょう。
原発稼働是非の住民投票 都に32万人の署名提出 by gataro-clone
Tags : 福島原発 |
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6.03原発YES/NOパレード@都庁 |
2012.01.13 (Fri)
福島原発:4号機はすでに爆発していた?
やはり、芸能界にいるので、事務所から圧力を受けたのかと思っていたのだが、先日、たまたま11月末に行われた福島みずほ氏といしだ壱成氏の対談の動画を見つけた。
2011年11月29日[1 /6]【対談】いしだ壱成×福島みずほ 今だから考えたいこと
この対談で、いしだ氏の母親の兄つまり、いしだ壱成氏の伯父が、Green Peace前事務局長の星川淳氏であることを知った。Green Peaceの事務局長だった星川氏のメッセージをこのブログでも2009年のクジラ肉横領事件のときに紹介したことがある。父親の石田純一氏もリベラルという話だし、血筋からすると、いしだ壱成氏は、筋金入りのリベラルということになる。
そのいしだ壱成氏に、例の原発ストライキ体験談をブログに書こうと思い立たせた岩上安見氏が、3日前に福島は南相馬在住のぬまゆさんこと沼内恵美子さんにインタビューを行い、ネットで話題になっている。
ぬまゆさんは、以前よりご自身のブログ『ぬまゆのブログ』で、3月11日の福島第一原発事故以降に起きた体調の変化を書かれてきた。そのインタビューで、実際に、歯が数本抜けたり、髪の毛がごそっと抜け落ちたり、肌に水泡ができたり、手がしびれたりという体調の変化を写真と共に聞かされると、普段は、めったなことに物怖じしない私にさえ衝撃が走った。
本人は、一言も原発事故で被曝したのが原因だとは口に出さなかったが、あきらかに被曝されたのだと思う。ぬまゆさんのインタビューが終わった後、岩上氏が、放射線衛生学の木村真三氏にぬまゆさんの体調の変化の原因を聞くと、放射線の影響も否定していなかったが、ストレスからくる自己免疫系疾患の疑いがあることを強調していたが、それは違うだろうと思った。第一、本人のぬまゆさんがストレスはないと言っているし、彼女の堂々とした態度から見ても、ストレスを感じるような人には見えなかったからだ。
そのぬまゆさんが、海外のメディア『ENE News(Energy News)』の 写真入り報道で、作業員の「4号機の使用済み(4号機には未使用の燃料も含まれるそうだが)燃料プールが1月1日の地震以降、空炊きになっている」という発言を暴露している。
2011.05.01 (Sun)
福島原発: 暴発阻止行動プロジェクト
http://park10.wakwak.com/~bouhatsusoshi/
「福島原発 暴発阻止行動 プロジェクト」
結成へむけて
福島第一原子力発電所の現状についてはいまさら説明するまでもありません。しかし確認しておかなければならないことは、次の事実です。
1)
暴発を防ぐためには、ホースによる散水のような一時的な処置ではなく、10年の単位の時間安定して作動する冷却設備を設置し、これを故障することなく保守・運転し続けなければならない。
2)
この冷却設備の建設・保守・運転は、すでに高度に放射能汚染された環境下で行わざるを得ない。
3)
もし、安定した冷却設備を建設・保守・運転できなければ、3000万人もの人口を抱える首都圏をも含めた広範な汚染が発生する可能性がある。
このような最悪のシナリオを避けるためには、どのような設備を作ることが必要か、放射能汚染を減らすためにどうしたらよいか、などなど、数多くの技術的課題があることはもちろんです。この点についても日本の最高の頭脳を結集した体制ができていないことは大きな問題です。
さらにもう一方では、最終的に汚染された環境下での設備建設・保守・運転のためには、数千人の訓練された有能な作業者を用意することが必要です。現在のような下請け・孫請けによる場当たり的な作業員集めで、数分間の仕事をして戻ってくるというようなことでできる仕事ではありません。
身体の面でも生活の面でも最も放射能被曝の害が少なくて済み、しかもこれまで現場での作業や技術の能力を蓄積してきた退役者たちが力を振り絞って、次の世代に負の遺産を残さないために働くことができるのではないでしょうか。
まず、私たち自身がこの仕事を担当する意志のあることを表明し、長期にわたる国の体制として退役した元技能者・技術者のボランティアによる行動隊を作ることを提案し要求していきたいと思います。
当面次のことを提案します。
1.
この行動隊に参加していただける方を募集します。
原則として60歳以上、現場作業に耐える体力・経験を有すること
2.
この行動隊を作ることに賛同し、応援していただける方を募集します。
これらの方々は、以下の内容をご記入いただきE-mail、FAXあるいは郵便でお送りください。
なお、このプロジェクトは直接的には国会や政府に対する働きかけと、広く人々にこの行動隊が必要であることを訴えることを活動の中心とします。状況が流動的なこともあり、進展に応じて様々な面への活動を広げていくこともありうると考えます。
また、この提案文を多くの方に転送していただくことをお願いします。
2011年4月
山田恭暉
134-0083 東京都江戸川区中葛西5-11-25-707
電話&FAX 03-5659-3063 携帯電話 090-3210-9056
メール bouhatsusoshi@aj.wakwak.com
□福島原発暴発阻止行動隊に参加します
□福島原発暴発阻止行動隊に賛同し応援します
ご氏名
ご住所 〒
お電話
FAX
携帯電話
メールアドレス
--------------------------------------------------
[お知らせ]
・週刊金曜日に暴発阻止行動隊の記事が掲載されました
--------------------------------------------------
山田 恭暉 (やまだ やすてる)
1939年3月4日生まれ
1957年
東京大学理科I類入学
60年安保当時、社会主義学生同盟副委員長
1962年
東京大学工学部冶金学科卒業
住友金属工業(株)入社
鋼管製造所(製鋼)、中央技術研究所(環境、廃棄物処理)、
和歌山製鉄所(プラント建設)、大阪本社(廃棄物処理)、
東京本社(プラント・エンジニアリング、新事業開発)などを担当
1989年
住友金属工業(株)退社
1990年
プリントショップフランチャイズ主宰
2002年
小企業の業務改善コンサルタント
2006年
NGOにて海外支援ボランティア活動
2008年
近隣にてボランティア活動。超小型水力発電設備建設
©2011 Fukushima nuclea power plant accidental discharge obstruction action project

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【政権交代】を実現させたブロガーリスト
2011.04.22 (Fri)
福島の子供たちを見殺しにするな
下の動画は、福島の人々と文科省との交渉だが、文科省がその交渉の場によこしたのは、放射線管理区域という言葉さえも知らない無知な新人ばかり。福島県民からの質問にはほとんど答えられなかった。東電や不安院のように答えを知っていて隠滅しているのではなく、答えを全く知らないようだった。「子どもに年20ミリシーベルトの安全基準」が、どのように決められたのかもわからずによく、ノコノコとこの会見場にやってこれたなというのがそこに参加した福島の人々の意見だった。
子どもを守れ
子どもを守れ2
最初に福島の人々が一人ひとり自己紹介をする中で、農業に30年間従事され、お子さんが5人もいらっしゃる佐藤さちこさんという女性が、被災者として極めて悲痛な訴えを原子力安全委員会や文科省からの出席者に投げかけた。私は、彼女の懸命な訴えを聞くうちに涙が出てきた。それでも、原子力安全委員会や文科省の役人どもにはほとんど通じないようだった。
市民のML, 市民社会フォーラム, VAWW NETを通して、前田朗さんがその女性の発言をイラク国際戦犯民衆法廷MLから転送して下さった。
----- Original Message -----
浅井健治@週刊MDS編集部です。複数のMLに投稿します。
きょう参院議員会館で、福島県の学校の校庭利用における「被曝限度年20ミリシーベルト」の撤回を求めて「福島老朽原発を考える会」などが原子力安全委員会、文部科学省と交渉しました。
回答はひどいものでした。文科省の担当者は「放射線管理区域」とは何かさえ知りませんでした。原子力安全委員会は諮問から回答までわずか2時間で、会議も開かず「20ミリOK」を決めたとのこと。菅政権は福島の子どもたちを見殺しです。
交渉に先立って、福島から来た一人のお母さんが以下のような発言をしました。ICレコーダの録音から起こしたものなので、聞き間違いなどがあることはご容赦ください。
-ここから-
私はただの主婦です。5人の子どもを育てている主婦です。ここにいる方のような学問も知識もありません。わが子の命を守りたいとここに来た。
生きることの大切さを子どもに伝えてきたつもりだ。その生きる大切さを一瞬のうちに奪われてしまった現実を伝えたい。
福島の子どもたちは学校の中に押し込められて、ぎゅうぎゅうづめで通っている。それが20ミリシーベルトという数字が発表になったその日に、教育委員会は「もうここで活動していいです」と言ってきた。本当にそれで安全なのか分からないまま子どもを学校に通わせるのは不安だというお母さんはたくさんいる。
家庭の中でも、お父さんとお母さんの意見が違う、おじいちゃんとおばあちゃんの意見が違う。子どもたちはその中で翻弄されて、家庭崩壊につながっている家庭もある。学校に送り出した後に、罪悪感で涙するお母さんもいる。いろんなことが起こっている。
私たちただの主婦が分かるように説明してください。東大や京大や慶応や早稲田を卒業した人たちが地域に住んでるんじゃないんです。私たちは中学や高校しか出ていない。でも、子どもを守りたいという母親の気持ちはどこに行っても、日本中、世界中いっしょです。それを、あなたたちのような安全なところでのうのうと毎日を生活している人たちに数字だけで決められたくない。半径10キロ以内のところに対策本部を持ってきなさい。
どんな思いでとどまっているか、知らないでしょう。私たちは離れられないんです、あの場所を。生まれた時からずっと何十年も住んでるんです。子どもたちも、おじいちゃんおばあちゃんも、あの場所を離れたら…。
こんなひどいことをしておいて、数字の実験? ふざけんじゃないよ。
こんなことが許されるんですか。私はとてもじゃないけど冷静な気持ちでこの場にいられない。あなたたちの給料、あなたたちの家族を全部、福島県民のために使いなさい。福島県民を全員、東電の社員にしなさい。給料を払いなさい。そして安全を保障してください。
私たちは子どもたちを普通の生活に戻してあげたいんです。母親のこの願いをかなえてください。
-ここまで-
この交渉に参加した福島県民たちは、さぞ、避難所生活が長引きストレスがたまっていることだろう。それに加え、交渉する相手が全く放射線汚染に関して無知であり、被災者に対して何の特別な感情も持たないロボットのような若造ばかりとわかったら、怒りが爆発するのも当然だ。
学校の安全基準を20ミリシーベルトとしたのも、どのようにして決められたのか全く不明だ。白血病を発症した原子力発電所の労働者に対して、年平均10ミリシーベルト前後で労災認定が認められた事例や、集積線量40ミリシーベルトで認められた事例があることからして、一般の子供に対する安全基準が年間20ミリシーベルトというのは、かなり高いのではないかと思われる。
ちなみに、福島原発2号機爆発で放射性物質漏れというエントリーでも紹介した「人体と放射線の関係」というサイト(現在なぜかリンク切れ)によれば、原子力施設で働く人たちへの基準は、年間50ミリシーベルトとなっている。子供は大人よりも放射線の被害を受けやすいので、年間20ミリシーベルトを学校の安全基準とするのは、大変危険なことだと思う。
文科省や原子力安全委員会は、美浜の会HPが、この交渉で答えられなかった事項を、しっかりまとめてくれているので、参考にして、次期交渉に備えること。
また、学校の安全基準を20ミリシーベルトとしたことに反対の人は、文科省や原子力安全委員会に撤回を求めようではないか。
文部科学省学校健康教育科 電話 03-6734-2695 FAX 03-6734-3794
原子力安全委員会事務局 電話 03-3581-9948 FAX 03-3581-9837
Tags : 福島原発 |
福島老朽原発を考える会 |
子ども |
年20ミリシーベルト |
安全基準 |
文部科学省 |
原子力安全委員会 |
交渉 |
美浜の会HP |
2011.04.20 (Wed)
Google Earthで福島第一原発の原子炉を3Dイメージで見てみた
残念なことに地図は埋め込むことができなかったので、福島原発の3Dイメージを見るには、下の大きな地図で見るをクリックしていただきたい。
3Dイメージを見るには、Google Earthをダウンロードする必要がある。
福島原発の最新映像はこちら:福島原発の最新映像(YouTube)
Tags : 福島第一原子力発電所 |
原子炉 |
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福島原発 |
最新映像 |
2011.03.29 (Tue)
日本から原発をなくすには
今日は、そんな怒りのこもったメッセージをこれまでは、大震災の被害地としての日本に同情的だったカナダ人の友達から受け取った。福島第一原発内の土壌から猛毒のプルトニウムが検出されたというニュースは世界中を震え上がらせている。プルトニウムの重量は比較的重いので、空気や土壌を通しては、それほど拡散されないが、海の中に流れた場合は、海水によって薄められて世界中にばら撒かれるという。3月20日頃に検査され、1週間で結果が出て、土壌にプルトニウムが検出されたことは夜中に発表されたが、まだその数値は発表されておらず、海水からどのくらい検出されたのかも一切言及がない。このような不誠実な東京電力の対応は、日本の信頼を失い、世界中の人々を不安にするばかりだ。
福島第一原発での事故は、東電と政府に責任があるとはいえ、これまで反原発派はもちろんいたけれども少数で、私も含めた原発を容認していたほとんどの日本国民にも少しは責任があるかもしれない。しかし、まさか、東電があそこまでずさんな会社だったとは知らなかったし、原発がこれほどまでに恐ろしいものであるということもほとんど隠蔽されてきた。『水戸黄門』で洗脳され、お上の言うことは全て正しいと信じてきた日本国民が「原発は安全である」という言葉を鵜呑みにしてしまったのは、しかたがないことだろう。
しかし、日本はまだ見捨てたものではない。震災と原発事故が起こった後の日本人はこれまでとは違う。これまで羊のようにおとなしかった日本人が、今回の事故で目覚め、怒りをあらわにして、エジプトのような市民革命デモを行ったのだ。
このところ、2週間続けて毎週日曜日に反原発デモが行われている。3月20日(日)には渋谷で行われ、1550人もの人たちが結集されたそうだ。
2011年3・20渋谷反戦・反原発デモ
イラク開戦から8年目の2011年3月20日、渋谷反戦大デモが1550人の結集で闘いぬかれた。東日本大震災下での挙国一致ムードをぶち破って、震災を利用して延命しようとしている菅政権の震災政策、原発政策を徹底的に弾劾し、被災者を全力で支援するため、全職場・全大学で被災地支援・反原発の大運動を起こす方針が提起された。また、19日に米英仏などの帝国主義がリビアに行った爆撃を徹底弾劾し、国際的反撃をたたきつけた。
また、英BBCテレビでは、3月27日(日)の原発反対デモ行進の動画を紹介しながらその様子が報道された。
Anti-nuclear protests in Japan
27 March 2011 Last updated at 13:12 ET Help
日本の原子力産業のチェンジを求め、大きな反原発デモが東京で行われた。その一方で、福島原発では、放射能に汚染された水が、どこから漏れたのか追究している。
「Nuclear power by country」によると、いつのまにか日本(55基)は、米国(104基)、フランス(58基)に次ぎ世界でも第3位の原発王国になっていた。それに加え、現在日本で建設中の原子炉は、2基、8年から10年以内に始動計画中の原子炉は12基、12年以内に始動が提案されている原子炉は1基となっており、この計画が実行されれば、フランスを抜き、世界第2位の原発大帝国となる。
ただ、米国は原子炉の数が日本の倍あっても、米国の国土面積は、日本の24倍もあることを忘れてはならない。フランスでさえも、その国土面積は日本の3.5倍もあるということを知れば、いかに日本の原子炉密度が高いかわかるだろう。
上の「Nuclear power by country」のサイトでは、日本にある原子炉の数は55基ということになっているが、毎日新聞が日本全国の原発の位置を詳しく示した図によると、54基となっている。
原発が被災、大事故に/3 原発頼りの日本
【わかりやすく図説】日本のほかの原発は…地図で確認
(毎日新聞より)

原子力による発電はどんどん増え続けているが、それでも現在、全体のエネルギー発電のうち、原子力発電は、たったの30%となっている。この原発による30%の発電を風力発電や太陽熱発電のような自然エネルギーに変えるのは、そんなにむずかしいことなのだろうか。政府がその気がなくても、リーダーシップのある首相がやる気になればできないことではないと思う。

上のデモでも人々が強調していたが、何でも官僚のいいなりの菅政権は、震災を利用して延命を図ったが、そのリーダーシップや総理としての能力のなさに対する国民の怒りは、民主党への怒りとなって日増しに大きくなっている。
民主党はすみやかに日本に災いをもたらした不幸なイメージのある菅直人を辞任させ、震災の被害を受けた岩手出身の小沢一郎をその後任にし、日本の復興にいち早く着手しなければならない。そして、東京電力を建て直し、正確な情報を導き出し、世界が見守る福島第一原発の処置を決断しなくてはならない。
日本から原子力をなくすには、まずは、今の菅政権を打倒して日本の政治を変え、官僚改革を推し進めるべきだ。
2011.03.16 (Wed)
東海地震に耐えられない浜岡原発の危険性
この地震による津波の心配はないということだけど、心配なのが、東海地震に耐えられないとされる浜岡原発2号だ。東北太平洋地震で、東海第2原発のポンプが停止したことが伝えられたが、静岡の地震による東海原発の様子はいまのところ、まだ日本のニュースでは伝えられていない。この原発の危険性を伝える記事があったので、念のため紹介しておこうと思う。
この記事は、『My News Japan』の佐々木敬一氏が、浜岡原発の設計者であった谷口雅春氏から聞いたことを取材、代筆したものだ。日付が2005年の7月13日となっており、6年前に書かれた記事だが、もし、改善が図られていない場合は、大いに参考にするべき記事だと思う。
浜岡原発2号は東海地震に耐えられない 設計者が語る
谷口雅春
08:44 07/13 2005
72年当時、自分が担当していた部分は、原子炉圧力容器内の
炉心支持構造物であった(マーカー着色部分)
実際に原子炉設計に携わり、「データを偽造して地震に耐えうることにする」との会議に立ち会ったことから、技術者の良心で辞表を出した経緯を公表し、警鐘を鳴らした設計者。しかし電力会社を広告主にもつ大手マスコミはこの事実を取り上げず、行政に知らせても音沙汰なし。東海地震が起きれば関東・関西一円に放射能汚染が広まる危険性は高く、早急な対策が必要だ。「このままでは大変なことになる」という設計者の決意の証言を報じる。(取材・代筆、佐々木敬一)
私は1969年に東京大学工学部舶用機械科の修士課程を修了後、東芝子会社の「日本原子力事業」に入社し、1972年当時は、申請直前だった中部電力の浜岡原子力発電所2号機(静岡県御前崎市)の設計に携わっていました。東芝が浜岡原発の受注先の一つで、私は東芝に出向中でした。
浜岡2号機の設計者は数十人で、1「炉心構造物設計」、2「制御棒設計」、3「汽水分離機・蒸気乾燥器設計」の3つのチームに分かれていました。私は1に所属し、核燃料を支える炉心支持構造物といわれる箇所を担当していました。原子炉の中心的な部分です。
必要なデータを私が集計し、それをもとに、計算担当者が耐震計算を行っていました。
◇「この数値では地震がくると、もたない」
ところが1972年5月頃、驚くべき事態が起こりました。部門ごとの設計者の代表が集まった会議で、計算担当者が「いろいろと計算したが無理だった。この数値では地震がくると浜岡原発はもたない」と発言したのです。
原因は、第一に、浜岡原発建設地の岩盤が弱いこと、第二に、核燃料集合体の固有振動数が想定地震の周波数に近いため、とのことでした。
第一の「岩盤が軟弱」という点では、浜岡原発の建設地は、150年前に発生した安政の大地震など200年周期でM8クラスの地震が起きており、岩盤が断層、亀裂だらけで、地震に非常に弱い地盤です。しかも、今後起こるといわれる東海大地震の震源域は駿河湾といわれており、その駿河湾の震源地が、ちょうど浜岡原発の真下に位置しているのです。
第二の「固有振動数」については、地震が起きた際には、周波数があります。その周波数と、核燃料集合体の固有振動数が近い場合は、地面と燃料集合体が共振し、何倍も大きく振れることになります。耐震計算の結果、浜岡原発の核燃料搭載部分はその共振が著しく、地震が起きたらもたない、との結果が出たのです。