2006.11.12 (Sun)
不透明な日本の国家予算
そこで、これを調べるために、誰でもできることをやってみた。「日本の国家予算」をググることだ。すると、面白い事実が判明した。ナナナナナント!日本の国家予算には、一般会計と特別会計があり、一般会計は国民に公開されているが、特別会計は公開されていない。それも、18年度を例にとると、一般会計が、82兆円で、特別会計はその約6倍の460兆円ほどになるのだそうだ。ただし、特別会計の中に一般会計から持ち越された分が重複しており、それを差し引くと、特別会計の純計額は、約225兆円になるのだそうだ(財務省の特別会計より)。
そして、このくせものである特別会計は、「小泉劇場の台所はこうなっている」(SENKI)や「日本の国家予算は232兆円?」などによると、わざと国民にわかりにくいようなしくみになっているらしい。
日本の国家予算には、国会審議で決定する一般会計予算とは別に、国会審議もなく決定される特別会計予算がある。この特別会計予算は、国が行う各事業ごとに作成されていて、政府は合計金額を発表していない。政府の財政制度等審議会が発表している今年度の「特別会計の見直し」に掲載される各事業別の歳出は、単純に合計すると400兆円を超える。ただし、この額が特別会計の総予算なわけではない。一般会計予算との重複分があり、正確な額は把握しがたいものとなっている。予算の実態が国民に分かりにくいように隠蔽されているのだ。(SENKIより)
そして、その特別会計(財務省)の中身を見てみると、昨日のブログで報告のあった道路や空港や森林の整備、補修に使われそうな特別会計も含まれていたものだから、笑ってしまった。やはり、皇族が地方に出かけるときに、積もった雪を除雪したり、皇太子が登山に行く時に森林を伐採したり、山道を舗装したりする費用はここから出ているに違いない。又、皇族が使う車代や、ガソリン代、海外旅行の諸費用などもここから出ているのではないか。
Yahoo!知恵袋によれば、特別会計の不透明な部分は約12兆円で消費税5%の税収分なので、これを無駄使いしなければ、消費税を値上げする必要もないそうだ。とすると、その不透明の部分に皇室維持費の2兆円が含まれている可能性は限りなく高いということだ。証拠がないので断定はできないが・・・。政府によって隠滅されているものだから、どのようなことに使われているのか今のところは不明だが、この問題が国会で取り上げられれば、明らかになる可能性はある。それとも、この不透明の部分は野党の間でも暗黙の了解なのかな?
このように、国家予算の1/4しか公開されなくても、国民から全く文句がでないというのは、日本が北朝鮮並みのごくわずかな上層部の高級官僚による独裁国家であるという証拠だろう。少し前に、安倍晋三が天下りへの規制緩和を提案し、あきれかえった人が多いと思うが、この不透明な特別会計をこのまま放置した場合、安倍の政策も手伝って、官僚は天下り後もどんどん財産を蓄えられる仕組みが固定してしまう。それこそ、富めるものはますます富み、病めるものや、貧しいものは、能力があってもますます貧しくなってしまう格差社会を助長するものだ。
一方、一般の国民はといえば、毎日満員電車で会社に通い、長時間、額に汗して働いても働いても生活は全く楽にならない。自分で稼いだお金が税金として徴収され、皇族が世界各地のイベントに参加する際に、その旅行費用や、国内視察の場合は、そこの雪を除雪するだけの為に使われても又、皇太子が登山するときは環境破壊につながる山道の整備や、山小屋の方角が悪いからと変更することに使われても、全く異論はないのだろうか。全国にはもっと整備されなくてはならない道路があるのに、皇族が行くところだけの道が整備されるのをおかしいと思わないか?自分で納めた税金が官僚の天下りの給与として使われても平気なのか?
最後に「天皇が日本社会の中で差別を生み出す根源になっている証拠を挙げよ」ということだけど、そんなことは、何も私が説明しなくたって日本で生活する日本人なら誰もがわかっていることだろう。昨日のブログに書いたような皇室の特別扱いの報告の記事を読んでも、差別を生み出しているとは思わないのか。天皇を初めとした皇族は私達と同じ人間なのに、神のように敬うことによって、われわれには階級があるということを知らず知らずのうちに認識させている。特にこのことは、皇室制度のない海外の国で生活を経験した人なら実感済みだと思う。ただ海外でも、皇室制度のある英国での階級差別は著しいということは断っておきたい。
宣言書
この国に天皇はいらない。
天皇はこの国の象徴ではない。人は生まれたときから不平等で、家柄や性によって命の価値が違うのだということの象徴である。この象徴を潰し、国民の福祉(幸福)のために存在する新しいかたちの福祉国家を、日本人の内面からのエネルギーによってつくらなければいけない。目標は数百年後。その種を今から少しずつ植えていく。少数派には、少数派なりの闘い方がある。Minority influence.
『たろと蜂の巣』より。
もちろん、いますぐに天皇制を廃止するのは無理だろう。でも、たろさんがおっしゃられるように、今からでも一粒づつ「天皇制廃止」の種を蒔いていけば、遠い未来には、天皇制は廃止され、日本国民がより幸福に生活できる日を迎えることができると信じたい。
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『貞子ちゃんの連れ連れ日記』「ブラックボックス予算・特別会計で小泉内閣を切ってみる(追伸) 財政破綻と特別会計と郵政民営化と年金財政と増税』

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