2008.04.05 (Sat)
日銀人事:白川方明総裁はよくても渡辺博史副総裁はちょっとね

4月4日、国内メディアは日銀総裁人事で政府が白川方明副総裁(写真)を昇格させる方向で最終調整に入ったと伝えた。先月撮影(2008年 ロイター/Issei Kato)
関連記事:「白川日銀総裁」案を民主はおおむね評価、副総裁含め一部に慎重論(ロイター 4月5日)
少し前に「福田内閣支持率下落の原因は日銀総裁人事、道路特定財源、防衛省汚職、新銀行東京破綻にあり」というエントリーを書いた。その中で、
まあ、日銀内からは「空席になって困るのは、総裁が空席でもなんら日銀の業務に支障がないことがバレてしまうこと」(関係者)と、ジョークのようなマジな話まで出ているようで、もう、この際、日銀総裁は、副総裁の一人が副総裁の報酬のまま勤める事にして、日銀総裁の年間4000万円近い報酬を任期5年間分と3億円の退職金の計5億円分を、これまでさんざん国民から搾り取った税金の代わりに国民に還元したらいいんじゃない?
って書いたら、なんだか本当に白川方明副総裁を昇格させることになったらしい。自分で書いたことが本当になったのでちょっとびっくり。まあ、日銀出身の白川氏が総裁になる分には全く問題ないんだけど、日銀副総裁に財務省出身の渡辺博史前財務官を起用するというのは、民主党内からも異論がでているように、どうかな、と思う。というのも、天木直人氏が
迷走の果ての最悪な幕引きー日銀総裁人事
という記事の中でも書いているように、福井ー武藤コンビと同じように、日銀出身の総裁が、財務省出身の官僚OBに監視されるという、従来の支配構造がそのまま温存されてしまうからだ。そして、二人とも政局によって日銀総裁や副総裁に「ならせてもらった」わけだから、政治の影響力を受けやすくなるのではないか。そうすると、日本政府の圧力に屈して大量の国債を引き受けたりということも平気で行われるようになってくる。ただし、これは、今後政局がどのように変化していくかにもよると思うので、今の時点ではあまり多くは語れないが、日銀を財務省の天下り先にしないためにも、野党には渡辺博史前財務官の日銀副総裁としての起用に反対し、その意地を見せて欲しい。

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